仮面ライダーバース




「さぁて、稼ぎますか」


 ■スペック
 身長:199.0cm
 体重:92.0kg
 パンチ力:3.5t
 キック力:8.0t
 ジャンプ力:45.0m(ひと跳び)
 走力:5.0秒(100m)

特撮番組『仮面ライダーオーズ/OOO』に登場する仮面ライダー。本作の所謂「2号ライダー」にあたる。
初登場作品は映画『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』であり、
TV本編では第16話「終末とグリードと新ライダー」で初登場した。
なお、オーズとは異なり劇中においても正式名に「仮面ライダー」が含まれる取扱説明書にそう書いてあるので反論などしようもない
「バース」は英語で「Birth」と書き、鴻上ファウンデーション会長の鴻上光生が自身のモットーでもある「誕生」の語を元に命名した。
決して2年連続で三冠王を獲得した元プロ野球選手とは関係無い(そっちは「Bass」)。なんでや!阪神関係ないやろ!

真木清人を中心とした鴻上生体研究所が開発した生体強化スーツシステムであり、
変身ベルト「バースドライバー」にセルメダルをセットすることで変身する。

仮面ライダーG3-X仮面ライダーイクサなどと同じく生身の人間が強化服を装着したタイプのライダーであり、変身者が複数存在する。
主な変身者は第16話~第38話までは伊達明(演: 岩永洋昭 )。
後に彼と交代する形で、第38話~最終回までは後藤慎太郎(演:君嶋麻耶)が変身した。
また、先行登場した前述の劇場版『MOVIE大戦CORE』ではゲストキャラのノブナガ(演:大口兼悟)も変身した他、
夏の劇場版『WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』では火野映司もオーズドライバーが手元になかった状況で一度だけ変身している。
さらにはスピンオフのショートムービー『21の主役とコアメダル』では会長秘書の里中エリカも変身シーン自体はカメラを外されカットされたが変身したり、
雑誌『月刊ホビージャパン』連載の外伝小説『HERO SAGA』では『仮面ライダーウィザード』の大門凛子も変身しているなど、
仮面ライダー555』の仮面ライダーデルタほどではないにしろ変身者はかなり多い。
仮面ライダージオウ』では伊達が変身者として登場しており、Webサイト「仮面ライダー図鑑」でも伊達が最初に来ており、
一応メインの変身者は伊達という扱いになっている。
ゲーム作品でも伊達版の登場が多いが、『ライダージェネレーション2』『ライダーレボリューション』では後藤版が登場しており、
『サモンライド!』では代役として過去にウルトラマンを演じたことがある 金子英彦 氏が起用された。


基本はオーズに初期装備として譲渡された剣「メダジャリバー」の技術を更に発展させた物と思われ、
変身後、ベルトスロットにさらにセルメダルを追加で投入することにより、
「バースCLAWs」と称される様々なユニットを転送・装着することができる。
これらの武装を使い分けることで、オーズ同様に多彩な武装で戦うことができる。
また、セルを2枚同時に投入することで「セルバースト」の電子音声と共に、
瞬間的に各種ユニットの出力を通常時の290%の状態で解放する「セルバッシュモード」を起動することが可能であり、
これが事実上の必殺技として扱われている。
セルバッシュモード発動時にはバースの目と頭頂部のマスターサーバーが発光するのが特徴。
その外見通り、モチーフはガシャポン。

セルメダルを動力としているため並のヤミー程度ならば容易く倒せる戦闘能力を実現している反面、
コアメダルを動力としているオーズやグリード相手には単純なパワーでは劣っており、
特にグリードには不完全体ですら真っ向勝負では不利となるが、
バースCLAWsやセルバッシュモードの使い方次第でパワー不足を十分補って余りある戦闘力を発揮可能であり、
加えて身体のセルを剥ぎ取って弱体化させるなど、やり様が無いわけではない。
特定のコアが無ければ武装やコンボが使用できないオーズと異なり、
バースはセルさえあれば武器は制限されないという利点もある。

欠点としては、コアメダルと異なりセルメダルは消費物で、変身はもちろん前述のバースCLAWsの使用や、
セルバッシュモードの発動、バースバスターのエネルギーのリロードなど、とにかく武装の使用に逐一セルの消費が必要なので、
コストパフォーマンス面で注意しなければならない点が挙げられる。
3枚のコアさえあればセル無しでもある程度立ち回れるオーズと比較して、バースは事前に一定のセルを用意しておかなければならず、
手持ちのストックが切れる、あるいはセル切れのまま補充できる隙が無い戦局では、ガス欠同然の状態で劣勢に陥ってしまう。
劇中での伊達さんも大量のセルメダルが詰まった大型のミルク缶を常に持ち運んでいる状態であったが、
ごついミルク缶を担ぎながら戦う訳にもいかないため、補充用のメダルをパスするサポート役を置いて戦うことが多かった。

実際、財団Xは鴻上ファウンデーションと繋がりがあるにも拘らず、
オーメダル関連の技術転用はグリードやコアメダル方向に偏っており、バース関連の技術が採用された実例は無い。
ロストドライバーなど、財団Xは優れていればライダー側の技術でも使用するので、
やはりソロで戦いにくい仕様やコストパフォーマンスの悪さが問題視されていた可能性は高い。
まぁ、バースのノウハウは未来で仮面ライダーポセイドンや仮面ライダーアクアの開発の下地となったらしいので、
財団Xに悪用されなかったのはある意味幸運かもしれないが。
緊急時の対策として自爆装置が仕込まれていたが、開発者のドクター真木がグリード側に寝返った際に、
説明書をよく読むタイプの後藤が仕様書で自爆装置の存在を把握していたため、解除されており事なきを得ている。
一方の伊達さんは説明書に目を通さない大雑把なタイプだったので会心のフォローになっていた

また、試作1号機の「仮面ライダーバース・プロトタイプ」も存在する。
完成版との相違点としてデータ収集用の赤いマーキングが施されている他、
武装が制限されている(クレーンアームとブレストキャノンのみ)が、理論上のスペックは同一。
破壊されたバースの代打として登場し、修復が完了した後は伊達プロトバースと後藤バースのWバースも披露した。

この他に別機種や他形態ではないが、小説版ではバースドライバーに真木がセルメダルを投入することにより誕生した、
バースが生物的になったような姿の恐竜系ヤミー「仮面ライダーデス」が登場している。

+ 装備・形態
  • バースバスター
セルメダルが持つエネルギーを利用、それを弾丸として射出するバース通常携行の銃。
バースの意思に応じて射出速度や威力の調整が可能。システムに組み込まれていない武装なので、バースに変身せずとも使用は可能である。
ただし、強烈なストッピングパワーから来る反動は凄まじく、それなりの手練れでも発射と同時に体が吹っ飛ぶレベルに達しているため、
生身で撃つ場合はそれなりでは済まない相応の体の鍛え方を必要とする。

カートリッジ「セルバレットポット」にセルメダルを挿入する構造だが、上記の通りセルメダルそのものを打ち出す武器ではなく、
セルメダルからエネルギーを取り出し、円盤型のエネルギー弾にして射出する光弾銃である。
使用済みのセルメダルはマガジン部分へと排出される。
基本的に牽制に使用されるが、
セルバッシュモードでカートリッジのエネルギーを全解放して放つ必殺技「セルバースト」はヤミー程度なら一撃で倒せる。

  • クレーンアーム
右腕に装備するアンカーユニット。
フックを射出することで移動や落下の阻止、敵の拘束や釣り上げ等、様々なワイヤーアクションが可能。
また、アンカーを初めとする打撃武装ユニットにはセルメダルを吸着する機能があり、ヤミー撃破後のセルメダル回収にも用いられる。

  • ドリルアーム
右腕に装備する大型ドリルユニット。
ドリルアーム単体では近接戦で使われるが、クレーンアームとの複合によりドリル部分を射出することで間接攻撃も可能。
回転によりヤミー体内のセルメダル間の結合を解くことで、ダメージを与えつつ刃先からセルメダルを抉り取れる。
また、刃先ではなく横っ腹を叩き付け、相手を殴打する目的でも使われる。

  • キャタピラレッグ
脚部に装備する重機動ユニット。キャタピラによる高速移動、悪路走破が可能になる。
また、ユニット自体の重量を活かしたキック攻撃や、キャタピラの回転による削り攻撃も可能。
こちらも地味にセルメダル吸着機能がある。

  • ブレストキャノン
胸部に装着する遠距離型砲撃ユニット。おっぱいキャノンとか言った奴表出ろ
増幅したエネルギーを一気に放出する大型ビーム砲。
バースCLAWsの中では最高の火力を持ち、セルバッシュモードで出力を引き上げた「ブレストキャノンシュート」はヤミーを一撃で消し飛ばし、
グリードですらそれなりのダメージを負わせることを可能にしている。
ただし「メダル投入して武器召喚→さらにメダル投入してセルバッシュモード発動→発射」という流れになるため隙が大きい。
また、バース自身に砲台を直接装着するため、機動性が下がるという欠点がある。

  • ショベルアーム
左腕に装着するユニット。接近戦で効果を発揮し、
ショベルのバケットでメダルを奪ったり、敵をクローで挟み上げる。
寄生型のヤミーから宿主を引き離すのにも利用できる。

  • カッターウィング
背中に装着する飛行ユニット
高速で飛行を可能にする他、翼に当たる「ソレントエッジ」はカッターになっており、
すれ違いざまに切り裂いたり、ブーメランの要領で投擲により攻撃できる。

  • CLAWsサソリ
CLAWs6種が合体して出来るサソリ型の自律機動メカ。
自律戦闘プログラムによって戦闘や支援を行うほか、バースドライバー装着者が直接指揮を取ることも可能。
尾の部分から強力な光線を放つことが出来る。

  • バース・デイ
CLAWsの全ユニットを装着した装備全乗せ形態。
バースは平成2期のライダーでは珍しく本編では強化フォームを持たなかったため、この形態が実質最強形態扱いである。
設定上は常時セルバッシュモード状態で、加えてセルを追加投入することでさらに出力を上昇させることが可能で、
この形態で放った「ブレストキャノンシュート」は通常時を遥かに凌ぐ、グリード3体を撤退に追い込むほどの威力を実現していた。
強力だが変身までに時間が掛りすぎるのとセルの消費も激しいあと死ぬほど重いため、本編で使用されたのはわずか2回。
絶大な威力の必殺技を撃つために大量のセルメダルをちまちま投入していく姿はほとんどギャグであった。

+ 『10th 復活のコアメダル』ネタバレ
  • 仮面ライダーバースX
後藤がバースドライバーXに「エビ」「カニ」「サソリ」の新造コアメダルを装填し変身する強化形態。
このメダルは『MOVIE大戦CORE』でも開発途上の物が登場した。

ゲーム『memory of heroez』にもバース(後藤)とプロトバース(伊達)双方が登場。
この作品ではバースを 斉藤壮馬 氏、プロトバースを 前野智昭 氏が担当している(ちなみに前野氏は本編第1話の怪人カマキリヤミーの声も担当)。
なお何らかの事情があったのか、『オーズ』のキャラは変身後の名前でしか呼ばれない。
そのためバースは「照井警視」と呼ぶのに、照井は「バース」と呼ぶというなんとも言えない距離感があり、
更にはプロトバースは「俺は仮面ライダーバース・プロトタイプだ」と自己紹介している。
コンパチヒーローかな?
そしてプロトバースは加入が終盤も終盤であり、更には最終決戦には主役ライダー3人でしか挑めないため、
加入したと思ったら即永久離脱する悲しさ。
一応2週目以降は全ライダー加入状態で始められるため、使うなら2週目で堪能しよう。


MUGENにおける仮面ライダーバース

ガ・タキリ・バ氏の製作したキャラが公開中。
変身者は伊達明準拠となっている。
3連射まで使用可能な飛び道具「バースバスター」や、敵を引き寄せる「クレーンアーム+ショベルアーム」、
キャタピラレッグを装着した突進攻撃「ドリルアーム」や空中からの奇襲「カッターウイング」など、
バースCLAWsを使用した技は一通り実装されている。
超必殺技「ブレストキャノン」は、原作同様に高威力だが隙も大きいため、
クレーンアームを使用してから発動するのが望ましい。
また、カーベィ氏製作のバードンや、わりばし氏製作の佐倉杏子特殊イントロが用意されている。
2022年2月25日の更新により2ゲージ技「CLAWs・サソリ」と3ゲージ技「バース・デイ」が追加され、新たにAIも搭載された。
新技の紹介

出場大会



最終更新:2024年12月28日 17:24