円谷プロの特撮作品『
ウルトラマンA』に登場する
怪獣。別名「大蟻超獣」。
ネーミングはスペイン語で
アリの群れの移動を意味する「マラブンタ」からとされており、
菅原文太氏とは無関係
(なおその「マラブンタ」も書籍によっては「南米の
肉食アリ」と固有種の名前の様に説明しているものもあるようだが、
実際は種の名前としては実在しておらず、おそらく映画『黒い絨毯』における設定を真に受けたものかと思われる)。
デザインを担当した木目憲悟氏によれば、アリと始祖鳥をモチーフにしてというオーダーだったそうで、翼を付けたのもそのためらしい。
異次元からの侵略者ヤプールが地球侵略のために創り出した改造生体兵器
「超獣」の一体で、
第5話「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」に登場。超獣についての詳しい説明は
巨大ヤプールのページを参照。
肉食の蟻と宇宙怪獣を合成して作られた超獣。
口から放つ地下鉄もあっさり溶かす威力を誇る霧状の蟻酸(『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』によれば名称は「ギサン噴霧」)と、
両手のハサミのような爪から放つ火炎放射が武器。
また、ハサミそのものも新幹線を真っ二つにする威力があり、最大瞬間風速30mの突風を起こすことが可能な翼を備えている。
特筆すべきはそのタフネスで、ダックビルのロケット弾にも全く怯まず、5話という初期に登場した怪獣でありながらエースのメタリウム光線にも耐え抜いた程。
加えて、蟻の超獣のくせに
蟻地獄状の四次元ゲートを開く能力がある。
ヤプールの配下である地底エージェント「ギロン人」(
大悪獣ではない)に使役され、東京壊滅とその地下への要塞建造計画のために暗躍。
手始めに各地で好物であるO型の女性を蟻地獄状の四次元ゲートに引きずり込み捕食していた。
TACでは北斗と夕子がヤプールの仕業に違いないと主張するも、TACと警察の合同捜索会議の結果では、
若い娘の失踪事件として警察の管轄となった上に、蟻地獄状の四次元ゲートもホログラフィー、
現代で例えるなら高度なプロジェクションマッピングか3Dサイネージを用いた『怪奇大作戦』のような誘拐事件と結論付けられ、
超獣の仕業という物証かホログラフィー説を覆す確証がなければTACは動けないことになってしまう。
やがて、次々と人を襲って力を蓄えたアリブンタは地下鉄を襲うという大規模な行動を取ったため、ついに存在がTACに露見。
地底戦車ダックビルでロケット弾を打ち込んで超獣を地上へ追い込み、姿を現した所を一気に叩く作戦が立案されるも、
アリブンタは攻撃に耐えきり地上には向かわず、反撃でダックビルの酸素タンクとオイルタンクが損傷して地下から出られなくなり、
ダックビルで出撃した隊員達が酸欠死しかねない状況になってしまう。
これに対して北斗は救出するべく敢えてO型の夕子を囮にして蟻地獄状ゲートから地下に向かい、そこでエースに変身するという策を取るが、
実はその行動もギロン人の作戦通りに誘導されており、まんまと剣山状の岩に閉じ込められて拘束されてしまう。
邪魔なエースを無力化したことでギロン人と共に地上で本格的に破壊活動を行うアリブンタであったが、
エースのウルトラサインにより
ゾフィーが救援に駆け付けて、ギロン人の罠を破壊され、
装備していたウルトラコンバーターで解放されたエースのエネルギーを回復される。
ダックビルの救出はゾフィーに任せて先に地上へ戻ったエースとアリブンタは再び戦い、ギロン人との挟撃で追い詰めるが、
ゾフィーがダックビルを救出し終えて参戦したことでエースに体勢を立て直されてしまい、
ウルトラシリーズで初のウルトラ戦士2人VS敵2体のタッグバトルに突入する。
戦いは大乱戦の様相を呈するが、最終的にはギロン人共々エースとゾフィーにヘッドロックされて、
抱えられたまま両者が駈け寄り正面衝突させられて絶命したのだった。
ここまでやっといて合体光線とかじゃなくて頭ごっつんこでフィニッシュって何故だ
無理矢理辻褄を合わせるならギロン人はメタリウム光線にも耐える超獣を絶命させる程の超絶石頭だったという事になるが……
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以降の作品におけるアリブンタ |
『 ギンガS』で敗れた後もやっぱり復活したヤプールが ウルトラマンビクトリーの能力解析のために送り込んだ。
スパークドールズからライブされたのではない普通の超獣であることも相まってビクトリーと互角に戦い、
数々のウルトランスの猛攻にも耐えて炎攻撃で苦しめたが、突如現れた ウルトラマンヒカリの助力で、
ビクトリーがビクトリーナイトへとパワーアップした事で形勢逆転を許してしまい、最後はビクトリーナイトのナイトビクトリウムフラッシュで倒された。
しかし、ヤプールにビクトリーのデータを収集・解析する機会を与えて、 ビクトリーキラー誕生に貢献する役目は果たした。
愛染マコトによりAZジャイロで召喚された個体が登場。
ヴィラン・ギルドの一員である バド星人エル・レイが使役している個体が登場。
バズド星人アガムスに接触したヤプールが戦力として送り込んだ個体が登場。
実は『 Z』以降本格的に再活動したヤプールに久々に使役されたアリブンタだったりする。
ついでに劇中では一時的に テラフェイザーと共闘しており、『A』以来となるタッグで戦った個体である。
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MUGENにおけるアリブンタ
カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
以前から巨大ヤプールのストライカーとして登場していたが、2025年に独立したキャラとして制作された。
Gesura505氏提供のスプライトを用いて作られており、モーションは「OPTPiX SpriteStudio」で作られている。
「地底潜行」で確実に接近戦に持ち込んで「蟻酸」や「火炎」などで攻める戦術を得意としている。
超必殺技はいずれも1
ゲージ消費で「必殺蟻酸」「蟻地獄」「潜行攻撃」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2025年07月26日 17:53