アメリカの
マーベルコミックに登場しているヒーロー。
初出は1939年の『Marvel Comics #1』と非常に早く、ヒーローの中でも最古参の一人である。
なお、ネイモアは個人名であり、ヒーローとしての正式名称は「ネイモア・ザ・サブマリナー」。
おっぱっぴーとか言わない。
(一説によると、DCコミックの
アクアマンと外見特徴が被った為に現在のデザインになったとか。設定も似ているし、有り得る話ではある)
フルネームは「ネイモア・マッケンジー」であるがあまり知られていない。
純粋なホモ・サピエンスではなく、海中に住む人類ホモ・マーマヌス(要するに
半魚人)である。
母親はアトランティス王国の王族で、父親が砕氷船の船長(アメリカ人)というハーフなため、人間に近い姿をしている。
時期によって
王子だったり王様だったりするが、とにかく高貴な身分なのは間違いない。
当初はアトランティス王国の君主として、海を汚し続ける人間と対立していたが、
紆余曲折あって地上のヒーロー達と共闘するようになる。
ただそれでも、あまり地上の事には首を突っ込まない上、やたらと態度も大きいのだが。
マーベル世界でも指折りのプライドの高さに加え、これまた上から数えた方が早いくらいの
短気な性格っぷりなので、
何かと問題事の発端になることが多い。
かの「
シビル・ウォー」勃発の原因の一つもこの人だったりする(全面的にこの人だけのせいではないが)。
多元宇宙が互いに衝突して消滅の危機に瀕するという大規模な事件が起こった際には、
「自分の宇宙を保全するためにやむなし」と他の宇宙を消失させる計画を推進。
ヒーロー側にその決断を下せる人材がいなかったためについさっきまで所属していたヒーロー側組織を脱退し、
次の瞬間には悪の組織結成という変わり身の早さを見せるほど非情な判断のできる男である。
気位は高いが同時に義理堅い一面もあるため、一度打ち解けた相手に対しては比較的友好的である。
あの
Dr.ドゥームとお互いを認め合う関係にあると言えば、それがどれほどのことかよく分かるだろう。
共闘するヒーローは主にアベンジャーズだが、
エマ・フロストとの約定によりミュータントの独立国家である
ユートピアに在籍していた事も。
第二次大戦中は
ナチスと敵対し
キャプテンアメリカやヒューマントーチ(初代)と共に「
インベーダーズ」を組織。
有力なヒーロー達の代表
悪の秘密結社「イルミナティ」の一員にもなっている。
悪役側だと(本当の意味での)悪の秘密結社「カバル」に所属歴あり。最初は一構成員に過ぎなかったが、後に自身が主催者にもなっている。
ヒーローとしての能力は、海に関する物が多い。海中でも
イルカ並の速さで泳げる上、水中呼吸も可能。
また、イルカ、シャチ、サメなど海に住む生物とある程度は意思疎通が可能である。
地上でも、飛行能力と100トンもの重さを持ち上げられるパワーで戦える。
放電能力も有しており、電撃を放って攻撃できたりもする(ただし一回使うと充電期間が必要になる)。
素手で闘うことが多いが、三つ叉の槍(トライデント)を携行することもある。
人間関係も、かなり初期の方から出番があるため結構広い。
ただし、当初は敵対関係だったり、それ以降も陸上とは没交渉だったりとで、あまり深い関係はない。
第二次大戦前はベティー・ディーンという女性警官と付き合っていたが、現在は音沙汰なし。
キャプテンアメリカとは昔からの付き合いである他、ファンタスティック・フォーのメンバーとも仲がよい。
……一回
インヴィジブル・ウーマンに横恋慕したせいで、
リードと険悪になったりしたが。
サイクロップスがミュータント国家ユートピアを建国した時には、アトランティス王国が同盟関係を結んでいるため、
本人は認めていないが実質的にX-MENのメンバーとなっていた。
実際、基本的に戦闘の際にはサイクの指示で動いており、ユートピアの国政にも参加している。
ちなみにここでもサイクの現恋人の
エマに横恋慕している。
何故ならネイモアの中では、
友人の恋人を寝取る=友人への尊敬を示すという事になっているから。
……
何を言っているのかわからねーと思うが本人がそう言ってるんだから仕方ない。異文化交流って大変ですな。
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とうとうやらかしちゃった |
「アベンジャーズvsX-MEN」にて、 サイクロップス、 エマ・フロスト、 コロッサス、マジックと共に フェニックス・ファイブへ覚醒。
地球上限定ならば神に等しい力を会得し、大津波を引き起こすことが可能となった。
他のフェニックス・ファイブと異なり、世界平和というよりアベンジャーズの打倒を目的として行動している。
何しろ、相手を殺さないように動く他の四人と異なり、一人だけ 最初から殺る気満々だった。
そして、一連の戦いでフェニックス・フォースに対抗できる数少ない存在である スカーレットウィッチに、手も足も出ず敗走。
これに ビビった脅威を感じたネイモアは、なんとアトランティスの軍勢を率い、アベンジャーズが身を寄せていたワカンダに侵攻し、
街と人を津波で押し流し、恐怖に怯え、溺れていく市民を攻撃させるという暴挙に出た。
簡単に説明すると、ワカンダはアベンジャーズの一員であり ストームの夫でもある ブラックパンサーこと ティチャラが国王を務めるアフリカの小国で、
キャプテンアメリカの盾の素材でもある衝撃吸収金属ヴィブラニウムの原産地の一つでもある(他は南極にある)。
確かにアベンジャーズの同盟国ともいえるが、市民の大半は超人どころか兵士ですらない 一般市民であり、
津波の被害がどれほど恐ろしいものかは、2012年現在の日本人には最早説明する必要すらないだろう。
…幾ら発売元が日本じゃないとはいえ、よくこの時期に出版できたものである。
この戦いでアベンジャーズの全力によってフェニックス・フォースはネイモアから引き剥がされたが、
その引き剥がされた力は他のフェニックス・ファイブのメンバーに分配されたため、戦いは続いていく。
肝心のネイモアはのうのうとアトランティスに帰還している…。
…さて。ここまで読んで、まるでネイモアがフェニックス・フォースのせいで豹変したかのように思うかもしれないが、
他のX-MENからの評価は「ネイモアは正に いつも通り」であった。
「いくらなんでも」と言いたくなるかもしれないが、彼のメンタリティが海底人である以上、仕方がないのだろう。
マーベル世界では 「人類の敵ではあるが悪人ではない」なんて 連中はゴロゴロ居るし。
ちなみに上述の所業が元でティチャラとオロロ(ストーム)夫妻は離婚に追い込まれた(その後和解したものの復縁までには至らず)。
彼女からすれば本当とばっちりである。
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しかし、
ヒーローからヴィラン、
ヴィランからヒーローになったキャラクターはそれなりにいるが、
その両極端をここまで頻繁に行ったり来たりしているのは、ネイモアぐらいのものだろう。
本人に悪気や悪意は欠片もないのがまた恐ろしい。
一度、ハイペリオンというヒーロー(マーベル版
スーパーマンのようなもの)に
首をもがれて死亡したが、
タイムマシンを用いて生き返ることに成功している。
…まあアメコミだし、一回死んで生き返るくらいは通過儀礼みたいなものだが。
ちなみに、かの『
宇宙忍者ゴームズ』にも登場予定があったが、版権問題がクリアできず、
「
リッパダー
(トリトン)」というオリジナルキャラが代役として登場している。
……が、そのトリトンもトリトンでMARVELの既存キャラと名前や見た目がモロに被っており、何だかとてもややこしい事に。
以上、ネイモアというキャラクターについて一通りの記述が為されたが、
お分かりの通り
実は本国でもあまり人気が無いキャラである。
まあ、見た目が海パン一丁のオッサンとか、
特殊刑事課もしくは某お笑い芸人にしか見えないし、
持ってる能力もそれぞれの専門分野系ヒーローには遠く及ばないし、
他人の女を略奪婚しようとするわ他所のカップルを別れさせるわ、
ヒーローと手を組む際にいちいち理由を必要とする癖にヴィランと組む時は無条件だったりするし、
好かれる要素はあまり無いだろう…。
そんな
クソダサいあんま格好良くないと思われていたネイモア氏の最近の様子だが…
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なんということでしょう |
急激にイケメン化した。
これによりネイモアというキャラクターが見直され、今までの扱いを覆すことができることを期待しよう。
なにしろマーベルで最も歴史のあるヒーローの一人、本当はカッコイイ男のはずなのだから。
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実はDCvsMARVELでアクアマンとやり合った際にチートを使われて負けたことがあるのは内緒だ
MUGENにおけるネイモア
アメコミキャラでお馴染みのZVitor氏によるものが公開されている。
基本的には格闘技で戦うが、
超必殺技「アトランティックフラッド」を発動すると洪水が起き、
その間は電撃技「イールショック」などの性能が変わるようになっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会