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アラゴルン


"There is always hope"

(望みは常にある)

+ 日本語吹替声優
千田光男
『指輪物語』(ソフト版)
納谷悟朗
『指輪物語』(劇場公開版)
大塚芳忠
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ

余談だが、梅原裕一郎氏は『ロード・オブ・ザ・リング』での大塚氏の演技に感銘を受け、声優を目指すようになったとの事。
『指輪物語』の影響を大きく受けている『ゴブリンスレイヤー』等に出演する事になったのも何かの縁だろうか。

J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』の登場人物。
神代の時代の長命人種ドゥーネダインこと北方の野伏の16代目族長。上級王エレンディルの直系の子孫。
「馳夫」(ストライダー)の通り名で知られる放浪者だが、
その正体は冥王サウロンの手から一つの指輪を奪ったイシルドゥアの末裔であり、
イシルドゥアの父である上級王エレンディルが治めていた亡国アルノールおよびイシルドゥアが建国したゴンドールの正当なる王位継承者。
薬草アセラスを用いた「癒やしの手」の持ち主であると共に、
かつてサウロンを討った折れたる剣「ナルシル」および、鍛え直された剣「アンドゥーリル」の恐るべき使い手。

長年に渡り身をやつしてサウロンの魔の手から人知れず自由の民を守ってきた歴戦の勇者であり、魔法使いガンダルフの親しい友。
大いなる年に一つの指輪が再び世に見出されると、自らの出自を明らかにして指輪所持者フロド・バギンズを助け、指輪の仲間の一員となる。
仲間が離散してからはサウロンの王国モルドールの国境の戦いに打って出て、ローハンとゴンドールの2つの土地を救援して活躍。
指輪戦争が終結すると再統一された王国のエレッサール王として即位し、婚約者アルウェンと結婚、王の帰還を成し遂げた。

経験豊富な熟練の戦士にして旅人であると共に、地面のわずかな痕跡からも相手の動向を読み取る卓越した追跡者。
外見こそ長い放浪生活にやつれくたびれた風采の上がらない初老の男だが、
ひとたび王者としての素顔を表わせば他者を圧倒する威厳を見せる。
一見するとしかつめらしく近寄りがたいが、実際は小さい人や市井の者にも対等に接する気さくな一面を持つ。
自らの出自に深い誇りを抱いている一方、一人の人間としての限界や不手際に思い悩む場面も多い。

+ 実写映画版を中心にした活躍の解説
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに登場。
実写映画シリーズでの演者はヴィゴ・モーテンセン氏。
キャスティングは当初スチュアート・タウンゼンド氏として発表されていたが、
撮影開始直後にモーテンセン氏に変更された。

これについては当初「新しいイメージの面白いアラゴルンが撮れる」という構想だったそうなのだが、
実際に撮影すると、若き美男子のタウンゼンド氏と歴戦の勇士アラゴルンとではイメージと異なる事が判明。
協議の末、制作側が「我々のキャスティングミスでありタウンゼンド氏に責任は無い」と認めた上で、
タウンゼンド氏のイメージを守るために自主降板の形になったとの事。

通り名の「馳夫(Strider)」はアメンボの意味で、長い脚でスイスイと野を歩いていく事から付けられたあだ名。
当人はすこぶる気に入っていて、いずれ王になったらこれを家名にするなどと冗談めかして口にしていた。
なっちの『韋駄天』訳も間違いじゃないんだけど他の誤訳が酷すぎたし、わざわざ訳語を変える意味もないかもだ

サウロンの勢力に抵抗する野伏(レンジャー)の長アラソルンの息子として生まれるも、父はオークに殺害され、
幼くして"裂け谷"のエルフ王エルロンドに預けられ、彼の娘であるアルウェン姫と共に育った。
長じて自らの出生をしった後は野伏として各地を遍歴する中でガンダルフと出会い、その協力者となる。
やがてガンダルフが一つの指輪を見出した事、そしてそれを廃棄する旅にホビットが出る事を知らされ、
戦う術を知らない彼らの護衛として、フロド達の旅に同行する事を決意する。

『旅の仲間』ではホビット庄を旅立ったばかりで右も左も分からないフロド達を導く協力者として登場。
最初は自分の血に流れる力に若干の迷いがあるキャラクターとして描かれており、
かつて指輪の誘惑に負けたイシルドゥアの血も引いている事などもあって表に立つ気は無かったのだが、
旅の中ではパーティのリーダーとして指揮を取り、数々の危機を乗り越えていく。

本来アラゴルンが王位に就くべきゴンドール国は、イシルドゥアが摂政に統治代行を命じたまま討ち死にしており、
王を失ってから3000年の長きにわたり、摂政が王に代わって国を治めてきたという歴史を持っている。
当代の摂政の息子にして「旅の仲間」の一人であったボロミアは、こうした複雑な事情もあって、
最初はアラゴルンが本来正当なゴンドールの王である事への反発、彼が王とならない事への不満を抱いていたが、
その王に相応しい立ち居振る舞いに嫉妬めいた感情を覚えながらも、徐々にアラゴルンを認めていく事になる。

しかしボロミアは指輪の魔力に屈し、フロド達の命を救うため身代わりとなって命を落としてしまう。
その時にゴンドールを救って欲しいと頼んで事切れたボロミアからの遺言を受け取り、
そして指輪を所持して一人で旅立とうとする直前のフロドとの対面した際に、
一つの指輪の誘惑に勝てるのかフロドに尋ねられ、さらに指輪の誘惑の声も聞くが、それを振り切ってフロドを送り出し、
ボロミアの遺志を継いでフロドを守るため、サウロンの気を引いて陽動すべく、ゴンドールの王として打って出る事を決意する。

『二つの塔』ではレゴラス、ギムリらと共に、「ホビットを探せ」という理由でオークに攫われてしまったメリーとピピンを追跡中、
ローハン国の騎士から、ローハンが邪悪な存在に転落した魔法使いサルマンの一派によって牛耳られつつある事を聞く。
復活を果たしたガンダルフからメリーとピピンがエント達によって保護されたことを知らされたため、ローハンの救援に向かう事に。
ガンダルフの力によってローハン王セオデンは正気を取り戻したが、既にサルマン率いるオークの軍勢はローハンに侵攻しており、
アラゴルンはローハンの姫からの恋慕を振り切り、ローハンの騎馬軍団、そして援軍に駆け付けたエルフの軍団と共にこれを退ける。
しかし未だローハンとゴンドールは不仲のままであり、冥王サウロンの脅威の前に中つ国の平和は風前の灯であった。

『王の帰還』では「旅の仲間」達と共にモルドールに向かい、サルマンの居城アイゼンガルドへ潜入。
サウロンがゴンドールに侵攻を開始している事を察知するも、ローハンとゴンドールは不仲のため、援軍に向かえば侵略と誤解されかねない。
そこでボロミアに命を救われたメリーとピピンが一計を案じ、ゴンドールから正式にローハンに支援を求める事ができたものの、
ゴンドール軍とローハン軍を両方合わせても、とてもサウロンの軍勢に勝てるほどの戦力にはならない。
エルロンドからの助言を受けたアラゴルンは、かつてイシルドゥアに忠誠を誓いながらも彼を見捨てたため、
永遠に彷徨う宿命を背負わされた亡霊の軍の存在を知り、レゴラスとギムリと共に亡霊の封じられた死者の道へ赴く。
そして彼らを解放する事を約束し、その見返りとして亡霊の軍勢に援助を求めると、軍を率いてゴンドールに王として帰還
しかしゴンドールを救っても、フロド達による指輪破壊が終わるまでは陽動をやめるわけにはいかない。
アラゴルンはフロド達が必ずや指輪を破壊すると信じ、全滅必至の最終決戦という名前の時間稼ぎを実行に移す。
そして「フロドのために」と心を一つにした人類とエルフの軍勢、そして「旅の仲間」が無限とも思える邪悪な軍勢と戦い続けたその果てに、
ついに一人のホビットによって指輪は破壊され、冥王サウロンは滅び去るのだった。

その後アラゴルンは正式にゴンドールの王として即位し、アルウェンと結ばれ、平和のうちに国を統治していく事になる……。

原作小説と映画では細かな描写が異なっており、アラゴルンの場合は主に装備面での変化が顕著。
愛剣である折れたる剣ナルシルを所持しておらず、また終盤で復活したアンドゥーリルの入手経緯も原作と異なっており、
そのため映画版ではかつてサウロンを討った折れたる剣ナルシルを会議の場で披露し、その身分を明かす場面も無い。
かわりに"裂け谷"に辿り着いた際、エルフ王エルロンド、恋人であるエルフの姫君アルウェンから、保管されたナルシルを見せられ、
その後『王の帰還』にてナルシルを打ち直したアンドゥーリルを授けられるという形となっている。

他にも原作で恋人アルウェンに与えている筈のバラヒルの指輪を終始自分が身に付けており、これによって正体が暴かれる。
一方で彼が王になった時に名乗る名前であると予言された、エルフ女王ガラドリエルから贈られた緑の石(エレッサール)は身に帯びておらず、
代わりにアルウェンから贈られた白い宝石の付いた首飾りを身につけており、これが映画版におけるエレッサールであると思われる。
また、装備についてもモーテンセン氏が「野伏は弓を持っていないと狩りが出来なくて飢え死にしてしまう」と指摘したため、
原作では触れられていなかった弓矢も携行しており、ドワーフの地下王国の廃墟モリアの坑道を突破する戦闘で使っている。
加えてエクステンデッド・エディションではエルフの国ロスローリエンに辿り着いた際、
原作で受け取るアンドゥーリルの鞘の代わりに、ケレボルンよりエルフの短剣を受け取っており、
オーク(ウルク=ハイ)のラーツとの戦いや黒門の戦いで使っている。
また「旅の仲間」の一人である人間の男性ボロミアを葬って以降は、彼が使っていた手甲を形見として身に付けている。

このように『指輪物語』を英雄譚として見ると、典型的な貴種流離譚であり、間違いなくアラゴルンこそが主人公である。
『王の帰還』でタイトルコールだし、何なら原題も『指輪の王』だし
一方フロドは「ごくごく平凡な若者が突然巨大な使命を背負わされて世界を救う旅に出る」という意味では確かに主人公であり、
第一巻『旅の仲間』のラストで別々になってからは、この二本の軸で物語が展開されていく事になる。
英雄的な人間の活躍と、そして平凡な人々の持つささやかな勇気と善意こそが、冥王サウロンを滅ぼすに至ったのだ。

なお、史上最初のRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のモチーフとなったのは『英雄コナン』『ファファード&グレイ・マウザー』そして『指輪物語』であり、
その意味でアラゴルンは、今日のRPGにおける主人公達の祖の一人と言えるキャラクターである。
実は勇者の末裔だった若者が、冒険の末に魔王を滅ぼし、姫と結ばれ王になると聞けば、ピンと来る人もいるのではないだろうか。

(以上、中つ国wikiより引用・改変)


格闘ゲームにおけるアラゴルン

映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』をベースにした怪しげな海賊版ゲームに参戦している。
正確にはカプコンのベルトアクションゲーム『天地を喰らう2』をベースにした海賊版格闘ゲームのそのまたハックソフトであり、
ベースとなっているのは同作の呂布。……というか、ぶっちゃけアラゴルンの皮を被った呂布
呂布譲りの大剣(アンドゥーリル?)を装備しており、パワーウェイブのような地を這う斬撃や、妙にゆっくりな低空ジャンプ斬りといった必殺技
低空ジャンプ斬り→地面をゴロゴロ転がりながら斬り付けるシュールな超必殺技を持つ。
あと、元ゲー由来なのか回転斬りのボイスが妙に甲高く、風貌と相まって世紀末の住人のようである。
プレイ動画(37:31~)


MUGENにおけるアラゴルン

フロドも手掛けたThe Magic Toaster氏による、前述の海賊版ゲームのドットを用いたMUGEN1.0以降専用キャラが存在。
操作方法はシンプルな2ボタン方式で、原作ゲームの技や演出を一通り搭載している他、
ステージ内のランダムな位置にアイテムが出現し、敵味方問わず拾って回復可能という特殊システムも再現されている。

前述の低空ジャンプ斬りがあまりにゆったりしているので地上では当てて反確だったり、
超必殺技が連続ヒットしない死に技だったりと哀しみを背負っているが、
同氏のフロドと同じく火力が高く、画面端に追い詰めて立ち強攻撃のヤクザキックを連発するだけで永久になるという凶悪仕様なので侮れない。
AIは搭載されていない。


"All that is gold does not glitter,
 Not all those who wander are lost…"

(金は全て光るとは限らぬ、放浪する者すべてが、迷う者ではない…)

出場大会

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最終更新:2026年05月10日 20:58