概要
ワーカーとは「白き鋼鉄のX2」に登場する用語。
ここでは、同作中に登場する「ワーカー」に属するキャラクターについても解説する。
公式HP「世界観」より引用
かつて人類が生み出した作業機械の末裔。
現在では本来の意味は失われ、
知性あるロボットの総称として使われている。
もともとワーカーは人類の生存環境再生のために
造られた作業ロボットだったため、
人間用のインフラに順応するよう、
どことなく人型が多い。
備考
ワーカーは共通の素体をベースに「Pix(ピックス)」と呼ばれるプログラム粒子で構成されている。
製造時には何らかの“使命”が与えられるが、エラーにより使命が与えられないまま製造される失敗作もあり、
通常はそうした失敗作は世に出る前に処分される(ヌルは他のワーカーに拾われたため、例外的に処分されていない)。
エネルギー源となっているのは「EC(エネルギアコア)」と呼ばれるクリスタル。
ワーカーたちは街に居住しているが、その街をゲーム中に訪れる事はできない。
イプシロン
公式HPキャラ紹介引用(イプシロン)
アキュラのデータをコピーして生まれたワーカー。
いわゆる偽アキュラ。その思考回路はアキュラに対する敵愾心と、
塔を管理するマザーコンピュータへの忠誠心に満ちている。
各ブロックを守る他の“墓守”たちとは違い、
塔内をある程度自由に行動できるようで、
侵入者であるアキュラにたびたび襲い掛かる。
アキュラの他にもあらゆるワーカーの能力をコピーし、
再現することが可能。最初のうちは大した力を持っていないが、
戦うたびに手ごわい存在へとなっていく。
ストーリー前半(イプシロン)
一人称は「オレ」、使用するSPスキルは「FLAMING SHOWER(フレイミングシャワー)」。墓守ではないのでキーは持たない。
“創造主”のデータから作り出されたワーカーであり、自身を「
マザーのパートナーとして生まれた特別なワーカー」と豪語するが、創造主の内面の再現には失敗している。
そのためか、彼の属するモデルはかつてマザーによって破棄されている。
アキュラたちがグレイヴピラーに辿り着いた時には入口で朽ちていたが、アキュラのデータをコピーした事で新たなボディを獲得。
直後にアキュラに対して攻撃を仕掛けるが、敗北し撤退する。
塔内上層への通路で再びアキュラの前に立ちはだかり、ここで初めて「イプシロン」と名乗った。
「貴様(アキュラ)を倒し、越える」ことを自らの使命と語り、再びアキュラに攻撃を仕掛けて来る。
従来の盾を使った攻撃に加え、デイサイトとヴェスパからコピーした武器を使用するようになっている。
その後はマザーコンピュータルームで、長く眠りについていたマザーと接触。
塔の中に数百年ぶりの侵入者が現れた事をマザーへと報告する。
マザーからは「人間」である
コハクの確保を命じられるが、アキュラに勝利するには万全の武装を揃える必要があると考え、すぐには任務に出向かなかった。
デイサイト
公式HPキャラ紹介引用(デイサイト)
内に闘争心をくすぶらせる、クールな傭兵風のワーカー。
最も古参の墓守で、大昔には塔のデータを狙う人間と
戦ったこともあるようだ。
戦闘用らしく本来は闘争心が強くプログラムされているのだが、
人間に造られながら、塔を守るためなら
例え人間であっても戦う自分に対し、
いつしか疑問を憶え始めてしまう。
やがて人類は滅亡。自分の行ってきたことに虚しさを感じるも、
与えられた使命には背くこともできず、
次第に自らの闘争心を押し殺すようになっていった。
ストーリー前半(デイサイト)
一人称は「俺」、使用するSPスキルは「MEGIDO GAZER(メギドゲイザー)」。「紫の物理キー」を管理する。
火山ブロックでアキュラと対峙。塔の備品であるキーを持ち去ろうとするアキュラを「墓暴き」「賊」とみなし排除にかかる。
ヴェスパ
公式HPキャラ紹介引用(ヴェスパ)
特殊プロペラによって風を操り、
優雅に空を舞う(自称)高貴なワーカー。
同じ墓守の兄が、ジェットエンジンや光学武器を
搭載していることに対し、自分のプロペラ装備や
火薬武器はロートル装備だとコンプレックスに感じている。
だがこれは、実際に技術面で劣っているというわけではなく、
あくまで開発コンセプトの違いである。
本人はそんなコンプレックスへの逃避から、プロペラ装備は
ロートルではなく格式高いのだと主張し始め、
いつしかお嬢様口調で話すようになった。
……が、頭に血(?)がのぼりやすい性格のため、
よくボロが出てしまう。
ストーリー前半(ヴェスパ)
一人称は「ワタシ」、使用するSPスキルは「PLUIE AU CREPUSCULE(黄昏時のプリュイ)」。「黄の物理キー」を管理する。
オートクロムからは主に名前ではなく「妹」と呼ばれている。
密林ブロックでアキュラと対峙。「プロペラ飛行をこの世界では初めて見る」というアキュラの発言を「プロペラ装備をバカにした」と捉え、激昂する。
侵入者を排除するという使命に従いアキュラと戦うが、敗北。オートクロムの発言によれば、その後に修理されている。
プレイヤー敗北時の台詞では、ジェットエンジンへの対抗意識を見せている。
オートクロム
公式HPキャラ紹介引用(オートクロム)
戦闘機モードに変形可能な可変式のワーカーで、多数の光学武器を搭載する。
ヴェスパの兄にあたる機体で、彼女との連携運用を想定して設計されているが、
妹とはソリが合わず、今のところ連携運用がされたことはない。
実直な優等生タイプで、墓守の中では一番の常識人だが、
プライドが高く奇行の多い妹にいつも振り回されている。
その性格と高い処理能力から、塔内に保管された光学兵器の管制を任されており、
彼の号令があれば塔そのものを破壊可能な規模のレーザー攻撃を行う事も可能。
(無論、そうしないための彼ではある)
ストーリー前半(オートクロム)
一人称は「オレ」、使用するSPスキルは「DOOMSDAY BLAST(ドゥームスデイブラスト)」。「黒の物理キー」を管理する。
ヴェスパからは「お兄様」と呼ばれている。
ラボブロックでアキュラと遭遇。アキュラには先制攻撃を回避されており、彼の能力を称賛している。
侵入者を排除する“使命”に従ってアキュラと戦うが、その実はアキュラに復讐し妹のカタキを取る事を考えていた。
ブリガド
公式HPキャラ紹介引用(ブリガド)
血気盛んな少年兵風のワーカー。
同じ墓守であるデイサイトのことを「隊長」と呼び慕っている。
本来ブリガドは機動性を重視した白兵戦主体のワーカーなのだが、
いつ頃からか大艦巨砲主義に染まり始め、今では大型アーマー
“ヘヴィバサルト”を駆り戦うようになった。
ヘヴィバサルトは、ブリガドの管理する工場ブロックで
開発された彼専用の拡張装備で、ガトリングビットや
マイクロミサイルポッドを始めとした多数の重火器を搭載している。
ストーリー前半(ブリガド)
一人称は「自分」、使用するSPスキルは「FINAL OPERATION(ファイナル オペレーション)」。「緑の物理キー」を管理する。
工場ブロックでアキュラと対峙。「デイサイト直属の部下」を自称し、彼を撃破したアキュラを全火力をもって屠る事を宣言する。
ヘヴィバサルトが撃破された後は、本来のスタイルである白兵戦での戦闘も行っている。
ヘイル
公式HPキャラ紹介引用(ヘイル)
おっとりスローモー、いつも眠たげなお姉さんワーカー。
ゆったりとした口調とは裏腹に、ひとたび戦いとなると
氷を操った苛烈な攻撃を行う。
実はデイサイトに次ぐ古参の墓守で、
かつては人間相手に戦ったこともあるようだが、
そのことに対してデイサイトほど深く考えてはいない。
物静かな場所で眠ることが大好きで、
人類が滅んだ後はすることもないため、
いつも寒冷地ブロックの奥で眠っている。
ストーリー前半(ヘイル)
一人称は「わたし」、使用するSPスキルは「STAGNATION WORLD(スタグネーションワールド)」。「紫の物理キー」を管理する。
(キーの色はデイサイトと同じだが、使う隔壁の場所は違う。またヘイルのキーに対応していると思われる隔壁は、紫というよりは青色に近い)
寒冷地ブロックで眠っていたが、侵入者であるアキュラが現れたため、使命に従って戦闘を開始する。
スラグ
公式HPキャラ紹介引用(スラグ)
トリッキーな動きと鋭利なブーメランで、
たちまち敵を両断する高機動タイプのワーカー。
無駄を嫌い、淡々と与えられた命令をこなす処刑人で、
他の墓守からもあまり詳しく素性は知られていない――というよりも、
任務が与えられない限り一日中何もせずにじっとしているようで、
そもそもプライベートというものが存在しないようだ。
代替わりを繰り返しているタイプの墓守で、
一族代々己を厳しく律することを教え込まれており、
本人もそのことに疑問を覚えたりはしない。
事実、守るべき人類を失った世界において、
それは最良の判断といえるのかもしれない。
ストーリー前半(スラグ)
一人称は「オレ」、使用するSPスキルは「TWIN METEOR BURST(ツインメテオバースト)」。「緋の物理キー」を管理する。
宇宙ブロックでアキュラを確認すると、即座に攻撃を仕掛け排除にかかる。
ストーリー後半
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イプシロンは、全ての墓守を倒したアキュラが隔壁を開いた瞬間を見計らってコハクに接近。彼女を捕らえ最上階を目指す。
最上階での通路では、修理を終えたヴェスパとオートクロムが登場。イプシロンを追うアキュラと戦闘する。
兄妹でのコンビネーション攻撃の他、戦闘後半では合体形態も披露(ミッション名によれば名前は「ヴェスクロム」)
合体形態でのSPスキルは「CONNECTED GRANDCROSS(コネクティッドグランドクロス)」
最上階では、コハクを空中庭園へと転送したイプシロンがアキュラと三度目の対決。
ここでは更なる能力(おそらくは墓守たちからコピー)を身に着けており、新たなSPスキル「SERAPHIC DEATH(セラフィックデス)」も使用する。
イプシロン撃破後の空中庭園(天上の楽園)では、デイサイト・ヘイル・スラグ・ブリガドが再びアキュラと戦闘。
ヘイルによれば、墓守たちが持ち場のブロックを離れて招集されるのは初めての事だという。
ブリガドは「ヘヴィバサルト」を持ち込んでおらず、最初から白兵戦を行う。
SPスキルは「TERMINAL DESTRUCTION(ターミナルデストラクション)」に変化している。この形態のブリガドはミッション名では「ブリガド改」とされている。
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その後
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ハードモードではイプシロンによく似た敵が出現するが、 RoRoは彼をイプシロンではないと判断している(字幕では名前が「???」となっている)。
RoRoはこのイプシロンらしき存在が「なんのデータ反応も持たない」事から「まるで幽霊(ゴースト)みたい」と語っている。
戦法はイプシロンによく似ているが、SPスキルは「フレイミングシャワー」の代わりに「SPARK STELLAR(スパークステラー)」を使う。
最上階エントランスでの戦闘後にはバイザーのない状態の素顔が明かされる。
「なにもできないオレのかわりにマザーを救ってやってくれ」と言い残し消えていく間際、転送端末のデータをブレイクホイールに移す事で ヌルを復元した。
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最終更新:2022年09月27日 00:42