HP:100
攻撃:134
防御:110
特攻:95
特防:100
素早:61
シリーズ恒例のポケモン最強集団「600族」の第2世代枠を担うポケモン。
ただ第2世代は若干、第3世代は露骨にレベル設定、わざ、特性の関係で対人戦では不遇であったが、
それらの問題が解決+岩タイプのすなあらし補正(詳しくは後述)の追加された第4世代を境に大幅に強化された。
600族の中でも攻撃・防御に秀でているが、素早さは最鈍足の重量級アタッカー向けの種族値をしている。
一方で耐性は弱点6つと脆い。特に格闘では4倍のダメージを受ける。第六世代では、フェアリータイプの追加で弱点が7つに増えた。
初登場の第2世代ではこうげきの値こそ高いもののタイプ一致わざは低火力の「いわなだれ」、当時のあくタイプは特殊扱い、
更にはレベル55で進化するため3体合計155レベルルールではエースにならざるを得ないなど非常に尖っていた。
しかし弱点こそ多いものの能力値と必然的に高いレベルにより ある程度対抗でき、ほとんどのポケモンを一撃で倒せる「だいばくはつ」や「じばく」への耐性、
当時トップメタのカビゴン対策となる数少ない格闘わざの「ばくれつパンチ」、居座り対策の「いやなおと」、「ほえる」を搭載できる上にカビゴン対策としてメジャーなムウマも特殊とはいえ「かみくだく」で対応可能、
自身も自己強化わざの「のろい」での要塞化が可能で、そこそこある特殊と特殊技の範囲の広さで打ち合いの範囲を広げることができるなど、制約があってなお採用されるだけのスペックを持っていた。
第3世代では以降のアイデンティティとなる、特性「すなおこし」を取得。
これにより、出現と同時に天候をすなあらし状態にすることが可能になる。
すなあらし状態の時には、岩・地面・鋼以外の相手に継続ダメージを与える上に、
第4世代からは岩タイプの特防を1.5倍にする補正がかかるため、非常に高い特殊耐久と物理火力を同時に備える珍しいタイプのポケモンとなっている。
そのタフさは、生半可なアタッカーのタイプ不一致「きあいだま」すら耐えるほどである。
夢特性は木の実を使わせない「きんちょうかん」だが、「すなおこし」とのマッチングが高すぎるため、
あまり使用されることはない。
しかし、初めて「すなおこし」を会得した第3世代では、引き続きメイン火力の問題がある上に
すなあらしが岩・地面・鋼以外の相手に継続ダメージを与えるだけの効果だった為、強特性とはいえず、パーティを縛る要素が実力以上に強い上に
さらに当時はフラットルールが存在しなかったため、公式大会でも採用されるレベル50ルールでは弱キャラなのに実質使用禁止…と、という残念さがあった。
第4世代以降わざごとに物理、特殊が設定されて以降は、メインウェポンはタイプ一致の「ストーンエッジ」の他、あくタイプ技の「しっぺがえし」「かみくだく」が主流。
そこに、高威力な「じしん」をサブウェポンとして採用されることが多い。
補助技も、攻撃力と素早さを上げる「りゅうのまい」や相手を麻痺にして素早さを下げる「でんじは」など優秀なものが揃っている。
特に、上記の補助技2つは鈍足をカバーするために、非常に重宝する。
一見弱点に見える鈍足も、後出しで出すことで、自分と同じ天候変化特性を持つポケモンの天候変化を打ち消したり、
最大火力の「しっぺがえし」を食らわせたりできるため、調整次第で鈍足を凶器に変えることもできる。
とはいえ、前述した通り耐性が心配なので、現在の環境では可能な限り最速にした方がいいのだが。
物理技ばかりに目が行きがちだが、怪獣らしく「だいもんじ」「なみのり」「れいとうビーム」「10まんボルト」と 特殊技も火力差はともかく充実している。
やっぱ怪獣だから火は吹ける。
特攻95と両刀もやってやれないことはなく、なにより「バンギラスと言えば物理」と思い込んでいる相手の意表を突けるため、
裏択としては十分機能する(流石に特殊特化になるとバンギラスでやる意味は薄いが…)。
この特性「すなおこし」を最大限に活用した砂パーティと呼ばれる構成は高い戦果を挙げており、
最強クラスの600族の中にあって、シングル・ダブル・トリパなど、全ての戦闘形式で活躍できる高い安定性を持つ。
格闘タイプが猛威を振るい、ドラピオンやミカルゲなどの「格闘が弱点でない悪タイプ」以外は全く活躍できなかった第5世代において、
なお環境に君臨し続けた例を挙げれば、その強さも分かるであろう。
バンギラスが第3世代で「すなおこし」を初披露したのはダークポケモンとして登場した『ポケモンコロシアム』であり、
禁止伝説のグラードンカイオーガ以外が特性で天候を変えたという意味では初見プレイヤーに衝撃を与えたことには違いないのだが…。
またバンギラスはラスボスの使う「最強のダークポケモン」という肩書を持っているのだが、
捕捉率(ボールでの捕まえやすさ)は45とやや捕まえにくい程度であり、
ラスボス前の試合で出てくるメタグロスが捕捉率3と伝説ポケモンと同等の捕まえにくさなため、
「メタグロスの方が強敵だった」「ラスボスの他の手持ちのが強い」などと言われるハメに。
更に「マスターボール」を使われることが多いため、まともに戦うことすら拒否されてしまうなんてことも。
あと何故かきんのたまを持っているのもネタ臭い
第6世代では、「すなおこし」の天候変化が5ターンに縮小され、フェアリータイプという弱点が生まれた。
しかし、一方でメガシンカが可能なポケモンの一体としてバンギラスも選ばれた。
HP:100
攻撃:164
防御:150
特攻:95
特防:120
素早:71
総合種族地は 700。砂嵐時の特防の実質種族値は190となり、さらに強さに磨きがかかった。
防御の方も大きく高まり、 ガブリアスの「じしん」クラスの攻撃すら強化アイテム無しには一撃で倒せないほどの耐久力を獲得。
素早さが71になったのもミソで、これにより前述の「りゅうのまい」を一回使うと 素早さ130族のポケモンをギリギリ追い抜けるようになった。
これにより大半のポケモンに先手で攻撃可能となり、
耐久の上昇によりほとんどの攻撃を一発耐えてりゅうのまいを使えるようになったため、突破性能が飛躍的にアップした。
また、メガシンカ時の特性も「すなおこし」なため、相手に天候を変えられてもメガシンカで無理矢理戻すことが可能になり、
「天候を変えられると弱体化する」というバンギラスの弱点への対抗策を得た。
なお、バンギラスに対応するメガストーンは 『X』バージョンでしか手に入らないので注意。
第8世代ではメガシンカが撤廃されたことで抜き性能が低下したものの、
「ロックブラスト」、「ヘビーボンバー」、「ボディプレス」など多数の技が追加され、
さらにダイマックスとじゃくてんほけんの組み合わせが非常に強力であり、前世代までとはまた違った強さを発揮できるようになった。
一方、敵のダイマックスにより天候を変えられやすくなり、かつ容易にすなあらし状態を作る「ダイロック」の登場によって、
「すなおこし」持ちの価値が低下している。
『Pokemon Go』にも第二世代から登場。
ジムが同じポケモンを配置できない仕様に変更される前はカイリューや カビゴンとともにジムの常連となっていたが、
仕様変更と第三世代の追加以降は出番も減っている。
通常攻撃はアイアンテールと噛み付くの二種類を覚える。後者の方が出が早くタイプも一致しているのでジム戦ではおすすめ。
ゲージ技はタイプ一致のストーンエッジ、通常攻撃をアイアンテールにしてる場合は噛み砕くも悪くない。
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