ミクトラン


「ならば片をつけようではないか。我々天上人と、おまえたち地上の民。
 どちらが滅びるべきか、この場ではっきりさせてやろう!」

ナムコのRPG『テイルズオブデスティニー』の登場人物でこのゲームのラスボス
担当声優はディムロス・ティンバーと同じ 置鮎龍太郎 氏。リメイク版では 堀川りょう 氏。
天地戦争時代に天上軍を指揮した空中都市群の支配者。自称「天上王」。
物語の1000年前に起こった「天地戦争」でソーディアンチームの一員であったカーレル・ベルセリオスと刺し違える。
ただその際、魂をソーディアン・ベルセリオスに移し生き長らえ、その後ベルセリオスを発掘したヒューゴを操り暗躍した。
原作ではヒューゴを倒した後に登場、圧倒的な力でスタン達を倒した*1後空中都市を復活させ地上を闇に閉ざし、
天上の民を蘇らせ、自分の帝国を再建しようとしていた。

PS版では立ち向かってきたスタン達に蘇らせたリオン(通称ゾンビリオン)を差し向けたりと、
ぽっと出ながら外道な悪役らしい要素を見せ付けた。……が、ユーザーにはそういう面よりも、
第2形態であるNEOミクトラン(通称「手羽先」)の気持ち悪さと 圧倒的な弱さ が印象に残っているだろう。
全体的にボスキャラのHPが低めに設定されている本作において彼もその例に漏れず、ラスボスなのにHPが数万単位
(HP参考…NEOミクトラン:3万 ダオス(PS版最終形態):16万 フォルトゥナ:20万 ミトス:5万5千+6万、休み無し連戦)。
おまけに火力自体は高いが巨体のせいで攻撃が当てやすく挟み撃ちにすればフルボッコにできるという有様。
しかも攻撃が当たりさえすればガード状態でも硬直する上に、このゲームのガードはダメージを1/2程度にする効果しか無いため、
乱舞技を複数キャラに連続で出されると硬直したまま削り殺されるという、ラスボスにあるまじき醜態を晒す事になる。
ある程度ゲームに慣れた人だとNEOミクトランの攻撃を一回も見ずに倒せてしまい、逆に呆然とする事すらも…。
テイルズ史上最弱のラスボスと聞かれたらまず間違いなく彼の名前が挙がるであろう。*2

テイルズオブシリーズのみならず、「全コンシューマーRPGの中で最弱のラスボスは?」という話になると、
こいつなどの特殊な例を除けば『スターオーシャン(SFC版)』のネオ・リヴォースと並んで必ず名前が挙がる常連である。
『なりきりダンジョン3』では多くのラスボスの中一人だけ欠席してバルバトス・ゲーティアに出番を持ってかれたり…。
後にリメイクされた際にはかなり強化され第2形態も「ミクトラン・イグゼシブ」という別のキャラになり大幅に変更された。
こちらは一転してテイルズ史上最強のラスボス候補として名前が上がるほどの強さである。
しかも隠しダンジョンのバルバトスを撃破すればさらに強化される*3
(難易度NORMALにおけるHP参考…ミクトラン:12万 ミクトラン・イグゼシブ:24万)。
これでネタキャラを脱したかと思われたが、彼にはPS2版で屈指のネタの一つである「ミクトランダンス」が追加された。
+ミクトランダンスとは?
ミクトランはヒューゴの体を素材に復活した際、スタン達を一蹴し皆殺しにしようとする。
しかしわずかに残っていたヒューゴの思念がミクトランを封じ、スタン達を逃がそうとするのだが……。
その時のミクトランの動きが「首を上下に激しく振りながら後ろに下がる」という、どう見てもダンスにしか見えない動きだった事からこの名前が付いた。
上記なように感動的なシーンにこのような動きが入ったのもネタにされる一因であろう。
2分40秒からミクトランダンス。それまでベリーメロンもどうぞ

+私のそばに近寄るなああ────────ッ
大幅強化されたはいいが、こいつも打ち上げ技で浮いてしまうので、慣れれば他のボス同様ハメ殺せる。
更に、短い周期で何度でも挑戦できる上に、第1形態がスフィア以外のレンズを大量に落としてしまうので、
リライズのコストに困っているプレイヤーには何度も殺られて 延々カツアゲされる 羽目になるのだった。
「弱点は火属性(スタンの術技の主属性)のみだが耐性属性は何も無い」という点も、それに拍車をかける
(本作では弱点と並んで「耐性」も重要であり、高難度だと防御力より耐性を重視すべきという場面も多々ある)。
やめて! ラスボスのレンズはもう0よ!
…まあ後述の理由から良心は痛まないし、強さ相応の報酬と言ってしまえばそれまでではあるが。
ちなみにバルバトスもレンズを大量に落とす(スフィアも)が、あちらは到達までの労力が桁違いに上なので…。
+具体的な違い
  • 挑戦の度、自分の足で最深部まで踏破しなければならない(ラスダン最深部には外へのワープポイントがある)
  • 隠しダンジョンには戦闘中に使用できる消耗品を一切持ち込めず、現地調達したものしか使えない
  • バルバトスに勝つと強制的に外に放り出される(クリアデータは、すぐに再挑戦できる場所から始まる)

因みにテイルズオブシリーズのラスボスでは珍しく悲しい過去や背負った使命も無く、
同情の余地も特にない悪役らしいラスボスであり、ある意味では良い敵キャラである。
だが、そのせいで特典DVDではカイル「信念のない悪役」「存在感ゼロ」と言われるなど散々な扱いであった。
リメイク版ストーリーでは復活途中の「天上人」のカプセルに執着を抱いたり、完成した外殻が緑溢れる地になっていたりと、
彼の「理想」らしきものや信念の描写が追加されつつもヒューゴの親子愛を見下すなど「悪役らしい悪役」のスタンスは変わらず、
むしろ性格が良くなり過ぎたリメイク版スタンに「最低」と罵られるなど、外道度は格段に上がっていた。
+その時のスタンの啖呵
リメイク版でリオンより「図々しくて能天気で馴れ馴れしい奴」とまで言われたお人好しなスタンに↓ここまで言わしめたのだから、
悪役としては大成功と言える。

「ふざけるな……!」
「天上人は、地上の人間と違わないって聞いたけど…おまえは別だ!
 おまえには人の心が無い…! 家族がお互いを大切に思う気持ちを笑うなんて、最低だ!
 おまえが地上の人間より優れているなんて事、あるものか!!」

貴族出身で元から選民思想が強かったため、クーデターで空中都市の実権を手に入れ、地上弾圧を始めている。
その結果、現在にまで遺恨が世界に残る結果となった。
ちなみにベルセリオスに魂を移せた理由は諸説あり、
PS版ではベルセリオスのコアクリスタルが破損して人格が消えたor永遠の命を求めたハロルドの邪悪な人格と意気投合して結び付いたから、
リメイク版では地上軍の後手に回っていたとはいえ、天上軍でもソーディアンに近い兵器の研究がされていたのを応用し、
カーレル戦死のドサクサに紛れて天上軍残党が回収したベルセリオスの、人格の上書きに成功したから、
という事になっている。

+外伝作品での出番について
他のシリーズのボスと比べて悪役色が強く、「○○のために戦う」といった使命の描写が薄いためか、
『なりきりダンジョン』や『レディアントマイソロジー』など、シリーズのラスボスが参戦している外伝作品が幾つか存在する中で、
ミクトランが参戦している作品は無い。
シリーズのラスボスが殆ど参戦した『なりきりダンジョン3』でも、概要で触れたようにラスボスの中で唯一登場しなかった。
そのため半ばテイルズラスボスの空気王化している感じが否めないのが現状である。

しかし2012年9月に『テイルズオブキズナ』にて参戦。
同じく参戦が決まった同作品のボス共々新しい描き下ろしのイラストを用意されるなどの優遇ぶりである。

また、2013年11月にリリースされた『運命という名のパチスロ/パチスロ テイルズ オブ デスティニー』にも登場している。


MUGENにおけるミクトラン

無虚氏(muko氏)によるPS2版『TOD(リメD)』仕様のミクトランが存在する。
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴い氏のサイトは消滅してしまったが、OneDrive自体は健在なので現在も入手可能。
なお、第1形態と第2形態の「ミクトランイグゼシブ」の2種類が製作されており、後者にはコン氏による強化改変版も存在する。

+無虚氏製作 PS2版TOD仕様第1形態
  • 無虚氏製作 PS2版TOD仕様第1形態
原作同様空中に浮いており、ペネトレイト(鋼体)も付いているため厄介なキャラ。
原作で使用する術技の他、本来第1形態では使ってこない「ヘルスライサー」や「メルティアス」も使用してくる。
オプションでAIレベルと鋼体の数値が設定可能。

また、7PカラーにするとボイスがPS版のものになる。
+特殊カラー説明
  • ボスモード(11Pカラー)
    • 詠唱速度半減
    • 防御力上昇
    • 特定のやられ状態からダウンしない
    • BLAST値増加
  • 超ボスモード(12Pカラー)
    • ガードブレイク値増加
    • 補正無し
    • BLAST値増加
    • 詠唱速度半減
    • 空中で特定のやられ状態でBLASTが発動可能
    • 防御力上昇
    • BLAST時間増加(1秒→3秒に)


+無虚氏製作 ミクトランイグゼシブ
  • 無虚氏製作 ミクトランイグゼシブ
仕様はPS2版『TOD』の第2形態に概ね準じているが、特定術技の追加効果や特定行動に対するカウンターは実装していない。
また、鋼体(PENETRARE REST)が切れると、鋼体30回(初期設定)を付加する「ペネトレイトチャージ」が使用できる。
オプションではペネトレイトチャージの鋼体発生数の他、AIの「ブラックホール・ワープ」「ブラストキャリバー」「ストップフロウ」の使用可否が設定可能。
7PはNEOミクトランモードで、PS版『TOD(オリD)』のキモいミクトラン第2形態の姿に変わる(ただし性能やボイスは変化無し)。
+特殊カラー説明
  • ボスモード(11Pカラー)
    • 詠唱速度半減
    • 攻撃力上昇(約1.5倍)
    • 防御力上昇
    • 特定のやられ状態からダウンしない
    • BLAST値増加
  • 超ボスモード(12Pカラー)
    • (未実装)


2019年のハロウィンにはコン氏による強化改変版が公開された。
主に原作に近付ける改変がなされており、熱毒や麻痺などの厄介な状態異常が再現、
術技のヒット数が増えたり効果時間が減ったりしている。
原作でバルバトス撃破後から使うようになるカウンターBCも追加(基本回復カウンターだが翔凰烈火などにも反応)。
更に第1形態の「セラフィックフェザー」や原作没技の「デッドブルー」、AI専用技の「ファイナリティ」も実装。
また、NEOミクトラン専用技としてPS版の術技がいくつか追加されている。
カラー差やオプション設定も多数追加され、対応ランクは凶~準神。

出場大会

更新停止中
【ミクトランイグゼシブ】


*1
この時使ってきた「ブラックウィング」なる技は、何故かPS版の戦闘では使用してこない。
使ってれば少なくとも最弱ボス争いはしなかっただろうにともっぱらの評判
「「来たれ死の翼…ブラックウィング(ねっとり)」というボイスSEの後倒れ伏すスタン達」という演出だけで、どういう技なのか長年不明であった。
リメイク版では第2形態で使うようになったのだが、
このイベントで使う技はブラックウィングではなく新技の「セラフィックフェザー」になっている。
他にもPS版には「ドールズ」や「メルティアス(リメDの第2形態BCとして実装)」、「ヴォルテックライン(『アビス』で実装)」など、
リメイク版はブラックウィングを含む変身後にしか使わない技の変身前用ボイスやその逆といった多数の没技用未使用ボイスが存在する。

*2
一応補足しておくと、PlayStation THE BEST版では…
  • HPとTP以外の全パラメータアップ
  • 全属性ダメージ半減
  • 攻撃頻度アップ
  • レーザー攻撃中はハイパーアーマー状態
…などの強化が施されており、舐めてかかるとたまに苦戦したりする。
乱舞系の技で固めるのは相変わらず非常に有効だが、一瞬の隙からワープで逃げたりレーザーで反撃を受ける場合もあるので注意はしておこう。

*3
スペックは変わらないが、特定の術技に反応して強烈なカウンターBCをぶっ放すようになる(詳細は リメDwiki を参照の事)。
その為、該当の術技を封印して戦わなければならなくなり、プレイスタイル次第では苦戦を強いられる事に。
ディレクターズカット版ではカウンター対象技が追加され(主にバランスブレイカー級の技)、更に厄介になった…と思いきや、
追加されたものは何故かバランスブレイカー技 じゃない 1つを除き対象技が当たらなかった時にしかカウンターしないという制限が付いており、
バルバトスを倒すまでやり込むようなプレイヤーにとっては殆ど意味の無い追加だった。


最終更新:2020年11月13日 00:51