「だが、シグマ……俺がジョーカーだ!!」
『ロックマンX』シリーズに登場する敵キャラクター。名前は「ヴァヴァ」と読む。
シリーズ一作目『ロックマンX』より登場するキャラクターで、主人公
エックスのライバルともいえるキャラクター。
『ロックマンX3』、『ロックマンX8』にも登場する。
名前の由来は映画『
マッドマックス』の悪役、ババ・ザネッティから。
デザインは『
スターウォーズ』のボバ・フェットを彷彿とさせるが、
フルフェイスヘルメットを着用したババにも、いくらかVAVAを思わせる印象が漂っている。
企画当初は「
ジョーカー」という名前だったらしく、上記の台詞はおそらくその名残。
海外での表記は「
Vile」。
ファンの中でも極めて人気の高いキャラクターであり、CAPCOMロックマンコミュニティで行われた商品化希望キャラ投票では、
他シリーズの人気キャラを抑え、ゼロ、フルアーマーXに続いて第三位という記録を叩き出し、
D-Artsシリーズにおいても、
ラスボスであるシグマを差し置いて、Xシリーズ三人目のキャラクターとして発売が決定した。
(ゼロのVer違い、Xのフルアーマー形態が発売されている為、商品としての3番目ではないが)
2012年2月現在、魂Webにて予約受付中である。往年のボンボン読者には嬉しいバーボンもついてくる他、オリジナル要素として
ダブルキャノン仕様にできる。
原作でのVAVA
元イレギュラーハンター第17特殊部隊所属で、エックスと
ゼロの元同僚。
本来A級ハンターに過ぎないVAVAだが強力な火力と機動力を持ち、単純なスペックは特A級ハンターに迫る。
参考までにゼロは特A級。エックスも素質は特A級クラスだが、その温和な性格のために実績が伴わずB級扱いされていた。
しかし、開発段階で電子頭脳に異常を持っており、周囲の被害も考えず暴れまわり、
必要以上に被害を拡大させるなどのトラブルをたびたび起こす為、イレギュラーすれすれとまで言われていた。
『X』本編開始直前、その残忍さを危険視されてハンター本部に拘留されていたが、シグマの反乱により解放され、完全にイレギュラー化。
シグマの計画に乗り、初戦でエックスを圧倒し(この時の戦いはイベント戦の為、絶対にVAVAを倒すことが出来ない)、
2戦目も先に戦ったゼロを倒しエックスを撃破寸前まで追い詰めたが、ゼロの決死の
自爆によってライドアーマーは大破。
やむなく身一つで覚醒したエックスと対決するも敗北し、破壊される。
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リメイク版では… |
「シグマは誤った!
世界を変える力を持つのはお前じゃない!
この俺だ!VAVAだ! クハハハハ!」
リメイク版の『イレギュラーハンターX』では一度ゲームをクリアする事でプレイヤーキャラとして使用可能になった。
リメイク前と違いシグマに従うことはなく、格下のエックスが「無限の可能性」を持つとされ、最大の脅威として扱われるのに不満を抱き、
自分こそが本当の脅威だと知らしめるためにエックスとゼロ、そして反乱軍にたった一人で戦いを挑む。
その後、単独で反乱軍を壊滅させ、シグマの拠点に侵入。遭遇したエックスとゼロを撃破寸前まで追い込むが、
結局最期はゼロとエックスの反撃を受け大破、「自分のアイデンティティを得るため」「戦って勝ち自分の存在を知らしめる」ことに執着したまま死んでいく。
正義でも護るべきもののためでもなく、ただ破壊のための破壊をし続けた、エックスとは真逆の ダークヒーローと呼ぶに相応しい結末と言える。
VAVAモードではXモードと違い、ステージスタート前に腕部、肩部、脚部に1つずつ装備する武器を決定する。
「腕部」:「バルカン」「ミサイル」「ロケットパンチ」の3系列×5種類=15兵装
主に水平方向をカバーできる連射性能の高い兵装。
「肩部」:「キャノン」「レーザー」「カッター」の3系列×5種類=15兵装、
主に水平~斜め上(ほぼ真上)をカバーできる高威力の兵装。
「脚部」:「ナパーム」「バーナー」「エネルギー弾」の3系列×5種類=15兵装
主に斜め下~真下をカバーできる特殊な性能の兵装。
エックスと違いダッシュが無いなど機動力に欠け、ステージ中の各部位の兵装変更もできない。
しかし肩・腕・脚+ジャンプの4ボタンというシンプル操作で全方位にさまざまな立ち回りができ、エネルギー切れの概念が存在しない(兵装未使用時に一瞬で全回復する)という点からエックスとは違い「躊躇せずどんどん撃って殲滅」という実にVAVAらしい戦闘が楽しめる。
しかも15×15×15で3375通りのパターンがあるが、どの武装も軌道や弾速・弾形状が独特で一長一短のためコンプリート後も「黄金パターン」が存在しないというバランスのいいゲーム性となっている。
またVAVA編はこれらの兵装を前提に、エックス編では倒せないような四方八方への敵配置がなされている。
このようにVAVA編は従来のエックス編及び過去作のゼロ編とは完全に別ゲーとなっている。
これはVAVA編が作られた経緯として「当然のように予測されているゼロ編じゃ新鮮味がない。エックスともゼロとも違うストーリー&操作性を実現してみたい」というスタッフの意向があったためだとか。
「エックスを倒し俺の存在が認められれば良かったのだ・・・ただ、それだけだ・・・」
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その後、Dr.ドップラーの手により「VAVA MK-II」として復活、エックスに復讐をはかるものの、再び倒されてしまう。
ドップラーには再生してくれたことを感謝しているものの、命令には従わないと言っている。
「再生してくれたのは感謝しているが、
奴らには怨みがあるんでね……」
8人のボスを2人倒した後、すべてのボスを倒すまであるステージから行けるVAVAステージと、ドップラーステージ2のボスとして登場。
VAVAステージでは、工場内のいたるところに爆弾を仕掛けてエックスを待ち受ける。
最初はライドアーマーに乗っているが、破壊されるとアーマーを乗り捨てて戦いを挑む。
攻撃方法は初代と同様にキャノン砲での空中からの砲撃、火柱を放つ爆弾。
倒すと一旦退却し、ドップラーステージ2にて大型ライドアーマー「ブラウンベア」に乗って登場。
VAVAステージ同様に破壊されると、やはりアーマーを乗り捨てて戦う。
また、VAVAステージにおいて弱点武器を使ってトドメを指すと撃破することができ、
ドップラーステージ2の敵や仕掛け、ボスが変化する。主な変更点は以下のとおり。
- ボロボロだったステージが壊れていない
- 強力な雑魚敵「ビクロイド改」が登場する
- 水中ステージが登場
- 中ボス「モスキータス」が登場
- ゼロよりビームサーベルを渡されるイベントが発生する
- VAVAの代わりに、ボスとして「ボルト・クラゲール」が登場
『X8』で「VAVA V(ペンテ)」として再び復活し、またもエックス達を付け狙う。
「世界?イレギュラー?そんなものは忘れろ!
己に与えられた力だけを感じろ!破壊!破壊だ!
我らはその為に生み出されたのだ!」
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しかし… |
この時の彼は 声が妙にしわがれてる上に 小物臭い台詞が多い。
難易度HARDの場合だと、最期にプレイヤーキャラのパートナーに対してライドアーマーで特攻を行うのだが、
パートナーは初作のゼロのように再起不能ではなく一時的に使用不能になるだけ等、扱いが良いとはいえなかった。
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悩み、苦悩し、新たな答えを得るという特殊な思考回路こそがエックスを「規格外」たらしめていた事に対し、
VAVAは破壊や復讐、時には自己顕示への並はずれた執着が、彼をある意味「人間以上に人間らしい」存在たらしめている。
そもそもエックスは「新しい世代のロボット」としてライト博士が開発した、言わば始めから可能性を秘めていたのに対し、
VAVAは偶発的にそういった思考を手にした――つまり「突然変異」という点も、ゼロとは別の意味でエックスと好対照といえよう。
これもVAVAがレプリロイドである以上、その大元であるエックスあってこそとも言えるのだが……
VAVAの特異性が現れているエピソードの一つとしてあげられるのが、ライドアーマーについての逸話だ。
X1でVAVAの機体と登場して以降、シリーズを通して活躍する重要なガジェットであるのだが、
土木作業用機械ライドアーマーの軍事転用を最初に思いつき、実行したのはVAVAなのである。
エックスはおろか、人間でさえそんな事は考えもしなかったのにも関わらず……
精神的にはともかく、肉体(?)的にはなんら特別な出生や設定を持ってないにもかかわらず、
何度も復活を果たしてエックスの前に立ちはだかっている点も、何気に凄かったりする。
ロックマンXシリーズは例えロボットでも、
基本死んだら二度と生き返らない。
シリーズ恒例のボスラッシュで再び戦うボス達もシグマがボディだけ複製したコピーであって、生き返った本人ではなく意志のない人形に過ぎない。
ボスラッシュのボスが意志も含めた完全な復活となるのは、ロックマンゼロシリーズの時代になってのことである。
特殊なウィルスが本体と化したシグマ、製作者がいまだ存在(?)しているゼロという極めて例外を除けば、VAVAは
復活に成功した唯一のレプリロイドなのだ。
……ただし、『X8』での彼を見るに、やはり相当な無理があるのかもしれないが……。
いずれにせよ、X、ZERO、Σと同列に語られているVAVAもまた、
彼らと同じくレプリロイドの進化の可能性を示す存在だったのではないだろうか?
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そしてこの度 |
『PROJECT X ZONE』に参戦が決定した。ライバルキャラとしての面目躍如である。
エックスと共にクロス作品には初参戦となる。
台詞等を見る限り、こちらはイレギュラーハンターX準拠のようだ。
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ゲーム中のVAVA
『X』における攻撃方法は、ライドアーマー搭乗時には接近してパンチをするという単純なもの。
当時のライドアーマーは土木作業用のものしかなかったので、これは仕方が無い。
だがVAVAによるカスタマイズが施されており、ゲーム開始当時のエックスではダメージを与える事さえできなかった。
(『イレギュラーハンターX』では描写が変わり、ダメージを与え機能停止に追い込むことはできたが彼の身を案じ近づいた為、捕まってしまう)
実際、その後の対決でもゼロの特攻によりライドアーマーが破壊されなければ、エックスが敗北していただろう事は間違いない。
ライドアーマーから降りた後はそれまでのデモで猛威を振るった拘束弾をそのまま使用し、縦横無尽に動き回る。
『X3』では状況によって2種のライドアーマー(それぞれ「DRA-00」「ブラウンベア」という名前)に搭乗し、
ダッシュパンチと、ブラウンベア登場時はさらに溜めてからの光弾を放ってくる。
また、ライドアーマーから降りた後は炎攻撃や連発式のショットで攻撃。
ショルダーチャージからキャノン砲を0距離でぶち込むという荒業も披露。
ちなみに背中に盾らしきものを背負っているが、使用しない。
『X』のリメイク作である『イレギュラーハンターX』でプレイヤーキャラとして登場した際には、
エックスと違って特殊武器やアーマーを獲得する事はできないが、ステージクリアごとに使用可能な装備が増え、
前述の動画のように多種多様な兵器類を駆使し、凄まじい大火力を振るって縦横無尽に大暴れする。
ライドアーマーも登場し、とても強力なのだが、残念ながらプレイヤーキャラという都合上
1回の搭乗につき32秒という制限時間が設定されており、しかも敵の攻撃でダメージを受けるとその時間が減ってしまう。
『X8』でも肩のキャノン砲とライドアーマーによる攻撃というスタンスは変わらず(作中何度か戦う内、ライドアーマーは最後の戦いでのみ使用)、
ストーリー前半ではステージ中のトラップ部屋に乱入してくるが、VAVAが現れた場合はトラップが撤去される。
(PS以降のロックマンシリーズではステージ中にロードが挟まれるが、X8では一部屋に簡単なトラップを仕掛け、
その部屋にいる間にロードを済ませることでプレイヤーが操作していない時間を減らしている)
乱入時は半ば
挑発目的で戦っているせいかさほど手強くはないため、苦手なトラップをVAVAに来てもらって突破するというプレイヤーもいた。
ボスとして登場した場合は、派手さはないが多彩なパターンの射撃や拘束用の機雷といった副武装で、じわじわと追い詰めるような老獪な戦い方をする。
ライドアーマー「デビルベア」は完全な破壊はできず、攻撃を与えても一時的に機能停止させることしかできない。
漫画でのVAVA
「ピアノ・・・というものらしいな。
音の組み合わせ次第で芸術と呼び称賛するらしいな。
だが芸術と言う観念は絶対的多数の中にしか自分を見出せない者の戯言だ。
己に自信を持つ者はそんな戯言に惑わされる事は無い。
この俺が・・・そうである様にな」
岩本佳浩氏が手がけたボンボン版においては、エックスの可能性を知り、エックスの前に幾度と無く立ちはだかる強敵として登場。
その最終目的は
エックスを成長させてから撃破することで「ロックマン(伝説)を打ち倒す」ことであった。
シグマの叛乱時点では予想を超えた性能を発揮したエックスに倒されるものの、やがてX3にて復活。
死を乗り越えた真の「
鬼」としてエックスの前に現れ、怒りによって
「鬼」となったエックスと対決する。
この際に繰り広げた特殊武器を駆使しての決戦は、ボンボン版エックスのベストバウトに上げられる事もある名場面である。
自らを「闘う為に生まれてきた擬似生命体(レプリロイド)」として、それ以外の全てを無価値と言い切り、
ただ強さと闘争にのみ執着するストイックな生き様は、後の『イレギュラーハンターX』にも大きな影響を与えた。
その悪役としての格好良さは(狂気も含め)尋常ではなく、多数の渋い名台詞もあわせ、ボンボン版VAVAの人気は非常に高い。
ニコニコ動画でのVAKAVAVA
ニコニコ動画設立前から、2ちゃんねるで時折言われていた異名
「VAKA」が確定するような弄ばれ振り。
バグステージのギミックを乗り越えられなかった真の「
VAKA」として
エックスの前に立ちはだかったり立ちはだからなかったり(位置的な都合で)、TAS動画特有の先読み、
或いはバグステージ動画特有のオペレーターへの怒りによって「鬼」となったエックスに嵌め殺される。
そのネタキャラとしての弄り回され振りは尋常ではなく、音MADでの笑える台詞編集もあって、
VAKAVAVAの人気は非常に高い。
当然この扱いを快く思わないファンは存在するのでニコニコ外で無闇にこれらのネタを持ち出さないように。
MUGENでのVAVA
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石上 歩氏製作 VAVA |
石上 歩氏が手書きキャラとして製作したVAVA。
肩のキャノン砲を始めとした豊富な 飛び道具で戦う、中・遠距離タイプのキャラクター。
ボタン一つで出るフィンガーバルカン「チェリーブラスト」から 必殺技or 超必殺技のキャノン砲への コンボが強力。
遠距離においてはかなりの強さを発揮する反面、攻撃後の隙が大きく、無敵技が少なく切り返しに乏しいので接近戦になると苦戦する。
必殺技のキャノン砲「フロントランナー」は速度を遅くすることもできるので、 設置タイプの技的な使い方もできる。
さらに2ゲージ消費でライドアーマーを呼び、搭乗して一定時間戦うことが可能。
ライドアーマー搭乗時は常に ハイパーアーマー状態のため、相手の攻撃を無視して強引に攻めることができる。
『イレギュラーハンターX』での性能と同じく、攻撃を受けるとライドアーマーの稼働時間が減少する。
使用された場合は攻撃をたくさん当てて稼働時間を出来るだけ減らすのが良い。
岩本漫画版の要素がいくつか入っているので、読者だった人にはニヤリとさせられる所も。
脳内住民氏と五右衛門氏が AIを作成している。
↑の動画は五右衛門氏自ら投降したもの。
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バルバル氏製作 VAVA Mk-II |
バルバル氏が製作した、原作の画像を使用したブラウンベアに搭乗したVAVA Mk-II。
体力が半分以下になるとライドアーマーを降りて戦う。
このときの移動スピードはかなり速く、縦横無尽に画面を駆け回ってキャノンや炎で攻撃してくる。
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