TNOK

「おいゴラァ!降りろ!免許持ってんのかコラ!」
ゲイ向けアダルトビデオ『Babylon Stage34 真夏の夜の淫夢 〜the IMP〜』の第一章「極道脅迫!体育部員たちの逆襲」に登場する人物。
名称の由来は彼のそっくりさんである元バレーボール選手「川合俊一」と役名の谷岡から。
作中の役柄はその筋の人であり、自身の クルルァ と衝突事故を起こしたTDN達から免許証を奪い、事務所について行かせる。
免許証を返すよう懇願する彼らは示談の条件として性行為を強いられるようになってしまう。



ネット上での扱い

+TNOKの初出~ニコニコでのブーム前夜
ニコニコ動画上では2009年、2010年ごろから急速にネタにされる頻度が増えた「真夏の夜の淫夢」だが、そのルーツを辿っていくと
ニコニコ動画が創立するより以前、2002年ごろの2ちゃんねるを筆頭とした掲示板サイトまで遡る事ができる。
同年、あるスポーツ選手が学生時代にゲイ向けのアダルトビデオに出ていた事を週刊誌にすっぱ抜かれ、
それを受けて有力な選手であったにも関わらず、日本国内の団体全てがこの選手の指名を回避するという行動に出てしまう。
同選手は結局渡米し、米国でマイナー団体入りする*1ことになるが、
ファンの間ではアダルトビデオに出ていたという直接的に競技に関係しない事を理由にして将来有望な選手を取らず、
みすみす海外のマイナーリーグに逃がしてしまうという業界のケツの穴器の小ささや頭の硬さを揶揄する声も非常に多かった。
というか、当初はこうした業界のあり方を批判したり皮肉る文脈で『真夏の夜の淫夢』第1章について触れられる事が多かった。

2004年から2005年にかけて、同選手が活躍しはじめていたことやビデオへの出演を認めてしまった事で、
『真夏の夜の淫夢』第1章のあらすじやTNOK含む登場人物らの台詞がネタにされ始める。
ガイドライン板に関連スレッドが立ったのは2005年4月30日の事であった。
2008年3月に『真夏の夜の淫夢』第2章が発掘され、ニコニコ動画に投稿されるまでの実に4年ほどの間は真夏の夜の淫夢といえば主に第1章を指した。

最初期(05年ごろ)はガイドライン板の目的の通り、関連するAAが作成されたり、コピペ改変ネタなどが作られるといった扱いが中心だった。
その中で登場人物のTNOKの名前も数多く上がり、内容の書き起こしやあらすじなども登場していく事になる。
しかし、特に野球関係の板やスレなどで突然流れを無視して淫夢関係のコピペやAAを貼り付けるという荒らしも少なからず存在しており、
時として野球が全く関係ないスレッドや板などにもこうしたネタを使ったコピペ荒らしやAA荒らしなどが出没する事があった(2006年4月以降)。
そのため、この頃の2ちゃんねる全体で見ると「いきなり現れて意味不明なシモネタ・ホモネタを垂れ流すわけのわからない荒らし」という微妙な扱いだった。
当然ながら、TNOKと書かれても読み方を知らない人がほとんどだったため「ティーノックって誰?何?」などとも言われていた。

2008年末頃から、様々な作品が発掘されてニコニコ動画でも『真夏の夜の淫夢』と題したミームが広まっていくがここに関しては野獣先輩の項目を参照。
ニコニコ動画でかつてオールスターたちが辿ってきた道を辿るように、
ゲイ向けのビデオに出演していたモデルや男優とは別人とみなす体で勝手にキャラクター付けをして楽しむという流れが発生していく事となる。
そうした流れの中で、TNOKも一定のキャラクター性やお約束のネタを持つようになっていった。

職業はたいていの場合ページトップのあらすじで解説したように暴力団員(ヤクザ)である。
黒塗りの高級外車*2を運転しており、事あるごとに体育部員たちに追突されてしまい「おいゴルァ!降りろ!免許持ってんのか!」と怒るのが持ちネタ。
BB劇場系の動画からゲーム系の動画、その他の動画でも車に乗ったり急発進させるシーンでは頻出する。
また、犬を見ると無邪気に喜ぶお茶目な一面があったり、
強面の極道であるにもかかわらずよく見ると車の中にパーティグッズのような奇抜すぎる黄色いサングラスがあったり、
拳銃をすぐに見つかるところに隠していた結果素人にあっさり奪われてしまうドジっ子要素などからギャップ萌えとされる事も多い。

また、真夏の夜の淫夢から波及して現在では真夏の夜の淫夢を知らない人がTNOKの台詞が元ネタと知らずに使っているネットスラングもある。
代表的なものとしては以下のようなものがある。
  • 小並感
    • 元はTNOKが撮影終了後にはにかみながら答えた「最後が気持ちよかった(小学生並みの感想)」。
    • 素直な感想表現が出来るからか、関係ない動画のコメントなどでも「かっこいい(小並感)」「つよい(小並感)」といった形で使われる事が多い。
  • あくしろよ
    • TNOKが撮影中に連呼していた「早くしろよ」から。滑舌が微妙だったために「あくしろよ」と聞こえた事から、「あくしろよ」で定着する。
    • 一見「早くしろよ」と打とうとしてタイポしてしまい、更に変換せずに送信したせっかちさを表現しているように見えるからか、
      元ネタがTNOKである事を知らずに使う人もいる。
  • 不幸にも○○に追突してしまう。
    • 元は真夏の夜の淫夢第一章の内容を説明した文。「不幸にも黒塗りの高級外車に追突してしまう」。
    • こちらに関してはニコニコよりもTwitterなどの文字ベースのSNSで広く使われている。
    • アニメや漫画・ゲームのあらすじや真面目な文章が途中からこれになるというネタが多い。
  • 微レ存
    • 「微粒子レベルで存在している」の略。僅かな可能性があるという事。
    • 元となった単語は真夏の夜の淫夢第一章の内容について語っているある書き込みから。(痕跡が)「微粒子レベルで存在している・・・?」が原型。


THE 淫夢 OF FIGHTERS 810114514』におけるTNOK

同人サークル「studioS」制作のパロディ格ゲー、通称『IOF』にも登場。
(タイトルの元ネタは言わずもがな『KOF』)

元ネタとなったビデオでは拳銃は奪われてしまい、使うシーンが無かったもののこちらではしっかりと装弾数6発のリボルバー式の拳銃を使う事ができる。*3
拳銃を立ち回りの主体とした遠距離特化タイプのキャラクター。

特筆すべきは拳銃を発射する必殺技「発砲」のかなり高い性能。
発生はかなり遅めなものの、弾速は超早く、ガード不能、おまけに攻撃力はゲーム中の飛び道具でトップというTNOKを象徴する技である。
ダウン誘発、対空撃ち、足元狙いなど撃ち分けが効く上、単発火力の高さを持つため非常に強力な一方で、
本作には動作中に打撃無敵時間(正確には小足や足払いすら当たらない程の超低姿勢)のある前/後ろ緊急回避がシステムとして搭載されているため、
読みやすいパターンやただ遠距離から拳銃を発射するだけでは潜り込まれて手痛い反撃を受けやすい。
構えた拳銃を撃たずにニュートラルに戻る発砲キャンセルからの投げや、足元に向けて撃つため緊急回避を潰せる強K版発砲、
投げ属性で高威力の一転攻勢技「俊獄殺」などをチラチラちらつかせて相手の回避を阻みつつ、一発ずつ確実に相手に鉛弾を撃ちこんでいこう。
また、当然ながら発射するために弾丸を1発必要とするため、リロードを行い弾丸を補充する必要がある
(6発撃ち切ると6回装填するモーションになるため、そのスキは膨大になってしまう)。

他にもセットプレイが非常に強力という長所もある。TNOKの技にはダウンを取れるものが非常に多いため、セットプレイで相手の体力を削っていきやすい。
代表的なものは画面端で投げが入った時や発砲が当たった時、超必殺技の「ヨツンヴァイン」でダウンさせてからのD発砲orD発砲迫真キャンセルCD起き攻めの二択。
D発砲は相手が前転をして逃げようとしたら投げが、D発砲迫真キャンセルCDは相手が後転で逃げようとすればそこから端フルコンが入るものの、
前転されると逆に反撃を受けるリスクがある。
暗転技であればこの起き攻め二択を拒否できるが、TNOK側もそれを読んでいればD発砲キャンセルを使い、ガードする事で体力を失わずに済む。
要するにTNOKに画面端でダウンさせられた相手はゲージがない場合は前転から反撃を狙うか、後転から反撃を狙うかという二択を迫られる格好になり、
TNOK側が読み勝ち続ける限り起き攻めが延々継続する…と中々恐ろしい性能である。
さらに、TONKの端フルコンは非常に火力が高く、作中最大火力の7割~8割以上のダメージを持つ。
ゲージ量などによってはAKYSなどの防御力が低めのキャラクターが余裕で即死圏内に入るなど、一発キャラとしての魅力も併せ持っている。

こうした非常にわかりやすい強みがある一方で、ふっとばし以外の通常技から発砲がコンボとして繋げられない、
ノーゲージだとコンボ火力が伸びにくい、拳銃の残弾数管理が求められる、考えずに発砲するだけでは反撃を受けるだけになるなど、
かなり癖が強くピーキーな性能をしているうえ、コンボ難易度も高めで扱いは中々難しい。
特にノーゲージ+発砲なしという条件がついてしまうとほぼ出来る事は小技から足払いで1割~2割程度しか減らないため、
最低でも残弾管理は徹底していく必要がある。

ゲージ技は発生まで無敵があり、相手をロックするためコンボにも組み込みやすい「ヨツンヴァイン」、
地上の相手にしか当たらないがガード不能、暗転を見てからジャンプで避けられない打撃技「クルルァ」のいずれも扱いやすい。
発砲やリロードの隙を補い、コンボ火力の増強もできる迫真キャンセルの需要も高いため、出来る限りゲージは保持して戦いたい。



MUGENにおけるTNOK

  • HNYMR兄貴(はにゅう丸氏)製作 『IOF』再現+一部アレンジ
上記の『IOF』の基礎仕様を再現+一部をアレンジしたキャラクター。
IOFの仕様上、キャラのサイズはかなり大きめでボイスやポートレート、カットインなど一部の画像を
IOFの元から、ページ上部で解説した元ネタのTNOKの方に差し替えられている。
また、同氏により原作ゲーステージも公開されている。

大まかには原作再現だがキャラサイズ等の関係であえて原作通りにしていない部分がいくつかある。
また、「ヨツンヴァイン」では専用のやられアニメが使われており、
anim番号893464にアニメを登録すれば他のキャラクターでも特殊やられに対応する事ができる。
この番号はAKYSの技である「人間の屑がこの野郎…」とも共用する事ができ、
893464にアニメを登録しておくと自動でそちらにも対応してくれるようになっている。
また、ハロヴェリ氏制作の天海春香の技「I Want」で使われているanim番号7651(跪く)にアニメが登録されていると、
トドメ時に自動対応するように実装されているので思わぬキャラが対応しているように見えて驚くかもしれないが、
特殊やられになったからと言って893464番に対応しているとは限らない。

デフォルトAIは搭載されていないものの、2013年のくそ晦日大晦日にヅァギ氏がAIを公開。
同日に『IOF』キャラのAI製作に定評のあるIX氏のAIも公開されている。
IX氏曰く、立ち回りの煮詰め方の関係上強さとしてはヅァギ氏のAIが上で
IX氏のAIはどちらかというとタッグでの後方支援向けのAIとなっているとの事。

出場大会

「ヨツンヴァインになんだよこの野郎。あくしろよ。」

*1
この頃、他のスポーツに関しても前途有望な選手が実はゲイ向けのアダルトビデオに出ていたという事をすっぱ抜いた週刊誌の記事が多数存在するが、
なぜ週刊誌がこのような事をわざわざすっぱ抜いて掲載していたのかは全く謎である。

*2
当初はヤクザからの連想でベンツと思われていたが、後にトヨタ・センチュリーであることが判明し、現在はベンツと呼ばれる事はほぼ無くなっている。
オーナー自ら運転する車ではなく、運転手をつけるタイプの車なのでTNOKの車ではなく、TNOKのボスの車という説もある。

*3
リボルバーといえば6発というイメージが強いものの、ビデオに登場していたモデルガンはS&W M36。
携行性を重視して小型化した結果、装填数は5発の拳銃でもある。
添付ファイル