「鬼になった妹をずっとかばっていたなんて
素敵な兄弟愛けなげだわ~」
漫画『鬼滅の刃』の登場人物。名前の読みは「かんろじ みつり」。
彼女のクラスメイトのバスケ部員では無い
アニメの担当声優は
花澤香菜
女史。
余談だが、花澤女史は『五等分の花嫁』の中野一花や『ハッピーシュガーライフ』の松坂さとうや『
うる星やつら(2022年版)』のラン等、
ピンク髪のキャラを演じる機会が多いため、ある意味では納得のキャスティングである。
鬼殺隊の最高戦力である「柱」の一角である「恋柱」。
ピンク地に毛先が緑という日本人離れした外見が特徴だが、これは大好物の桜餅を食べすぎたらこうなったらしい
(実際、回想シーンでの幼少期の蜜璃は黒髪だった)。
胸元を大きく開けた隊服にミニスカ、ニーソックスという、大正時代とは思えぬ隊員服を身に着けている。
まあ、この隊員服になったのは事後処理部隊『隠』に所属してるある縫製係の癖によるモノだが
なお、靴下は伊黒小芭内からプレゼントされた物である事が回想シーンで語られている。
鬼舞辻無惨及び彼によって生み出された
鬼達によって
人生を狂わされて根底に殺伐としている価値観の者が多い鬼殺隊「柱」の中では珍しく、
天真爛漫かつ感情豊かな性格の持ち主。
実際、鬼殺隊への入隊理由も
「自分よりも強い素敵な殿方と添い遂げたい」「強いけど中々会えない柱の人に会いたい」等と、
殺伐とした居場所に見合わないツッコミ所満載のもので、柱どころか鬼殺隊士の中でも珍しい、
明確に入隊前に家族や友人が鬼に殺されていない人物だったりする。
鬼である
竈門禰󠄀豆子及び彼女を連れていた
竈門炭治郎の処遇について議論した際も、
他の柱の多くが即殺処分を訴える中で、当主の産屋敷耀哉が入隊を承認している事実を挙げて、
お館様が二人の事を把握していないとは思えないと、他の柱達に結論を急がないように制止している。
ただし彼女も「鬼とそれを庇う隊士の処分」自体には全く反対しておらず、鬼から人々を守るという意識には一点の曇りも無い。
炎の呼吸から派生したオリジナル「恋の呼吸」の使い手で、
刀鍛冶の里の長が作り上げた
インドの鋼鞭剣ウルミのような特殊な日輪刀を
新体操のリボンのように振り回して戦う。
元々は炎の呼吸の使い手である
煉獄杏寿郎に教えを受けていたが、オリジナリティが溢れすぎていたため独自の呼吸の使い手として独立した経緯を持つ。
また、常人の8倍の密度の筋肉を備えた特異体質者で、容姿にそぐわぬ怪力をも誇り、公式でも「捌倍娘」と呼称されている。
1歳2ヵ月(常人であればよちよち歩きを始める頃)に四貫(15kg)もの漬物石を持ち上げた程で、
柱の腕相撲ランキングも6位だが3~5位の
煉獄杏寿郎、
不死川実弥、
冨岡義勇と僅差だったとされている。
ただしその影響から、日常生活においても
莫大なエネルギーを要する程の大喰らいでもある
*1。
身長はファンブックによると167cmで、こちらも(作中の舞台である)大正時代の女性の平均身長151cmを上回っており、当時としては
結構な大女だったりする。
黒髪だった頃の回想によると、外見や怪力など色々と規格外の部分は肝っ玉の母親をしても初見では腰を抜かした上、
結婚適齢期でのお見合い時に縁談相手から
「君と結婚できるのは熊か猪か牛くらい。そのおかしな頭の色も子供に遺伝したらと思うとゾッとする」と、
怪物扱いされて破談する等、周囲から異端視され続けてきた事から普通の人の振りをし続けて家族から心配されたりと、自分を出せず苦労していたようで、
そんな時に産屋敷耀哉に救われた事もあり、上記の入隊理由も彼女なりに切実なものだったと言えよう。
なお、彼女の本格的な活躍は
時透無一郎と同じく「刀鍛冶の里編」。
しかも再登場の仕方があろう事か、
露天風呂の入浴シーン(しかも髪ブラで、アニメでもしっかり描かれた)である。
当時の少年誌でよく載せられたものである
「ん?感謝のやまびこが聞こえた
誰か来たのかしら 何だかドキドキしちゃう」
+
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「刀鍛冶の里編」ネタバレ |
露天風呂から出た後、不死川玄弥に挨拶を無視されただけで乳房が零れ出そうになる程に取り乱して炭治郎に泣き付いたり、
直後に松茸ご飯が晩飯に出ると聞かされて機嫌を直すなど、竈門兄妹と交流する。
別れる際、炭次郎は彼女に秘密の武器の在処があると耳元で囁かれ、たまらず興奮した模様
自身の刀を研ぎ終えたので一旦彼らと別れ里を発ったが、刀鍛冶の里が 上弦の鬼二体に襲撃された事で急遽引き返し、
里に常駐する鬼殺隊を圧倒した金魚姿の化け物達を鎧袖一触に斬り捨て続け、柱としての実力の高さを披露した。
そして半天狗の分裂体「 憎珀天」との戦いに参戦。憎珀天の「分身故に頸を斬られても死なない」という初見殺し極まりない特性のせいで、
一時意識を失うという窮地に陥るも、炭治郎達の助力によって復活する。
その後は、戦いの中で「痣」を発現し、炭治郎達が半天狗の本体を仕留めるまでひたすら憎珀天と戦い続ける
(頸を斬っても死なないという終わりが無い消耗戦の中で、
上弦の肆最強の分身体である憎珀天を一人で足止めし続けた辺り、彼女の高い実力が垣間見える)。
なお、憎珀天に「黙れあばずれが 儂に命令して良いのはこの世で御一方のみぞ」と言われ
「あばずれ!?あばっ…あっ…私!?私のこと!?」とブルブル震えながら混乱する。
(「あばずれ」とは品行が悪い女性や、不貞な女性を罵る言葉である)
しかし、最終的には体力の限界が訪れ、
「ぎゃあああああ~~~~~~~!!!もう無理!!ごめんなさい!!!殺されちゃう~~!!」
ととてもシリアスな展開とは思えない程もの凄い悲鳴を上げる程に追い詰められたが、危うい所で炭治郎が半天狗の本体を斬ったために、
憎珀天とその血鬼術である石竜子が消滅して、一命を取り留める。そして大急ぎで皆の所へ駆け付け、勝利と生存を喜びあった。
ちなみにアニメ版では、禰豆子が喋れるようになり太陽を克服した事に気付くオリジナルシーンが追加され、
驚愕の声を上げた後に感激のあまり禰豆子に抱き付いて嬉し泣きしながら祝福した。
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続く「柱稽古編」では鍛えて固まった筋肉をほぐす柔軟を担当。
……したのだが、彼女の下に来た隊士達はレオタードのような服を着させられた上、
柔軟も怪力の彼女が隊士を押したり引っ張ったりしたために、炭冶郎含む全員が非常に痛がっていた。
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二次創作での扱い |
「ピンク色で大食いキャラ」という共通点から カービィや 西行寺幽々子と絡ませたファンアートも多く、
他にも何かしらを飲み食いしてるイラストが投稿されたり、公式でも煉獄との食事風景を描いたアクリルプレートが作られている。
また、主なカップリングの相手は今でこそ伊黒との「おばみつ」が主流だが、
彼との匂わせが描かれる以前は炭治郎や無一郎とのオネショタだったり、しのぶや禰豆子との百合がメインだった。
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MUGENにおける甘露寺蜜璃
「今度また生きて会えれるかは分からないけど
頑張りましょう」
出場大会
*1
現代で「ミオスタチン関連筋肉肥大」と呼ばれる筋肉が異常発達する遺伝子疾患と酷似しているが、
舞台である大正時代にはまだその概念は無い。
最終更新:2024年07月02日 11:54