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概要

「CUTOUT オウカ編」は、電撃Nintendoで連載されていた短編小説、およびそれを元にしたドラマCD。

前者は「電撃Nintendo」2016年10月号で「CUTOUT GVとオウカ編」として、
後者はSwitch版「蒼き雷霆ガンヴォルト ストライカーパック限定版」に付属したドラマCDで「CUTOUT 最終話 オウカ編」として発表された。



原作「蒼き雷霆ガンヴォルト」と「蒼き雷霆ガンヴォルト爪」の幕間にあたる作品であり、
「爪」で僅かに触れられていたGVとオウカの出会いや「深く傷ついた」GVの姿は本作でより詳しく描写されている。

なお、オウカは本作が初登場となるが、本作の発表は「爪」の発売とほぼ同時期である*1







登場人物


GV/ガンヴォルト(声の出演・石川 界人)
“蒼き雷霆”の能力者。
ほぼ一貫して「GV」と呼ばれるが、小説版では地の文で一か所だけ「ガンヴォルト」と呼ばれている。

シアン(声の出演・櫻川 めぐ)
GVと一心同体である“電子の謡精”。

オウカ(声の出演・近藤 玲奈)
大財閥「桜咲家」の血を引く少女。

二人組(声の出演・不明)
オウカを襲った二人組の能力者。*2
小説版では地の文で「小太りの男」「涸れ木のように痩せた男」と呼ばれている。







ドラマCD版での主な変更点


  • 「沼男」の思考実験のくだりはドラマCD版ではまるまるカット。

  • オウカを可愛がっていた家政婦に、ドラマCD版では「クドウ」という名が与えられている(小説版では名称不明)

  • 小太りの男は、小説版では何を喋っているか不明瞭であったが*3ドラマCD版ではくぐもった日本語で話す。

  • ドラマCD版では、最後の締めくくりにオウカの独白が追加されている。





























私見






「“CUTOUT”の順番」

発表順では「アキュラ編→シアン編→オウカ編」、時系列順では「シアン編→アキュラ編→(「蒼き雷霆ガンヴォルト」ED)→オウカ編」。
ドラマCDの収録順は前者です。おかげでシリアス→ネトゲ→シリアスという面白い事になっています。





「異色作?」

ゲーム外だからなのか、幕間だからなのかは分かりませんが
オウカ編は本編からは想像もできないGVの姿が描かれていたり、GVとシアンがなんともいえない関係になっていたりします。
人によってはそれなりにショッキングかもしれない。

ただ「爪」シアンの色々入り混じった感情は本作を見てからの方が理解しやすいと思います。





「スワンプマン(沼男)の思考実験」

小説版では割と長々語られるこの話、検索するとすぐに出てきます。
「爪」でちらっと出たオルフェウスの話といい、意外と物知りなGV。





「桜咲櫻花」

味方にやたら裏があるガンヴォルトですが、オウカに関しては本作を見る限り「裏の無い人物」と断言してもいいと思います。
「桜咲家」に関しては、分からない事が多いのでなんとも言えません。





「小太りの男」

ここでは書きませんが、彼の持つ第七波動はそれはもう微細なものです。
エデンの兵士たちも第七波動に関しては同レベルかもしれませんが
彼らには武器を扱う技能があるので、この男は多分もっと弱いです。

そんな小太りの男ですが、本作では薬物の力を使って一般人程度なら軽く殺傷できる戦闘力を得ています。
この薬物がどれほど流通しているかは不明ですが、ドラマCD版ではただの「会社員」が危険ドラッグを所持していたので
既に結構出回ってしまっているのかもしれません。





「シアンちゃん」

小説版にしろドラマCD版にしろ、後半は完全に黙り込んじゃってるのがとても悲しい。



最終更新:2018年05月28日 23:35

*1 前者が2016年8月21日、後者が2016年8月25日。

*2 ただし、痩せた男は能力を使う場面が描かれていない。

*3 全ての台詞が、記号と感嘆符で表現されているため。