【マリオカートDS】

マリオカートDS とは、【ニンテンドーDS】用のゲーム。

概要

マリオカートDS


他言語

Mario Kart DS (英語)

ハード

【ニンテンドーDS】

メディア

ニンテンドーDSカード

ジャンル

レース

発売元

任天堂

開発元

任天堂

プロデューサー

紺野秀樹

ディレクター

和田誠
大八木泰幸

プレイ人数

1~8人(ローカル通信時)
2~4人(インターネット対戦時)

発売日

2005/12/08 (日本)
2005/11/14 (北米)

値段

4,571円(税別)

レーティング

CERO:A(全年齢対象)
ESRB:E(全年齢対象)

対応機能

DSワイヤレスプレイ
DSダウンロードプレイ
ニンテンドーWi-Fiコネクション

シリーズ

マリオシリーズ
マリオカートシリーズ

移植・リメイク

【Wii U】?:バーチャルコンソール

日本販売数

約399万本

世界販売数

2,360万本

【ニンテンドーDS】用のゲームソフト。
マリオカートシリーズの第5作目であり、携帯機では2作目にあたる。
【マリオカートアドバンス】以上に1人用モードが充実し、新たに「ミッションラン」が追加。
更に『アドバンス』ではモバイルアダプタGBが必要で敷居が高かったインターネット対戦も、ニンテンドーWi-Fiコネクションによって遊ぶ敷居が低くなった。
ただし、本作がニンテンドーWi-Fiコネクションの対戦プレイ初対応のソフトでもあったためか制限が多く、ローカル通信では8人同時対戦が可能なのだがインターネット対戦になると4人が限界になってしまう。更に遊べるコースが限られる等の特殊な制約も複数存在する。

本作からの要素として歴代シリーズから16コースをリメイクして収録している。簡略化して出していた『マリオカートアドバンス』とは異なり、3D向けに作り直しているのが特徴。以降の作品でもコースは新作16+リメイク16の全32コースがデフォルトとなる。

当時はまだDSが奇抜なハードと認識されつつも大ヒットを飛ばしている中で発売した「ゲームらしいゲーム」であり、敷居の低いオンライン対戦や年末商戦の影響もあって爆発的な売上を記録。
発売翌年以降も毎年ジワ売れを繰り返していき、最終的には世界2,360万本に。『マリオカートシリーズ』のブランドを爆発的に向上させた。

ゲームシステム

運転システムの変更は特になく、特殊システム以外は【マリオカート ダブルダッシュ!!】のものを引き継いでいる。一部『アドバンス』の要素もある。
ミニジャンプ、アイテムストックが復活している。ミニターボの発動条件は【マリオカート64】に似ており、火花がオレンジ色になってからRボタンを離すと発動する。

  • インターネット対戦
    本作の最大のポイント。ニンテンドーWi-fiコネクションを使って対戦が行える。
    対戦相手は「せかいのだれとでも」「こくないのだれかと」「ライバルと」「ともだちと」から選択可能。
    このモードでは全てのカートの重量が統一化され、一部のコースは選択できない。また、バトルモードは遊べない。
    勝敗によってレートが上下するが、黎明期故に切断対策が行われていない。
  • カート
    本作でも『ダブルダッシュ!!』のようにカートの変更が可能。キャラによって3種類のカートが存在し、様々な条件を達成することで最終的には全てのキャラクターで全てのカートに乗ることができるようになる。
  • 評価制
    『アドバンス』のグランプリ評価制が再登場。
    かなり上位ランクの判定が厳しかったそちらと異なり、とにかく素早くゴールすれば最高評価を貰えるように変更されている。
  • ゴースト通信
    ワイヤレス通信で他のプレイヤーとタイムアタックのゴーストのやり取りが行える。
  • ニックネーム
    ソフト毎にプレイヤーのニックネームを付けられる。Wi-Fi対戦などで名前が表示される。
  • エンブレム
    オプションから自分だけのエンブレムを描きカートに貼り付けることができる。インターネット対戦時にもこのエンブレムが表示される。

キャラクター

初期ドライバー

軽量級

中量級

重量級

隠しドライバー

軽量級

中量級

重量級

【カート】

最初は各ドライバーごとに2種類、100ccのニトログランプリで優勝すると3種類、150ccのスペシャルカップかサンダーカップのどちらかを優勝すると7種類(他のキャラのカートが4種類追加される)、ミラーの全てのカップで優勝するとスタンダードHH以外の36種類のカートがヘイホー以外のドライバーで選べるようになる。

軽量級

中量級

重量級

ゲームモード

メニュー

  • シングルプレイ
    ひとりで5つのゲームモードで遊べる。
  • マルチプレイ
    複数人での通信プレイができる
  • Wi-Fi
    ニンテンドーWi-Fiコネクションに繋ぐ事でインターネット対戦を行える。
  • オプション
    先述の通りエムブレムを描くことができるほか、データを消すことができる。
  • レコード
    記録の確認を行える。
    各コースの記録画面で↑・↓・L・R・Y・Aと入力する事でパスワードを表示する事もできる。これはホームページで開催された公式タイムアタックに投稿するために搭載されたものであり、通常では特に意味はない。

5種類のレース

  • グランプリ
    1人用専用モード。ニトログランプリとレトログランプリのうち、どれか1つのグランプリで対戦できる。排気量は50cc、100cc、150cc、そして隠しグランプリの150ccのミラー(「64」におけるおまけモード)の4つが登場する。
  • タイムアタック
    1人用。どれだけ早くサーキットを回れるかを競うゲーム。スタッフゴーストや自分のゴーストとも戦うことができるほか、下画面のマップに加速やドリフト位置の軌跡が出るようになった。
    出した記録はレコードで確認できる。
    本作ではカートのアイテムステータスにより、レース開始時に持っているキノコの数が1~3個に変化する。
  • VS
    1~8人でサーキットで対戦。ダウンロードプレイ対応であり、細かいルールを決めて個別にコースを遊ぶことができる。フリープレイにすればずっと遊ぶことができる。
    グランプリでコースを開放していないとプレイができないので注意。
  • バトル
    1~8人で対戦可能。ダウンロードプレイ対応である。ダウンロードプレイ時に限り、本作ではやられてしまってもアイテムボックスを提供して協力したり、逆に相手にアイテムを与えて妨害することもできる。
  • ふうせんバトル
    恒例の風船を割り合うバトル。本作では初期風船が1個しかなく、自分で膨らませるストックが5つある。風船を場に出せるのは3つまで。
    マイクへの息吹きかセレクトボタン長押しで予備の風船を膨らませる事が出来る。膨らんでいる風船が全て無くなると予備の風船が残っていようと負けになる。
    膨らんでいる風船の数が少ないほど、強力なアイテムが出やすくなる。
  • あつめてシャイン
    ランダムに落ちてくるシャインを手に入れて逃げるバトル。制限時間以内に一定順位にいないとゲームオーバー。
  • ミッションラン
    本作だけの1人用専用モード。ステージごとに課されるお題をこなしていきボスを倒すという流れになっている。様々なキャラクターを使うことになるので一人一人の特徴や操作感の確認もできる。
    お題はお邪魔キャラを倒したり、レースコースを逆走するなど色々と設定されている。
    それぞれのレベルのボスは【スーパーマリオ64DS】に登場するボスが担当している。但し、【バッタンキング】はいない。
  • レベル2
    ミッション内でこなす数がだんだん増えていく。ボスは【イワンテ】
  • レベル7
    隠しミッション。レベル6までの全てのミッションで☆以上の評価を獲得すると出現する。ボスは【ハナチャン】

アイテム

☆のついているものはホールドが可能、もしくは自動でホールド状態になるアイテム。

  • バナナ
    踏むとスピン。こうらで打ち消せる。
  • トリプルバナナ
    3つつながってるバナナ。
  • にせアイテムボックス
    アイテムボックスの偽物。マップでは赤い表示になる。飛んできたこうらなどの防御には利用できない。
  • ミドリこうら
    まっすぐに飛ばせる緑色の甲羅。反射するのが特徴。
  • トリプルミドリこうら
    3つのミドリこうらがプレイヤーの周りを周る。バリアにしてよし、投げてよし。
  • アカこうら
    前のドライバーを追いかける赤い甲羅。その代わり反射はできない。
  • トリプルアカこうら
    3つのアカこうらがプレイヤーの周りを周る。こちらもバリアにしてよし、投げてよし。
  • トゲゾーこうら
    本作では羽根が付き、1位の元まで飛んでいって爆発する。そのため1位以外のキャラクターに被害が及ぶことが少なくなった。
  • 【ボムへい】
    投げると一定時間で爆発する。ホールドもできるが、自分が巻き込まれてしまうこともあるので注意。
  • 【テレサ】
    使うと一定時間姿が消えて、テレサが相手のアイテムを奪ってくれる。アイテム攻撃や一部のオブジェクトをすり抜けられる。
  • キノコ
    カートがダッシュする。ふうせんバトルでは膨らんでいる自分の風船が4個以下の時、相手の風船を奪う事が出来る。
  • トリプルキノコ
    3回使えるキノコ。
  • パワフルキノコ
    金色で王冠を被ったのきのこ。一定時間ダッシュを連続で発動可能。
  • スーパースター
    一定時間無敵になる。最高速度も少し上がる。
  • サンダー
    自分以外のプレイヤーを小さくしてアイテムをなくす。
  • 【キラー】
    本作初登場アイテム。キラーに変身して一定距離を加速して走り前のプレイヤーを蹴散らす。
  • 【ゲッソー】
    こちらも本作初登場のアイテム。前のプレイヤーの画面を暗くし視界を悪くする。

コース

★はDSダウンロードプレイ、☆はニンテンドーWi-Fiコネクションでも選択可能

ニトログランプリ

新作の全16コース。最初はキノコカップとフラワーカップしか遊べない。

キノコカップ

  • エイトクロスサーキット★☆
    8の字に立体交差したサーキット。穴や特殊なギミックがないので安心して楽しめる。
  • ヨッシーフォールズ★☆
    中央のヨッシーの卵の周りを周るように一周するコース。途中の滝に飲まれて落とされないよう注意。
  • プクプクビーチ★☆
    【プクプク】の跳ね回る海岸。水の満ち引きを利用してうまく進もう。
  • ルイージマンション★☆
    不気味なルイージマンションが舞台のコース。泥沼に足を取られないように気をつけろ。

フラワーカップ

  • モンテタウン
    海沿いの街。街道沿いでは【モンテ族】が応援してくれる。
  • ワルイージピンボール
    ピンボールの球と共に巨大なピンボール台を模したコースを進む。全長がかなり長い。

スターカップ

  • DKスノーマウンテン
    雪玉の落ちる雪山を進むコース。途中の【雪だるま】にぶつかるとスピンしてしまうので注意。
    2つ目のヘアピンカーブの雪山の上にあるアイテムボックスからは順位と関係なくスターかトリプルキノコが手に入る。
  • チクタクロック
    【スーパーマリオ64】に登場したステージを元にしたコース。針や歯車が動き回るので自分の位置を見失わないようにしよう。

スペシャルカップ

  • ワリオスタジアム
    泥やファイアバーの周るデンジャラスなステージ。坂が多くジャンプしまくるコースである。
  • ピーチガーデン
    【ワンワン】が放し飼いになっているピーチ城の庭を周るコース。花壇や植木にぶつからないように注意。
  • クッパキャッスル
    溶岩の海に囲まれたクッパ城を模したコース。分かれ道が多く、行く手を【ドッスン】に塞がれることもある。
  • レインボーロード
    シリーズ恒例の宇宙を駆ける虹の道のコース。ぐるぐる周るので酔わないよう注意。ループゾーンは反重力要素の先駆け。

レトログランプリ

全16のリメイクコース。こちらもクリアする毎に解禁されて行く仕様があり、最初はこうらカップとバナナカップしか選べない。
本作では各カップの1コース目が【スーパーマリオカート】、2コース目が『マリオカート64』、3コース目が『マリオカートアドバンス』、4コース目が『マリオカート ダブルダッシュ!!』のレースコースになっている。ちなみに、SFC・ノコノコビーチ2とSFC・チョコレーとう2以外は原作におけるキノコカップから順に並べられている。

こうらカップ

  • SFC・マリオサーキット1★☆
    砂地のサーキット。ダートに突っ込むとスピードが落ちてしまう。
    このコースに限らずSFCコースは原作より広くなっており、原作でLAP5だったものがLAP3まで減少している。
  • 64・モーモーファーム★☆
    【チョロプー】の飛び出る農園。ぶつからないように注意。
  • GBA・ピーチサーキット★☆
    ピーチ城を背景に進むコース。穴がないので落ちる心配はない。
  • GC・ルイージサーキット★☆
    大きなワンワンが陣取っているサーキット。ショートカットは無くなった。
    排気量に関わらず中央分離帯は無い。

バナナカップ

  • SFC・ドーナツへいや1
    水と緑のサーキット。橋から落ちないように注意。
  • 64・フラッペスノーランド
    雪像や雪だるまのある雪のコース。ぶつからないように気をつけて進もう。
  • GBA・クッパキャッスル2
    【バブル】が飛び出す溶岩のコース。ダッシュ床でスピードを出しつつマグマに落ちないように進もう。
  • GC・ベビィパーク
    ベビィ達の絵が飾られたとても短いコース。ただし原作よりは道幅が広い。
    そのため原作ではLAP7だったが本作ではLAP5まで減少した。それでも本作では唯一のLAP変動コース。
    ミッションランのクリキング戦はこのコースが舞台だが、そちらの周回数は3周になっている。

このはカップ

  • SFC・ノコノコビーチ2
    海辺を進むコース。原作と異なり深い水に入ると一発で落ちてしまうので注意。
  • 64・チョコマウンテン
    落石注意な山のコース。岩にぶつかって水に落ちて順位が大幅に下がってしまうなんてこともあるので気をつけよう。
    排気量に関わらず落石エリアの柵は無い。
  • GBA・ルイージサーキット
    雨の降っているサーキット。水溜まりに入るとスピンしてしまう。
  • GC・キノコブリッジ
    大橋のある道路のコース。車やバスに注意して進もう。
    原作にあった開始直後の土管への脇道に柵が追加されているが、これは罠ショートカットのため大して問題はない。
    終盤の橋の部分にも柵が追加されており橋のアーチ上は走れなくなった。
    また、【キノコカー】【ボムへいカー】【ハナチャンカー】が走っていない。
    ミッションランのハナチャン戦はこのコースが舞台。そちらは一部の車の中にもアイテムボックスが隠されている。

サンダーカップ

  • SFC・チョコレーとう2
    段差のある砂地と泥沼のコース。道沿いに咲いているパックンフラワーに突っ込まないよう注意。ジャンプバンの高さが増えており、乗るとタイムロスになってしまう。
  • GBA・スカイガーデン
    雲の上のコース。ジャンプ台やキノコを使ってショートカットしよう。
    原作のような無茶苦茶なショートカットは流石に行えなくなっているが、それでもショートカットポイントが多い。
  • GC・ヨッシーサーキット
    ヨッシーの姿をしたサーキット。
    原作にあった地下道のショートカットが削除されているが、かえって遅くなる罠ショートカットだったため特に問題はない。

バトルコース

ふうせんバトルとあつめてシャインで共有の、バトル専用コース。

  • ニンテンドーDS
    ニンテンドーDSの上で戦う。前作のゲームキューブに似たステージ。
  • ゆうやみハウス
    夕闇に浮かぶ薄気味悪いハウス。
  • サザンリーフ
    水が満ちたり引いたりするステージ。
  • スイートタルト
    大きなタルトを模したステージ。アイテムはステージ中央のさくらんぼの真上にある。
  • ブロックとりで
    64からの再録バトルコース。
  • どかんひろば
    GCからの再録バトルコース。

関連作品

リンク

余談

  • 再度「MARIO KART」のロゴが一新された。『マリオカートWii』以降もこのロゴが使用されている。
  • レース開始前のファンファーレは、エイトクロスサーキット/ワルイージピンボール/マリオサーキット/GC・ルイージサーキット版、ワリオスタジアム版、その他のレースコース版の3種類が存在している。

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最終更新:2024年12月11日 22:58