ふたりはプリキュア

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ふたりはプリキュア - (2015/03/01 (日) 14:59:53) の編集履歴(バックアップ)


「光の使者、キュアブラック!」
「光の使者、キュアホワイト!」
「「ふたりはプリキュア!」」
「闇の力のしもべたちよ!」
「とっととお家に帰りなさい!」

スポーツ万能で学園の人気者、明るく無鉄砲な「美墨なぎさ」と、性格は大人しく成績優秀だが天然ボケの「雪城ほのか」。
普通の中学2年生だった二人はふとしたきっかけから異世界の住人「メップル」と「ミップル」に出会い、
虹の園(地球)の破滅を目論む「ドツクゾーン」の侵略者ジャアクキングの存在を知る。
二人はメップル達の力を借りて伝説の戦士プリキュア「キュアブラック」と「キュアホワイト」に変身し、
すべての命を生み出す石「プリズムストーン」を狙う闇の刺客達に戦いを挑んでいく。
彼女達が活躍する作品は『ふたりはプリキュア』と『ふたりはプリキュア MaxHeart』の二作品。
声優は本名陽子(なぎさ)とゆかな(ほのか)。

2004年から続く大人気シリーズ第一弾。ファンの間では「初代」あるいは「無印・MH」と呼ばれる。
従来の女児向けアニメでのセオリーである魔法や超能力に頼らず、ひたすら徒手空拳でのバトルを展開する手法は
当時テレビの前の幼女達やPTAの奥様達の度肝を抜いて、あらゆる意味で話題作となった。
尤も、なぎさ&ほのかの二人が主体の物語は2年で終了するものの、次作である『ふたりはプリキュアSplash☆Star』においてさらに
ジャンプ系バトルアニメ化は進行し、ついに空中飛行や気功波までもが登場し、立派なドラゴンボールへと変貌を遂げる。*1
ただ、それは『ふたりはプリキュアSplash☆Star』が無印・MHと比較して商業的数字が半減したために
当作品が1年で終了するあおりを受けてスタッフが「やれることをやる」意気込みによって出来上がったものであることは追記しておく。

「初代」と呼ばれてはいるが、伝説の戦士というように設定上はそれ以前から何代も存在している。
「SS」では伝説の戦士プリキュアについて語られる際に2人のシルエットが出ていたが、オールスターズの時以外は各シリーズの世界に一切繋がりはない。
「ハートキャッチ」で初めて劇中に「過去のプリキュア」が登場した。
「ハピネスチャージ」では世界各国にプリキュアが台頭しており少なくとも300年前から日本にいたというのが明かされている。

+ プリキュアの可憐な戦闘BGM
バトルを盛り上げる戦闘BGMもまた異常な熱さである。

「ふたりは」とついていた初期三作は、変身も必殺技もふたり揃わなくてはできないという縛りがあり、
個人で使える技もあくまで牽制程度であったが、そのために劇場版三作のストーリー展開がすべて
「仲間割れして大ピンチ!→ 仲直りして大逆転!」一辺倒になってしまう等の弊害もあった。
劇場版二作目に至っては、洗脳されてとはいえプリキュア同士の ガチ殴り合い にまで発展。
観客の女児たちを泣かせるほどドン引きさせ、正義のプリキュア同士によるガチ激突は本作が最初で最後となっている。
以降の作品では敵がコピーして作り出した悪のプリキュアがたびたび現れるが、「プリキュアは悪事を働かない」ということで原則「キュア○○」という名前はつかず、「ダーク○○」などの名前になる。

メンバーが五人になった『YES!プリキュア5』以降は往年のセーラームーンの如く一人に一つ必殺技が用意され、
中盤のバージョンアップを経て終盤には全員での合体超必殺技が増えるというスタイルに固まりつつある。

しかし昔からのファンの間では、エアマスターよろしく凄いジャンプ力で宙を飛び回り、*2
ひたすらインファイトな肉弾戦にこだわる初代の二人をリスペクトする声が根強く、
後輩が何人も誕生した今でも徒手空拳では不動のNo.1として描かれている。
2009年公開の映画「プリキュアオールスターズDX」でも、続編のプリキュア達が光線技やバリア技を繰り出す一方
初代の二人はファイトスタイルを変えることなくその拳を振るい続け、
突入してくる旅客機を蹴り落としたり翼竜型ザケンナーを蹴り倒したりと大活躍であった。
その後の劇場版オールスターズシリーズでも、ほぼ肉弾戦オンリーで強敵たちと戦っている姿が見られる。

ちなみにこの様にバトル中心となった理由は、前作(制作会社が同じなだけ)の『明日のナージャ』が世界名作劇場を髣髴させる作風で
大きいお友達からの支持はあったのだがちびっ子にドン引きされ商業的に大コケしたのも一因と見られ、
主要スタッフの首は挿げ替えられ前作で見られた詳細な世界設定、ヨーロッパの雰囲気を上手く表現したBGMは、
担当プロデューサーによる「女の子も暴れたいだろう」という意向のもとに、
敵の名前がザケンナーになるわ単純なバトル物に近いストーリーになるわ、OPソングは三つ目がとおるの焼き直し*3 になるなど、
極めてシンプルな物となり、日曜朝8:30枠伝統のいわゆる女の子向け作品から少し外れた作風になった。
(ナージャで培ったオーケストラ調のBGMはプリキュアシリーズに移行してもしばらく踏襲され、
 本作全体の雰囲気に比べて 必要以上に壮大で美しい BGMや挿入歌は内外で高い支持を得た)
しかしそのような中でも少女向けらしい心情描写の存在(『おジャ魔女どれみ』で培われた日常パート的な部分)や、
妙に人間臭くどこか憎めない悪役たち、それまでの魔法少女の常識を覆すバトル描写、単純なバトルゆえに物語に入り込みやすい利点により徐々に評価を上げ、
商業的にはナージャの失敗を完全に取り戻し、以降10年も続くプリキュアシリーズの源流となったのである。
(プリキュア以前までは年50億で大ヒットだった女児向けおもちゃの業界で、毎年100億以上を売り上げ続けているという状況がそれを物語っている)
なお、プリキュアの公式対象年齢は4~12歳の女の子と16~35歳の男性とされており、
おジャ魔女どれみを超えるロングシリーズとなったのも緻密なマーケティングリサーチの成果と言えるかもしれない。
だからおおきいおともだちがプリキュアをみていてもおかしくないよ!だってたいしょうねんれいだもん!
今や公式の専門ショップまでオープンしている。

……今ではすっかり戦隊物や仮面ライダーと並ぶ日曜朝を代表する顔となっており、
特撮関連でもよくネタとして利用され話題のネタとなっている。
+ 特撮勢のプリキュアネタについて
初代の時点でキュアブラックの中の人が子役時代に仮面ライダーBLACK、及び続編のBLACK RXに出演していたことがネタにされていたが、
特に『フレッシュプリキュア』はとある事情でネタの価値が上昇、特にネタにされるようになった。
仮面ライダーディケイドに登場する、鳴滝というキャラのネタが有名で下記の公式ホームページの発言のせいで、
すっかりプリキュア好きという二次設定が生まれてしまった。

ディケイドほか平成ライダーが大集合!「ヒーローライブスペシャル2009」開催決定
 預言者の鳴滝だ。ディケイドが世界の破壊者と警鐘を鳴らすことが私の役目だが、先日に引き続いてイベントの予告もやっておこう。
 5月3日(日)、4日(月・祝)、5日(火・祝)の3日間、東京・グランドプリンスホテル新高輪で「仮面ライダーディケイド」と「侍戦隊シンケンジャー」がジョイントしてのイベントが行われるという。
 やってくるのはディケイドだけではない。クウガからキバまでこれまでの平成ライダーがすべて参加する。シンケンジャーとともに戦うというのだが、この私を潰そうというのか?
 それだけではない。「フレッシュプリキュア!」も会場ではみんなといっしょに踊るらしい。これは楽しみだ。プリキュアとなら私もいっしょに踊るかもしれない。

……といういかにもプリキュア好きと取れる台詞がライダーファンに大ウケし、
以降ディケイドの鳴滝関連の話になると『フレッシュプリキュア』の話題が必ず入ってくるようになり、
ディケイドとプリキュアのコラが多く作られるようになった。

また、「侍戦隊シンケンジャー」の追加戦士・梅盛源太/シンケンゴールド役の相馬圭祐氏はキュア梅盛と呼ばれている。
これはシンケンジャーの舞台現場に中途参加する形になった氏が、追加戦士ということでどう溶け込んでいいか悩んでいたところ、
偶然ほぼ同時期に追加戦士として登場した『フレッシュプリキュア』のキュアパッションの境遇(彼女も敵からプリキュアになった経緯から溶け込むのに苦労した)、そして活躍に感動。
ここで一気にスイッチが入り、公の場でプリキュアファンであることで明言するようになった。もちろんパッション押しで。

鳴滝との最大の違いは、役ではなく役者本人がプリキュア好きであること。ネタではなくガチ。
おかげで、「シンケンジャー」の劇場版舞台挨拶でシンケンジャーそっちのけでプリキュアトーク炸裂などという芸当を炸裂させたため、
劇場版シンケンジャー放映前にプリキュアオールスターズ予告編が流れた時点で観客全員の腹筋を崩壊させたりもしたが、
多くのファンには特に叩かれもせず温かく迎えられている。
シンケンジャー共演者でもプリキュア人気は高かったらしく、相馬氏はプリキュアスタンプラリーに行った際にはシンケンレッド役の松坂桃李氏もついていったという。

恐ろしいことは、この2人の登場時期が被っているということである。
なんとシンケンゴールド登場以降からディケイド放送終了まで、ニチアサキッズタイムではキュア梅盛⇒鳴滝⇒プリキュアという黄金リレーが続いていたのだ…!

その他、武器や技、名前、キャスト被り、明らかにライダーを意識したと思われる台詞等がネタにされる傾向が強い。更には「仮面ライダーフォーゼ」と「スマイル!プリキュア」の面々がそれぞれ同じ日に京都へと修学旅行に行ったなんてことも。

また、2013年の第10作『ドキドキ!プリキュア』ではキャラクターがトランプモチーフ、また初代「プリキュア」と同時期に放送され、共に10周年を迎えると言う事で、「仮面ライダー剣」ネタが異常なまでに多い。
というか、それぞれスペードがモチーフとなっている仮面ライダーブレイドとキュアソードは変身者の苗字が同じケンジャキ剣崎だったり、
ハートがモチーフとなっている仮面ライダーカリスとキュアハートはどちらも弓矢が必殺技(全員の共通アイテムだが)だったり、
「剣」において烏丸所長役だった山路和弘氏が「ドキドキ!プリキュア」の敵幹部役で参加されていたり等々、妙に類似点が多くネタには事欠かない。
またキュアハートの衣装にディケイドのデザインを髣髴とさせるラインがあるため、10作目同士ネタにされる事もある。

……というか、実は初代シリーズ放送当時、既に児童誌付録のドラマCDでスーパー戦隊とは共演済みだったり。

敵と同じ力を使って戦う仮面ライダーに対し、敵と対極となる力と信条で戦うというのがプリキュアである。
特に対比が分かりやすいのは「Yes!プリキュア5」「ドキドキプリキュア」あたりだろうか。

一方、こちらのプリキュアも大活躍した。



MUGENにおけるプリキュア

ドロウィン氏製作の手描きキャラ「プリキュア」が有名。二人同時に戦う、いわゆる剣道弓道タイプのキャラ。
長らく入手不可だったが、2009/6/20に再公開された。
無敵対空を持ち、接近戦と空中戦に優れたブラックと、隙の少ない下段攻撃と2種類のストライカーで相手を封殺するホワイト。
キャラセレクト時にボタン選択でブラックとホワイトのどちらを操作するかを決める(試合中でもチェンジは可能)ことができる。

凶悪なAIは搭載されていないが、パートナー側のキャラが自律して戦うためそのままでもかなり強い。
プレイヤーがパートナーをある程度操作することも可能であり、極めれば猛烈なラッシュをかける事が可能。
二人の位置関係によって使用できる合体技や数段階に追加入力が可能な超必殺技などがあり、人操作の楽しみを追及した作りになっている。
さらに、試合中に特定の操作を行うことにより「ラブラブモード」と呼ばれる隠しモードが発動する。
このモード中は一部の技の使用が制限されるが、二人の絆が限界を超えて深まり、沸き起こる愛情をオープン化させて所構わず(以下略)
まぁある意味で原作設定忠実再現なのだが。
なおSimulモードで全員本キャラを選択すると状況によっては同時に16体のキャラが入り乱れる場合もあり、画面内は軽く混沌の坩堝と化す。

また技演出に登場するキャラは同作出典だけではなく、前期番組のキャラである明日のナージャやおジャ魔女どれみ、
同時期・同日曜朝放映の魔法戦隊マジレンジャーや仮面ライダー響鬼、果ては声優繋がり機動武闘伝Gガンダムまで多岐に亘る。

余談だが本キャラには、非常にシュール&アヴァンギャルドなオープニングと、「ふたりはプリキュア MaxHeart」の
前期ED「ムリムリ!? ありあり!! INじゃぁな~い?!」が完全再現されたエンディングが同梱される。
ドロウィン氏の愛がこれでもかと詰め込まれた、微笑ましくも途轍もなく熱いキャラであり、
これに触れた者は皆『これぞドロウィンクオリティ』と(良い意味で)絶句することは請け合いなのである。

また、2013/1/18に、ゆーとはる氏がキュアブラックのWIP体験版を公開中。2013/5/26現在の完成度は70%でVerは1.40。
ver.1.40の更新でストライカーのキュアホワイトとシャイニールミナスに技が追加された。
この内、シャイニールミナスの技「ルミナス・ハーティエル・アンクション」はライフ回復の対応ステートと
動きを止められた時の画像(特殊やられ)を対応できる。2015/1/7にhatya氏製の外部AIが公開された。

プリキュア関係のキャラは上記の他にも、某ツクールコンプゲーからの移植アレンジキャラである美墨なぎさと、
KFXから移植のキュアレモネード(実写)、WIPD4ブラックとホワイトそれぞれ1体ずつ、MMD夢原のぞみが確認されている。
更に2010年の『ハートキャッチプリキュア』からキュアブロッサムが、
2012年の『スマイルプリキュア』からもキュアハッピーがこのたび参戦を果たした。誰だ スマギャンプリキュア とか言い出した奴は。

また、2015年2月15日にhatya氏により、プリキュアの敵キャラとしてゴーヤーン2015年2月28日にジョーカー(プリキュア)?が作成・公開された。

参考動画

「それって……ほのかのこと……?
 ほのかのこと言ってんのぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

出場大会

出場大会?


*1
『スプラッシュスター』の終盤では、なんと地球が破壊されてしまう

*2
プリキュアの前年に放送されていた『エアマスター』が同じく東映アニメーション・同監督制作で、
エアマスターで培った空中戦闘アクションの描写が遺憾なく発揮されていると言われている。

*3
『三つ目がとおる』の主題歌「はてなのブーメラン」と、本作主題歌「DANZEN!ふたりはプリキュア」は
作詞・作曲者が同一人物であることから、セルフパロディではないかとも言われている。
実は本作の主題歌には当初「☆SHINING STAR☆」という曲が用意されていたが、
発表直前の土壇場でプロデューサーが「曲調がオシャレ過ぎる」と指摘し、
より子供番組風の明るい曲を作るようにと急造されたという経緯があったのが実情のようである。
尚この「☆SHINING STAR☆」は劇中で2回だけ流れた。