・「----」で区切ったら次の人どうぞの意。(※環境によって表示は違うかもですが、テキストそのままではなく、仕切り線タグが挿入されます)
・順番も長さもテキトー。まぁなんか平和に学園生活を満喫したり、そのうち事件が起きたり起きなかったりしたらいいんじゃないかなって。(←
・自キャラの登場シーンだけはPL本人様で。 登場=「リレー中書き手回ってきたら勝手に動かしてもいいデスよ!」に同意した感じで。
・「でもここはこうしてほしいナア」とかはあったらテキトーに相談して編集して直してくださっても別にいいと思う(ゆるゆる)
・キャラ名はなるだけ入れていくようにしましょう。書き手さんも読み手さんも皆キャラ把握しあってなくて普通の状況ですし。
・まだキャラ固まってないし出しにくいなーっなんて方もとりあえず混ざってくださってもいいんですぜ、と。
聖ステラ学院。
かねてより歴史と伝統のあるお嬢様学校として有名だったが近年男子科を設立した事でさらに話題を呼んでおり、なにやら特別な人間を選んで入学させているだの入学できればもはや人生の成功は約束されたも同然だのと言った噂がまことしやかにささやかれている異色の学院。
噂は噂、根も葉もないものと一生に付す者も多いが、しかしまた一方で火のない所に煙は立たぬということわざもある。
そう、それが意図されたものかはさておき確かに学院には存在するのだ。各々違った経歴により異能を得るに至った、第六疾患者という特別な人間達が。
何かしらの思惑があるものないもの全てを飲み込んで、今日も始業のベルが鳴る。その先に果たしてどんな日常が待っているのか——
【購買部:朝 田中 オバちゃん】
「閉店中」と書かれた札の下げられた購買部のカウンター。
営業時間は生徒たちが昼食を買いに来る昼休みと文房具やら指定体操服やらを買いに来る生徒がいる終業後から下校時刻まで。
授業のある時間帯には意地でも営業していないあたりがお嬢様学校ッポイ。
真剣な面持ちでカウンターに箱を並べるオバちゃんと、それにまた真剣な面持ちで対峙する学生服の少年。
「いいかい? 今日のポイントはこの商品だ」
並べられるのは知る人ぞ知る、激ウマ
パン屋ハコラの未発売の限定商品、『明太バナナクリームデニッシュ』
意外な取り合わせと思われる明太子とバナナの風味を上品な甘さのカスタードクリームで包み、
絶妙な味のバランスがツッコミゴコロ全てをなし崩しにするその味わいは、ハコラならでは。
「ここのお店のパンはえらく人気があるからね、毎日あるってわけじゃないんだ。
たまにこう、ちょっと新発売前に若い人の感想をきいておきたい、
なんて話になったときに店主さんが新商品のサンプルを届けてくれるんだけどね」
「……承知した。つまり、このパンを売り込んで、買った客に感想を聞けばよいのだな?」
そう尋ねる少年―本日から新しく入ったバイトの田中、に、
坊や、わかっちゃいないね、という顔をしてオバちゃんは肩をすくめる。
「売り込む必要なんざ、あるかい。 ハコラのパンだよ? しかも未発売の新メニューだ。
売り込みも何も、情報通の生徒はとっくに、これが昼休みにこのカウンターに並ぶことを知ってる。
今頃すでに作戦を練っている子さえいるかもしれないね。……昼休みの購買は、戦場さ。
伝統あるお嬢様学校といったって、そこは同じさね」
―― ベーカリー・ハコラ謹製 アンテナ商品『明太バナナクリームデニッシュ』 限定20個。
ツヤツヤと卵黄の照りを輝かせるそのパンは、ただいまは静かに昼休みを待っていたという。
【中等部1年のとあるクラス:ヘル】
この学院はなかなか良い環境だ。
図書室の蔵書が豊富なのはもちろん、視聴覚室も充実しててIT系の勉強もできる。
まあ、N国語ネイティブとの実地訓練ができるというのが、一番の強みかもしれない。
…問題は。
「アンリエッタさん、ごきげんよう」
「まあ、アンリさん、ため息などついていかがなさったの?」
クラスメイトが話しかけてくる。
「いえ、何でもありません。ちょっとお勉強がはかどらなくて…」
軽く、目の前に広げていた漢字テキストを示す。
「ご心配なさらなくても大丈夫よ、アンリさん。今授業でやっているところより、ずいぶん先のところですわ。」
「そうですわ、気分転換もなさらなくては。」
「…ありがとうございます。」
当たり障りのない返事をして、笑顔を返し、彼女たちが去るともう一度ため息をつく。
…そう、問題は、 女 装 し て 通っている、ということだろうか。
此処での僕の名前はアンリエッタ=リョート。ロシア系の語学留学生ということになっている。
体が弱いってことになってて、体育とか、着替えで性別がばれそうなんて心配もない。
幸か不幸か、声変わりもまだだ。
学校の偉い人は一応本当の性別を知ってるはず、なんだけど…男子科があるって噂なのに、何でこんなことしなきゃいけないの!?
「聞きました?例のアレが……」
「間違いないんですか?」
「——また、戦いになりますね」
お嬢様学校とはいえ、いやむしろお嬢様学校だからだろうか。ホームルーム前の時間に教室のあちこちで会話の花が咲くのは当たり前の光景だ。
しかし、この学校では時としてそれがそうならない時がある。具体的に言うと、一部の生徒が黒板の前に集まって真剣に議論を戦わせる時が。
「守衛さんの目撃証言を得ました。確かにハコラのパンコンテナが購買へ運ばれたそうです」
「今回はいくつかしら」
「多ければ30個くらいではないでしょうか、と——ですが、パンの大きさにもよりますから」
この学院では、どういう繫がりかは分からないが人気パン屋ハコラの未発売サンプル品が少数購買に並ぶ時がある。
ただでさえ限定とかそういう言葉に弱い年頃の巣窟だというのに、それがさらに美味しいと来ては戦争にならないわけがなかった。
しかし、全校生徒の数でいえばちょっとしたものなうちの学院で、個人の力のみでその戦いを勝ち抜く事はあまりにも難しい。
ものがパンという事もあり、必然それを分け合える範囲で協力しあう者達が出てくるのも、また自然の理と言える。
「今日のお昼休み前最後の授業はなんだったかしら」
「体育です。その、例の中等部クラスと高等部クラス4クラス合同で行う——」
「よりにもよって。という事は……」
「——ええ。恐らくは中等部と高等部でチームを組み、ゲームで負けた方が後片付けをさせられる事になるのではないかと考えられます」
「これは、負けられないわ……!」
気炎をあげるクラスメイト達。なんだか否応なく巻き込まれる気配をひしひしと感じながら、私は1時間目の授業を受ける準備をした。
最終更新:2016年01月10日 02:18