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If妄想:各キャラバッドエンド短文集(※閲覧注意)


>*注意!
このページはIf妄想で『もしうちの子がバッドエンドになったらどうなるか』を書いた短文集となります。
バッドエンドなため基本悲劇的だったり死ネタだったり、もしくは少しのグロ系が入るかもしれません。閲覧の際注意してください。
基本PLが自PCを書いてください。PLさんの許可があれば書いていいですが、最後に誰が書いたかの記入をお願いします。
誰かを巻き込む系の場合、そのPCさんのPLさんの許可をちゃんと取ってください。
もし、SS並に長くなったら諦めてタイトルに「閲覧注意」の文字を入れることを忘れず番外SS集の方へどうぞ。


※クローズのやり方がわからなかったら、この下のやつをコピペしてください。

ここにキャラ名を記入。サブタイトルあるならそれも(ぉ)(なかったら無題、で)
+ ...
(ここにいろいろ書いてね!)




(登録順に下にぺたっと)

No.1 プアレナ:簡易な墓
+ ...
ごと、と地面に膝をついた。カラン、と持っていたシャベルが手から落ちる。
自分に土がつくのも厭わず、俺は這うように未亜のそばへ行った。植物をうまく操れないほど、自分の胸がざわざわと動いている気がした。

「… み、あ…。」

そっと、『恋人』の手を握る。

冷たい。氷のようだ。もう、息はしていない。 … いや、もうすでにしていなかったのを、『俺が無理やり動かしていたのだ』。
未亜はもう、 『あの時、死んでしまっていた。』
俺と同じじゃ、なかったんだ。

その冷たい体をぎゅっと抱きしめる。そして、久しぶりに流す涙が、ぽたり、と『恋人』の顔にかかった。

「すまな、かった…。」

自分に気づかせた誰かが、その様子を見守る。それでも俺は構わず、『恋人』にこう続けた。
植物が、俺の意思に気がついたように、動いていく。



「… 大丈夫、今度は、 … 間違いなく、ずっと一緒だ。」


誰かが、何かに気がついたように叫んでいるようだ。
だがもう遅い。俺らに隠れていた地面には大穴が空いている。

そして、動いていた植物が構えていたのは、 『先ほど落としたシャベル』であった。
狙いは正確に、俺の首元を狙う。






「未亜、愛してるよ。」


最後に『恋人』への愛を囁き、静かに目を閉じる。
その後来る衝撃に自分たちは大穴の中へ倒れ、植物が蓋をするように隠した。





No.2 ジュリ:ベストドレッサーと赤絨毯
+ ...
世界一のドレスを作るの。
子供の頃からの夢だったの。


(ぐちゃり、べちゃり、)


素敵なソーイングルームでしょ?
実家から移築してもらったのよ。


(びしゃり、ぼきっ、)


…ちょっぴり腕が疲れてきちゃった。
異能に頼りきりで忘れてたけど、服作りって結構な肉体労働よね。


(ごとん。)


あたし、信じて待ってたわ。ずっとずっと、いい子にして待ってたわ。
でも、あの人は来てくれなかった。

そのうち気付いたの。
王子様が迎えに来てくれるのは、お姫様だけ。
何を勘違いしていたんだろう。あたしは、お姫様なんかじゃなかったのにね?

だけど。お姫様じゃなくたって王子様に会える方法は、ちゃんとあるのよ。
そう…悪党退治も、王子様の役目の一つでしょう? だからあたしは、


(――ぐしゃっ!)


人殺しのバケモノになろうって、決めたんだ。

殺して、殺して、たくさん殺して。幾千、幾万着ものドレスを作ろう。
その皮で肉で骨で――爪の一片、髪の一本まで、余すことなく。

あの人が来てくれるまで、何人だって殺すわ。
あたしを踏み躙ってオモチャにした奴ら、せせら笑った奴ら、除け者にした奴ら。
ひとりひとり、順番に殺してやるわ。

…念願叶って、王子様と再会した後はどうするのって?
馬鹿ね。あたしは悍しいバケモノで、彼はそれを退治に来るんだから、
殺し合いになるに決まっているじゃない。

―――ああ、楽しみ!



No.3 澪:流れていくものは
+ ...


雨に打たれながら、僕は空を見上げる。

兄様。
僕が求めていたものは、ごく単純なものなのです。
だけど、それを手に入れるのは、とても難しいのですね。
遠い昔のことにも思いますが、まだ覚えているでしょうか。
人の目を盗んで桜並木でかくれんぼをしたり、清流へ水遊びにいったりしていました。
紅葉と共に舞を踊り、炬燵の中で場所の取り合いなんてこともしましたね。
人並みに笑ったり泣いたりして、
あの息ばかりつまる郷でも、兄様と過ごす他愛もない時間がとても楽しかった。
兄様にとってもそうであったと信じています。

その時間を取り戻したくて、僕は頑張りました。

それなのに、この結果はどうでしょう。
権力はつくほど時間はなくなり、地位はあがるほど心は冷えていきます。
仕事ばかりが増えていき、大切なものは消えていきます。
春夏秋冬(ひととせ)は結ばれることなく、時は淀み濁っていくようです。
哀しみの涙さえ流し尽くしました。
今はもう、懐古しか抱けません。


兄様。あなたも今、同じように雨に打たれているのでしょうか。

もし、そうだとしたら…………。




パシャン、と水の弾ける音がした





No.4 ミラビリス:Melt together
+ ...


あぁ、これはダメだな、と、妙に冷静な思考の中、思う。端から溶け崩れていく身体はもはやヒトとして生きられるだけの機能を残してはおらず、闇に落ち込んでいく意識の片隅で、かろうじて見える少女を捕らえる。

ユキ。千幸。俺の可愛い妹。俺が壊してしまった、ただ一人の家族。
……ごめんな。最期まで、結局何もできずに。『いっしょ』になることしか出来ずに……それでも、ユキだけを思い続けることができない、酷い兄で。

消え行く命の灯火を感じながら、思うのは寂しがりやな『彼女』の姿。 約束、結局守る事ができなかった……と。

それを最後に、全ての感覚が闇に包まれた。





     *     *     *



某月某日 隔離患者〝イヴ〟、その実兄〝ミラビリス〟を捕食。これを以って〝イヴ〟の暫定観察措置を撤回、第一級危険疾患者として抹消対象と認定する。その危険性から、方法は薬殺。致死量の10倍濃度より開始。

〝イヴ〟、毒に対して反応なし。隔離室の壁面を破壊し、逃走。壁面に融解痕を発見。異能の進化の可能性が高い。警戒度を上昇。

捕食を続ける〝イヴ〟、最終的に研究区画の異能者8名、研究員5名、警備員16名の被害。その後、〝イヴ〟は遁走。大至急の捕縛・殺害を命じる。

………………
…………

………


『コンビナート』の日本支部と目される建物の崩壊を確認。その内部にて〝イヴ〟を発見。
発見時、休眠状態。速やかに薬殺。死体検案に関しては別紙を参照のこと。

なお、私見ながら、発見時の〝イヴ〟は満ち足りた表情をしていたことを書き添えておく。

Case No.617-2 〝イヴ〟 報告終了。



     *     *     *





「おねえさん、みーつけた」




「おねえさんのなかのにいさま、かえして……ね?」







BAD END No.1  〝 Melt together 〟




No.5 アーテル:真夜中のお茶会(パーティー)
+ ...

真っ白なスコーンには、真っ赤なイチゴジャム。
ほら、美味しそうでしょう?

ステキなお茶会をはじめましょ


小さなちょうちょさんと
ネジ巻きのロボットさんと
綺麗な爪のフクロウさん


大好きなアタシのおともだち


真っ白なスコーンには、真っ赤なイチゴジャム
甘いのは大好きだから、お洋服も手も口の周りもジャムだらけ
お行儀が悪いけれど、だって美味しいんだもの


白い白いお砂糖舐めさせて
甘い甘い幸せをちょうだい
お日様が照らす空も好きだけど
真夜中はもう終わらない


お茶を飲み終わったら、今度は一緒に遊びましょ

楽しい時間を「もう終わり」なんて言う意地悪な大人はいないの
だから楽しい時間が終わらない
イチゴジャム、いっぱいこぼしてしまったテーブル
散らかしちゃった白いスコーンは、ちょっと固いわ


小さなちょうちょさんと
ネジ巻きのロボットさんと
綺麗な爪のフクロウさん


誰もしゃべらないの
みんな眠ってしまったから



白いお砂糖いっぱいの、甘い甘い紅茶が欲しいわ
そうしたらきっと、どこまでも夢の世界に行けるから




「ねぇ、一緒にお茶しましょ?」





No.6ミサコ 田中 ジゼル :三連三者三行死
+ ...
瞳を大きく見開いた彼女の顔に飛び散った赤い血の滴が描くフラクタル模様。
「ごめん。汚しちゃった」
――君に描きたかった絵はもっと、違う、もっと。でもごめん、もう指先一つ動かない。

千人目の父親が血溜まりに沈んだところで、千一人目が嗤った。
「よう、息子。また未来で会おう」
『未来』という言葉ほど夢のない言葉を、俺は知らない。あと千人斬ればもう聞かずにすむのかもしれない。



ようこそいらっしゃいませごきげんよう。こんなところまで遠路はるばるごくろうさま。
どなたにお会いになりたいですか。貴方ならこの方?それともあのひと?誰でも構いませんよ。
私以外はどなたでもすぐにお取り寄せ可能です。 



No.7サルク:オールフィクション
+ ...
―完全に油断していた。

目の前にいる男は弟の見た目をしているだけで弟ではない。そんな当たり前のことに今更ながらに気付く。

―分かってたじゃないか。弟は目の前で死んだ。もうどこにも居ないんだ。

出会い際に頸動脈を一裂き。たったそれだけ
だが、それは俺にとって致命傷だった

―俺の能力では傷をなおすことができない

己の無力を嘆く。異能を持っていても結局はこの様だ。ほんの少しの油断が死に直結する。それは何一つ変わらない。

今も勢いよく血が噴き出ている。おそらく俺はこのまま死に至るだろう

―誰か、助けてくれねぇかな

意識が朦朧としているせいか、あり得ないことを想像してしまう。あの時確信したじゃないか。「ヒーローなんてどこにもいない」って。
それに、仮にいたとしても俺を助ける筈がない。俺は悪人だ。むしろさっさとトドメを刺しにくるだろう。

――どんな正義を翳しても流れ出る真紅の血を止められはしない

魂が強く主張する。分かっている、俺は生に執着しない

偽物は俺の様子を見て幸悦の表情を浮かべている。何がそんなに嬉しい?俺には理解できない

「全部があんたの思い通りにいくと思うなよ」

独り言を呟き、最期の能力行使。

足跡を消す。俺の歩んできた跡を。全て、一片も残さずに。俺がもともと存在しなかったことにする。俺のストーリーは、俺しか知らない。誰にも気づかれず、ひっそりと。消える。

――俺の全てを無に帰す(all fiction)――

―夢を見てた

―長い夢を


――長い夢を



―――長い…夢……を………




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最終更新:2016年04月01日 13:04