『 スーパーロボット大戦K』で初参戦。
武装には長射程のものがないものの、地の火力が高い・パイロットのヴァンが格闘の値が高い上に、
2回も本人のパワーアップイベントがある・バリアも中盤から付いて空も飛べるとあって、敵陣に突っ込んで殲滅させるお仕事が似合うユニットである。
また、最弱攻撃である太刀投げ以外の全ての武装にトドメ演出が用意されている。
これは後述の合体攻撃も含むため、全武装がトドメ付きのガイキング・ザ・グレートよりもトドメ演出が多くなっている。
原作終盤でサウダーデとの宇宙戦に苦戦していたからか、宇宙の地形適応がBだが(ヴァンが宇宙に慣れていなかっただけでダン自体は宇宙に対応していたような描写もされていたが、『スパロボK』では地形適応はロボット側しか持たない)、強化パーツでフォローが可能…なのだが、『スパロボK』では宇宙Bが大勢いるため(サウダーデ以外のヨロイ全てと、ゴーダンナー系・ゾイド系・キングゲイナー系)、パーツが不足気味になってしまう(2週目以降はパーツが購入できる)。
シナリオ序盤から登場し、ふらふら出て行くような事は ガンソシナリオ以外ではせずそのまま主人公部隊に居つく。
前述の「 亀が苦手」と言う設定を受け、ガイキングの敵である 亀形の魔獣・ドメガに対しては戦闘中のセリフが変化する。
携帯機スパロボでは表情や様子を出すのが難しかったためか、やたらとキレやすいキャラになっていたり
所構わずカギ爪の男の居場所を聞きまわったりと、原作の彼とは違う行動や言動が目立つ。
原作でもあった 勇者翁ネロ達に対しての助け船の後「あんた達の心意気に打たれたぜ!」と発言している。
また、 フェストゥムの存在に対しての問いに対して平然と「見りゃ分かんだろ」と発言しているが、
その後も何度も問いをぶつけられてキレており同化されるような描写はない。
バカだから、はたまた改造された人間だからフェストゥムも反応を示さないのだろうか…?
なお、後にファフナー本編でもフェストゥムにヴァンと同じ返答をしたキャラが出た。
ちなみに合体攻撃が2つ用意されているが、そのうちの一つ「ガン×ソード」は同じく妻の敵と"カギ爪の男"を追う
レイ・ラングレンが駆るヨロイ・ヴォルケイン改とのもの。……なのだが、協力やコンビネーションなんてものではなく、
ただひたすらお互いに獲物の取り合いをしたら一周回ってなんか合体攻撃に見えてきた、
という物騒なモノ(レイの方はヴァン諸共撃つ気マンマン)である。
しかもこの合体攻撃の初披露が"カギ爪の男"の乗ったバースデイを前にしてのものだったりする。
レイは本来"カギ爪の男"の元に先行して計画の足止めをして死亡するのだが、ちゃっかりスパロボマジックで生き残っている。
ただし、一人で"カギ爪の男"と戦おうとして返り討ちに遭った所で無敵団に拾われたり、 ヴァンに"カギ爪の男"のトドメを取られたら「ヤツの最期を見れたからまぁいい」と物凄くポジティブに気持ちを切り替えたりと、 シナリオの被害はしっかり喰らっている
なお、同作ではガンソの舞台となっている「もう一つの地球」以外の地球や月面、果ては異世界だろうと、
ヴァンが呼び出せばダンはやってくる
(『K』では『ガンソ』、『キングゲイナー』、『ゾイドジェネシス』の舞台はこの「もう一つの地球」となっている)。
ヴァン本人もその事に言及しており、とりあえず深く考えない方がいいのかもしれない。 カイジさんの件もあるし
お前は飛影か。
『K』発売から10年後に発売された『スーパーロボット大戦T』に久々に参戦。初の音声収録作品となった。
相変わらずダンは近距離特化型で空も飛べなくなったが、宇宙適応が素でAに上がっており使い勝手が向上(他のヨロイはBのまま)。
さらにヴァンのエースボーナスに「 気力170以上で反撃時にダメージ
1.4倍
」という破格のものが設定され、
条件がキツくなっている(特に気力は特殊スキルを養成するか強化パーツで上限を引き上げないといけない)ものの、
獲得すれば『T』随一の火力を発揮できるようになる。
なお他に カミーユやアキトらも似たようなエースボーナスを得るのだが、
彼らの場合条件が「敵勢力のフェイズ」という表記になっているの対し、ヴァンに関しては「反撃時」と表記されている。
そして、
カギ爪の男は攻撃を受けても必ず先攻になる「フルカウンター」スキルを所持していたりする。この意味が分かるな?
その代わり合体攻撃は全て無くなり、また好評だった戦闘アニメのチリン音も無し、
さらにカメオも登場せず、ひっそりと中断メッセージにて料理にされたりとアニメ方面では割を食ってしまった。
尤も、こちらの方も十分高品質な出来栄えではあるので無闇に責め立てるのも野暮であろう。
ちなみに合体攻撃の相方であったレイとヴォルケイン改も常時ダメージ1.2倍なんてこちらも破格のエースボーナスを得られたり、
さらにカスタムボーナスとも合わせると射程10以上で攻撃すればダメージ増になる強化パーツの恩恵を受けられる貴重な要員になれたり、
と単独でなかなか活躍しやすくなっている。
そもそも得意レンジ違うもの同士で歩調合わせなくてよくなった(合体攻撃には隣接する必要がある)ので使いやすくなった、
ともいえよう。
シナリオでは3話と最序盤から登場。本作の中核を成す作品となっており、さらにヴァンは かつての復讐者や、
同じく黒衣を身に纏った復讐者達と多くの交流を持ち、 愛する人を持つ者を全力で応援するなど、好漢の一面が強調されている。
特にアキトとは大きく絡んでおり、互いに後押しする言動も見られている。
誰が呼んだか
「スーパー復讐者大戦」
「馬鹿か、お前は?」
「そいつは、お前のタキシードだろ? 花嫁を迎えに行くための」
「お前もお嫁さんもお互いに生きてんだ。行けよ」
また原作では惑星EI中の無法者とそのヨロイをぶっ壊し、平和を築いた活躍が年月で忘れ去られ落ちぶれていた 勇者爺ことエルドラメンバーだが、
本作では敵勢力が増えた影響により
30年以上戦い抜いている
歴戦の勇者となっており、
名実共に勇者として『 勇者王ガオガイガー』や『勇者特急マイトガイン』のキャラと絡む、
シュウジ・クロスと名前で呼び合うライバル関係と凄まじく濃厚なクロスオーバーを巻き起こしている。
"カギ爪の男"をはじめ敵方にも傍迷惑なジジイが多いため、
「スーパージジイ大戦」
という別名も
ちなみに、本作では惑星EIの世界観はテラフォーミングされた火星に丸ごと移されている他、「エンドレス・イリュージョン」の名が重要な意味を持ち、
アストラギウス銀河とは意外な因縁を持つなど、ある意味で原作の設定とは真逆の来歴になっている。
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