ウルトラマンティガ

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ウルトラマンティガ - (2016/06/28 (火) 19:20:39) の編集履歴(バックアップ)



「これが…これが光なんだ…!」

1996年に放送された特撮テレビドラマ『ウルトラマンティガ』の主役ヒーロー。
地球平和連合TPCの特捜チームGUTSのマドカ・ダイゴ隊員が変身する。*1
ウルトラシリーズでは平成期最初のTV作品の主人公であり、ティガ以降の作品は平成ウルトラシリーズと呼ばれる。
声は一部の劇場作品などを除けば主に真地勇志氏が担当している。

+ 基本状態のスペック
  • 身長:53メートル
  • 体重:4万4千トン
  • 飛行速度
    • マルチタイプ:マッハ5
    • パワータイプ:マッハ3
    • スカイタイプ:マッハ7
  • 走行速度
    • マルチタイプ:マッハ1.5
    • パワータイプ:マッハ1
    • スカイタイプ:マッハ2
  • 水中速度
    • マルチタイプ:マッハ1.5
    • パワータイプ:マッハ1
    • スカイタイプ:マッハ1
  • 潜地速度
    • マルチタイプ:マッハ1.5
    • パワータイプ:マッハ1
    • スカイタイプ:マッハ1
  • ジャンプ力
    • マルチタイプ:800メートル
    • パワータイプ:500メートル
    • スカイタイプ:1000メートル
  • 握力(人間換算では1000トン=1キロ)
    • マルチタイプ:50000トン
    • パワータイプ:70000トン
    • スカイタイプ:30000トン

+ 『ウルトラマンティガ』本編ストーリー
近未来(作中設定では2007年)。世界中から紛争が根絶され、人類は地球平和連合TPCを中心に同じ一つの道を歩み始めていた。
ある日、モンゴルでパトロール中のダイゴ隊員とレナ隊員は地中より出現した謎の怪獣と遭遇。
同じ頃、宇宙から飛来した隕石の中から三千万年前の超古代文明が残したタイムカプセルが発見される。
タイムカプセルがホログラムとして再生した地球星警備団の団長ユザレのメッセージで、
モンゴルに現れたのは超古代怪獣ゴルザであり、さらには超古代竜メルバという別の怪獣も出現することが判明した。
ユザレのメッセージによれば、怪獣たちに対抗するには「ティガの巨人」を蘇らせる必要があるらしいが、
肝心の巨人の蘇らせ方に関する部分が正常に再生されず、GUTSはひとまず巨人の捜索を行う。
しかし、東北地方で石像となった3人の巨人を発見した直後にゴルザとメルバも巨人の石像を破壊するために日本に上陸。
GUTSでは怪獣に太刀打ちできず、巨人の石像を2体も破壊され、ダイゴも乗機を撃墜されてしまう。
だがその瞬間、突然光となったダイゴが最後の石像と一体化し、光の巨人は復活した。
巨人の力はすさまじく、ゴルザを追い返し、メルバを撃破することに成功した。
巨人の姿から戻ることができたダイゴは自分が巨人と一体化したことは伏せたまま、仲間たちとともに帰途に着く。
が、気がつくと隊員服の中にはいつの間にか変身アイテム「スパークレンス」が入っていた。
その頃、タイムカプセルは無人の司令室でメッセージの最後の部分を流していた。

「巨人を蘇らせる方法はただ一つ、ダイゴが光となることです…。その巨人の名は『ウルトラマンティガ』」

こうして、後に「ウルトラマンティガ」の名で呼ばれることになる巨人、
そして「光であり、人である」ダイゴと彼を取り巻く人々の物語が動き始めるのだった。

ティガは「タイプチェンジ」の概念を初めてウルトラシリーズに持ち込んだ作品であり、
状況や戦法に応じて姿や能力を切り替える戦法は以降の作品にも受け継がれていくことになる。

+ ティガの各形態
基本的に使用する形態は三つであり、まず変身直後は基本形態のマルチタイプ(上画像参照)に必ずなる。
マルチタイプはパワーとスピードのバランスがよく、ウルトラフィックスやタイマーフラッシュなどの戦闘の補助に役立つ技や
最強の光線技「ゼペリオン光線」が使えるので、この姿で倒した敵も多い。カラーリングは銀・赤・紫の三色である。

マルチタイプに比べて力に優れた形態がパワータイプである。
その名のとおりに筋力とタフさに優れ、水中戦や耐久力・腕力の強い敵との戦闘で役に立つ姿である。
しかし、その代わりにスピードが落ちてしまうため手数には優れず、光線の威力でもマルチタイプには劣るらしい。
ティガは重量級あるいは力自慢の怪獣との戦いが多かったこともあり、出番はマルチタイプの次に多い。
またバトル物の宿命かパワータイプより力が強い相手に苦戦する事も何度かあり、敵の強豪さを表していた。
主な必殺技はデラシウム光流(上画像)だが、ゼペリオン光線も使えたりする(溜めポーズが異なり、光線の色は赤くなっている)。
カラーリングはマルチタイプの紫の部分が全部赤くなった感じで、よく見ると体格自体もマッシブになっている。

反対にスピードに優れた形態がスカイタイプである。
スピード重視の戦法や空中戦を得意とする反面、パワーとスタミナで劣るとされている。
必殺技はランバルト光弾(上画像)。設定や劇中の描写から察するに、
他の形態の必殺技に比べ、威力では劣るものの溜め時間の短さと速射性に優れていると考えられる。
空中戦にもつれ込んだ戦いが少なかったせいか、この姿で撃破した敵はパワータイプほど多くはない。
カラーリングはパワータイプとは逆にマルチタイプの赤い部分を全て紫に変えた感じ。

ティガはこれまでのウルトラマンとは違い宇宙人ではなく(大元はそうであった可能性もあるが)、
ダイゴ隊員が『光』となって石像に宿ることで誕生するという存在であり、変身しても意識はダイゴのままである。
故にダイゴはシリーズでも初の、宇宙人としてのメンタリティを一切持たない純粋な地球人ウルトラマンとして描かれている。
ウルトラマンとて決して地球人を導いてくれる絶対的な神のような存在ではなく、周囲のティガへの信頼からの重圧や
変身できること以外に突出した能力がないことに人として迷い悩みながら成長していく姿が描写されている。

また『光』を石像に与えればウルトラマンになるという性質を利用し、人工的に石像や『光』を作り自身が
ウルトラマンになろうとした人物や防衛兵器として利用しようとするTPCの一派もシリーズに登場し、
心無き力の危険性を問う物語が度々展開されている。

+ 輝けるものたちへ
超古代尖兵怪獣ゾイガーの出現をきっかけに、かつて超古代文明を滅ぼした邪神ガタノゾーアが出現。
ガタノゾーアの闇の力にはGUTSはおろかティガさえも歯が立たず、ガタノゾーアによってティガは石にされてしまった。
GUTSはティガ救出作戦を展開するも、もう少しのところでガタノゾーアに阻まれ、世界は終焉を迎えるかに見えた。
しかし、最後まで諦めない世界中の子供たちの心が光となってティガに集まり、
さらなる巨体の戦士「グリッターティガ」として蘇らせた。

「ボクがティガだ!」
「ワタシがティガよ!」
「僕が…ティガになってる!」
「私も…ティガの中に…」
+ グリッターティガのスペック
  • 身長:120メートル
  • 体重:10万トン
  • 飛行速度:マッハ10
  • 走行速度:マッハ5
  • 水中速度:マッハ5
  • 潜地速度:マッハ5
  • ジャンプ力:1500メートル
  • 握力:100000トン(人間換算で100キロ)

子供たちの心と一つになったグリッターティガは圧倒的な力でガタノゾーアを倒し、地上を覆っていた闇も晴れ、
再び光が戻ってきた。
変身を解いて戻ってきたダイゴを出迎えるGUTSの仲間たち。ダイゴがレナにスパークレンスを手渡すが、
石のような状態になっていたスパークレンスはレナの手の中で砂のように崩れ去っていった。
まるで自分の役目は終わったと言わんばかりに。
もうダイゴはティガになれないのだと思ったレナにダイゴは言った。人は自分自身の力で光になれるのだと。
※この動画を見ると貴方の体が輝きだす可能性がありますが、健康に害はありません


作品の概略

主人公であるダイゴに人気アイドルグループV6の長野博氏を起用し、主題歌もV6が歌うという
シリーズ初めての出来事は当時話題となり、しかも単なる話題集めに留まらず、ダイゴとティガは人気を獲得することに成功した。
+ ちなみにこちらが主題歌

TVシリーズ史上初めて歌詞に『ウルトラマンという単語が無い』ことでも有名だが、
これは長野氏の所属するジャニーズの物言いが原因であり、往年のファンどころかスタッフまでもが当初は困惑したとか。
また、曲としても抜群に名曲なのだが、ジャニーズが音源管理をしていたせいで長いこと主題歌集などにはカバー版が収録されていた。
しかし現在では普通に主題歌集に収録されている。

当時の長野氏はV6としての活動が忙しくてスケジュール調整が難しかったそうで、
作中でもダイゴ以外のGUTS隊員が中心になるエピソードが多いが、
それがかえって、今までの作品ではただいるだけの存在であることが多かった各隊員の境遇や内面を深く描き、
物語に広がりを持たせる結果となった。
また、昭和シリーズの放送時期に比べて女性の社会進出が進んでいたこともあって、
ダイゴの恋人であるレナ隊員はエースパイロットであり、GUTS隊長のイルマはシリーズ初の女性隊長(しかも子持ち)である。

ティガの戦う敵はウルトラシリーズらしく、怪獣・宇宙人・異次元人・妖怪などバラエティに富み、
  • 自分達こそが人類を導くのにふさわしい存在だと豪語し、ティガに激しい対抗意識を燃やす謎の精神生命体・キリエル人
  • 映像作品ではシリーズで初めて「暗黒面に堕ちたウルトラマン」を描いたイーヴィルティガ
  • 上述のゴルザ・メルバを始めとした「超古代怪獣」と称される怪獣達とその総元締めとされる邪神ガタノゾーア
など、人気の高いキャラクターも多い。
一方、重いテーマを題材とした回やレギュラー陣の関連人物を始めとしたゲストキャラの死亡など
全体的にシリアスなエピソードが多く、暗い結末になることも多い。

他にも、その後の平成ウルトラシリーズの基礎を築いたばかりではなく、
『ウルトラマン80』の放送終了から10年以上のブランクがあるにもかかわらず高い完成度を見せつけ、
ウルトラシリーズの完全復活を印象付けた傑作であると、本作を支持するファンも多い。*2
そして長いブランク故にこの作品が初めて見たウルトラマンという人が多く、それも高い評価の一因となっている。

+ シリーズ毎の作品世界について
ティガは実写TVシリーズとしては初の、以前のウルトラシリーズとは明確に一切の関わりを持たない作品世界が舞台となっている。
(後の作品設定で「ネオフロンティアスペース」と命名)
他作品に例えると、ガンダムで言うところの宇宙世紀に対するアナザーガンダムの関係と同様である。
ティガが人気を博した影響か、以降の平成シリーズではダイナを除き作品ごとに異なる世界を舞台とし、
大幅に異なる特色あるテーマを扱うようになる。

しかしこれは同時に作品ごとに一から世界観を構築しなければならず、シリーズとしての過去の資産の使用に大きな制約がかかることになる。
関連グッズの売上にも響き、等身大特撮やアニメと比べてかかる制作費が莫大な巨大特撮には大きなリスクである。
円谷プロは昔からの赤字体質に加え2000年台に入りヒット作に恵まれず、経営難に陥り経営陣交代などの事情があり方針が変化し、
メビウス』で昭和シリーズの作品世界が本格的に復活、過去シリーズの設定やキャラクター、怪獣を積極的に活かしてゆくこととなる。
さらにティガが主役として登場する映画『超ウルトラ8兄弟』以降は、作品世界を乗り越えての共演が基本となっていく。

ティガで示されたこの方向性の是非はともかく、この両方の転換点に象徴としてティガがいることは間違いない。


ティガの客演や派生作品は次のようになっている。

+ 続編『ウルトラマンダイナ』
さらに未来である2017年から始まる今作では、『ティガ』の続編であるため
前作の登場人物や単語などが随所に登場する。
GUTSのメンバーたちはこの時代では全員が様々な道に進んでおり、ダイゴは火星での植物の栽培を研究している他、
レナと結婚して娘ヒカリをもうけ、3人家族になっている。
火星の戦いで傷ついた主人公アスカ・シンを救助した後、ティガとして戦っていたころの自分も今のアスカのように
悩んでいたことや、自分に何ができるのかは自分で答えを探す以外にないのだということをアスカに伝えていた。
ちなみにダイゴがレナと夫婦で出るときは娘の名前が必ずヒカリである事が共通している。

また、ティガも劇場版の『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』に登場しているが、
このティガはダイゴではなく、最後まで諦めない人々の心の光がティガの人形に宿ったものとなっており、
この映画のボス敵であるクイーンモネラをダイナと協力して倒した後は光になり、変身を解除するダイナと
融合するかのように姿を消した。
ちなみにこの映画、長野博氏の仕事が無ければ本来は「皆の心の光でスパークレンス復活」→「ダイゴの変身カット」が入る予定だったらしい

+ 映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』
ウルトラマンも怪獣も架空の存在である世界に、パラレルワールドの人類が作り出した
何でも望みを叶える機械「赤い球」が出現。
偶然それを手に入れた新星勉少年は大ファンである高山我夢(=ウルトラマンガイア)を召喚するが
それを目撃したいじめっ子に玉を奪われ、最強合体獣キングオブモンスが生み出されてしまった。
物語の終盤にキングオブモンスと、それから分離した巨大顎海獣スキューラ、骨翼超獣バジリスによって
痛めつけられているガイアを助けたいという勉少年の願いにより、ティガとダイナが共に登場。
ティガは海底でスキューラと戦い、ゼペリオン光線で撃破する。

このティガとダイナは別の世界から召喚された本物なのか、それとも球が生み出した存在なのかは明かされていないが、
『空想特撮映像のすばらしき世界』など一部の資料によると、映像化されていないエピソードでダイゴやアスカは
ワームホールに飲み込まれたことがあるらしく、そのときこの世界に召喚されていた可能性がある。

+ 劇場版『THE FINAL ODYSSEY』
ウルトラマンティガが邪神ガタノゾーアを撃破してから2年後、
ガタノゾーアが潜伏していた超古代遺跡ルルイエの遺跡内部にあった3体の巨人像が復活、
超古代怨霊翼獣シビトゾイガーの大群と共に破壊活動を開始。

そして、レナとの結婚を目前に控えたダイゴの元を、ルルイエに閉じ込められたはずの巨人の一人「愛憎戦士カミーラ」が訪れた。*3
ダイゴの目の前に現れた黒いスパークレンスでティガに変身したダイゴだが、
ティガは光を持たない黒い巨人の姿で現れた。
困惑するダイゴの前に他の二人の巨人「剛力戦士ダーラム」「俊敏戦士ヒュドラ」を連れたカミーラが姿を現し、ダイゴに告げた。

「3千万年前、私達と一緒に世界を滅ぼした・・・。それがダイゴ、あなたの姿なのよ!」

幸い、その光景はカミーラたちがテレパシーで見せていた幻覚だったが、
ユザレのタイムカプセルに残されていた記録と再度の巨人たちのテレパシー、そしてブラックスパークレンスの存在により、
ダイゴはティガもかつては闇の巨人だったというカミーラたちの言葉を信じざるを得なかった。
だが、闇との戦いを今度こそ終わらせるため、ダイゴは一人で闇の巨人たちの待つルルイエへ向かう…。

元々、ダイゴ役の長野氏が多忙であった為、TV版の放送中に劇場版を製作できず、
この映画が公開されたのは『ティガ』の放送終了から3年近くが経ってからのこととなった。
後付け設定ではあるとはいえ、ティガのタイプチェンジ能力の秘密と、超古代文明の滅亡の原因の一端、
そしてティガは元々は闇の巨人だったという、衝撃的な過去が明かされた作品である。
それと同時に続編である『ダイナ』の放送よりさらに後に公開されたことを利用し、
『ダイナ』で登場した設定や人物を各所に登場させている(ただ、矛盾している部分が無い訳ではない)。

また、この映画にはティガが闇の巨人だったころの姿「ティガダーク」や、
そこから、ダーラムのパワーを光に変換して取り込んだ「ティガトルネード」、
ヒュドラのスピードを取り込んだ「ティガブラスト」などの光の巨人に変わっていく途中の形態が登場。
結果、ティガは歴代ウルトラマンの中でもコスモスと並び最多の形態を持つことになってしまった。

+ 劇場版限定形態のスペック
  • 飛行速度
    • ティガダーク:マッハ2.5
    • ティガトルネード:マッハ3
    • ティガブラスト:マッハ7
  • 走行速度
    • ティガダーク:時速900キロ
    • ティガトルネード:マッハ1
    • ティガブラスト:マッハ1.5
  • 水中速度
    • ティガダーク:時速900キロ
    • ティガトルネード:マッハ1
    • ティガブラスト:マッハ1
  • 潜地速度
    • ティガダーク:時速800キロ
    • ティガトルネード:マッハ1
    • ティガブラスト:マッハ1
  • ジャンプ力
    • ティガダーク:400メートル
    • ティガトルネード:450メートル
    • ティガブラスト:900メートル
  • 握力(人間換算では1000トン=1キロ)
    • ティガダーク:30000トン
    • ティガトルネード:65000トン
    • ティガブラスト:25000トン

この一覧ではティガダークはとてつもなく弱く見えるかもしれないが、
それはダイゴの持つ心の光がティガダークの闇の力と相反しあっている不安定な状態だかららしい。
また、ティガトルネードとティガブラストは、能力を吸収した元であるダーラムとヒュドラの特性上、
それぞれがTV版におけるパワータイプ、スカイタイプに相当する能力となっている。

ついでに言えば、ステージショーやゲーム等でお馴染みの
「常に輝いているグリッターティガ」が初めて映像に登場したのもこの映画である。
本作におけるグリッターティガはカミーラたちの陰謀で朽ちた超古代の巨人たちが残っていた光をティガに託したことにより登場。
ガタノゾーア戦とは違い、全身をウルトラシリーズ最強の防御力を誇る金色のエネルギー「グリタリングシールド」で覆い、
カミーラがガタノゾーアの怨念と融合した姿である「闇黒(あんこく)魔超獣デモンゾーア」を最強技「ゼラデスビーム」で倒す。
と、このように全ウルトラシリーズでも指折りのチートキャラである。

「頑張れよ、後輩!」

+ オリジナルビデオ作品『古代に蘇る巨人』
こちらではダイゴの息子であるマドカ・ツバサが5000年前の縄文時代にタイムスリップ。
古代の世界を闇に塗りこめようとしていた闇の超能力者ドグラマグマとの戦いの中で、
父ダイゴが使っていたスパークレンスと酷似した青銅スパークレンスを使い、
ツバサはティガに変身するのだが…。

本来はダイゴが主人公の予定だったが、TV版や劇場版の頃同様に多忙だったので息子のツバサが登場する事となった。
ツバサを演じたのは、後年の『魔弾戦記リュウケンドー』の鳴神剣二役で有名な山口翔悟氏。
余談だがリュウケンドーはティガ同様元々古代の戦士であり、多段変身して戦う(おまけに最終形態が光り輝く姿)、
敵は闇関連、脚本家と話数も同じなど、偶然なのか共通点も多い。
(更に言えば山口氏が『リュウケンドー』のキャストに選ばれたのも、ティガに出演した縁からだったりする)

+ 映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
『超時空の大決戦』と同じく、「ウルトラマンがテレビ放映されていた世界」が舞台の作品にて主役で登場。
(劇中の台詞から、昭和シリーズはキャストが違い、平成シリーズは放映されていない世界だと思われる)
ただし、『超時空の大決戦』とは違い、ハヤタモロボシ・ダンらが一般人として暮らしている世界である。
少年時代はウルトラマンに憧れており、「宇宙飛行士になってウルトラの星に行く」という夢を持っていた。
大人になったダイゴは恋人であるレナと一緒にいる為に夢を捨て、横浜市役所の職員になった。
しかし、レナは夢を追うダイゴに惹かれていた為、ダイゴの決断に怒ってしまう。

横浜上空に出現した不気味な蜃気楼を見てから、ダイゴは度々不思議な夢を見るようになる。
それは、TVで見たことがないウルトラマンが出てきたり、知り合いのハヤタたちがウルトラマンに変身するというものだった。
そしてある日、ダイゴは異世界に行き、ウルトラマンメビウスの戦いを目撃する。
一緒にダイゴの世界に来てしまったヒビノ・ミライ(メビウス)から「目覚めていない7人の勇者」の話を聞いたダイゴは、
夢で見たハヤタ、ダン、、北斗が7人のうちの4人ではないかと推測する。
しかし、メビウスはヒッポリト星人にブロンズ像にされてしまい、一人で奮闘することになった。

物語終盤、ダイゴは幼いころに「赤い靴の少女」と交わした「世界がピンチになったら自分がウルトラマンになる」という約束を思い出す。
そのとき、自分がティガであり、7人の勇者の一人であることを自覚。変身してヒッポリト星人に挑む。
その後、同様に目覚めたマン、セブン、ジャック、エース、ダイナ、ガイア、そして救出されたメビウスと共に戦った。

「そうか…。今はっきり分かった。7人の戦士、最後の一人、それは僕だったんだ!」

エピローグでは宇宙飛行士の道へ再度挑み、見事夢を掴んだ。同時にレナとも復縁し、結婚する。

+ 『ウルトラマンギンガ』
ウルトラ戦士と怪獣達がダークスパークというアイテムで「スパークドールズ」という人形に封印された世界に登場。
ダークスパークの持ち主である「異形の手のモノ」自身によって解放されたティガは、
ダークスパークの力でティガダークとなって登場。
異形の手のモノの配下として動いていたバルキー星人とタッグを組んでウルトラマンギンガを苦しめる。
だが、ギンガの敵だったジャンキラーが改心しジャンナインとしてギンガ側に付くと形勢逆転。
ギンガとジャンナインのタッグに敗れてスパークドールズに戻り、
ギンガに変身する主人公ヒカルが所持する事になった。

スパークドールズは意思を持たない文字通りの操り人形のため、心が光であったため力を発揮できなかった『FINAL ODYSSEY』のオリジナル版と違い、
今回登場したティガダークは手加減なしの完全な悪の存在として力を振るう。
ある意味やっと描かれた闇の巨人としての活躍であり、『ギンガ』前半のボスと言って差し支えないほどの強敵であった。
ヒカルの手に渡ったあとは劇場スペシャルや本編での終盤などにおいて、ヒカルやその友人がウルトライブしている。

+ 劇場版ウルトラマンギンガS『決戦!ウルトラ10勇士!!』
本編開始時にはすでに超時空魔神エタルガーに敗れており、他の平成ウルトラマン共々時空城の鏡に封印されるが
ウルトラマンギンガビクトリー、UPG、春野ムサシらの活躍によって救出される。
最終決戦ではダイナ、ガイアと共に平成3部作版タイラントともいうべき超合体怪獣ファイブキングのエタルダミー(エタルガーが生み出したコピー)に立ち向かう。
映画では初めてとなるパワータイプへのチェンジ(というか、ティガの基本的なタイプチェンジ自体映画では本作が初)を披露し、
ダイナミラクル、ガイアSVとの合体必殺技でファイブキングを撃破した後は他の戦士たちと協力してクロスオーバーフォーメーションで時空城を破壊。
その後はヒカルたちに別れを告げ、元の世界へと帰って行った。

本作はティガに限らずどのウルトラ戦士も「元の世界のオリジナル」とされており、
このティガも『ギンガ』のSDとの関連性に言及するものはなく、おそらくはダイゴ本人であると考えられる。
本作におけるティガの声は掛け声部分を真地氏、台詞部分を村上ヨウ氏が担当している。

また、これらの作品以外にも、プラネタリウムで公開された『ウルトラマンティガ~光の子供たちへ~』という作品も存在する。


MUGENにおけるウルトラマンティガ

muu氏により『対決!ウルトラヒーロー』のドットを用いたキャラが製作され、
『対決!』版のマンセブンダイナと同時に公開されている。
muu氏おなじみのネビュラコンボやスピリッツシステム、防衛チームによる支援攻撃(ティガはガッツウイング1号)を搭載している。

原作同様にタイプチェンジ能力を持ち、ティガとダイナではYボタンはタイプチェンジ専用ボタンに割り振られている。
投げ技などでステートを奪われると強制的にマルチタイプに戻ってしまうが、
復帰時に自動的にタイプチェンジし直すので手間はかからない。
だが、タイプチェンジ中は無敵だが前後の隙が大きいため、タイプチェンジのタイミングを間違えると
一方的に叩きのめされる恐れもある。

パワータイプはジャンプの飛距離や高さが落ちるなど動作が重くなる代わりに、
一部の技へのアーマーの付加や攻撃力の上昇などが見られる。
スカイタイプは攻撃力が低下する代わりに相手の動きを封じ込めるティガフリーザーや
隙が小さく2ゲージ以上あると連発することができる超必殺技「ランバルト光弾」が使える。
マルチタイプはヒット数が多く攻撃範囲も割と広い1ゲージ技のゼペリオン光線のほか、
3ゲージ技として即死攻撃のタイマーフラッシュスペシャルを持つが、
この技は原作再現を優先したのか攻撃範囲は画面全体となっているかわりに発生がかなり遅く、素早いキャラ相手だとまず潰される。

一定の条件を満たしていると使えるもう一つの3ゲージ技「グリッターティガ」も暫定的ではあるが搭載されている。
muu氏によれば、最終的にはガタノゾーアの12Pカラーにも対応できる技になるらしい。どうなるか非常に気になる所である。
また、12Pカラーを選択すると最初からグリッターティガとして戦える。

自分の体力が少なくなるとカラータイマーの点滅が始まり、敵の体力を半分以下にするとOPのインスト版が流れる。

AIもデフォルトで搭載されており、ワープ技を多用するのでそれなりに強いが
タイプチェンジを無駄に繰り返すことが多いのが欠点。
各種光線技はタッグでは有効なのだが肝心な時にタイプチェンジを繰り返して
そこにつけこまれてやられる事も多くあまり安定しない。
MUGENには膨大な数のキャラ数が存在するうえ、AIには形態変化による技の違いをうまく生かせないこともあるため
「相手によってタイプを使い分ける」という原作風の戦い方をしたいならプレイヤー操作のほうがお勧め。

2010年6月12日の更新で、技が追加する他スピリッツ見直し、ガードキャンセル攻撃追加等、
システムが『ウルトラマン Fighting Evolution 0 』仕様になった。
他のFEキャラも同じく更新されたので確認が必要。

またbakisimu氏による性能改変パッチが存在する。火力が高めになっている代わりに空中戦は若干苦手(スカイタイプ除く)な性能になっている。
通常攻撃などの性能が強化される代わりに、スピリッツを含む他の部分の性能が抑えられているため弱体化気味の調整となっている。SEの変更やカットインの追加など演出面でも強化される。
2015年1月17日の更新で改変パッチから単独のキャラとして動作するようになった。
また2016年4月10日の更新で演出調整などが行われている。

mugenで天の道を行くでも確認できる。
出番は、8:32から。

出場大会

更新停止中

その他


*1
ダイゴのフルネームはTV版の時点ではまだ設定されていなかったらしく、TV版でフルネームで呼ばれたシーンは無い。
ダイゴのフルネームは後の『ティガ』劇場版で公開された。

*2
ファンからの支持が高いエピソードの例としては、
  • 今まで実戦経験がなく「怪獣が出てくるなら武装を強化すればいい」と現実味のない主張をしていたヤズミ隊員が
    初めての実戦で戦いの痛さと不毛さを自覚して成長していく様子や、自分がティガとして戦う理由を見出せずに
    悩んでいたダイゴの姿を「人間の正義とは何か」という問題提起と並行して描いた第28話「うたかたの…」
  • 桜の舞う歌舞伎舞台での戦いなど、メガホンを取った実相寺昭雄の独特の映像表現が高く評価されている第37話「花」
  • 「特撮テレビドラマ『ウルトラマン』の誕生」を題材とした異色作、第49話「ウルトラの星」
などが挙げられる。

*3
なぜカミーラの肩書きが「愛憎」を含んでいるのかというと、ティガが闇の巨人だったころの恋人がカミーラだったからである。
作品中ではティガが闇の巨人であることを止めたのはユザレの説得で心を動かされたことがきっかけらしい。
カミーラの台詞によれば、当時のティガもダイゴと同じくかつての仲間たちの力を吸収してマルチタイプの姿になったそうだ。
ダイゴがトルネードやブラストなどの不完全な状態で倒していた巨人たちをあえて殺さず封印するのに留めておいたのは、
もしかしたら超古代のティガにも彼らを裏切ったことへの負い目があったからなのかもしれないが、詳細は語られていない。
どっちにしろ、闇の巨人たちはティガの裏切りを相当根に持っていたらしく、
特にティガがマルチタイプになった直後のカミーラの台詞は一度は聞いてみる価値があるだろう。