牛若丸

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牛若丸 - (2023/06/19 (月) 20:11:20) の編集履歴(バックアップ)


+ 史実の牛若丸(源義経)
源義経(みなもとの よしつね 1159年-1189年6月15日)
平安時代末期の武将。鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝は異母兄。幼名は牛若丸(うしわかまる)、仮名は九郎(くろう)。
『義経記』や『平家物語』、「浄瑠璃」の語源である『十二段草子』で知られる。

清和源氏の流れを汲む河内源氏の源義朝の九男として生まれる。
一度は平清盛を筆頭とした平家に一族徒党の連座処刑の憂き目に遭いかけたが、母親が身代わりになってなんとか生き延び、
元服後に平家打倒のために兄の源頼朝と共に立ち上がったとされる。
史実において挙兵する前の半生は謎に包まれているが、一説によれば鞍馬寺に預けられた牛若丸は、
山で陰陽師である鬼一法眼(鞍馬天狗であったとも)と出会い、兵法を授かったと伝えられている。
しかし平家討伐に多大な功績を上げながらも頼朝に討伐令を出され、最終的に(一時は義経を匿っていた)藤原泰衡に討伐された。

頼朝が義経を粛清した理由としては、「義経の大きすぎる武勲による下克上を恐れた」が有名だが
(間接的ではあるが歌舞伎の『勧進帳』が生まれた理由であり、そこから「判官贔屓」と言う言葉も生まれた)、
歴史家からは、
「頼朝の許可を得ずに朝廷からの官位を賜り「武士の官位は征夷大将軍(頼朝)が与える」とした頼朝の面子を潰したから」
(そもそも朝廷自体、頼朝の面子を潰す事が目的で義経達に官位を与えたとされている)
「義経が勝手な行動を繰り返し(結果論とは言え安徳天皇を入水自殺に追い込み(厳密には平家の自決に巻き込まれた)三種の神器も失った等)、
 頼朝の政治的な根回しを台無しする事が多々あったから」
と言う説も挙げられており、本頁の『Fate/Grand Order』版等では最後の説が採用されている。

また「実は死んでおらず、蝦夷に逃れてアイヌの将軍に成った、大陸に渡ってジンギスカンを名乗った」と言うトンデモ説も存在し、
『吾輩は猫である』や『ルパン三世』(アニメ版第二期)でもネタにされている。





 「我が流離譚──いざ!」


   真名:牛若丸(源義経)
   身長:168cm
   体重:55kg
   出典:『義経記』『平家物語』
   地域:日本
   属性:混沌・中庸
   性別:女性
   CV: 早見沙織

ソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント。
型月世界では、本来の性別は女性であったとされている…が、創作時代劇においては珍しくもなかったりする
MUGENにも型月義経の発表前から女性義経が居たし。
と言うのも「腕力は女性並み」と言う伝承が拡大解釈されて「女性と見間違うほどの美少年」「実は女性」という三段論法が発動したからである。
女性並みの腕力(脚力)で八艘跳なんて出来るのかだって?天狗じゃ、天狗仕業じゃ
(元ネタの方に書かれている通り、牛若丸の師匠は鞍馬山の大天狗とされている)
そもそも格ゲーでは華奢な女性の方がジャンプ力が高い事が多いのは内緒だ!

幼名が真名とされている通り若い頃の姿で召喚されており、真っすぐで嘘のつけない性分の若武者気質。
元々愛されたがり故に忠義に篤い良い部下のように見えるのだが、一方で人並みの倫理観や共感性を持たず、失敗を知らないため、
効率が良いと感じたら平気で命令を待たずに出撃し、敵の悉くを首だけに変えて帰ってくる。
普通の人間がこれをやると大抵は失敗して反省し、次から失敗しないようにと色々と計画を練り、考察するのだが、
彼女は「天才」であるため、失敗することなく困った性質のまま成長してしまったのである。
戦いにおいては非情・冷酷・最適手の権化で、部下達(特に常陸坊弁慶)への扱いは鬼で嗜虐的な面がある。
一応、FGO主人公をはじめとする召喚者に対しては、配下としてへりくだった態度を取る為そういった素の牛若丸を見られる機会は非常に少ないが
本来の牛若丸は「生き延びる見込みのない戦場であるなら、私を役立てるために死ね」と言い放つ冷酷さと、
「犠牲に見合うだけの成果を約束してやる」と約束する独特の義理堅さ、そして絶体絶命の窮地でもふてぶてしく笑ってみせる豪傑であり、
それは若い頃の姿で召喚されても変わらない。
アニメ版においても、主人公側のサーヴァントとは思えない程の顔芸冷徹ぶりを垣間見せる。

主である召喚者には極めて忠実に尽くすが、源氏武者の価値観ありきで事あるごとに敵の首級を献上せんとしたり、
時には主に楯突いた(と牛若が見做した)味方の首すら狩ろうとするなど困った面も。

上記の通り、型月世界の義経の性格は「勝手な行動を繰り返した結果、頼朝に粛清された」説に基づいている。
幼い頃に親元から離され寺に預けられた牛若丸は「」を知らず、
武士として「主君に仕え、忠誠を誓う」事を信奉し、それ以外は度外視していた。
その育ち故に人間らしさを身に付けられなかった義経はブレーキの壊れた忠犬のような獣に近いモノであるため、
「権力による利益関係にも全く馴染まない」「何かのきっかけで味方にも牙を向けるかも知れない」非人間性を持ち、
頼朝が義経討伐令を出したのも「新しい時代」を作る為の障害とみなされたからとされた。

前述の「ブレーキの壊れた忠犬」という評価はとある人物のサンタ版が初出。
しかし牛若丸本人も「天魔御伽草子 鬼ヶ島」で「ブレーキの壊れた忠犬をお忘れなく!」と言っており、自覚はあるらしい…。
ブレーキの意味の方は分かってるんだろうか
エイプリルフールイラストでは「くれいじーちゅうけんサーヴァント」と評された。

あと、このキャラをこの項目で知った人にはいい加減冒頭画像にツッコミが入っているだろうが、服装が非常に際どい
「どう見ても現代の洋物パンツなの時代考証どうなってんだ」とか、「この格好で戦場で斬り合いとか舐めてんのか」とか、
そもそもこんなキャラデザを通した絵師と公式何考えてんだよ」とか色々言いたいだろうが、
だいじょうぶ、なんだかんだでユーザー達は、慣れた是非はともかく
イラストレーターである坂本みねぢ氏曰く「どうしたって女の子にしか見えない、というのがコンセプトです」との事。
でも胸はそんなにだから、これでも軽装の少年とかで通っちゃうんj、あれ、胴体がなんであんな所に
ゲーム中は兎も角としてアニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』に登場した際は、
胸の方にはニップレス的なものが付けられていた。じゃないと飛んだり跳ねたりしたら確実に見えるし
加えて、アニメ版における生前の回想シーンでも軍記物に描かれるような武者姿が登場している。
ゲーム中では霊衣(バトルグラフィックや台詞を変更する着せ替え衣装)として、もう少し露出度を抑えた服装も登場している。

+ 劇中における活躍
2015年7月末の『FGO』リリース日から実装されている初期組の一騎で、キービジュアルで描かれている他TVCMにも登場している。
設定上でも初期からカルデアに召喚された古参として扱われているが、
イベント「天魔御伽草子 鬼ヶ島」でメインキャラとして坂田金時と共に活躍しこそしたものの、
メインシナリオで登場したのは第1部七章である。しかし……(詳細は後述)。

第2部5.5章「地獄界曼荼羅平安京」では蘆屋道満により変則的な形で召喚され、
平景清」として敵として立ちはだかった。

本作における景清は「源頼朝暗殺を目論んだ刺客たちの怨念の集合体」という形を取っており、
生前に自由奔放で一途に兄を慕う義経の姿を目撃し、またその最後を知っているが故に、
義経の霊基を(良く言えば守るため、悪く言えば取り込むため)乗っ取っている。

本来は例外な形であったが、イベント「いざ鎌倉にさよならを ~Little Big Tengu~」において、
この時生じた縁と鬼一法眼が所持していた打出の小槌の効果が噛み合った結果、
正式にサーヴァントとしての霊基を確立するに至った。

イベント「南溟弓張八犬伝」では正体不明の敵対者が同じ源氏の源為朝である見込みが高いという理由から、
レイシフト組に志願していたのだが、八犬士ソウスケの干渉により岡田以蔵とヘシアン・ロボが巻き込まれ、
そのせいで彼らに枠を奪われる形で置いてけぼりを喰らい不貞腐れてしまった。
騒動終了後の祝賀会でも活躍の場が無かった事を引っ張ってヤケ酒しており、これには以蔵も流石に気を使い牛若丸の前ではしゃぐのを自重していた。

+ 宝具

遮那王流離譚(しゃなおうりゅうりたん)

ランク:A++、種別:対人宝具(自身)、レンジ:1、最大捕捉:1人
由来:牛若丸が源義経となり、奥州で果てるまでに産み出された様々な伝説の具現化。
彼女が成し遂げた伝説の数々が宝具として具現化したもの。
ゲームで採用された「壇ノ浦・八艘跳」もこの一つであり、それ以外にも残り四種が存在する他、
一部「外伝」が存在し、多種多様な攻撃や効果を実現する。

+ 一覧
  • 壇ノ浦・八艘跳
ランク:C、種別:対人奥義、レンジ:1、最大捕捉:1人
壇之浦の戦いにおいて船から船へと飛び移り八艘彼方へ去った逸話の具現化。読みは「だんのうら・はっそうとび」。
どれほど足場が悪くとも、足を乗せる箇所がわずかでもあれば跳躍による移動が可能。また、跳躍力そのものの強化も行う。
本来は逃亡の逸話だが、『FGO』では超脚力で一気に敵に近付き攻撃する用途で使用している。
リリース初期は小舟サイズで船同士の距離も短かったが、モーション改修後は大きめの船になり、背景には海も追加された。

  • 自在天眼・六韜看破
種別:対軍奥義
フィールド上にいる全員を強制転移させ、
自陣を圧倒的有利に、敵陣圧倒的不利に変更する。

  • 薄緑・天刃縮歩
種別:対人奥義
天狗の歩法による縮地で近付き、薄緑による煌光の斬撃を放つ。

  • 弁慶・不動立地
種別:対人奥義
武蔵坊弁慶の肉体のみを擬似的に再現。
弁慶への信頼が強ければ強いほど、盾として強固となり、最大でBランクの対軍宝具までなら防ぎきれる。

  • 吼丸・蜘蛛殺
種別:対軍奥義
薄緑の本来の「力」を発揮する。周囲の「魔」を打ち払い、音によるダメージを与える。
なお、愛刀の薄緑は魔物退治で名高い渡辺綱が愛用した髭切の兄弟刀である。

  • 喜見城・氷柱削り
壁を駆け上がり独楽のように回転しながら放つ斬撃。
使用する際に「遮那王流離譚が五景外伝」と口上を述べており、宝具解説の際に触れられている5つの奥義にも含まれていない。


性能

クラスはライダーで、カード構成はバスター1枚・アーツ2枚・宝具含めてクイック3枚のクイック主体。
レア度は星3でフレポガチャで入手可能なため、無課金でも宝具を強化しやすい。
しかし、PVでは愛馬の太夫黒(たゆうぐろ)と思しき馬に跨っていたのにゲーム内では一切登場しないため、
ライダーのクラスでありながら乗騎が不在な件にツッコミを受けたりもした。
スキルは自己強化と全体強化が揃っており、味方をサポートしつつアタッカーとして使用できる。
恒常の星3ライダーの中ではマンドリカルド実装まで唯一の単体宝具のライダーだったサーヴァントであり、
さらにそのマンドリカルドは有用だがデメリット持ちなので癖が強く、
サーヴァントの数が少ない初心者の頃は牛若丸がライダーの主力になりやすい。

クイック単体宝具ということで、2018年夏に実装されたスカサハ・スカディとの相性が良いのも魅力。
スカディ登場によりクイック宝具の性能が上がり、無課金でも入手できる牛若丸の火力と評価が向上した。
自分とフレンドのWスカディ編成で有利クラスのキャスター相手なら、礼装次第で何十万のHPですら宝具でワンパン可能。
更にクリティカルスター数やカード枚数に左右されるが、自前のNP獲得量強化バフで宝具2連射も狙えなくはない。
敵の数が多いボックスガチャ周回には不向きだが、短期撃破狙いや高難易度、採集決戦レイドボスと活躍する場面が多い。

+ その他の牛若丸
  • 牛若丸(ケイオスタイド)
第七章「絶対魔獣戦線バビロニア」に登場したサーヴァント。
ギルガメッシュに召喚された牛若丸がティアマトの泥で洗脳・反転した存在。
いわば、「牛若丸・オルタ」ともいえる。
クラスがバーサーカーに変化している他、理性や善性を剥ぎ取られた結果、
非道な戦いぶりで敵を蹂躙した、殺戮者としての側面が強く出ている。
また、個体増殖のスキルが付与されており、泥がある限り無限に増殖する。
NPC専用であり、主人公の敵として幾度となく立ちはだかる存在だが、
いずれの戦闘も非常に難易度が高く、おまけに当時はバーサーカーに有利となるフォーリナーのサーヴァントが実装されていなかった事もあり、
七章屈指の難関として知られていた。
更にはそのままの仕様で登場し、増殖までするイベントもあった。

「だから言っただろう。 殺して進ぜよう、と。」

  • 水着牛若丸
2018年の水着イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」で実装。
レア度は星4で、クラスはアサシンに変化している
水着姿の方が肌色が減っているじゃねーか、というツッコミも。
精神性は山で動物達と遊びながら修行していた頃に近くなっており、平時よりも無邪気で奔放な子供らしい言動が目立つ。
また、戦法も師匠譲りの法術や羽団扇で風を操って戦うスタイルに変化している。
余談だが、待機モーションが『源平討魔伝』の義経が挑発する際のポーズ(足の向きが逆だが)を模したものとなっており、
上記の台詞をはじめ、本作では『源平』ネタが随所で使われているのは金ピカ同じ理由であろう。

第2部5.5章「地獄界曼荼羅平安京」から登場。
景清は伝説では殺しても合計37度に渡って復活・挙兵し、源頼朝を襲撃した不死身の武者とされるが、
その実態は、源氏に滅ぼされた平家や落ち武者たちによる怨念が如何なる理由か「平景清」という人物像に凝縮された存在で、
上記の逸話も別々の人間が平景清の名で源頼朝の討伐を目指したもの。
このため、サーヴァントとしての平景清は源氏に恨みを持つ存在が「景清」の力と名を被る形で現界する。
頼朝の命により討伐された義経は皮肉にも「源氏に滅ぼされた」と言う条件を満たしており、
「源義経」が景清の構成要素として取り込まれたか、あるいは義経の怨念が景清の核となったかは定かではないが、
ともかく疑似サーヴァントに近い形で誕生した。
見た目は「源義経」の頃で、クラスはアヴェンジャーとなっている。

格闘ゲームにおいては『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』にて、巌窟王と共に『FGO』からのゲスト枠として参戦。
リーチは平均~やや下位だが機動力・跳躍力及び突進技の性能が優秀で、近接戦に秀でている。
あと流石にそのままの姿では出せなかったのか、インナーを着けられるなど露出度が下げられた


MUGENにおける牛若丸

Dry-Mugen氏による『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.1以降専用のちびキャラが公開中。
非情に高い機動力とジャンプ力を持ち、アクロバティックな立ち回りを得意とする性能となっている。
また、ストライカーとして弁慶を呼び出せる。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から

出場大会

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