【マリオカートアドバンス】

マリオカートアドバンス とは、【ゲームボーイアドバンス】用のゲーム。

概要

マリオカートアドバンス


他言語

Mario Kart: Super Circuit (英語)

ハード

【ゲームボーイアドバンス】

メディア

ロムカセット

ジャンル

レース

発売元

任天堂

開発元

インテリジェントシステムズ

プレイ人数

1~4人

発売日

2001/07/21(日本)
2001/08/27(北米)

値段

GBA:4,800円(税別)
WiiU:715円(税込)

レーティング

CERO:A(全年齢対象)
ESRB:E(全年齢対象)

対応機能

ゲームボーイアドバンス専用通信ケーブル
マルチカートリッジ
1カートリッジプレイ
モバイルアダプタGB

シリーズ

マリオシリーズ

移植・リメイク

【Wii U】?:【バーチャルコンソール】
Switch:【ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online】

日本販売数

94~100万本

【ゲームボーイアドバンス】で発売した『マリオカートシリーズ』の3作目であり、携帯機初のマリオカート。
システムは前作【マリオカート64】から【スーパーマリオカート】に先祖返りしており、ミニターボの仕様が元に戻った。
1カートリッジプレイに対応し、通信ケーブルを使うことでカートリッジが1つでも最大4人まで遊べる。

シリーズでは珍しくインテリジェントシステムズが開発している。
マリオカートでは地味な立ち位置の作品だが、リメイクコースや評価制と言った後のシリーズに引き継がれる要素は本作で初登場した。

有料サービス『モバイルアダプタGB』を利用してレースタイムを競う事も出来たが、サービスは既に終了している。

ゲームシステム

基本部分は『スーパーマリオカート』と『マリオカート64』から引き継がれており、ゴーストにコントローラパックが不要になったぐらいで細かいシステムは大差は無い。

  • 評価制
    マリオGPのクリア時の戦績に応じて8段階でランクが付けられる。
    後のシリーズと比べると評価はかなり厳しい。ちなみにヨッシーは補正が付かず、クッパは最も多く補正が付く。
    ダートエリアを走ったり強力なアイテムを使用するなどで評価が下がり、ミニターボを発動したりなるべく早くゴールするなどで評価が上がる。
  • ミニターボの仕様
    『スーパーマリオカート』の時代に戻っており、一定時間ドリフトすると加速する。但しカートの態勢を真っ直ぐに整えるか、再度ミニジャンプしないとミニターボは発動しない。
  • マルチプレイ
    ケーブルを繋ぐことで最大4人での通信プレイが可能。1人1人のパーソナルモニターで戦うため相手がどんなアイテムを持っているか分からずスリリングな戦いができる。
  • 1カートリッジプレイ
    1カートリッジプレイの場合、本作ではヨッシーしか使用できない。また、遊べるコースが「マリオサーキット1」「ドーナツへいや1」「おばけぬま1」「クッパじょう1」の4種類になる。
  • 『スーパーマリオカート』のからの要素
    排気量が3種類、全てのコースが平面、コインが存在する、ドリフトやミニターボの仕様、マリオGPが残機制など。
  • 『マリオカート64』からの要素
    バックやスピンターンが利用できる、アイテムボックスが立体化して破壊しても復活する、アイテムをぶら下げたりストックできる、真っ直ぐ走っている時にバナナを踏んだ場合はブレーキでスピン防止が可能、ドライバーキャラや表彰にボイスが付く。

キャラクター

ドライバー

お邪魔キャラ

その他

アイテム

  • スター
    一定時間無敵状態になりスピードが上がる。
  • キノコ
    加速が可能になる。
  • サンダー
    自分以外のカートにカミナリを落とし小さくしてしまう。無敵状態や透明状態の相手には効果が無い。
  • 【テレサ】
    相手のアイテムを横取りできるほか、半透明になってアイテムなどをすり抜ける事ができる。
    2位以下であれば1位のプレイヤーに取り憑いて妨害を仕掛けることもある。
  • バナナ
    触れるとスリップしてしまう。置いたり投げる事が出来る。今回はシングルのみでセットやトリプルは無い。
    『マリオカート64』と同じく、ブレーキをかけてスピンを防止する事も出来る。
  • アカこうら(シングル)
    投げると前を走る相手をホーミングする。後方設置可能。設置した場合は近付いたカートを攻撃してクラッシュさせる。
  • アカこうら(トリプル)
    『マリオカート64』同様、使うとバリアのように周囲を回転する。一つずつ発射可能。
  • ミドリこうら(シングル)
    投げるとまっすぐに飛び、壁にぶつかると反射する。当たるとクラッシュする。後方発射可能。
  • ミドリこうら(トリプル)
    こちらも『マリオカート64』同様、使うとバリアのように周囲を回転する。一つずつ発射可能。
  • トゲゾーこうら
    1位のカートを追いかけて飛んで行く。更に軌道上にいる他のカートにもぶつかりクラッシュさせる。
    シリーズ中でも珍しく後方設置可能で、その場合は1位のカートが接近した時に攻撃する。
  • コイン
    これはアイテムボックスから入手できず、マリオGPなどでコース上に50枚置かれている。
  • キノコ(トリプル)
    本作ではタイムトライアルやVS用のアイテム。キノコが3回使用できる。

ゲームモード

メニュー

  • シングルプレイ
    1人で遊ぶ。
  • マルチプレイ
    2~4人で遊ぶ。マルチカートリッジプレイと1カートリッジプレイの両方に対応している。
  • モバイル
    『モバイルアダプタGB』を使用して専用のモードが遊べる。
    日本国外版では通信でゴーストを交換するモードに変わっている。

ゲーム

  • マリオGP
    キャラクターを1人選んで8人でグランプリカップの総合得点を競うレース。総合成績は8段階のランクで表示される。
    5位以下は失格。3回までコンティニューが可能。2人プレイ時は片方が4位以内に入賞すれば次のレースへ進める。
    50ccではCPUがあまりアイテムを使用せず、100ccではCPUがアイテムをそこそこ使用し、150ccではCPUが強力なアイテムを頻繁に使用する。
  • フリーラン
    初登場。1人で1つのコースを自由に走るモード。オプションでコインの有無なども設定できる。
  • タイムトライアル
    1つのコースのタイムを競う。レース開始時にトリプルダッシュキノコを持っている。
  • VS
    通信限定の2~4人で競うレース。オプションでコインの有無なども設定できる。
  • バトル
    通信専用の2~4人で競う風船バトル。専用のコースで戦う。風船がなくなると【ボムへい】になって相手の妨害も可能である。

コース

GBAコース

周回数は全て3周。
コース名の多くには単語同士の間にスペース(空白)が入れられているが、一部のコースはそれがない。

キノコカップ

難易度の低いコースが多いGP。

  • ピーチ サーキット
    最初のコースなのだがスタート直後にいきなり急コーナーがある。ドリフト走行の練習に最適。
  • ヘイホー ビーチ
    海賊船が大砲を撃ってくる。カニもいる。
  • リバーサイド パーク
    ジャングルを走る。川を横断するショートカットが2箇所存在する。
  • クッパ キャッスル1
    ドッスンやバブルがいるクッパ城。

フラワーカップ

キノコカップよりも難しいGP。

  • マリオ サーキット
    ヘアピンコーナーや複雑なコーナーが多いサーキット。
  • テレサレイク
    テレサがいる湖なのだが水は全く無い。壁が所々にある。
  • チーズ ランド
    チューさんがいる。そのチューさんを利用したバグ技がある。このコースはダートに入っても減速はしないが滑りやすい。丸の部分に入ると減速する。
  • クッパ キャッスル2
    金網が多くて少し複雑なクッパ城。

サンダーカップ

本作で初登場したカップ。本作に限ってはフラワーとスターの中間難易度のカップとなっている。

  • ルイージ サーキット
    雨が降っている。水溜りに接触するとスピンする。
  • スカイガーデン
    所々にツタが見える雲の上を走るコース。本作のルイージサーキットで見られた飛行船もある。
  • プクプクアイランド
    巨大プクプクがいる海岸。あほーどりもいる。
  • サンセット こうや
    最初は夕方で3周目で夜になる。コース後半にあるテントにはヘイホーが入っている(日本版では羽飾りがある)。

スターカップ

全体的に広めのコースが多いGP。

  • スノー ランド
    氷のコース。最初の分岐で左へ進むと、コインが多く置かれている道を走る事になる。
  • リボン ロード
    道がリボンになっているコース。背景には沢山のプレゼントボックスがある。
  • ヨッシー さばく
    背景にヨッシーのスフィンクスがある。流砂にはパックンフラワーが潜んでいる。
  • クッパ キャッスル3
    ドッスンが荒れ狂うクッパの城。カメックが飛んでいる。斜めに走って溶岩を跳び超えるエリアもある。

スペシャルカップ

テクニカルな仕掛けのコースが多いGP。隠しカップでありホームページには載っていない。

  • レイクサイドパーク
    2周目以降は溶岩が飛んでくる。最終コーナー付近は右側に寄り過ぎないようにしよう。
  • オンボロ さんばし
    レイアウトが複雑で所々が欠けている桟橋。テレサがとりついてコインを奪おうとする。
  • クッパ キャッスル4
    狭くて長いクッパ城。本作のコースの中では全長が最長。メカクッパもいる。一部のドッスンが移動する。
  • レインボー ロード
    コースの両端が殆どジャンプバンになっている。速度を上げると落ちやすくなる反面、ショートカットにも利用できる。壁はスタート&ゴール地点にしかない。
    『インテリジェントシステムズ』開発という事で、背景に【マリオストーリー】のクッパ城がある。

おまけコース

本作ではミラーが存在せず、『スーパーマリオカート』の全コースが「おまけコース」として収録されている。周回数は全て5周。
コース名は原作から若干変更されており、「コース」が入らなくなっている。
こちらもサンダーカップが存在する為、1カップ4コースの構成に合わせているが、収録されているコースは原作の順番そのままである。
ただし原作の仕掛けは省略されているため(土管や【スーパードッスン】などはいない)、非常にシンプルな構成に変わっている。アイテムボックスが追加されているコースもある。
まずマリオGPでスペシャルカップをクリアし、アンロックしたいカップでコインを合計100枚以上集めてからクリアすれば、そのおまけカップを走れるようになる。

おまけキノコカップ

  • マリオ サーキット1
  • ドーナツ へいや1
  • おばけ ぬま1
  • クッパ じょう1

おまけフラワーカップ

  • マリオ サーキット2
  • チョコレー とう1
  • おばけ ぬま2
  • ドーナツ へいや2

おまけサンダーカップ

  • クッパ じょう2
  • マリオ サーキット3
  • ノコノコ ビーチ1
  • チョコレー とう2

おまけスターカップ

  • バニラ レイク1
  • クッパ じょう3
  • マリオ サーキット4
  • ドーナツ へいや3

おまけスペシャルカップ

  • ノコノコ ビーチ2
  • おばけ ぬま3
  • バニラ レイク2
  • レインボー ロード

バトルコース

  • バトルコース1
    『スーパーマリオカート』のバトルコース4を小さくしたようなコース。背景はマリオサーキット。
  • バトルコース2
    「田」の形をしている。溶岩に落ちると風船を1個失う。背景はクッパキャッスル2。
  • バトルコース3
    丸い砂場やL字型の壁が特徴のコース。背景はピーチサーキット。
  • バトルコース4
    深い水場がある砂漠。水に落ちると風船を1個失う。背景はヨッシーさばく。

バグ

  • この作品は【スーパーマリオカート】で使えたバグショートカットがいくつか使える。
  • スピン時にゴール付近のブロックに衝突すると周回したことになるバグがある。通称スピンカット。タイムトライアルではチーズ ランドでしか行えないが、マリオGPであればバナナを使う事で壁のあるコースのほぼ全てで行える。
  • スピンターンで空中を飛んでゴールの周りを飛ぶと周回できるコースがある。主にスカイ ガーデンなど。
  • ドーナツ へいや1などのSFCコースの周回判定にバグがあり、1ドットの箇所に激突すると周回判定が発生する。

関連作品

  • 【マリオカートDS】
    携帯機における次回作。過去コース復刻の「レトログランプリ」の追加など、本作であった要素もある。

リンク

公式HP

移植・リメイク

余談

  • 通常カップとおまけカップ合わせると合計40コースも収録されており、この数は【マリオカート8】でDLCでの追加コースが来るまでシリーズ最多数だった。

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最終更新:2024年07月08日 01:38