「物干し竿の扱いだったら
誰にも負けないわ! …たぶん」
初出作品:ザ・キング・オブ・ファイターズ2000
キャッチコピー:(KOF MI2)「いつでもお洗濯日和」
誕生日:10月16日
身長:162cm
体重:48kg
血液型:A型
出身地:イギリス
格闘スタイル:洗濯棒術
趣味:洗濯
大切なもの:
兄
好きなもの:シュークリーム
嫌いなもの:夕立
得意なもの:洗濯物の取り込み
CV:
かかずゆみ
キャラクター設定
同タイトルに登場する
ビリー・カーンの妹である。「狂犬」と呼ばれている気性の激しい兄とは違い、大人しく心優しい女性。
生まれはイギリスだが、幼い頃に両親を失って兄と共にアメリカのサウスタウンに移住した。
当初は貧しい暮らしを余儀なくされていたが、ビリーが
ギース・ハワードの配下となった頃から収入が安定し、
生活環境も整っているものと見られる。
兄がどんな「仕事」をしているかは聞かされていないが、その実態を薄々と感じ取っている模様。
それでもビリーに心配をかけまいとして気丈に振る舞い、毎日健気に兄の帰りを待っている。
「
秦の秘伝書」を巡る騒動が一段落した頃、
ジョー東にナンパされる。
リリィも恋愛感情という程のものではないが、「面白い人」として好印象を持っていた。
今はなき『月刊ネオジオフリーク』では、よい付き合いをさせてもらっていたとのこと。
だがギースが最後の「キング・オブ・ザ・ファイターズ」を開催した頃には、激昂したビリーによって
ジョーとは無理やり引き離されてしまった。ビリーのガードが固すぎるため、
その後の両者の関係は全く進展していないが、完全に交流が断たれたわけでもないようだ。
ギース亡き後はビリーと共にイギリスに帰国。『餓狼伝説』の世界観ではその後の動向については明らかにされていない。
公式携帯サイトの『餓狼伝説』の小説(ギースの死後の後日談)では、サウスタウンのパン屋で働いている。
ギースを失い狂犬と化しているビリーに対するカードとして、
ローレンス・ブラッドの配下や、雇われた
山崎竜二に身柄を狙われるが、
こっそりとリリィのガードを買って出ていたジョーに撃退され、事なきを得た。
何も言わずリリィの日常を壊さないように、陰ながら彼女を守ったジョーの文句なしにかっこいいシーンだったりする。
なお、
ダック・キングがこっそりとパン屋の常連になっており、リリィとは顔なじみになっている模様。
『KOF MAXIMUM IMPACT 2』では、過去を断ち切れないビリーが再びギースの名を知らしめるべくサウスタウンに舞い戻り、
リリィは平凡な生活が終わりを迎えたことに嘆くが、ここで一念発起し、
なんと
物干し竿を改造した手製の三節棍を持ってビリーの後を追う。
毎日の洗濯により培われた棒術で、兄を真人間に戻すために。……って、なんじゃそりゃ。
なお、同作では
テリー・ボガードや
不知火舞に対して、兄のことで面倒をかけていると謝罪する掛け合いがある。
テリーは因縁深い相手の身内からの誠意に激しく困惑しており、
舞は「こんないい子があの兄貴の妹」であるという事実を不思議がっている。
歴史
「ビリー・カーンに妹がいる」という設定はかなり初期から存在しており、
『2』や『SPECIAL』の頃には設定画やイメージイラストなどでその姿を確認できる。
またアニメ『バトルファイターズ 餓狼伝説』では、「リリィ・マクガイヤー」というオリジナルキャラクターが登場するため
「キャサリン」という名でノベライズ版に登場していた。この作品ではやや重い背景を与えられている。
この他にもMONDO.恵による漫画版『餓狼伝説2』『餓狼伝説SPECIAL』などで姿が描かれており、
可愛らしい三つ編みの少女というイメージは、早い時期から既に固められていたものと見られる。
初めてゲーム画面上に姿を現したのは、『3』におけるジョーのエンディング。
上記の通り、パンツ男にナンパされるという衝撃のデビューであった。
しかし『リアルバウト』のビリーのエンディングにて無事救出。胸を撫で下ろした方も多いだろう。
その後『KOF2000』でアナザーストライカーとして登場。
自ら戦いはせずプレイヤーキャラクターを応援して
パワーゲージを上昇させるという動作だが、
初めてドット絵が描かれて対戦の舞台に降り立った。
それから長らくスポットを当てられることは無かったが、3D『KOF MI2』にてまさかの参戦。
SNK妹キャラの法則を体現した。
このシリーズでは3Dの持ち味を活かしてキャラクターの服装を大幅に変えることが可能で、リリィにも複数の衣装が用意された。
中でも好評だったのは、ビリーが着ていた
オーバーオールを改造したものと思しき2Pコスチュームである。
二次創作のイラストでもこちらを描いたものが多い。
直近では『KOF XIII』の家庭用版で追加されたステージの背景に、この格好で登場している。
MUGENにおけるリリィ・カーン
リョウ・ナガサキや
喧嘩芸アンディを制作したユメヒコ氏によるキャラクター。
『KOF2000』にストライカーとして出てきたときのドットを基にしつつ、各種動作を手描きされている。
ボイスは『MI2』『MIA』登場時のもので、
必殺技なども2D画面上に再現されている他、オリジナル技も搭載。
「ボンボン餓狼」や「メガドラ餓狼」から技を引っ張ってくるセンスは流石と言えるかも。
兄やテリーなど『餓狼伝説』のキャラクターに対する
専用デモも揃えている。
その他、何やら怪しげな技を搭載する計画もあるらしいが……
また、Silvan氏による外部
AIも製作されている。
出場大会