ニコ・ロビンの22年前の回想シーンで初登場。オハラのバスターコールに立ち会った5人の中将の1人。
この時はフードを被っており素顔を見せず、口調も広島弁ではなかった。
この時、島民を乗せていた避難船を粛清対象であった学者が乗船していることも有り得るという憶測と可能性だけで、
その船を砲撃、撃沈させて粛清とは無関係の人間も大量に殺害した。
また、この時、避難船を操縦などをしていた海兵もいた可能性がある為、 味方殺ししている可能性もある。
この行為にクザンは戦慄し、海軍を非難するハグワール・D・サウロの言葉に対して「あのバカほどいきすぎてない」と激怒した。
マリン・フォード編で ポートガス・D・エースの処刑に端を発する、 白ひげ海賊団VS海軍本部による頂上戦争で本格的に登場。
上述したジョズが投げた巨人族を上回る巨大な氷塊を大噴火で粉砕し火山弾で白ひげ海賊団の船を一隻破壊する。
この後は白ひげ傘下の海賊スクアードの反逆誘導作戦の実行役、防護壁に閉じ込められた白ひげ海賊団へ流星火山による広範囲な攻撃をし、
幾度なく白ひげと直接対決をした。なお、スクアードの篭絡に関して計画を練ったのはセンゴクらしいが、
直接スクアードを動揺させて離反させたのはサカズキであり、こういった小技も出来なくはないらしい。
また、この戦争の最中に逃げだした海兵を「生き恥を晒すな……!!!」と言い放ち粛清している。
そしてモンキー・D・ルフィと執行人に変装していたMr.3の活躍で救出され、将校を倒し逃走をしていたエースらに対して、
「”白ひげ”は敗北者として死ぬ!!!
ゴミ山の大将にゃあ誂え向きじゃろうが」
と罵倒し、そのことで激怒したエースと激突するが、「火を焼き尽くすマグマ」と豪語するだけあって同じ自然系で同じ火属性のエースに大火傷を負わせる。
そしてそのエースを横目にドラゴンの息子で数々の凶悪事件を起こした危険因子のルフィを仕留めようとするが、
エースは腹で赤犬の拳を受け止めるという捨て身の行動をして防いだ。再度仕留めようとしたが ジンベエの捨て身の防御と、マルコ達に妨害される。
だが赤犬の攻撃で内臓を焼かれたエースは死亡。
エースの死にショックを受け失神したルフィを再度仕留めようとするが、エースを殺害したことに激怒した白ひげの不意打ちを食らう。
赤犬も反撃して白ひげの左顔半分を抉り取るという重傷を負わせるが、それでも白ひげを殺し切れず、
島に巨大な亀裂が出来るほどの威力を持つパンチを直接喰らい、その時できた地割れに叩き落された。
だが赤犬も白ひげのパンチを喰らってもまだ生きており、地下を熔かして回り込む。
危険因子のルフィを始末しようとルフィを抱えて逃げていたジンベエの前に現れ、
ルフィを守ろうとするエンポリオ・イワンコフらを退け、容赦ない追撃を行いジンベエに瀕死の重傷を負わせる。
この時ルフィも傷を負い、2年後の現在(新世界編)、胸に大きな傷として残っている。
だが サー・クロコダイルと偶然通りかかっていた道化のバギーの手でジンベエとルフィを取り逃がし、白ひげ海賊団の隊長らの猛攻に足止めを喰らってしまう。
そして自身の前に現れ、これ以上無益な戦いをしても意味が無いと説得する コビーを「正しくない海兵はいらん」と殺そうとするが、
突如現れた赤髪の シャンクスに止められてしまう。
白ひげとの直接戦闘でかなりのダメージを受けている中で、シャンクス率いる赤髪海賊団が駆け付ける事態も重なり、ルフィの追撃を断念した。
終戦後、新世界のとある島へ、世界政府を裏切った"黒ひげ" マーシャル・D・ティーチと黒ひげ海賊団を仕留めに出動。
奇しくも逃げられたが、黒ひげに敗北して置き去りにされた ジュエリー・ボニーを捕えた。
この時「お前が政府から逃げたと聞いた時ァひやりとしたがのう」と意味深な台詞を言っているが、真意は未だ不明。
マリンフォード頂上戦争の後、センゴクの退任に伴い彼の後任として政府から新元帥の候補として推薦される。
しかし、同僚の青雉は赤犬の極端な正義に疑問を感じていたため、赤犬を元帥とする事に反発し、両者は新元帥の座を巡って決闘することに。
パンクハザード島で10日間に及ぶ死闘の末に勝利し、海軍新元帥へと就任した。
対立したとはいえ同僚で犯罪者でもない青雉に対しては流石に情けをかけたが、赤犬の正義に同調できない青雉は海軍を去った。
新世界編では元帥となった彼の下で海軍は台頭する新世代の海賊達に対応すべく新世界に本部を移し、
また、昇格した自身と海軍を去った青雉に代わる新たな大将二名の補充を世界徴兵制度 *1により実現するなど、現状では組織をきっちり運営している模様。
自身もドンキホーテ・ドフラミンゴの離脱、ルフィと トラファルガー・ローの海賊同盟への対応を検討する席で姿を見せ、
白猟のスモーカーの要請で大将「 藤虎」を派遣した。
政府を盲信するばかりでもないようで、ドフラミンゴが政府を通じて(?)情報操作を行った際は、
聖地マリージョアに出向き五老星に事の経緯を質しに向かった。
しかし、その真っ最中にドフラミンゴ一派の敗北と藤虎が無断で世界政府の名を語り、ドフラミンゴの専横を止められなかった事に土下座をした事を知ると、
怒髪天を抜いて藤虎を叱責し、「麦わら、ロー、二人の首取ってくるまで全海軍基地の敷居はまたがせんぞ!!!」と命令した。
その後世界会議で七武海撤廃、革命軍襲撃、クロス・ギルド誕生、カイドウとビッグ・マムの海賊同盟結成、
その二大勢力の壊滅に四皇が二席入れ替わるという動乱が立て続けに発生し、
情勢の変革に振り回され、されど海軍の戦力も割けられる余裕が無いため介入も迂闊にできず、
気軽に前線に出る事もできない自身の立場にもどかしさを見せながらも徹底抗戦の姿勢を見せていた。
なお海賊と言う悪は毛嫌いしているものの、使えるものは使う程度の柔軟性はあり、上記のスクアードを利用した作戦の他、
情勢を顧みて七武海撤廃には反対の立場を取っていた。
エッグヘッド編ではベガパンク抹殺指令が出た中で、更に麦わらの一味がエッグヘッドに在島している事を知ると、
ベガパンクが麦わらの一味を味方に付けようものなら海軍及び世界政府は甚大な戦力を欠く事になるため、
CP-0には海軍到着まで一味との衝突を避けさせるように指示を出した。
だが予想外の事態は続き、 バーソロミュー・くまがマリージョアに現れたことを聞きつけ、
迎撃のため出動し、これ以上はくまを政府の制御下に置くことが困難と判断して殺害を試みるが、重傷を負わせるも逃げられてしまう。
エッグヘッドの戦い終結後、状況確認のため電伝虫を掛けたがエメトが放った覇王色の覇気で海軍は黄猿を除き全員昏睡状態で、
その黄猿もルフィとの闘いで受けたダメージだけでなく親友のベガパンクを己の手で殺したことで心身疲弊し切って報告できる余力が無く、
エッグヘッドで四皇麦わらのルフィ・五老星・ペカバンク・CP-0を巻き込んだ、文字通り世界の危機レベルの非常事態以上が起きたにもかかわらず、
現場の状況がほぼ把握できていない状況で黄猿に報告を拒否された赤犬は苛立ち「甘い仕事しちょりゃあせんかのう?」と問い詰め、
私情を殺して任務を優先していた黄猿を本気で怒らせてしまう。
普段の彼の態度からは想像もつかない程に涙ながらに怒りを訴える黄猿の剣幕には、流石に赤犬も謝罪を述べたのであった。
……と、2年前の時点では人気キャラだったエースの死因でもあったため、賛否が分かれる人物だったのだが、
元帥になった後は情勢が大幅に変化し、下は藤虎・緑牛の独断専行、上は五老星に色々と詰められると、
見事に中間管理職の悲哀に悩まされるようになり そしてそれを面白半分に煽るおかきジジイこと元元帥のセンゴク、
更にはクザンの離反、そして唯一対等に接していた黄猿との関係すら悪化気味になった事で、
読者からは 「やや自業自得気味の現状ながらも苦労人」「好きじゃないけどいささか哀れ過ぎる有様になってきた」として評価が大きく変化している。
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