チキ

   

「うん! うれしい!! ありがとう おにいちゃん!」


任天堂より発売されたSRPG『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』、
それらのリメイク作『新・暗黒竜と光の剣』『新・紋章の謎』のキャラクター。『ファイアーエムブレム 覚醒』にも登場する。

人間に似た姿を持つが、その正体は竜(人間形態は環境に適応した省エネ版みたいなもの)であり、
「竜石」と呼ばれる結晶に真の力を封じ、それを解放する事で竜に変化する(一時的に戻る)種族「竜人族(マムクート)」の一人。
そして彼女は特に力の強い神竜族の王・ナーガの娘である。

見た目は幼女だが、既に1000年くらい生きている
(『紋章の謎』の第2部12章で1000年前の戦いの説明の際、「チキはそのころ生まれたばかり」という説明がある)。
しかし、幼いながらもその潜在能力は紛れもなく神竜族の王たる器を秘めており、身に余る力を暴走させて世界を滅ぼしてしまう危険があったため、
父(もしくは母、自在に姿を変える竜族もいるので断定は不能だが*1)ナーガによって封印され、長い間眠りに就いていた。
だが、ナーガの部下であったバヌトゥが、彼女の封印を解いて連れ去ってしまう(『紋章』第2部14章冒頭より)。
…これだけ書くとバヌトゥが悪者のようだが、実際は眠り続ける彼女を憐れんで、人間体で生活するなら大丈夫だろうと考えての行為である。
そのため実際には10年ほどしか記憶もなく、肉体年齢も人格も幼女そのものであり、アレとは言いがたい。

だが、幼いとはいえ竜族。その能力は人間を上回り、初期基本ステータス自体も高い上に、
成長するとほぼ全ての能力がカンストするという最強クラスのユニットになる。
ぶっちゃけその気になれば1人で終盤のマップも攻略出来るというか、ラスボス以外なら彼女一人で無双可能と言えばその強さも分かるだろう。
幼女なのに強い、正にパーフェクトである。
どこの世界でも幼女最強なのは変わらないようだ。

なお、これだけだとネタのようだが、本人からすればこの強大な力はかなり厄介な代物で『紋章の謎』では第1部で活躍後、
実はバヌトゥの判断が間違っていた事が判明(人間体でいれば暴走しないのは成体の竜族のみで、子供のチキではそれでも抑えられない)。
第2部冒頭までに神竜族の生き残りによって再度眠りに就かされてしまう。
そして、バッドエンド時は「力を制御する封印の盾がない以上目覚めさせてはいけない」とチキは永久の眠りに就いたまま終わる
……まあバッドエンドなら仕方がないか。

余談だが、没アイテムとして彼女のみ使える「シェンロン」なる武器がデータとして存在しており、
何らかの手段で使用するとゲームバランスもへったくれもない最強っぷりになってしまう。
没とはいえ一体どんな意図で作られたものなのか、極めて謎なアイテムである。発売時期的にもシェンロンと言えば明らかにアレだが……。

以降の作品にも似たような立場のキャラクターは数人登場するが、
元祖故にシリーズ全体で見てもトップクラスの人気を誇るキャラクターである。このロリコンどもめ!
顔グラフィックの胸のあたりに片手を添えたポーズは「チキサイン」として親しまれ、後のシリーズでもちょくちょく見られる。
また、『紋章の謎』では攻撃を2連続回避した時の専用モーションを持つ数少ないキャラでもあり、
チキの場合「人型状態で相手に2回攻撃されると泣き出す」というもの。モーション見たさに無力な状態で前線に立たせる人が続出したとかしないとか。

余談だが、『聖戦の系譜』において「聖者ヘイム」に自身の血と「光魔法ナーガ」を授けたとされる神竜王ナーガが幼女の姿をしていたと言われ、
ファンからはチキ(に似たような姿)なんじゃないかと考察される事もある。

所謂幼女姿で『FE』シリーズ以外の他作品への客演を果たしたのは後述の『覚醒』版よりも5年ほど遅く、
2020年の『ドラガリアロスト』(サイゲームス開発・任天堂リリースのスマホゲーム)におけるFEコラボイベント第2弾が初めてである。
このコラボイベントでは、転移先の世界での人類がドラゴン狩りをしている光景を目の当たりにし、
精神的に不安定となっていた所を付け込まれ、主人公一行に襲い掛かってくる。
戦闘後は人間への変身能力を持つドラゴン・ブリュンヒルデことムムの説得により和解する。
ちなみに、第2弾コラボで初登場した『FE』側の面々は、第1弾コラボで共闘したアルフォンスの妹・シャロンを除き、
転移先の世界の要素が切っ掛けとなって主人公一行に刃を向けている

(ピアニーは負のエネルギーである黒いマナに当てられた事により、主人公一行を子供から夢を奪う大人とみなして排除するため、
 クロムは荒廃した世界を見せられ、絶望の未来の運命を変えるために「主人公を倒してくれ」と頼まれた事により敵対)。

+ 覚醒では

「あなた…マルス?」

『ファイアーエムブレム 覚醒』では終盤に登場。担当声優は 大谷育江 女史。
ストーリーにも多少絡み、登場後の外伝をクリアすると主人公クロム一行の仲間になる。相変わらず強い。

この作品はマルス達がいた世界とほぼ同じだが、全てのキャラ・設定が総入れ替えになるぐらい(約2000年ほど)後の時代なので、
チキも成長してお姉さんキャラになっており、年齢は大体3000歳くらいになっている。本人もおばあちゃんと自称してるし。
ロリなチキを期待していた人には残念な結果になってしまったが、今作にはちゃんと幼女のマムクートも登場するのでご安心を。
チキはチキで相応に成長した分、美しさと落ち着きを兼ね備えた少女の姿をしているので、この覚醒版がツボに入った人も多い様子。
あと巨乳

ちなみに幼女時代のチキも配信チームからスカウト出来る。3Dモデルが本作の幼女マムクートの流用だが。
また配信キャラはクラスチェンジが自由のため、アーチャーにクラスチェンジさせると、モデルの都合でロリ巨乳となる。
2000年後も眠ったり、活動したりの周期を繰り返している様子で、眠りに就くまでに色々な事を体験しておきたい、という趣旨の言葉を漏らす事も。

眠りの期間も相当長めらしく、「う~ん、あと5年…」と発言するなど、笑えないワンシーンも。
「軍の中で一番、寝起きが悪い」らしく、実際朝は苦手と発言し、昼時間頃になってようやく目が覚めてくるとかなんとか。
また普段は物静かだが、時折子どもっぽい無邪気な反応も見せる。
あと神竜の巫女という役目でもあるが、極端に神聖視される事は嫌っている。
古の文献にはそれはそれは愛らしい姿で人々の心を癒したと書かれており、
現代でも「可愛らしい女の子が神々しく巨大な竜に変化する…そこが神秘的で素晴らしい!」と言われているそうで、
「私にはわからない世界ね…」と困惑している。
さらにその話の流れで当時着ていた衣装を無理やり着せられるという羞恥プレイを受けている。

大昔に会った事があるような気がする行商人アンナ(外伝以外シリーズ皆勤賞)が、彼女をダシに講演会やグッズ販売などでボロ儲けしていた事に腹を立て、
巫女の神聖さを不当に利用したとして 食うぞ (意訳)と脅す姿を見せた事も(その金は全額寄付に回される事になった)。
…一応これでも好感度A(最大ランク)の会話である。

戦闘時には必殺のカットインで「近寄らないで!」と発言するなど、
超集大成たる『覚醒』に相応しい過去作のオマージュネタもふんだんに盛り込まれている。
お馴染みの竜石で竜に変身して戦う事も出来るが、
今作ではチェンジプルフという転職アイテムを使うと、魔道士とドラゴンナイトに転職する事が出来る。
そのため、斧や槍をふり回して敵をしばき倒すチキ様や杖で味方を回復させるチキ様、
更には声がそっくりな某電気ネズミばりの雷(の魔法)を放つチキ様を拝む事だって可能なのである。逞しく成長したものだ。
また、DLCで入手出来る特殊転職アイテム「花嫁のブーケ」を使うと「花嫁」にクラスチェンジする事も可能。
こちらは槍・弓・杖を装備する事ができ、スキル「愛の叫び」で範囲内の味方全員の能力を上昇させたり、
スキル「絆」で周囲の味方のHPを回復させたり出来る。
ネタ職らしからぬ優秀なステータスとスキルを持ち合わせ、何よりも、ウェディングドレスを纏いながらアクロバティックに回避するため、当然見える。
…何がって?言わせるな恥ずかしい。
これにより彼女は『紋章の謎』に登場したファルシオン以外の全ての神器を装備する事が出来るようになった
(本作では過去作登場の名前を冠した強力な装備が結構登場する)。
かつての仲間達の武器を装備させるのも乙なものと言えよう。
一定確率で武器の消耗を無くすスキル「武器節約」を習得出来ないので、消耗は少なくないのが難点だが
(一応DLCマップの1つを使えば入手自体はいくらでも可能)。

基本的に高性能キャラであるが、マムクート族共通の弱点として、どのクラスになっても竜属性が付くため、敵の竜特効武器が痛い。
とはいえ、ストーリーの敵が使う竜特効の武器はドラゴンキラーという剣くらいなのであまり気にならない。
ドラゴンナイトの上級職「ドラゴンマスター」なら「剣殺し」スキルも取れるし。
DLCマップで使うならマムクート(スキルとして竜特効が付与)や聖書ナーガ(竜特効付き魔法)を持つ敵の攻撃を食らわないようにしよう。
なお、マムクートの武器である竜石/神竜石だが、本作ではどちらも店売り品となっている。
これまでは敵から奪うか秘密の店で買うしかない、基本一点もののレアアイテムだっただけに、技術の進歩すげぇ。
といっても実際の所、売ってる側は宝石としてしか認知してないようだが…。

その他の欠点として、転職先の都合で奥義攻撃スキルが一切覚えられない、支援を付けられる相手が少ない(最大で5人)などがある。
あとソーサラーとソードマスターになれないのでDLCマップで水着や浴衣が拝めない

また、今作では結婚システムがあり、プレイヤーの分身であるマイユニットはチキと結婚する事も出来る。
というよりチキはマイユニットとしか結婚出来ない。
結婚した場合はチキ依存の子供はいないため、マイユニ依存の娘のみ登場する(この点はヴァルム大陸や配信マップで仲間になるキャラ共通)。
チキを含めたマムクートとの間に生まれた子供(達)は竜の血を引くため、マムクートクラスを使えるが同様にクラスによらず竜特効を受けるようになる。
…マイユニットの出自設定も踏まえるととんでもない血統の娘になるが気にしてはいけない

チキによるとマイユニットはマルスと雰囲気が似ているらしく、
当初はマルスと重ねて優しい兄(チキの方が全然年上とかいってはいけない)を見るように見ていた様子だが、やがて1人の男性として好意を持つようになる。
ちなみにもう一人の主人公であるクロムはそのマルスの子孫だが、彼はマルスとはあまり似ていないとの事。
なお、本作ではマルスの名を持つ人物がもう一人(配信マップで更に一人)登場しているのだが、その人物との絡みは特に無い。
…やはりパチモノではダメ、という事なのだろうか。

「…もう3000歳だもの、仕方ないわ…」

外部出演としては『PROJECT X ZONE2:BRAVE NEW WORLD』にもNPCとして『覚醒』設定で登場
(同作はバンダイナムコエンターテイメントの作品だが、開発が任天堂子会社のモノリスソフト)。
異世界からやってきたユーリとフレンに対して「ナバールやオグマを思い出す」と発言している。

大乱闘スマッシュブラザーズ』では『スマブラSP』からアシストフィギュアとして参戦。
竜に変身して上空から放つ火炎放射が広範囲かつ大ダメージを与える強力なアシスト枠となっている。

+ Reincarnation
アトラスと『FE』の悪魔合体コラボタイトル『幻影異聞録♯FE』およびリメイク版である『幻影異聞録♯FE Encore』では、
なんと劇中でブームを起こしている合成音声ボーカルソフト ウタロイド・"TIKi"となって登場。
担当声優は 諸星すみれ 女史。『アイカツ!』の星宮いちごの人、と言えばピンと来る人もいるのではないだろうか。
設定されているプロフィールは以下の通り。

誕生日:2月28日(TIKiの発売日)
身長:110㎝
血液型:分かんない
年齢:5歳。バージョン3.0
体重:3GBくらい
BWH:分かんない
好きなもの:皆とお話しする事
苦手なもの:1人ぼっちでいる事
一言:皆の歌……いっぱい聴かせて

しかし、ただのプログラム上の存在ではなく、異界からやってきたらしい。
だが、ミラージュとなったクロムが東京に来た事を覚えていないなど記憶を失っているように、彼女も記憶が欠落している。
作中ではブルームパレスと呼ばれる場所で主人公達のスキル取得やクラスチェンジなどを行ってくれる。

また、FE公式twitterでは ネタバレ禁止のお願い をしている。

+ FEヒーローズ
スマートフォン用アプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』では『紋章の謎』版と『覚醒』版が登場。
担当声優は『紋章の謎』版が諸星すみれ女史、『覚醒』版が大谷育江女史。
ゲーム中のイラストは両者共いとうのいぢ氏が担当。
今作では使用する武器もスキルの一つとして扱われており、武器によっては何らかの特殊効果が付く場合がある。
『覚醒』版は武器スキルの強化で遠距離攻撃に対しても反撃出来るようになるが、
同時に奥義発動に必要な戦闘回数が1回分上乗せされるのが痛い所。

+ FE無双
無双シリーズの一作『ファイアーエムブレム無双』では『暗黒竜』版が登場。
本作ではなんと通常時は生身で戦い、竜石で殴ったり、投げ付けたり、
竜石の力を引き出して上空からビームを撃ったりとかなりフリーダム。
通常時の性能は全クラスにやや不利が付き、全キャラでもワーストだが、
覚醒する事で竜形態となり、全キャラ屈指の性能を誇るようになる。要は『ゼルダ無双』のこどもリンクと同様の仕様。
ただし本作ではファルシオンが3本に、ソール・カティと、竜特攻武器が多数存在するため過信は禁物である。
またこの仕様故に、覚醒を使わない敵仕様のチキは弱い。
なお、本作では竜石の名称が他の武器に合わせる形になっており、
「銅の竜石」やら「鋼の竜石」やらと、ただの鉱物じゃないのかと言わんばかりのものも。

ちなみに、TCG『ファイアーエムブレムサイファ』では無双仕様の「マルスを慕う竜姫 チキ」というカードが登場したが、
そのイラストは本作らしく竜石を拳に握り込んで殴り付けるというものだった。殴られている奴の顔も心なしか嬉しそうだし


MUGENにおけるチキ

かのクリムゾン氏製作の同人ゲーム『ファイアーエムブレム格闘ゲーム(仮)』からUJI氏によって移植されたキャラが存在していた。
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了によりサイトが消滅し、残念ながら現在は正規入手不可。
元が元だけにすらりと伸びた無防備な生足がとても危うい。
ただ、ロリキャラというにはちょっと大人びてるがクリムゾンなら仕方ない。
サイズを変えてもエフェクトがズレない仕様なので大きさが気になるならxscale,yscaleの数値を変えてみるといいだろう。
原作には無いモーションと表情およびボイスが追加されているが、『覚醒』より前に作られたもののため、
大谷育江氏ではなく『NAMCOxCAPCOM』のM.O.M.O.(CV:宍戸留美)のボイスが使われている。
なお、製作者のUJI氏はショクシュスキー氏のリース(『聖剣伝説3』)の製作にも携わっている。

外見相応に攻撃力が低く、リーチも短い。
ダッシュはステップ型だが、空中ダッシュや2段ジャンプに繋げられるので機動力は高い。
突進技の「ドラゴンファング」と組み合わせれば、画面端からでも一瞬で間合いを詰められる。
また、空中ダッシュと2段ジャンプは空中での通常技からキャンセルで出す事が可能。
さらにマルス、シーダ、ドーガをアシストとして呼ぶ事が出来るので、弱点もある程度カバー出来るだろう。
ただし、仲間達には個別に体力が設けられており、それが0になると呼び出せなくなってしまう。
マルスが一番倒されやすいのは恐らく原作再現だが、流石に原作のように即負け、なんて事にはならないのでご安心を。

超必殺技の神竜石は発動すると相手を文字通り吸い込む上、ガード不能でヒットすると『ファイアーエムブレム』風の戦闘画面になり、
大ダメージのブレスを浴びせる。この時ごく稀に躱される事もあるが、よほどの事がない限り命中する。
その性質故AI殺しの凶悪な技である。
まったく、ドラゴンの女の子は恐ろしい娘ばかりで感心しませんな
AIもデフォルトで搭載されており、シールドを駆使し、エリアルコンボをしっかり決めてくるなど中々の強さ。
参考ドーガ動画

また、神竜石の戦闘画面は19941番に専用の画像を登録して対応させる事が出来る。
サクラカ氏の戦士5人と松平瞳子きらきらアナザーブラッド、超神氏のドラゴンボールキャラ全員、
伊吹川氏のロール、ゆ~とはる氏の初音ミク愛原奈都美アル・アジフマミヤ、あおひげ氏のエルルゥ(柊・竹・梅氏の改変版)、
カサイ氏のマカオとジョマなど、多数のキャラが対応している。
対応例(4:05~)


「・・・だ・・だめ・・・

  わたしに・・・

 ・・・近よらないで・・・」

出場大会

+ 一覧
削除済み
更新停止中

出演ストーリー



*1
DSで『紋章の謎』の二部作をリメイクした『新』シリーズにおいて、チキをそのまま大人にしたような神竜族の女性「ナギ」が登場する。
その内『新・暗黒竜と光の剣』では、救済キャラの一人であるためかナーガの牙を用いて作られた神剣ファルシオンを何故か持っている。
更に二作ともED時の称号が「神竜王の化身」であるなど、彼女こそがナーガなのではないかと疑われる部分は多い。


最終更新:2022年05月23日 03:17