ベヒモス

ベヒモスとは『旧約聖書』の『ヨブ記』で語られる獣。
同じく『ヨブ記』で語られるリヴァイアサンと対比され、海と関連付けられるリヴァイアサンに対して、陸の獣であるとされる。
名前はヘブライ語の「獣」もしくは「巨獣」の複数形からきているとされる。
日本語表記としてはベヒーモス、ベヘモト、ベヘモット、ビヒモス、ベエマスなど様々。
そしてイスラムの伝承に登場する巨大魚(もしくはクジラ)「バハムート」の名前の由来がベヒモスであるという説もある
(「ベヒモス」をアラビア語読みしたのが「バハムート」と言われているが、
 現代アラビア語では「バヒームース」に近い発音であるため「バハムートはベヒモスのアラビア語読みである」というのは少々怪しい)。

中世以降、『旧約聖書』での「日に千の山に生える草を食べる獣である」との描写から「暴飲暴食」、転じて「貪欲」を司る悪魔として見られるようになった。
、もしくは象頭人身として描かれる事が多い。
なお、リヴァイアサンが「七つの大罪」中の「嫉妬」の悪魔とされるため、
ベヒモスが「七つの大罪」の「暴食」あるいは「強欲」の悪魔とされる事があるがこれは誤りである。
「七つの大罪」における「暴食」の悪魔はベルゼブブ、「強欲」の悪魔はマモン。

様々なフィクションに登場するが、旧約聖書で「陸の獣」であるためか巨大な獣として表される事が多く、属性がある場合は「土」が多い。
人間体の場合は巨漢のパワーファイターとなりやすい。
格ゲーでは『神凰拳』の中ボスがこの名前であり、もちろん巨漢のパワーファイターである。
悪魔としてのベヒモスも『女神転生』他、様々なフィクションに登場している。

  • 本wikiで取り扱っているベヒモスに関連するキャラ
  1. FF11』のモンスター「キングベヒーモス」が元ネタのキャラクター → キングベヒんもス
  2. 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場する怪獣 → 本項で解説



2019年公開のハリウッド映画にしてモンスターバースシリーズ第3作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場する怪獣
モンスターバースシリーズにおける巨大生物の総称である「タイタン」のうちの一体である。

マンモスのような巨大な牙と茶色の体毛が特徴的な姿をしているが、
一方で長い鼻は持っておらず体つきやナックルウォークで移動するなどゴリラの要素も含まれている。
また、その手にはかつてのオオナマケモノのような長い鉤爪も付いているなど、複数の生物の要素が組み合わさっていると言える。
ちなみにその見た目に反して生息地は南米ブラジル。
固有の能力として出現した地域を緑化する能力を持ち、排泄物には堆肥や燃料としての効果があるとの事。

劇中では巨大生物に関する調査を行う特務研究機関「MONARCH」がその存在を把握していた17体の怪獣の一体として登場。
中盤でギドラによるアルファコールが発動された際には、それに応じてブラジルにて破壊活動を行う。
その後怪獣と意志疎通が図れる音波装置「オルカ」による妨害を受け破壊活動を一時停止する。
最終的にゴジラがギドラに勝利した際には同時に覚醒していた他のタイタンと共にゴジラの前に出現し、ゴジラに恭順の意を示した。

後日談となるアメコミ『ゴジラ:ドミニオン』では、ロシアに棲息していたタイタンであるアムルックの襲撃を受け追い詰められてしまうも、
介入してきたゴジラが自然環境を乱したとしてアムルックに制裁を加えて撤退させたため事なきを得ている。

『KOM』の監督を担当したマイケル・ドハティ氏からは、
「元は樹上生活を送る草食動物で大人しい性格」「太古の時代に戦争に利用された」「コングに撫でられたり毛繕いされる事を好む」
などの裏設定が語られている。

本作オリジナルの新怪獣ではあるものの、劇中では破壊シーンが数秒と最後のシーンのみの登場であり、そこまで活躍したとは言い難い。
一方で本作は「モスララドン・キングギドラ」という東宝のスター怪獣が登場する事が公開前から前面に推されていた事もあったため、
何の事前情報も無しに唐突に登場した本怪獣は一種のサプライズとして多くの人の印象に残ったのも事実である。
加えて「どことなく過去の東宝怪獣映画に出ていそうな着ぐるみ感」も醸し出していた故か、
公開直後は「実は知る人ぞ知る『ゴジラ対マンモス』なる映画もあったのだ」などとある種の冗談で言われる事も多かった。


MUGENにおけるベヒモス

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
kMIKEj氏提供のスプライトを用いて作られており、アニメーションは「OPTPiX SpriteStudio」で作られている。
そのため劇中以上によく動くキャラとなっている。

飛び道具の類は一切持っていないが、その巨大な牙を活かした範囲の広い攻撃が中心となっている。
「スイング」や突進攻撃など相手との距離を詰める技も多い。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で「必殺スイング」「必殺突撃」「連続踏みつけ」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会

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最終更新:2024年05月22日 12:14