鳥山明氏の漫画『
ドラゴンボール』の登場人物。
小柄なリーダー格のピラフ(CV:
千葉繁
)と一見クールな紅一点のマイ(CV:
山田栄子
)、
そして、犬忍者のシュウ
*1(CV:
玄田哲章
)の3名で構成されている悪党グループである。
初期のドラゴンボールを代表する
コミカルな3悪キャラであり、
世界征服を果たすために
孫悟空やその仲間達とドラゴンボール争奪戦を繰り広げる。
作中ではドラゴンボール集め編で初登場。
野望を叶えるためにドラゴンボールを集めていたが、同じくボールを集めていた悟空達と遭遇し、
彼等から残りのボールを奪い取る事に成功し、神龍を呼び出して願いをかなえようとするが、
それを阻止するために立ち上がったウーロンの、
「ギャルのパンティおくれーーーっ!!!!!」と言うあまりにもしょうもない願いを叶えられてしまい失敗
(何気にこれが
作中で始めて叶えられた願いだったりする。さらに『GT』では、この願いが原因で邪悪龍の一体である
六星龍が誕生することになる)。
逆上したピラフは悟空達を太陽熱で焼き殺そうとするも、悟空が満月を見た事で
大猿に変身。
居城を破壊された上に、飛行機で逃げようとした所を撃墜されてしまうという散々な結果に終わった。
それからしばらく出番が無かったものの、占いババ編で再登場。占いババの刺客の戦士達に挑む悟空の戦いぶりを観戦しており、
彼の尻尾が弱点である事を知り自作のピラフマシンで戦いに挑むも、
悟空の尻尾は占いババの最後の刺客にして悟空の祖父の孫悟飯との戦いで既にちぎれており失敗。
ピラフマシンもあっさりと破壊され、降参して最後のボールを渡した。
その後は、電子ジャーに封印された
ピッコロ大魔王を復活させて、彼と手を組み
世界の半分を手に入れようとしたが、
純粋な悪の心を持った彼を手懐けられる筈もなく、結局は利用されるだけ利用されお役御免となり、物語からフェードアウトする。
なお、アニメでは第1話から登場しており度々悟空達からドラゴンボールを奪おうとしていたが、結局失敗に終わっている。
また、
マジュニア戦後の後日談にも登場しており、
火喰い鳥の卵をマニアに売りつけたり、フラッペ山の雪山にて悟空から芭蕉扇を奪ったりもしていたが、
前者は成長した悟空と遭遇して倒された上に、後者は芭蕉扇の使い方がわからず自分達が空の彼方まで吹き飛ぶ末路を迎えた。
また、本編とは異なるパラレルワールドを描いた劇場版『ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険』にも登場する。
……が、出番は冒頭のみであり、黒幕である鶴仙人のためにドラゴンレーダーを開発していたが、
即座に用済みとなり鶴仙人の弟である
桃白白に始末され断末魔を上げると言うあんまりな役回りであった。
『Z』では、本編が全体的にシリアス寄りになった事もあってか、全く登場しなかった
(ただし、鳥山氏によると以降も世界征服を企て密かに活動していたが、
セルや
魔人ブウなど悪の脅威が現れたために延期を繰り返した事が語られている)。
その後、同作の続編の『GT』にてまさかの再登場。
長い年月が経って三人ともめっきり年老いてしまったが、究極のドラゴンボールが眠る神の神殿の侵入に成功し、
今度こそ世界征服の野望を叶えようとするが、かつての宿敵である悟空と対峙した際に不用意にも彼を若返らせてしまい失敗に終わる。
さらに『
神と神』以降の『超』シリーズでは準レギュラーとして登場。ドラゴンボールを再び全て集める事に成功するが、
こちらでも既に高齢だったらしく「願いを叶えた後にポックリ逝ったら世界征服の意味が無い」と若返る事にした結果、
3人とも子供の姿になってしまい、アルバイトもできず資金を集める事が出来なくなってしまった
(尤もシュウは犬の寿命を超えていた事もあり、むしろ喜んでいたが)。
その後は色々あってブルマの居候となり、マイはトランクスのガールフレンドとなった。
さらにマイは
“未来”トランクス編においてメインヒロインに抜擢されるなど、これまでに比べてかなり優遇される事になった。
なお「何故未来でもトランクスと同年代まで若返っているのか(いつ願ったか)」については、
『ジャンプビクトリーカーニバル2016』の公式ガイドブック掲載漫画(漫画版『超』2巻で再録)にて語られたのだが、
- 地球とZ戦士を壊滅寸前に追いやった人造人間の脅威に対抗するために悟飯がブルマと一緒にドラゴンボールを探しに行く
- あともう少しでドラゴンボールの場所に着くというタイミングでピラフ一味が神龍を召喚
- 願いによりピラフ一味が赤ん坊になり、悟飯らが駆け寄った次の瞬間神龍消滅(=ピッコロさん死亡&悟飯以外のZ戦士全滅)
黒歴史実写版の『DRAGONBALL EVOLUTION』では、マイが最初からピッコロ大魔王の部下として登場。
演者は田村英里子女史。日本語吹替声優は
甲斐田裕子
女史。
上司の命令に忠実で原作のコミカルさが微塵も無いクールな美女となった。
ピラフとシュウ?こっちじゃ影も形も無いよ……
何故か変身能力を持っており、
チチに変装して悟空を欺いた。
最終的にはブルマと戦い、彼女を後一歩の所まで追い詰めるも、駆け付けた
ヤムチャによって射殺される。
MUGENにおけるピラフ一味
海外の製作チームTeamZ2による手描きキャラが存在。
原作同様ピラフマシンに乗り込みながら戦うが、外見は『超』シリーズ以降の幼児化した姿となっている。
よく伸びるアームによる打撃や突進、シュウとマイの援護攻撃などで戦う。
超必殺技では
相手をコクピット目線でハチの巣にしてご満悦になった所を、
うっかり自爆スイッチを押してしまい
相手諸共爆発してしまうというコミカルな演出も。
ただし、技のリーチこそ長いものの全体的に
発生が遅い(最速で9
F)という弱点があり、接近されると非常に厳しくなるので注意。
外部
AIはホルン氏によるものが公開されている。
恒例の
コンボ・立ち回り・反応・ガードレベルを設定可能で、想定ランクは強~凶下位との事。
出場大会
*1
実は原作で初登場時は
「ソバ」という名前だったのを、鳥山氏がその事を忘れており再度
「シュウ」と
命名してしまったという経緯がある。
2023年時点では「シュウ」の方が正式名称という事で落ち着いている一方、完全版コミックスでは「ソバ」の方で統一されている。
なお、単行本のおまけコーナーにて「ショウ」と間違えられた事もある
最終更新:2025年03月24日 15:07