「ウォンチュッ!」
1995年に『週刊少年ジャンプ』誌で連載された伝説的ギャグ漫画『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』の主人公。
同漫画は作者のうすた京介の出世作であり、'98年にはTBS深夜番組『ワンダフル』の1コーナーとして
アニメ化(2001年には単独でも放送)も果たしている。
アニメでの声優は『
ポケットモンスター』の
タケシ、『
ヴァンパイア』の
ガロンや
オルバス、『
GUILTY GEAR』の
ザッパ等でお馴染みのうえだゆうじ氏が担当した。
ちなみに同氏は作者の後作『ピューと吹く!ジャガー』において
ジャガーの父・間池留とピヨ彦の父・ハメ次郎の二人の親父を演じている。
名前の読みは「はななかじま-」。
私立わかめ高校に通う高校生で、(作中では)マイナーすぎる格闘技「セクシーコマンドー」の使い手。
こう見えて天才的な格闘技のセンスがあるらしく、本編開始前に空手やボクシング等々あらゆる格闘技を修得したが
なんかどうもしっくりこず、ある日偶々知ったセクシーコマンドーに感銘を受け山籠りの末
チャームポイントと共に修得。それ以来自らが求める格闘技はセクシーコマンドーと信じている。
常人には到底理解出来ない言動を度々繰り返しており、校内では変人と思われている(実際に変人)。
空手部を
全滅させた数ヵ月後に
部を乗っ取って新たにセクシーコマンドー部(
途中ヒゲ部⇒留年部へ変更)を自ら設立・部長となるが、
三年生が卒業して部員が足りなくなることを危惧した校長・さかきばらのぶゆき(自らも覆面をして
田中スーザン?ふ美子と名乗り部員として潜り込んでいる)の
策により、全員二度も
留年するハメになる。
常に上半身は部のユニフォームである「西友で購入した紳士用肌着」のみを身につけ、更に両肩には謎の輪「チャームポイント」をつけている。
これは身につけると
髪が伸びる、レジなどの電子機器が異常を起こす、
サングラスを近づけると黄色に変色するなどの怪現象を起こす。
実は
宇宙人の落とし物であり、後にその宇宙人が取り返しに来たことがある。
また落とすと床が陥没するほど非常に重いが、マサルは平然と着用している。
「
ステキカット」という名の独特の髪形をしているが、「チャームポイント」を外すと無造作ヘアーな感じの短髪になる。
また、彼の血液には、「ノッホソ」と言う物質が含まれており、今朝食べた何らかの物質と混ざり合うことによって
痺れ薬が効かなくなるという特異体質の持ち主でもある。
特異体質はこれだけではなく、上述の宇宙人が「チャームポイント」を取り返しに来た際、
あまりの激怒から
伝説の青いヒゲを生やした姿になり、言動も紳士的に変わった。
「ヒゲ」が好きで、倒して気絶している相手の顔に「ヒゲ」や額に「肉」の字(『
キン肉マン』のパロディ)を書くことが多い。
変なあだ名をつけるのが好きで、登場するキャラクターの通称はほぼすべてマサルがつけたものである。
例として、元空手部の先輩に「
ティッシュ」や「うまい棒」、顧問を「トレパン」、
華奢な部員に「
キャシャリン」、挙句に
自分でアフロヘアーにしてやった新入部員に「
アフロ君」など他多数。
第一話でも転校生の藤山 起目粒(本名)に「
げろしゃぶ
」か「
フーミン
」の2択を迫り、直前までマサルは
前者
で決めかけていた(本人が慌てて後者を推したため事なきを得たが)。
大抵変なので不評なのを強引に定着させるが、女性マネージャー・北原ともえの「モエモエ」だけは好評だった。
ちなみにヒゲ部員の中で
近藤真茶彦だけは「マチャ彦」とそのままである。
しばしば奇妙な歌を自作しては歌っている(セクシーコマンドー部のテーマ曲は
ブルース)。
幼少の頃は母親の影響でジュースを夕日にすかして眺めていたり花と喋ったりミソをなめたりしていた乙女チックな子供だったが
父・サトルが旅行に連れて行った先で(サトルに
盾にされて)
ライオンに噛まれ、以後は現在のような性格になったようだ。
あと、上の画像からも分かるかもしれないが
セガびいきであり、西友に
ロボピッチャ
を買いに行ったことも。
直後、ロボピッチャが生産中止とフーミンに教えられるとえらく落胆していた。
その後も
毛生え薬研究会謎の発明集団の一人が使っていたロボピッチャ(を改造した信号弾発射機)を見て譲ってくれとせがんだり、
結局ドサクサに紛れて入手したそれをまた自分で改造して野球の特訓時に持ってきたりしていた。
*1
彼の使う「セクシーコマンドー」は一部では幻の格闘技と言われ、
格闘技に精通した者でもマニアックなもの程度にしか捉えられていない。
当然のことながら一般には殆ど知られていないが、そのセクシーコマンドー人口は意外と多い。
他の格闘技との決定的な違いは、相手の隙を無理矢理引き出して、
その隙を利用して攻撃するというスタイル。
というか
パンチとかキックとか投げの技は一切無く、
その前に行う
相手の気を引く変な行動こそがセクシーコマンドーである。
意外性を武器にするセクシーコマンドーは、元々セクシーな人にはあまり向いていないとされる。
セクシーコマンドーをやる人のことを「セクシーメイト」と言い、ほぼ毎年競技会が開かれている。
なお、隙を作った後にどのような攻撃をするかは、
セクシーコマンドーにおいてはあまり重要視されていない。
そのため、攻撃力については別の格闘技の心得を持っていた方が有利と言える。
また基本的に後出し有利なため、試合形式では先手を取った方にポイントを与える「ファーストセクシー」というルールもある。
+
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主なセクシーコマンドーの技 |
セクシーコマンドーの基本技。「ハァァァァァ」という声と共に目を光らせ、
円を描くように両手を回してからズボンのチャックを下ろしてそこから何かを取り出す。
序盤マサルが使っていたセクシーコマンドーはほとんどこの技。
単純で使用しやすい代わりに、相手の動揺を引き出すには相当のセンスが必要。
両手を後頭部で組み、「うっふ~ん」と言いながら 腰を振る。普通は「前フリ技」として使う。
校長(スーザン)は、この技そのものを隙を作る技として使うという高等技術を見せた。
「ファアアァ」と気合を入れながら、ズボンのチャックを開ける。動作の詳細は不明だが、目を光らせるのがポイントらしい。
「48の前フリ技その23」。光り輝きしながら万歳、寝転がるなどの動作後、ブリッジ状態でズボンのチャックを開ける。
エリーゼのゆううつの発展系。チャックを下ろすと同時に左足を垂直に上げる。
その他「夜明けのエスプレッソ」・「ノンストップ狂四郎」などあるが詳細は不明。
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その作風と同じく(ギャグ漫画とは言え)「
漫画内格闘技=読者が憧れるカッコいい技」の常識を
根底から覆したセクシーコマンドーは当時のジャンプに多大な影響を与えており、
同時期に掲載されていた漫画『幕張』は第1話から主人公格の塩田が同じく主人公格の奈良に
セクシーコマンドー部の入部を進め、以後度々ネタにしている(この漫画の場合『マサルさん』だけではないが)。
また、漫画『地獄先生ぬ~べ~』の主人公・鵺野鳴介は、中国から来た霊符師ヤン・カイルンとの決闘において
セクシーコマンドーを用い、先手を取ることに成功した。
同作には上述の「チャームポイント」も登場し、立野広が装備している(その際に頭髪が増量している)。
そして、漫画『
るろうに剣心』にもこのセクシーコマンドーの名が出てくるが、作中では使われてない。
あと、アニメ化する前なので断じて
左之助の声優ネタではない。そもそもその場面、左之助全く関わってないし。
またオープニングが秀逸であり、題字は同作品のファンであるタレントの西村知美氏が書き、
監督の大地丙太郎氏が過去に関わった『ナースエンジェルりりかSOS』『こどものおもちゃ』や、
『
サザエさん』『
サイボーグ009』『狼少年ケン』といった他アニメのオープニングのパロディが多く含まれ、
終わりの方に主題歌『ロマンス』を歌うPENICILLINの実写(プロモーションビデオ)が挿入されている。
(監督曰く
「カット数が足りなかった」らしい)
近年の日本のギャグ漫画史において「シュール」「ナンセンス」というジャンルを流行らせた偉大な漫画。
人によっては『ギャグ漫画はマサル前、マサル後に分けられる!』……と主張するファンもいるとか。
実際、これが連載してから一時期、ジャンプ編集部には「マサルもどき」のギャグ漫画ばかり投稿されたそうな。
「フフ…おまえのパンチをくらって倒れなかったのは……オレが初めてだぜ!」
(以上、Wikipediaより一部抜粋、改稿)
MUGENにおける花中島マサル
T@KO&レイク氏制作の手書きのもの(完成度50%)が存在。やはりセクシーコマンドーを武器に戦い、
『エリーゼのゆううつ』等の前フリ技から
ほぼ一撃必殺技『ラヴ・ミー・ドゥー』に派生させるかがカギのキャラ。
決まれば、あの
ナイトメアブロリー(かなり初期だが)に対して勝利を収められるほど。
当身技で「変わり身の術(変わってない)」や「
筋肉消し(筋肉マン消しゴム)」を使う。
残念ながら現在は公開停止されており、正規の入手は不可。
「たくあんは嫌いだって・・・・、あれほど言ったじゃないかああ!!」
+
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... |
カリッ、ポリッ コリッポリッ
「食ってるじゃないかうまそうにー!!」ガビーン
「うまいよ」
「キライなんじゃなかったのかー!?」
「キライさ!毛の生え具合とか…」
「なんじゃそりゃー!!」ガビーン
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ニコニコMUGENでは
この人の
リーダー超必殺技がそのポージングから『放課後キャンパス』と呼ばれる事が多い。
また人気作品故かストーリー動画内でもパロディにされる事も多い(
これ(中の人ネタ)とか
これ等)。
出場大会
更新停止中
出演ストーリー
プレイヤー操作
*1
こうして直撃でない世代にもアピールがなされたせいかどうかは不明だが、
セガのゲームハードウェアを擬人化した公式メディアミックス企画「セガハードガールズ」において
しれっとロボピッチャが紛れてたりする。