【名前】
なし。
或いは、『上地(うえち)の〝生命持つ被造物(ライフ・アーティファクト)〟』
【疾患名】
なし。
或いは〝反転世界症候群(Contrary Life-syndrome)の落とし子〟
【所属組織】
なし
【???】
Arcanum/The Chariot(戦車)
体力6
敏捷6
知力3
感受4
器用1
【PL名】
かがみ
【疾患者カルテ】
彼女は人間ではない。
見た目は華奢な体つきの、年の頃十五程度の少女。身長は一五四センチ。髪はボブカットで、瞳に生気はあまりなく、常に無表情。
苔色の髪の毛を持ち、頬や腕の一部から岩石の鱗が生えていたり、鉱脈のような線が入っている。
光合成が可能であるため人間と比べると燃費が非常によく、数週間程度であれば飲まず食わずでも生きてゆける。
体から自在に鉱石を生やし纏う力を持っている。一度に発生させる事の可能な重量は現在およそ十トンほどであり、それだけの重量を纏った上で自在に動き回れる膂力を有す。
性格は古岩のように物静かで騒ぐことは滅多にない。また、日常における常識が著しく欠如しており、金銭の概念などもうろ覚え。誰かが教えないと多分、気が向けば街に強盗に出る可能性アリ。
人間ではないが、生命として人間的な部分が非常に多く、感情も、表情が動かないだけで十人並みにあれば、敬愛、親愛といったものもきちんと抱く。というよりほぼ一般人レベル。ただ、倫理観も含めて常識に疎すぎるだけで。
故に、身体能力はきわめて高いものの、対話や精神攻撃などで簡単に沈静化可能な側面も持つ戦車少女。
現在、街から離れた山にある廃寺院でひっそりと暮らしている。
【履歴】
かつて存在した、博士号を有す自然科学者にして疾病能力者『上地』が、自身の保有する疾病能力『反転世界症候群(Contrary Life-syndrome)』によって生み出した鉱物生命体。
その能力は『周囲に存在する生物を無生物に、無生物を生物に変える』という危険極まりない能力であり、そのような能力を発症してしまう程に破滅的な精神性を有していた彼は、世界中の疾病能力者関連組織から要監視、あるいは直接的に命を狙われる立場にあった。
その彼がある時、狙われ続ける生涯に辟易してか、人里はなれた処にある廃れた古寺院に世を捨てて逃げ込んだ際、かつてそこの土着信仰で神体として崇められていた、苔むした巨大鉱石に能力を使用したことで生まれた『人間の属性を持つ鉱物』が彼女である。
苔色の髪や光合成の力はこの鉱石が苔むしていたため、鉱石生成の能力は元が巨岩であるため、そしてその巨大重量をまとって動けるのは、単にそれが元もとの自分の重さであるためその重量で動けるように体が出来ている、という理由から。
誕生後は、上地と父娘として廃寺院にて、家庭菜園や小動物の狩猟(なお、彼女の中で小動物と人間は、同じ生命として結びついていない。動く食料としてみている)を行いつつ暮らす。
名前がないのは、上地と二人だけで暮らしていたため、名前に意味がなかったから。『たった二人しかいない生活において、多人数の生命を区別する用途で用いる〝名前〟などつける意味がない』とは上地の弁。
一般常識が壊滅的なのは上記のようなことを大真面目に言ってのける父によって育てられたのと、それを矯正できる人物のいない環境で育ったためである。
誕生から一年ほど経過した後、上地の命を狙ってきた暗殺者に彼が殺害された現場を目撃。常識に疎く、人の生死についても疎い彼女は暗殺者を『父に何かしらの攻撃的行為を行った報復』として、二度と手出しできないようにとミンチにしたのち、山の、少し離れた場所に遺棄。
殺害の際、目的や所属を〝体を足から少しずつすり潰しながら〟聞き出し、暗殺者を雇った組織を同様に報復として、驚異的な体質能力によって物理的に潰す。
殺害された上地に関しては、上記の通り彼女が生物の生死に疎いため、その後も生きている頃と同じように椅子に座らされたり、ベッドに寝かされたり食料を用意されたりしている――
至現在。今も彼女は白骨化した父親と二人で暮らしている。
おそらく、上地という危険な疾病能力者、山奥の廃寺院、遺棄された暗殺者の死体、潰された名も無き組織などの情報が、彼女の存在を知ることの出来る情報としてわかりやすい部類だろうか。
最終更新:2016年01月16日 02:02