基礎知識編 | 潜在能力やキャパシティなど仕様について取り扱う。 |
---|---|
技術編 | 強いモンスターを作るためのテクニックや基本型について取り扱う。 |
技選択の参考編 | どういった基準で覚えさせる技を選ぶべきかについて取り扱う。(あくまでも参考を目的とする) |
基礎知識編
潜在能力
-
潜在能力とは、モンスターの個体ごとに付与される能力値へのボーナスポイントである。(別名「個体値」)
HP・攻撃・素早さそれぞれに6段階から設定され、潜在能力に応じて能力の増加が受けられる。(Lv10で標準値に+0%~5%される)
これに加えてコマンドにも潜在能力が存在するが、キャパシティに関する知識が求められるため詳細は後述。-
このWikiの各ページではLv1の最小と最大の数値を記すこととなっているが、実際の数値は各6種類しかない。
例えばLv1で「254-269」(魔王ナナワライ・魔皇マオタイなどのHP)の場合は以下の6種類となり、Lv1時に268のような半端な数値となることは絶対にない。潜在能力 1 2 3 4 5 6 ステータス 254 257 260 263 266 269 - 潜在能力が最高の場合、合体での「誕生時」「クラスチェンジ(進化)時」「イラストチェンジ時(戻しネジ巻きによる解除時も含む)」にパンドラから専用のコメントが貰える。(スライムと合体でレベルアップさせる場合は、潜在能力に関するコメントは貰えない)
-
数%の影響かつ小数点以下は切り捨てられるため、潜在能力が違っても表面上は同じ数値になる場合がある。
カードに記される数値が同じであれば、実戦において違いは全く出ない。 -
ステータスに全く影響が出ない場合でも潜在能力は存在する。
例えばロボ四式 要塞型はレベルにかかわらず素早さ0となるが、「どうもスピードが上がるタイプみたいだぜ」とコメントされる個体は存在する。
-
このWikiの各ページではLv1の最小と最大の数値を記すこととなっているが、実際の数値は各6種類しかない。
-
捕獲・誕生後に潜在能力が変化することはない。
-
進化させた場合にも潜在能力はそのまま引き継がれる。
ここで言う進化とは「合体ではないクラスチェンジ」と「コマンド継承のある合体クラスチェンジ」を指す。-
例として戦士タンタが白騎士クフリンや勇者タンタになる場合は潜在能力を引き継ぐ。
一方、魔戦士タンタやゼロになる場合は潜在能力を引き継がない。 - タマゴ系→孵化モンスターやクリオネ→人魚メロウはコマンドリールが一新されるものの、合体ではないクラスチェンジなので潜在能力が引き継がれる。
- プチクラブ→カニクラブなどのクラスが急成長するタイプも、1リールの継承があるため潜在能力を引き継ぐ。
- 聖天王ウリエル(聖天使ウリエル+力天使デナミスor大天使ミカエル)などの2種類のモンスターを合体させてクラスチェンジする場合、コマンドの継承があるならば、そこから(この場合は聖天使ウリエルから)潜在能力を引き継ぐ。
- ジンジャーエイル系の派生は極めて例外的で、「コマンド継承無しの合体クラスチェンジ」であるジンジャーラムネイル・魔竜ジンジャーエイルにも潜在能力の引き継ぎがある。
-
例として戦士タンタが白騎士クフリンや勇者タンタになる場合は潜在能力を引き継ぐ。
- スライム系でレベルを上げたからといって、潜在能力や最終ステータスが変化することはない。
-
進化させた場合にも潜在能力はそのまま引き継がれる。
-
序章(番号がOB00-001~090)のモンスターは、他の章のモンスターと異なる性質が二つある。
-
潜在能力が6段階制であることは同じだが、補正が少し大きく、Lv10で+1%~6%の増加となる。
-
例えばアヴァドンのHPの場合、Lv1で「386」(最低)の個体をLv10にすると「454」になり、Lv1で「409」(最高)の個体ではLv10で「477」となる。
アヴァドンの公式図鑑の標準値は450となっているが、実際に450となることはない。
対比としての例も挙げると、ロボ四式 要塞型も公式図鑑の標準値は450だが、アヴァドンとは違いLv1で「382-404」、Lv10で「450-472」になる。
-
例えばアヴァドンのHPの場合、Lv1で「386」(最低)の個体をLv10にすると「454」になり、Lv1で「409」(最高)の個体ではLv10で「477」となる。
- HP・攻撃・素早さの潜在能力が全て最高の場合、自動的にコマンドの潜在能力も最高となる仕様がある。
-
進化して別の章のモンスターになると、第1章以降の仕様に変わるものの、潜在能力自体は変化しない。
-
ステータスの補正の掛かり方は+0%~5%に変わるが、補正の掛かり方だけで潜在能力はそのまま引き継がれる。
例として序章でHP最高(+6%)とされた個体は、進化後もそちらの範囲内で最高(+5%)の個体となる。 - HP・攻撃・素早さ最高によるコマンド潜在も、章が移ったからといって剥奪されることはない。
-
ステータスの補正の掛かり方は+0%~5%に変わるが、補正の掛かり方だけで潜在能力はそのまま引き継がれる。
- 個体としての出生時のカード番号がOB00-001~090であるかが基準となっており、入手した場所や方法は問われない。
-
潜在能力が6段階制であることは同じだが、補正が少し大きく、Lv10で+1%~6%の増加となる。
-
バトル捕獲のモンスターは、各潜在能力が勝利時には最低値以外(2~6)から、敗北時には最高値以外(1~5)から抽選される。
そのため、個体厳選を行う場合は必ず勝利する必要がある。(2021/10加筆、勝利しても最低値1が出たという報告がある)- バトル後に行われる合体に対しては、勝敗の影響はないと見られている。
- バトル中の相手モンスターのステータスやコマンドは、排出カードとは関連しない。
- カードをスキャンしなかった時に味方として貰えるモンスターややせいのカードは、バトル中に確認できるステータスが排出カードのステータスとなるため勝敗は関与しない。
技コストとキャパシティ
-
技コストとキャパシティは、強力な技の入る量を制限する仕組みである。
-
「技コスト」とは技ごとに設定された数値であり、基本的に強力な技ほど高い数値が設定されている。
代表的な物では【ミス】=0、【こうげき】=1.0、【こうげき!】=2.0、【会心の一撃】=4.0、【必殺の一撃】=5.0が挙がる。 -
「キャパシティ」は技コスト合計をいくつまでにできるかという上限設定である。(別名「コマンド容量」)
例えばキャパシティが20.0のリールに【ミス】×1【会心の一撃】×5と入れると丁度20.0になるため、これ以上技コスト合計が高くなるコマンド変化はできなくなる。 -
これらの数値は目視できない。
公式的には完全に伏せられており、ユーザー側で考察するしかないデータとなっている。
-
「技コスト」とは技ごとに設定された数値であり、基本的に強力な技ほど高い数値が設定されている。
-
コマンドの潜在能力は、ステータスへの潜在能力と同じように、キャパシティを増幅するボーナスポイントである。
-
これにも数段階あることが判明しており、推定ではあるがこちらも6段階制と見られている。
雷神竜ククルカンの「コマンドの潜在能力に関して」が分かりやすい実例となっているので、そちらを参照。 - 「コマンド潜在」という用語は「コマンドの潜在能力が最高」であることを指す。(以後、当ページでもこの用語を使用する)
-
これにも数段階あることが判明しており、推定ではあるがこちらも6段階制と見られている。
-
1リールでは1リールの分、2リールでは2リールの分といった具合に、キャパシティはリールごとに独立している。
-
別のリールで余らせた分を他のリールに分け与えることはできない。
過去にはそのような手法も取れるという説があったが、邪神サッカーラなど育成例が多く、研究され尽くしたモンスターから否定されたと見て良いだろう。(当時と仕様が変わった可能性も考えられなくはないが確認するすべはない) -
ただし、コマンドの潜在能力はリールごとで独立していない。
つまりコマンド潜在個体であれば、1リールから4リール全てのキャパシティに最高のボーナスが付く。
-
別のリールで余らせた分を他のリールに分け与えることはできない。
コマンド変化
-
バトル後に起こるコマンドの変更は、一定のルールに基づいて提案が行われる。
また、そのルールはバトル前のスキャンの時点でのレベルが「1~9」か「10」かで激変する。- コマンド変化はレベルアップ後に起こるため紛らわしいが、スキャン時にLv9であれば「Lv10未満(1~9)」が適用される。
- 以下で「起こりにくい」としているものは、確率が大きく下がるが絶対起きないというわけではない。
- 説明の都合上「ダブル変化」という用語を早くから用いるが、これについての詳細は後述。
Lv10未満時の法則
-
原則として、キャパシティに空きがあれば、低コスト技から高コスト技への変更を優先的に行う。
- 稀にキャパシティが有り余っているのに大幅に減らそうとすることもあるが原因は不明。
-
キャパシティに空きが無い場合、または残り少ない場合、コストを減らす方向で変化が起きるが、減少幅の少ない変化が高確率で抽選される。
-
例えば3.0→2.0と3.0→2.4はどちらも起こりうる変化となるが、後者が来る確率の方が高い。
また、覚えられる技の中に同コストの技がある場合、同コスト同士での入れ替えが高確率で来る。 - 少ないコスト減少を優先するためか、コマンドダウン(【★★★★→★】系)がダブル変化以外で入ることは極めて起こりにくい。
-
例えば3.0→2.0と3.0→2.4はどちらも起こりうる変化となるが、後者が来る確率の方が高い。
-
特定のコマンドアップ技(【★→★★】系・【ためる】・【チャージ】)から他の技への変化が起こりにくい。
- 上記以外のコマンドアップ系(【カナシイ】・【スーパーチャージ】など)には適用されない。
- これらの技だけで埋まっているリールに対しては適用されない。
+ | 上記法則を逸脱した提案について |
Lv10以降時の法則
-
キャパシティの範囲内で、高コストの技にも低コストの技にも変化する。
- コマンドダウン(【★★★★→★】系)も普通に入るようになる。
- 特定のコマンドアップ技に対する変化保護も無くなる。
- 可能となる技変化のバリエーションが大きく増えるためか、ダブル変化がかなり起こりにくくなる。
- ミス系への変化がほぼ起こらなくなる。
-
【EXゲージ+】系の数値を直接的に減らす変化がほぼ起こらなくなる。
- 例えば【EXゲージ+3】→【EXゲージ+2】のような変化がほぼ確認できなくなる。
- キャパシティを使い切っているスライム系などは、このルールのためか【こうげき】への変化を優先しがちになる。
ダブル変化
-
ダブル変化とは、一度に二つの技が変化を起こす現象の通称である。
これにもルールが存在する。-
ダブル変化は「コスト増加を起こそうとしたが、キャパシティをオーバーしてしまうので、代償として他の技のコスト減少を行う」という仕組みと見られる。
そのため片方はコスト増加、片方はコスト減少の変化となる。-
ダブル変化発生時のコマンドリール上では、コスト増加側の枠は黄色く、コスト減少側の枠は青く光る。
メッセージ枠では、コスト増加側は上側に、コスト減少側は下側に表示される。 -
両方ともコスト増加となることはない。
それが起きたと思った場合、いずれかの技コストが見当外れであることを疑うべきだろう。 - 両方ともコスト減少となることも通常は起きないが、特定の状況下にあるモンスターに限っては起きる現象となる。(後述の「ダブル劣化」を参照)
-
ダブル変化発生時のコマンドリール上では、コスト増加側の枠は黄色く、コスト減少側の枠は青く光る。
-
消える技と入る技のいずれかが一致することはない。
-
例えば【こうげき】→【こうげき!】と【会心の一撃】→【こうげき】は起こらない。
前者の消える技と後者の入る技が同じ【こうげき】となるためである。
-
例えば【こうげき】→【こうげき!】と【会心の一撃】→【こうげき】は起こらない。
-
入ってくる技同士、または消える技同士が一致することはある。
-
例えば【こうげき!】→【★→★★】と【会心の一撃】→【★→★★】変化は起こる。
同様に【こうげき!】→【会心の一撃】と【こうげき!】→【ミス】も起こる。
-
例えば【こうげき!】→【★→★★】と【会心の一撃】→【★→★★】変化は起こる。
-
コスト減少の幅に制限はないのか、ダブル変化の前後で総量が大きく減る場合もある。
- 例えば【こうげき】→【こうげき!】と【会心の一撃】→【ミス】は変化の前後で3.0も減るが、実際に起きることが確認されている。
-
ダブル変化は「コスト増加を起こそうとしたが、キャパシティをオーバーしてしまうので、代償として他の技のコスト減少を行う」という仕組みと見られる。
-
ダブル劣化は両方ともコスト減少となるダブル変化の通称である。
- 通常は起きない現象だが、「キャパシティの下方修正前に育てられた」または「進化前と進化後で覚えている技のコストが変化した」ことが原因で、キャパシティを大きくオーバーしているコマンドリールに発生する。
-
オーバーの幅が小さく、一つのコスト減少でキャパシティに収まる場合には起こらない。
- 例えば1.0程度なら【こうげき】→【ミス】あるいは【必殺の一撃】→【会心の一撃】などで容易にキャパシティに収められるためダブル劣化にはならない。
-
どちらもコスト減少だが、通常のダブル変化と同じく黄枠と青枠で表示される。
黄枠(上側)に表示される技の方が減少幅が小さく、青枠(下側)は減少幅の大きな変化となる模様。
技術編
Lv10未満期間の活用
-
Lv10未満とLv10以降では技変化の法則性が変わるが、アーケード版では、一度上げたレベルを下げることはできない。
「Lv10未満なら行いやすいこと」「Lv10未満でしか行えないこと」のために、大切に育てるべき期間となる。-
高コストの技への変化に偏るので、技コストが分かればコマンド変化をある程度はコントロールできる。
- 特に高コストの技を詰め込むのはLv10未満期間の方が行いやすい。
- 高確率でコマンドアップ系が保護されるので、コマンドアップ以外の入っている枠への変化を期待しやすい。
- Lv10以降はミス系の技がほぼ入らなくなるため、意図的に「ミス入れ」を行うにはLv10未満期間でなければならない。
-
高コストの技への変化に偏るので、技コストが分かればコマンド変化をある程度はコントロールできる。
-
Lv10未満のカードをスキャンする必要があるので、一形態でLv10未満期間を使って進められるのは僅か9手である。
技を変化させなかったカードや意味の薄い変化を行ったカードは控えて、手数を温存しながらの育成を心掛けよう。
-
勘違いしてはいけないのは、全てのモンスターでLv10未満期間が有効というわけではないこと。
Lv10未満期間を使う必要がなければ、スライム系で一気にレベルを上げた方が良い。
ミス入れ
-
ミス入れとは、読んで字の如く「コマンドにミス系の技を入れること」である。(【ほほえんでいる】【笑っている】などの場合も含む)
初心者は「そもそもなんでそんなことをするの?」と疑問に思う可能性のある事柄なのでそこから説明する。
- ミス入れは以下の各項を守って行うことが推奨される。
- ミス入れはLv10未満で行うのが鉄則。
-
コストの一番低い技を残した状態で待てるなら残して待つ。
-
例えばミス系以外でコストの一番低い技が【こうげき】であれば、【こうげき】を一つ以上残した状態で待つということ。
【こうげき】→【ミス】のように単独で変化してくれることを狙うためである。 - 残すとキャパシティが余ってしまう場合は、単独での変化は期待せずにダブル変化を狙うこととなる(後述)。
-
例えばミス系以外でコストの一番低い技が【こうげき】であれば、【こうげき】を一つ以上残した状態で待つということ。
-
ミス入れを行うリールに、キャパシティいっぱいまで技を詰め込んで待つ。
- コスト減少やダブル変化が起きるのは、基本的にキャパシティが残り僅かの時だけのためである。
- 多少の残りがあっても、これ以上コスト増加ができない形になればミス入れ準備は整った状態となる。
- キャパシティは各リールで独立しているため、ミス入れを狙っているリール以外のキャパシティは余っていても問題ない。
-
同コストや近似コストのある技はなるべく避けた状態で待つ。
-
キャパシティを詰めた状態ではそれら同士での入れ替わりが起きやすくなるので、避けられるなら避けた方が良い。
例えばオーディンの場合は【会心の一撃】と【ウィンド!!!】が同コストであるため、もう一方への変化が多発する。 - ただし、同コストや近似コストの技があっても、保護の掛かるコマンドアップ系は入れておくことが推奨される。(次項を参照)
-
キャパシティを詰めた状態ではそれら同士での入れ替わりが起きやすくなるので、避けられるなら避けた方が良い。
-
特定のコマンドアップ技(【★→★★】系・【ためる】・【チャージ】)で変化候補を狭める。
- Lv10未満では他の技への変化が起こりにくくなるので、同リールにあるこれら以外の技の変化を積極的に行わせられる。
-
【★★→★★★】と【会心の一撃】は同コストだが、【★★→★★★】から【会心の一撃】になることは抑えられる。
逆に【会心の一撃】から【★★→★★★】への同コスト変化は起こりやすくなるので、前もって【★★→★★★】にしておくことが望ましい。 -
【ためる】や【チャージ】にも保護が働くので、最終的に残さない場合でも、ミス入れ達成までは入れて待つという手段が有効。
ただし、これらのコストは小さめなので、キャパシティに余りを出さないように注意する必要はある。 -
初期リールから【ためる】が2つ以上入っているモンスターで、最上段の【こうげき】以外を全て【★★→★★★】などのコマンドアップ技に変化させてあれば、キャパシティに大幅な余りがあってもミス入れが可能。
これは【こうげき】がミス系以外で最もコストが低いかつ、特定のコマンドアップ技で変化候補を狭めるという2つの特性を利用した方法となる。
もちろん【こうげき】が更に重い技に変化するケースは多発するが、力天使デナミスなどの2リールのミス入れを考える場合はこの方法に頼る他ない。
+ | 力天使デナミスの2リールミス待ち例 |
-
ダブル変化を活用したミス入れについて
-
先述のダブル変化の原則に基づき、劣化先のコマンドが【ミス】に変化することがある。
ミス入れにダブル変化を用いる場合は主に以下の通り。
-
【ミス】を入れたい位置に【こうげき】等のコストが1番低い技がなく、劣化が困難である場合
-
調和神クリシュナを例として考える。
4リールの最上段にミス入れを考える際、当該位置が【蓮華】(4.0)である場合、通常通りキャパを圧迫しても【こうげき】への変化より【会心の一撃】の提案か優先的に起こる。 - この際【蓮華】を無理に劣化させようとせず、他リールを【スダルシャナ】で圧迫するとダブル変化を起こすことができる。
-
調和神クリシュナを例として考える。
- コストが1番低い技と【ミス】とのコスト差分より、圧迫元コマンドとそのワンランク下のコマンドのコスト差分が小さい場合
-
複数箇所にミス入れを要し、単独劣化よりも少ない手数でキャパを圧迫できる場合
-
神鳥ガルーダを例として考える。
# ★ ★★ ★★★ ★★★★ 1 (省略) こうげき (省略) 2 ★★★→★★★★ 3 ★★★→★★★★ 4 ためる 5 ★★★→★★★★ 6 ★★★→★★★★ # ★ ★★ ★★★ ★★★★ 1 (省略) ラクタパクシャ (省略) 2 ラクタパクシャ 3 ラクタパクシャ 4 ためる 5 ★★★→★★★★ 6 ナーガキラー
特にアーケード版ではレベルリセットができないので、より手数を詰める際にはこちらを利用すると良い。
-
神鳥ガルーダを例として考える。
-
先述のダブル変化の原則に基づき、劣化先のコマンドが【ミス】に変化することがある。
育成タイプ
-
どのようなタイプがあるか、その長所と短所を紹介する。
-
なお、例として載せるコマンドサンプルは、そのタイプがどういったものであるかを示すためのものなので、選択候補は省く。
育成する際にはそれぞれのモンスター個別ページにて詳細確認を推奨。
-
なお、例として載せるコマンドサンプルは、そのタイプがどういったものであるかを示すためのものなので、選択候補は省く。
到達型
-
最終リールまで到達させる最も一般的なタイプ。
【★→★★】系を中心に覚えさせていき、最終リールで腰を据えて戦う。- 途中の余った枠に【ためる】を入れるか【こうげき】などを入れるかは人それぞれ。
-
長所
- 基本的に最もキャパシティの大きいリールであるため、強力な技を多く覚えさせることができ、到達後は安定した戦いができる。
- 「【★→★★】系を増やして最終リールに強い技を入れるだけ」なので初心者でも分かりやすい。
-
短所
- 最終リールに到達するまでは大したことはできない。
-
このタイプの例:真の勇者タンタ
# ★ ★★ ★★★ ★★★★ 1 ためる ミス ためる サンダーストライク 2 ★→★★ ★★→★★★ ためる まぐれの一撃 3 ★→★★ ★★→★★★ ★★★→★★★★ まぐれの一撃 4 ★→★★ ★★→★★★ ★★★→★★★★ まぐれの一撃 5 ★→★★ ★★→★★★ ★★★→★★★★ まぐれの一撃 6 ★→★★ ★★→★★★ ★★★→★★★★ まぐれの一撃
循環型
-
本来はデメリットとされるコマンドダウン(【★★★★→★】系)を意図的に残すタイプ。
主力となる技は一際強力な技である場合が多い。 -
長所
- コマンドダウンを残すことにより、最終リールに強力なコマンドを多く詰め込める。
- 【★→★★】系がしっかり入っていれば、同じターン中に最終リールまで戻って再チャンスが得られる。
- コマンドダウンすることを前提に作られているため、相手からコマンドダウン技を喰らってもそれほど気にならない。
-
短所
- 途中のリールに【ミス】や【こうげき】などがあれば、そこに止まる可能性が繰り返し出てくる。
- 1ターン内の5回目のコマンドダウンはミス扱いになる。
- 【★★★★→★】系の数が多いと、1ターン内のアップ・ダウンが増えて時間が掛かる。
-
このタイプの例:邪神サッカーラ
# ★ ★★ ★★★ ★★★★ 1 ★→★★ 気合 ★★★→★★★★ ★★★★→★ 2 ★→★★ ★★→★★★ ★★★→★★★★ ★★★★→★ 3 ★→★★ ★★→★★★ ★★★→★★★★ ハンドレッドフィスト 4 ★→★★ ★★→★★★ ★★★→★★★★ ハンドレッドフィスト 5 ★→★★ ★★→★★★ ★★★→★★★★ ハンドレッドフィスト 6 ★→★★ ★★→★★★ ★★★→★★★★ ハンドレッドフィスト
止め型
-
もっと上のリールがあるのに、そこまで上げずに途中のリールを到達点とするタイプ。
必要とする技が低コストであったり、低リールでも大容量と言ったモンスターに利用される。-
必要としている技が低コストの場合、【★→★★】系を入れるよりも有効な形になる場合もある。
例えば大泥棒ユライの【ぬすむ】は2リールで埋められるが、3リール以降に移る場合には【★★→★★★】を入れるために【ミス】や【ためる】などの枠を作る必要が出る。 - 浅いリールで止める場合は「【ためる】を発動しても1バトル1回だけ」といった展開となるので【こうげき】などよりも【ためる】の優先価値が上がる。
- 育成内容に応じて、敵味方からのコマンドアップ・ダウン技の影響の出方が変わる。(長所・短所を参照)
-
必要としている技が低コストの場合、【★→★★】系を入れるよりも有効な形になる場合もある。
-
長所
- コマンドを上げる回数が少なくなるので、途中のリールでの足踏みが起こりにくくなる。
- 上のリールを気にしないなら、止めたリールとそれ以下を完成させるだけで良いので、育成が簡単に済む。
- 相手にコマンドダウンさせられても到達点まで戻ってくるのは簡単になる上、1止めに至っては相手からのコマンドダウンを気にする必要が皆無となる。
-
短所
- 前例のない止め型を目指す場合、期待が外れるとキャパシティ不足で弱くなってしまうので、受け止める覚悟が必要。
-
上のリールを無視して完成とした場合、コマンドアップさせられることに弱くなる。(上のリールも完成させていれば問題ない)
- 相手からの場合は【ブラックライトブレス】や【龍舞】がそれに当たる。
- 味方からの全体コマンドアップ技に巻き込んでしまわないように注意することも必要になる。
-
このタイプの例:魔界の門番ダンテ
# ★ ★★ ★★★ ★★★★ 1 ドレインスラッシュ (省略) 2 ドレインスラッシュ 3 ドレインスラッシュ 4 会心の一撃 5 必殺の一撃 6 必殺の一撃
止め型亜種
-
止め型に近いが【★→★★】系や【ためる】などを1個程度残して完全には止めないタイプ。
止め型と到達型の長所を合わせたような育成と言える。- 呼称は特に定まっていないが、一部では「準止め」や「半止め」などと呼ばれる模様。
-
長所
- コマンドが上がり切らない時点から使いたい技を使用しつつ、更に安定するリールへの移行も狙うことができる。
-
短所
- 準止めリールに【ミス】や【ためる】などが残るため、素直に到達型にした場合と比べると、行動が少し不安定になる。
-
このタイプの例:雷神竜ククルカン
# ★ ★★ ★★★ ★★★★ 1 はばたき ミス ためる 轟く稲妻 2 ★→★★ ★★→★★★ 轟く稲妻 轟く稲妻 3 ★→★★ ★★→★★★ 轟く稲妻 轟く稲妻 4 ★→★★ ★★→★★★ 轟く稲妻 轟く稲妻 5 ★→★★ ★★→★★★ 轟く稲妻 轟く稲妻 6 ★→★★ ★★→★★★ 轟く稲妻 轟く稲妻
その他参考やテクニック
-
【★→★★】系のコストは基本的に「序章~第3章(新章は含まない)」と「第4章以降」で異なる。
そのためこの垣根を跨いで進化するモンスターは、進化前に下位のリールを完成させておかないとベストの構成にできなくなる場合が多い。
-
技追加アイテムは、追加される技が不要なら外しておこう。
当たり前だが、変化候補が増えるということは、欲しい技が入ってくる確率はその分下がる。
-
完成まで育て上げたいと思うモンスターで、コメントの確認が可能ならば、コマンド潜在個体の厳選を推奨。
「ステータスが高いしコマンド潜在はいいや」などと妥協すると、埋めたい技で埋まらないなど、残念な結果になってしまうことが珍しくない。-
コマンドの潜在能力も数段階あるため、理想のコマンド構成のためにどの段階が必要となるかは千差万別。
コマンド潜在個体必須となる場合もあれば、高めの潜在能力で済む場合も、そして最低相当で間に合う場合もある。
しかし、深く研究されているモンスターでもない限り、判断は非常に難しいため、コマンド潜在が推奨される。 - 【かばう】のような低コストであることが判明している技で埋める場合であればこの限りではない。
-
コマンドの潜在能力も数段階あるため、理想のコマンド構成のためにどの段階が必要となるかは千差万別。
-
巻き戻す場合も考えてカードは取っておこう。
「作り替えたくなった」「ミス入れ準備に失敗した」「潜在能力を再確認したくなった」など、過去のカードが必要になることは少なからずある。
全く成長していないカードを処分するのはともかくとして、コマンドに変化のあった前後はある程度残しておきたい。- 最低でも「Lv1」と「ミス入れ直後」の2枚は大切に保管しておこう。
-
保管対象とする間隔は個人の判断次第だが、間隔が広すぎると戻りたい地点よりも大きく戻らざるを得なくなる。
心配なら変化のあった前後は全て残しておくのも悪くはないだろう。
技選択の参考編
-
オレカバトルにおいて、技選択の良し悪しは
「ケース・バイ・ケース」
の一言に尽きる。
どの技にも利用価値は存在し、普遍的な正解なんてものはありはしない。
プレイヤーごとの考え方の違いも勿論あるものの、モンスターの種類や使用目的によって好ましい形は変わるためである。
一番駄目なのは「いずれかに固執してしまい、他の優れた形を考えられなくなること」だと言えるだろう。- 特に【ためる】か【こうげき(!)】か(あるいはミス系か)といった話になると、その辺りを見失う人が多いので注意。
-
確率や期待値に基づいて考えるのも勿論大切だが、ゲームにおいて「99%は信用するな」や「宝くじよりは高確率」の精神を貫くのだって間違いではない。
セオリーから逸脱していようと、しっかり考えた上で一番の選択だと思うなら、それが貴方にとって一番の選択である。
「オレのカードでオレカ」という、このゲームの大前提を忘れないでおこう。
基礎的な点
-
EXゲージと被弾の関係。
-
原則として、1ヒットの攻撃を受ければEXゲージは1つ増える。
ダメージがどれほど小さくても大きくても、1ヒットは1ヒットで増えるゲージの数は同じである。
一度に複数ヒットとなる攻撃はそれだけEXゲージを増やし、例えば【3回こうげき】ならEXゲージを3つ増やすことになる。 -
EXゲージは10貯まれば強力なEX技が使えるようになるし、相手によっては通常技の【ハートスチール】【ゴールデンフィスト】【オーバードブレス】【スペクトルドライブ】などに利用されてしまう可能性がある。
そのため、迂闊に増やしては相手に得をさせることとなる。- ここまでは当たり前のことだが、次に説明することの前提となるので、頭に入れておこう。
-
どんなゲームでも「相手にアドバンテージを与えるだけ」の行動は基本的に悪手である。
攻撃の「ダメージの価値」が「与えるEXゲージの価値」を大きく下回るようなら、その技は覚えさせない選択が必要と言える。
なお、どのくらいのダメージならOKかという判断は、個人の主観に委ねられる。- 「【こうげき】より【ミス】の方がマシ」といった意見や、過去に多かった「ドラゴンは(全体攻撃で)相手のEXゲージを貯めるだけ」といった評価は、ダメージよりもEXゲージ増加の損益が大きいと判断されたことの表れだと言える。
- EXゲージを大幅に増やすのに【ハンドレッドフィスト】や【轟く稲妻】の人気が高いことも、理論的に言えば、ダメージ(後者は追加効果も)がEXゲージ増加の損益を補って余りある価値だと評価されたことの表れだろう。
-
ダメージが一桁などになると、ダメージとしての価値はほぼなく、ディスアドバンテージの比率はかなり大きくなる。
利点だけ見れば「タマゴやレッドジェリーなどなら倒せる」や「アニメみたくミリ耐えされた時に勝敗を分けるかも」とも言えるが、そのように働く状況の起こる確率、対する損益の出やすさを総合的に考えた上での判断が必要と言える。
ただし、ダメージとして見た場合の話であるため、【さけぶ】など追加効果が主目的の技であれば、ダメージが極小であろうと大きな価値がある。 -
CPUは賢くはないので、使い方によっては逆利用できる場合もある。((BOSS)クリスタルドラゴンに回復だけ使わせ続ける嵌めなど)
こういった状況を見越して、わざとEXゲージを増やすモンスターも作っておく価値がある。
-
原則として、1ヒットの攻撃を受ければEXゲージは1つ増える。
-
全体攻撃について。
-
相手全体を攻撃することを目的としているため、単体に対するダメージはやや小さめに設定されている。
そのため、基本的に単独で登場するボスモンスターに対しての効果は薄いが、3体相手であれば効率的にダメージを与えられる。-
例えば【業火のいき】は倍率120%であるため、単体に対しては【こうげき!】より少し高い倍率でしかない。
しかし、相手が3体なら一度のダメージの合計は120×3=360%相当と、単体攻撃ではまず不可能な代物となる。 - ただし、3体まとめて攻撃すれば、EXゲージは3増えることもまた考慮に入れる必要がある。
-
例えば【業火のいき】は倍率120%であるため、単体に対しては【こうげき!】より少し高い倍率でしかない。
- 以上のように、条件次第で貧弱な技にも強力な技にもなるため、「使い方が大切」となる技の代表格と言える。
-
相手全体を攻撃することを目的としているため、単体に対するダメージはやや小さめに設定されている。
-
ランダム複数回攻撃について。
-
相手の数にかかわらず技で決められた回数のヒット数が出るため、相手のEXゲージを増やしてしまいやすい。
その代わり非常に大きなダメージが出せる技もあるなど、リスクに見合った魅力も大きい技種である。
しかし、ダメージがそれほど大きくないのに攻撃回数は多い技も少なくないので、使う価値があるかの見極めが肝心となる。 -
どちらかと言えば、攻撃が分散しないボス戦向きの技とされる。
しかし、ボスにEXゲージを大量に与えるということは相応のリスクも付きまとうので、補助技や回復技で補ったり、押し負ける前にこっちが押し切るなどといった味方との連携が大切になる。 -
以上のように、雑な使い方をすれば自らの首を絞め、使いこなせば最大の武器となる「諸刃の剣」としての性質が強い。
初心者あるいは初心者脱却したての頃は、意識せず使用したり、逆に過度な抵抗感を持ってしまうことも少なくないが、安易にとらえず正しく使いこなすことが大切である。
-
相手の数にかかわらず技で決められた回数のヒット数が出るため、相手のEXゲージを増やしてしまいやすい。
-
【ためる】【チャージ】について。
-
そのターンに攻撃などは行わない代わりにコマンドを一つ上げるという、このゲームならではの自己強化技。
この技だけを繰り返していては何もできずにターンを浪費するだけとなり、低耐久だとそのまま退場ということも起こる。
しかし、そもそもコマンドを上げられなければまともに行動もままならないという状況の打破に繋がり、コストが低いことから余白を埋めることにも扱いやすいため、「適材適所を守ること」がいかに肝心かを考えさせられる技となっている。 -
【ためる】と【こうげき】などのどちらを優先するかは、それこそ適材適所。
次項からの判断要素も参考として、そのモンスター・その使用目的ではどちらが良いか、しっかり考えて選択しよう。
-
そのターンに攻撃などは行わない代わりにコマンドを一つ上げるという、このゲームならではの自己強化技。
モンスターの種類による違い
-
攻撃力の差。
-
攻撃技の価値を見定める上で最も重要な点である。
同じ技でも攻撃力が高ければそれだけ価値が高く、低ければそれだけ価値が低くなる。【こうげき】 【こうげき!】 【会心の一撃】 【必殺の一撃】 攻撃力10 5 10 20 25 攻撃力30 15 30 60 75 攻撃力60 30 60 120 150 攻撃力90 45 90 180 225 - このようにダメージに基づいた価値で考えることができれば、「このくらいのダメージにしかならないなら【ためる】を入れてコマンドアップを優先しよう」「このくらいのダメージが出せるなら【こうげき】にしておいた方が良いな」と判断に活かせられる。
-
攻撃技の価値を見定める上で最も重要な点である。
-
キャパシティや確率の差。
-
特に【ためる】にするか【こうげき】などにするかの判断材料となるポイントの一つ。
前提として、単なる確率で考えれば一度のルーレットで目標の技に止まる確率は、その技の数1つにつき1/6(16.6...%)である。技の個数 1 2 3 4 5 6 止まる確率 16.6% 33.3% 50% 66.6% 83.3% 100% -
そして出目の確率だけでなく、発生しうるダメージも含めて計算を行うと、更に細やかな判断が行える。
比較的よくあるキャパシティ24の3リールを例とし、(計算を楽にするため)4リールは【必殺の一撃】埋めと仮定して見てみよう。
「理想は【★★★→★★★★】で進みたい」というのが誰しもの本音だが、【★★★→★★★★】埋めは不可能なので、次のような構成が考案される。# ★★★ (A) ★★★ (B) ★★★ (C) 1 ためる こうげき! ミス 2 ためる こうげき! 会心の一撃 3 ★★★→★★★★ ★★★→★★★★ ★★★→★★★★ 4 ★★★→★★★★ ★★★→★★★★ ★★★→★★★★ 5 ★★★→★★★★ ★★★→★★★★ ★★★→★★★★ 6 ★★★→★★★★ ★★★→★★★★ ★★★→★★★★
残る33.3...%が2ターンの間においてどのように違ってくるか、その内訳は次の通りである。構成 今のターン 次のターン 確率 合計ダメージ ABC 【★★★→★★★★】→【必殺の一撃】 【必殺の一撃】 66.6% 500% A 【ためる】 【必殺の一撃】 33.3% 250% B 【こうげき!】 【★★★→★★★★】→【必殺の一撃】 22.2% 350% 【こうげき!】 11.1% 200% C 【会心の一撃】 【★★★→★★★★】→【必殺の一撃】 11.1% 450% 【会心の一撃】 2.7% 400% 【ミス】 2.7% 200% 【ミス】 【★★★→★★★★】→【必殺の一撃】 11.1% 250% 【会心の一撃】 2.7% 200% 【ミス】 2.7% 0% -
Aの場合は分岐が一切無いため、次のターン以降は確実に4リールで行動できることが明らかである。
その代わり、【ためる】を使ったターンのダメージが無い分、2ターンの合計は低くなりやすいことが分かる。
BとCは攻撃を行いつつコマンドを上げることを目指しているが、ギャンブルとなる度合いが違うのが分かるだろう。
Bは堅実に攻撃行動を取れるが、その分Cと比べると出せるダメージの最大量は小さめ。
Cは【会心の一撃】→【★★★→★★★★】と引ければ大きいが、【ミス】→【★★★→★★★★】と引いた場合の合計ダメージはAと同等、最悪【ミス】二連発という目もあるリスクとリターンを伴う形である。 -
また、2ターンの範囲をまとめたが、BとCは約11.1%の確率で3ターン目も3リールで行動する可能性が残っている。
その3ターン目でもコマンドアップできず仕舞いとなる確率は約3.7%と大分低くはあるが、時折起こりうる程度の確率であることは頭に入れておきたい。 - こうして確率を鑑みた上で「どれを引きたくないか」や「どの確率の事故までなら受け入れられるか」を考えよう。
-
勿論、以上はただの例であるため、実際にはそれぞれのモンスターで計算することが必要である。
モンスターによって3リールのキャパシティが21だったり25だったり、そもそも4リールが【必殺の一撃】で埋まらないモンスターもいるので、そのまま他のモンスターに流用しないように注意。
-
Aの場合は分岐が一切無いため、次のターン以降は確実に4リールで行動できることが明らかである。
-
また、指標に過ぎないが「キャパシティが大きければ攻撃系優位、小さければ【ためる】優位」ということも言える。
キャパシティが大きければ【★→★★】系がそれだけ入ることに加え、余った枠に【ミス】が必要無くなったりするし、逆に小さければ【★→★★】系が入らず【ミス】も増えたりする。
上記例のように確率や合計ダメージを計算すれば、【ためる】の価値が相対的に上下するのが分かるだろう。
-
特に【ためる】にするか【こうげき】などにするかの判断材料となるポイントの一つ。
+ | 聖天王ウリエルと怒る蛇ムシュフシュの確率・合計ダメージ計算 |
使用目的による違い
-
前項の攻撃力や確率といった点とは別に、使用目的でも大きく違いが出る。
-
主立った例を挙げるところからスタートするなら魔海の守護者ポワンや女神パラスアテナが分かりやすい。
【シャボン・バリア・グラン】や【イージスの盾】は非常に強力な防御技で、【ミス】を入れてまでそれらを5つ入れた構成が作られることは多い。
特に「【七十二変化の術】要員」としての優先度は高いカードとなっている。
しかし、これをボス戦などで普通に召喚して使用(いわゆる先発起用)した場合、毎ターン使う必要のない技を繰り返すだけの置物になりがちで、「他の技も少しは覚えさせておけば…」となることも珍しくない。
そのため、前者は【母の歌】、後者は【金の聖油】を織り交ぜた構成もよく見られる。
このように使用目的に合わせた調整が行われるのもこのゲームの奥深さであり、やり込む上で重要な点である。 - 「オールマイティーな活躍をさせたい」という考えも勿論あるだろうが、技選択の際には多少なりとも意識しておくと良い。
-
主立った例を挙げるところからスタートするなら魔海の守護者ポワンや女神パラスアテナが分かりやすい。
-
ボス戦を重視する場合。
-
ボスモンスターはきちんと育てられたモンスターに比べれば、コマンドリールは弱いものとなっている。
より正確には「【★→★★】系を大量に入れて、一つの主力技で埋めるという完成されたコマンドリールを持つボスは一名を除いて存在しない」という点から、きちんと育てられたモンスターのコマンドに及ばないと言えるのである。
序盤にミス系や【こうげき(!)】【ためる】といった技が並んでいることもしばしばあり、コマンドが急上昇されたり、瞬時に全滅させられるといったことは相当な不運でなければまず起こらない。-
コマンドリールがいくら貧弱でも、EXゲージが貯まれば関係なく4/6の確率で通常EX、1/6の確率で超EXが使われる。
つまり、コマンドリールという欠点を一時的に補われた上に、通常技より強力な場合の多いEX技が出されるため、不用意に使わせることは避けた方が良い。
先述のように拡散攻撃もどちらかと言うとボス戦向きだが、きちんと考えて使うようにしておきたい。
-
コマンドリールがいくら貧弱でも、EXゲージが貯まれば関係なく4/6の確率で通常EX、1/6の確率で超EXが使われる。
-
HPは通常に比べて莫大な量であるため、半端なダメージの価値は小さい。
例えばHP2000のボスに20ダメージを与えたところで、全体の1/100しか削れはせず、EXゲージは与えることになるためだ。
また、ある程度の長期戦が避けられないところから安定性が求められるものとなる。 -
以上のことから、
ボス戦では【こうげき(!)】を入れたりギャンブル性を高めたりするよりも【ためる】の利用が優位にある
と言える。
- その他にも毒状態や加護状態、永続的なステータスアップなど、長期戦向きの効果の価値も高くなると言える。
-
ボスモンスターはきちんと育てられたモンスターに比べれば、コマンドリールは弱いものとなっている。
-
対人戦・オレ最強決定戦を重視する場合。
-
こちらはボス戦とは対極的な位置にあると言える。
コマンドリールは育成次第とはいえ、ある程度以上の実力となればお互いに「【★→★★】系と主力技」で基本的に固められたモンスター同士の短期決戦となり、悠長な行動を取っている暇はない。
HPはボスのような莫大なものではないため、たった20ダメージでも仮に相手がHP200とすれば1/10、HP400としても1/20の比率で削ることになり、影響は出やすい傾向にある。
EXゲージが10になる前に終わることも珍しくはないことから、EXゲージを与えるリスクもボス戦ほど大きくはない。 - 以上のことから、 対人戦では【ためる】よりも【こうげき(!)】が優位、かつギャンブル性を高くしてでも速攻勝負を挑むべき と言える。
-
こちらはボス戦とは対極的な位置にあると言える。
- 通常モンスター戦を重視する場合。
-
【七十二変化の術】用の場合。
-
【七十二変化の術】で用いるカードは専用の育成が必要とされることが少なくない。
この場合は、第一に「必要な技を出せること」を優先してコマンドが組まれる。
本項冒頭の【シャボン・バリア・グラン】×5や【イージスの盾】×5などが良い例だろう。
上記はそのまま活用することも見込めるが、完全に【七十二変化の術】専用と言って差し支えのない【灰色のカビ】埋めや【名乗り上げ】埋めといった構成も作られる。 -
低リールからでも使用することを意識した構築とすることもある。
その場合【ためる】を【七十二変化の術】から使っても何の効果もないためまず撤去される。
更に【★→★★】系まで減らしたり【ミス】を入れたりして、必要な技を低リールから覚えさせる場合も珍しくはない。(例としては漆黒の竜騎士レオンなど)-
ただし、「本当にそのリールから使うのか?」と自問自答も心掛けたいところ。
例えば怒る蛇ムシュフシュの2リールを【ためる】無しで育てたとして、本当に1リールや2リールから【七十二変化の術】で使うだろうか?
確かにボス戦で序盤から毒状態を与えられれば頼もしいのだが、そのためだけに2リール超えの50%に賭けるなら、2リールで埋められる【猛毒の劇薬】や【ゾンビのゲロ】を優先し、使うとしてもそれらよりも後、できればコマンドを上げてからとなるだろう。
【シャボン・バリア・グラン】などのように替えが利かない技であれば低リールから使う可能性は大いにあるが、このように替えが利く技であれば、先発用を兼業させにくくしてまで【七十二変化の術】用とする必要性は大きくないだろう。
-
ただし、「本当にそのリールから使うのか?」と自問自答も心掛けたいところ。
-
【七十二変化の術】で用いるカードは専用の育成が必要とされることが少なくない。
-
特殊な目的の場合。
ここまでは一般例であるため「当て嵌まらないこともある」という例も紹介する。-
ボス戦では、(BOSS)祟竜ヤマタノオロチでは凶悪なEX技が返される危険があるためランダム複数回攻撃はNG、(BOSS)陰龍インシェンロンでは嵌められる恐れがあるため【ためる】はNG、(BOSS)鋏竜ザリガリオンでは全体攻撃が重要、などが挙がる。
イベント限定系にはこのように個別の対策が求められるパターンが多いため、確認していくことが大切である。 -
対人戦の場合では、上記はシビアなトーナメント環境およびオレ最強決定戦を意識した理論であったが、自慢のモンスターを見せ合う事などが目的のカジュアルな環境であれば、完全には当て嵌まらないと言える。
そのような「楽しみ方」があることも忘れないでおきたいところである。 -
これらの他に「特定の役割を遂行するため」という考え方も覚えておきたい。
-
例えば義賊ゴエモン【ぬすむ】型の1リールの余り枠だが、【ためる】にも【こうげき】にもできるし、ゴールドを一気に稼ごうと【大見栄】×2を入れることもできる。
一概にどれが良いと断じられるものではないが、アプリ版のアブシール周回のように「安定周回」を取る場合には【ためる】がベストの選択となる。
この例の状況では、基本的に1ターン目ラストでの味方邪神サッカーラの【ハンドレッドフィスト】によって相手EXゲージが10になるため、2ターン目の(BOSS)魔帝アブシール行動前に【ぬすむ】を使えなければEX技発動から蹂躙される危険が出る。
そこで【ためる】を入れておけば、1ターン目に引いたのが【ためる】でも【★→★★】でも関係なく、2ターン目からは毎回【ぬすむ】を使えることになるため、確実な役割遂行が可能となるのである。
-
例えば義賊ゴエモン【ぬすむ】型の1リールの余り枠だが、【ためる】にも【こうげき】にもできるし、ゴールドを一気に稼ごうと【大見栄】×2を入れることもできる。
-
ボス戦では、(BOSS)祟竜ヤマタノオロチでは凶悪なEX技が返される危険があるためランダム複数回攻撃はNG、(BOSS)陰龍インシェンロンでは嵌められる恐れがあるため【ためる】はNG、(BOSS)鋏竜ザリガリオンでは全体攻撃が重要、などが挙がる。
-
最後に…
-
恐らく「相反する条件」にぶつかったりして、余計に決め切れなくなったという人もいるだろう。
例えば「破壊神マハデーヴァだけど攻撃力高いし【こうげき!】の方が良い?でもキャパシティ小さいし【ピナーカ】を優先したいから【ためる】を入れた方が良い?」や「ダークボーンドラゴンの3リールだけどキャパシティ小さいから【ためる】多めの方が良い?でもオレ最強決定戦で使うかもしれないから【★★★→★★★★】優先?」のような疑問にぶつかることが考えられる。
考えて自分で決めるのがもっともだが、いくら考えても決めかねるのであれば、その時は 両方作るつもりで育て始める のが一番の解決方法となる。-
雑な解決方法のようにも見えるが、使ってみた上で判断するというのもとても重要。
最初は【ためる】型にしてたけど【こうげき!】型に切り替えたり、その逆にしたりなどというのは実際にある話である。
それに両方作っておけば、用途に応じて使い分けることもできるようになる。 -
本当に両方作るか決断するのは、片方を完成させてからでも遅くない。
先に完成した形で満足するかもしれないし、もう片方の方が良さそうと思ったり、使用感など関係なく愛着から両方作りたくなることもありえる。
育てる順番で悩むなら「悩んだ選択肢の内、先に入ってきた方から」とでもしておけば良いだろう。(ただし、ミス入れやミス残しが必要となる場合は、楽に作り替えられるようにそちらから作ることを推奨)
-
雑な解決方法のようにも見えるが、使ってみた上で判断するというのもとても重要。
-
ここまで読んで、技選択にもオレカの奥深さがあることはよく分かっただろう。
本項はあくまで参考に過ぎないため、冒頭でも触れたように「オレのカードでオレカ」という大前提を忘れずに、自分なりの理論と育成を考えていこう。
-
恐らく「相反する条件」にぶつかったりして、余計に決め切れなくなったという人もいるだろう。
仮説・俗説・噂
「目押し」など確証のない話から「○○すると育ちやすい」などジンクスまで、現時点では理論や確率で推し量りきれない情報群。
信じるものについては参考として取り入れ、ただの妄想と思うものは気にしないのが良いだろう。
+ | 開く |