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***&color(#ee7800){【最新EP】}
#include(キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード21)
***&color(#ee7800){【物語】}&aname(episode)
***2022年9月~2023年7月(Day1~Day34)
&bold(){★[[EP1:エンターテイナーの光と影>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード1]]}
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この街に降り立った一人の男──キングスターダイヤモンドズズは、社会の怖さを知った。誤認逮捕や心ない言葉をかけられたことから警察に不信感を抱き、理不尽な目に遭い、過ちを繰り返していた。しかしそこで出会ったのが、後にキングスターの生き方を形作ることになる警察署長・番田長助だった。悪名を轟かせるか、この街でエンターテイナーとしての道を目指すかの二択を迫られ、自らの特技である“ギャグ”でお金を稼ぐ道を目指すことになったのである。
実家が火事になっていたため少し間を開けて街に戻ってきたキングスターは、かつてより住民が増えた街でギャグを披露しながら日々を過ごしていた。自ら作った宣伝カーはテーマ曲も相まって街の噂となった。しばしばトラブルを引き起こし、一時裁判まで起こったが、人に恵まれ、単独ライブを持ちかけられるほどになった。
街を恐怖に陥れた殺人鬼が現れたのはそんな時だった。
スターになると約束したあの日を思い出しながら、キングスターの心は揺れる。気に入らない者は手にかければ良い、そんな悪魔の囁きが己を変えていく。護身用と言い聞かせて手に入れたナイフ。街を見つめて考え込んだ。エンターテイナーとしてのストレスが積み重なり、キングスターの中で“なにか”が弾けたとき、そこに新しい自分──スーパーフライヤーミミズクが生まれていたのだった。
ミミズクは皆に空を飛んで欲しいと願い、バイクで人を飛ばしていた。信用できない警察に復讐するため、ギャングの手を借り銃を撃ち放したこともあった。その最中、ヴァンダーマーからヘリを用いた“シン・スーパーフライヤー体験”を教わり、彼を神様だと崇めた。
片やキングスターはお笑いライブを開くべくフライヤーを作っていた。そして7月の末に無事単独ライブを開催し、興行収入7000万を稼いだのである。
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***2023年8月1日~27日(Day35~Day55)
&bold(){★[[EP2:喜怒哀楽の人格達>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード2]]}
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己の中に2つの人格を抱えてしまったズズ。楽しいことを探すうちに、さらに別の自分──ミステリオンクイズが生まれてしまう。人を攫ってはクイズを出し、間違えれば銃で頭を撃ち抜く。その残虐な振る舞いに目をつけたのは、ロスサントスを牛耳るギャングのうちのひとつ・餡ブレラだった。彼等の手によってミステリオンは深海の藻屑となってしまった。幾度もその姿形を変えて蘇るも餡ブレラの手により何度も消され、ついに音を上げたミステリオンは、ギャングに手を出さないことを約束に今を生きている。
一方でキングスターは、自分の中に存在するらしい“別人格”についてエド・エトワールから聞かされることになる。度々、何故か刑務所で意識を取り戻すことが多いキングスターは、別人格の存在を薄々自覚していった。別人とは思いたい、しかし周囲にとってはどの人格も“ズズ”に違いないのである。
ところが、エド・エトワール、サブちゃん、中川蔵人から衝撃的な事実が明かされた。
ズズが集団訴訟を、しかも民事ではなく刑事訴訟を起こされかけているという話だ。別人格の起こした全罪状を洗われれば終身刑が免れない、それほどの大事になってしまっているのだという。人格はキングスターを含めて「喜」「怒」「哀」「楽」の4人いるらしいことを彼等から聞き、自分が“多重人格”であることを身をもって理解したのだった。
別人格の影響で各所が出禁となってしまう騒ぎがあったり、深層心理にギャングへの恐怖を植え付けるためにMOZUから制裁を食らったり、とある一件でMOZUと餡ブレラ両者から一気に戒められたり、それでも頭が痛んでは意識がなくなる毎日。この街に居られなくなるかもしれない、そんな恐れを抱く。そんなキングスターの恐怖を余所に、他の人格達はそれぞれの欲に任せて毎日を送っていた。
そうして慌ただしく過ごした街も一周年を迎えた。今後、キングスターの人生がどうなるのか、それは神のみぞ知るのかもしれない。
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***2023年8月28日~9月19日(Day56~Day69)
&bold(){★[[EP3:仲間とは。家族とは。>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード3]]}
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別人格のそれぞれの思惑もありつつ、どうにか毎日を送っているズズ。だが、体の様子がどこかおかしい。そんな折、マクドナルドから彼の会社に入らないかと問われることになる。運命を左右する選択を迫られ、キングスターの出した結論は──彼の元に入ること。こうしてキングスターは“GoodbyeCircus”の一員となり、新たな家族に恵まれて喜びに満ちるのだった。
組織の一員として、自分に何が出来るのかを探りながら動くキングスター。一人では出来なかったことをたくさん経験し、家族と共に着実に成果をあげていく。新たな家族も加わった変革のGBCで、コメディな日々を繰り広げていった。
ところが、マックの失言をきっかけに、キングスターはギャングからの報復を受けることになる。必死に隠したGBCとの繋がり。1億円と命を天秤にかけられた恐怖。失った信頼は簡単には戻らない。一人の方が良かったのではないかと、組織を抜けることさえ考えた。葛藤を抱えて迎えた家族会議で、キングスターは停滞する組織の背を押すことになる。
「2週間のうちにGBCで、街全体を巻き込んだ何かをしてほしい」
キングスターに謝罪し、真摯に向き合ってくれたマックに課した猶予。その間はマックの期待に応えよう。それでも駄目なら今度こそ、ひとりでこの街に生きることを決めた。
片や、キングスターの、否、どの人格も与り知らぬところで生まれた第四の人格──傷傷。謎のカウントダウンを始めた彼は、一体何が目的なのだろうか…。
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***2023年9月21日~10月19日(Day70~Day86)
&bold(){★[[EP4:白も黒も集う街>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード4]]}
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みんなで1つのショーを作り上げることを決めたGBC。約束まで2週間、キングスターはマックの本気を確かめるため、組織に留まることになった。
LWGPとの抗争やヴァンダーマーとの語らいを経て、GBCに入った理由を思い返す。仲間であり家族だから。忠誠を誓おうと思ったから。──マックがつくろうとしている世界を、警察もギャングも白市民も武力ではなく集えるような世界を、本気で信じたから。
約束の日までのキングスターは、マネーゲームに歌にセクハラ(?)と、変装で新たなエンタメを模索しながら、サバゲに誕生日会と、家族との時間を過ごした。ショーを目前に新しい団員を迎えたGBCに二つ、事件が降りかかる。ピザ訴訟事件は演技と話術、各々の団員の力を集めて無事に解決した一方、スプレー事件は疑念の中で終わりを告げた。何者かに抗争を唆されているのではないか、そんな予感を覚える。
さて、ショーまで10日というそんなある日、ひょんなことからキングスターはALLINのボス・MonDの車を爆発させてしまう。自業自得故に、仲間にもボスにも誰にも相談出来ない。絶望と涙に塗れたキングスターは、ALLINの恐ろしさに震えながらも、多大なる犠牲の末、間一髪許しを得たのだった。抗争という最悪の事態は避けられたものの、嘘に嘘を重ね、一歩間違えれば全てが崩れ去る綱渡り。得たものもあったが、自棄のグレネードによる代償はあまりにも大きかった。
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***2023年10月20日~11月10日(Day87~Day100)
&bold(){★[[EP5:ギャングの在り方>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード5]]}
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どうにかALLINとの抗争の窮地を脱したキングスターは、疑いなくGBCに復帰し、自分の吐いた嘘を墓場まで持っていくことを誓った。文化祭での“ノリと勢い”の漫才を経て、ショーの稽古に励む。
そして迎えた本番。緊張の中で団員達は各々のベストを尽くし、公演は拍手と歓声の中で幕を閉じた。キングスターの一言をきっかけに紡がれた、ともだちの物語。マックは家族に、今後どうしたいかを問いかける。他の家族がGBCを続ける意思を露わにする中、キングスターが出した答えもまた、GBCについていくことだった。GBCならば本当に、“ギャング”という言葉の意味を変えられるのではないか、そんな期待を胸に抱きながら。
こうしてGBCは、誰一人欠けることなくショーを終えたのだった。
これまで黒い仕事に消極的だったGBCも、ギャングとして大型犯罪に挑戦することになった。キングスター含む3人の団員が指名手配となり、警察にはキングスターがGBCの一員ではないかと察せられることとなった。さらに、友人・鬼野ねねが黒に染まったことも彼女の口から語られ、彼女との関係性が変わるのではないかという予感を覚える。
一方、ズズの別人格・ミステリオンクイズは、ショー公演終了を境に再び表に現れた。しかし、弟子の姿が見えず、彼女が自分の元を去ってしまったのではと勘ぐることになる。ところが弟子は再びミステリオンの前に現れ、感動の再会を果たす。そして変わらない、否、成長した彼女と、再び関係性を築くことになるのである。
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***2023年11月11日~11月30日(Day101~Day113)
&bold(){★[[EP6:信用と信頼>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード6]]}
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さて、今月の大仕事は馬ウメ結婚式。プロポーズからずっと二人を追ってきたGBC。初めて挑戦する分野もありながらも、式はつつがなく執り行われ、初雪で幕を閉じた。キングスターが好意的に思っていたきつねの尻尾も掴み、大成功を収めることとなった。白も黒も分け隔てないという方針も見つめ直し、団員達は各々のやってみたいことを語るようにもなった。
そんな折、ほんの冗談かのように、メアリーが子供を連れてきた。身に覚えのない子供をきっかけに始まったメアリーとの痴情のもつれは、ネットの波に乗って瞬く間に街中へ広がっていく。結婚だ、浮気だ、と尾鰭がついた噂によって、ズズ自身の人間性を疑われるほどになってしまった。
関係性をはっきりさせるため、ズズはGBCに協力を仰ぎ、メアリーとのデートを企てることとなった。結婚もしていないのに子供が出来た、という突拍子もない話に困惑する人も多いが、ひとまず責任は取らねばならない。果たして本当に実子なのだろうか、謎は深まるばかりである。
さらに、戯れをきっかけにキングスターは抗争の火種となってしまう。抗争相手は餡ブレラかNOLIMITかという八方塞がりな選択を迫られ、己の命をもって償おうとしたものの認められず、NOLIMIT相手に個人抗争を巻き起こした。涙を呑んだ3億円。シャンクズの強さとマックの優しさを感じ、口は災いの元という学びを経て、事件は甘くて苦い結末を迎えた。
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***2023年12月1日~12月29日(Day114~Day127)
&bold(){★[[EP7:変わりゆく人生>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード7]]}
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黒く染まりつつある組織の中で、今までの自分では通用しないと悟ったキングスターは、団員達に言わぬままに一人で頑張ろうと藻掻いていた。半グレの助けも借りつつ、素材集めやクラフト、ATMや銀行強盗に挑戦し、その苦労を肌で感じる。技術と知識の足りなさをひしひしと実感したキングスターは、どうにかGBCのために動きたいと変わる決意をしたのだ。
そんな中で、キングスターの手を引く人が居た。まだ団員を信用しきれないと語るキングスターに、もし、やりたいことが出来ないまま八方塞がりとなったら、自分の元へ来るといい、と語る&ruby(ハクナツメ){青年}。彼もまた、大きな夢に挑戦しているところだった。
新たな団員も増え、活動の幅が広がるGBC。団長不在で取り組む大型犯罪も成功を収め、団員達は少しずつ経験を積むこととなった。キングスターもまた、ヘリ担当としてその力を組織のために活かすこととなった。
順風満帆のように見えるが、平和の陰で少しずつ、抗争という名の暗雲は立ちこめるのであった。
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***2024年1月3日~1月21日(Day128~139)
&bold(){★[[EP8:誰かを想うということ>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード8]]}
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年も明けて、ついに動き出したGBCvsALLINの抗争。長の話し合いを聴く中で、互いのギャング像の違いを実感したキングスターは、抗争に対して複雑な思いを抱える。きっと自分の考えは“ギャング”としては間違っている。けれど、面白いからGBCに居るのだ。例え、組織に愛着はなくとも。
──GBCのために頑張れるんじゃないかと思ったら、抗争に参加しても良いんじゃないか。そう、&ruby( エスターク ){敵対組織の青年}に諭されたキングスターは、「自分のため」に抗争に出ることを決意した。
さて、多種多様な店の増えたこの街に開店したグッズ専門店にて、キングスターは初めてオタク心を覚えることになる。BMCの銀髪の少女に向けたのは強火な気持ち。彼女ばかりを大切にした結果、キングスターは他の人のグッズを蔑ろにしてしまう。もちろんキングスターの行動はBMCの怒りを買ってしまい、2億の懸賞金がかけられてしまった。街中を巻き込んだ大逃亡劇は、ギャングも驚く制裁と、幾度もの爆発と、ボス直々の禊にて幕を閉じた。そして、禊としてBMCのために働くキングスターは、彼等のあたたかさに触れて己のしたことを省み、知らないことが多かったことを実感した。
そんな中で、GBCの団員達にどこか不穏な空気を感じるキングスター。自分のいない間に何があったのか団員達に訊いて回るうちに、人間関係の亀裂を悟る。&ruby(エド・エトワール){大切な友人}が心配になったキングスターは、渦中の彼の話を訊くことにした。白か黒か、己の立場に悩む彼に、ただ“やりたいことをやればいい”と語る。かつて彼に告げた、何があろうと友達、という言葉を最後に残して。
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***2024年1月24日~2月11日(Day140~152)
&bold(){★[[EP9:対等であるために>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード9]]}
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無茶ぶりピエロの課すタスクに追われるキングスターは、ほんのりと組織内に漂ったギクシャクした空気感と、負けられない戦いや突発イベントを乗り越え、何とか己のすべきことをやり遂げた。イベントを通してGBCの噂は街を駆け巡り、興味を持つ者も増えつつあった。
そして、入団希望者の中には、自分のライバル・MC Sunriseの姿もあった。
常に自分と対等かつ真逆を向いていた彼が自身の所属する会社に興味を持つ。キングスターとしては複雑な気持ちを抱えることとなった。ライバルだからこそ彼の輝く場所にいてほしいと思うのは、わがままかもしれない。けれど、彼とは“敵”でいたいという強い思いは、分かってくれるだろうか。
どうやらキングスターと同じ気持ちを抱えていたらしい彼がGBCに入ることは叶わなかったが、彼の行く道をどうにか手助けしたいと考え始めたのだった。
GBCの新入団員も増え、新しい事業が開拓されていく。各々がやりたい夢を掲げる中で、キングスターとしても芸能活動に力を入れたいし、今となっては関係性も良好な気のする&ruby(ミステリオン){別人格}のやりたいこともこの場所で出来たらと思う。成長のために背負い込んだものは多いが、新しい道の可能性は今、開けつつあった。
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***2024年2月13日~2月28日(Day153~Day164)
&bold(){★[[EP10:折れて、折れて、強くなる>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード10]]}
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黒にも白にも力を入れるGBCは、他のギャング間で厄介な存在になりつつあった。そんな中、キングスターはギャングとしての在り方をウェスカーから問われる。武力だけではない、それ以外の“何か”を知りたくて。馬鹿みたいに間違えている&ruby(マクドナルド){アイツ}の行く末を見たいから、キングスターは今日も彼の隣にいる。
一方で、マックによる無茶は日々押し寄せる。彼のオーダーについに耐えられなくなったキングスターは、心を折りつつも団員達に助けを求めた。しかし、誰かに頼ることで自由がなくなるのなら、いっそ誰にも頼らずに一人で動くことも脳裏を過ぎる。どうやら自分をパンクさせようとでもしているのだろう、ピエロの思惑に嫌気が差しながら、己の忙しさや技術に言い訳をしたくなくて、断ることに恐怖を覚えていた。
この街のエンターテイナーとして、イベントもタスクも尽きぬ毎日。成長する仲間に触発されながら、キングスターは今日も多忙な生活を送っている。
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***2024年3月1日~3月20日(Day165~Day176)
&bold(){★[[EP11:エンターテイナーとしての覚悟>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード11]]}
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春は出会いと別れの季節。キングスターがカレー屋で世話になり、別人格であるミミズクとも馴染みの深い少女・牧田ここなが帰国する、という連絡を受けたのはそんな折だった。街の住民達に愛された彼女は、たくさんの人の声を背に空へと飛び立っていった。そして、しばしの別れを告げた後、何故だか空を飛びたい気持ちを覚えたのだった。
そして迎えた大喜利大会で、キングスターは司会役を務めることとなる。大きなイベントで司会進行を受け持つのは初めてのこと。キングスターとしては反省の多いイベントだったが、マックをはじめとする住民達に褒め言葉をもらうこととなった。
街では日々、新しいものが求められる。そんな時、マクドナルドに問われたのは、キングスターが何をやりたいか、ということだった。やりたいことなどたくさんあった。どこか自信のなさを滲ませるキングスターにマクドナルドは、もっとこの会社を利用して、死ぬほど働きなさい、と笑った。夢が叶う街、という言葉を思い返す。夢、というよりは無茶ぶりの多い生活に、どこか疲れを感じているのだろうか。お笑い芸人として何かを目指すのは、難しいことだった。
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***2024年3月21日~4月13日(Day177~Day186)
&bold(){★[[EP12:ギャングとマフィア>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード12]]}
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驚きの報せとは突然訪れるもので、抗争相手であるALLINからなしまが脱退した、というのも急な報せだった。彼が何を思って抜けるに至ったのか、考えている間にもALLINとの抗争を迎える。キングスターはレースに出場することはなかったが、応援役として仲間のため声を張り上げた。引き分けとなった抗争は、それに参加している実感に欠けたかもしれないが、楽しいものとして幕を閉じた。
さて、なしまが何を思って組織を離れるに至ったのか、気になったキングスターは彼に問いかけることとなる。組織のために覚悟を持って、彼はALLINを抜けたという。
なしまから問われた“ギャング”に入った意味、命を賭けたエンタメ性、それを語った日にマクドナルドから明かされたのは“マフィア”の話だった。武力を持たない黒組織、というマクドナルドの理想が変わらないことを知るキングスターは、他の団員達への心配の言葉も口にしつつ、彼に着いていくと頷いた。
そして、別れは突然訪れる。
キングスターと同時期にGBCへと入団した友人・エドエトワールの退団も、あまりに突然の報せだった。彼の退団を受け、話をしたいと声をかけてくれた牛桃ももこと話すうち、ズズは己の過去を省みることとなる。
“人はいつか裏切るものだ”
人に対して心を入れないように、感情を抱かなくなってしまった。そうやって今まで生きてきた。きっと、自分が居なくなったとしても、この街は変わらず進んでいくのだから。ズズの心を覗き込んでくるようなももこに、そんなに知りたいかと戯けて笑いながらも、どこか諦念の滲むキングスターだった。
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***2024年4月10日~5月19日(Day187~Day199)
&bold(){★[[EP13:変わる街、変わる人>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード13]]}
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去る者あれば来たる者あり。イベント続きのGBCには新しい春風も吹いて、キングスターもまたエンターテイナーとしての階段を駆け上がった頃。荒野へと旅立っていたキングスターは、修行を経て一皮むけた姿を皆に披露していた。
競輪に運動会、怖い話、と数々のイベントに出演しながら、己のやりたいことも進める多忙な毎日。これほど頑張っているのなら彼女の一人や二人、と悩む若人でもあるキングスター。その若人が勢い余って担当医を刺してしまったのは、慣れぬ恋情の恐ろしいところである。
さて、人も変われば街も変わる。市長の政策によりシマの奪い合いが始まるこの街で、武力をほとんど持たないマフィアのGBCは、どう生きるのだろうか。
果たして、街のエンターテイナーはどう振る舞う。
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***2024年5月22日~6月26日(Day200~Day213)
&bold(){★[[EP14:変革の街に煌めく星>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード14]]}
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新しい争いの形が生まれ、疲弊した組織に団長が口にしたのは諦念の言葉。キングスターは、シマなんてどうだっていいと思っていた。だが、彼のこだわりが見えたから守ろうと思った。けれど、そのこだわりを彼は終ぞ捨ててしまった。他でもない、家族を守るために。
ただ、それは彼が"変わった"だけに過ぎない。元ボスの亡霊を前にしてもGBCを選ぶことを口にした彼はもう、昔の彼ではないのかもしれない。
一方、相変わらずの多忙なスケジュールでイベントは執り行われる。その1つであるお笑いイベントでキングスターは、芸人として、そしてアイドルプロデューサーとして、大きな一歩を踏み出した。いつの間にか後輩も増え、その背中は憧れ、追われるものへと変わっていくのだった。
──6月1日。大人の階段も登ったキングスター。あの時独りだった青年は、もういない。笑顔と喜びに溢れた22歳のキングスターは、これからもこの街で輝き続ける星である。ハッピーバースデー。
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***2024年6月28日~8月4日(Day214~Day232)
&bold(){★[[EP15:ライバル、友人、別人格>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード15]]}
#region(開く)
シャンプロ主催のイベントに呼ばれたキングスター。その演者の中には、犬猿の仲であるSunriseの姿があった。ズズがDJとして着信音の集大成を披露する一方、晴れ舞台でHIPHOPを見せつけたSunrise。GBCと並んで双頭とも言えようシャンプロに実力を認められたMC Sunriseは、キングスターにとって正真正銘の&bold(){ライバル}となったのだった。
そんな折、迎えに行くと約束していた&bold(){友人}・エドエトワールがふらりと街に戻ってきた。GBC団員である自分と彼の友人である自分に挟まれるキングスター。立ち回りが下手な彼をどうにも見捨てられないキングスターは、彼を沈めようとする団員を止め、彼と接触するのに細心の注意を払うことを決め、一件落着、そう思った矢先のこと。
マクドナルドから、彼への接触を避けるように忠告されたのだ。
彼を救いたい。時間が解決してくれるだろう。それまでは刺激しないであげてほしい。と語る団長の言葉に頷き、相対していたレンと殴り合い、長らく続いた事件はひとまず終着点を迎えたようだった。
そして。
「申し訳ないけど、クイズ大会は私がやりますよ」
再び現れた&bold(){別人格}。同時期に、牛桃ももこに人格について問われるキングスターは、主人格とは何か、自分とは何かを考えることとなる。全ての感情を持ってないと主人格と言えないのなら、己は主人格ではないかもしれない。喜びを与えるという感覚だけを握りしめた“キングスター”は、GBCがなくなればきっと、その姿を別物に変えてしまうだろう。そんな予感を胸に、今日もキングスターは己の内側を隠すのだ。
#endregion(閉じる)
***2024年8月14日~9月12日(Day233~Day245)
&bold(){★[[EP16:負けられない戦い>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード16]]}
#region(開く)
とある夏の日。GBCのみならず多数のイベントが企画されるロスサントスにて、キングスターの元に届いたのは大学が開講されるという報せだった。その大学では講義が行われるらしく、出てみたいと思ったキングスターは主催である転移逆転移に連絡を取ることとなった。だが、人伝で彼に伝えられた登壇の申し出に返ってきたのは「自分が最初に呼びたいと思うくらい、高みに来い」という挑発的な言葉。キングスターのエンタメ魂に火が灯る。かくして負けられない戦いが火蓋を切って落とされたのだった。
そして、キングスターが自身の主催するトークイベントの登壇者として、ヴァンダーマーの名前も挙がった。彼に出演依頼をする中で、キングスターがギャングらしい振る舞いをしたと彼に認められることとなる。初めて本気で腹を立てた。実力で分からせてやる。そういうことだろうと彼に語られ、改めて自分を省みることとなった。
が、そう簡単に上手く行かないのがこの街の特徴である。
こともあろうかそのヴァンダーマーに君島こはるが喧嘩を売ってしまったと情報が入ってきたのは、イベント前夜のことだった。ズズの尽力もあってかイベントには出演してもらえ、トークイベントそのものは大成功を収めた。発端である転移からも素晴らしいイベントだったと褒められるほどだった。
しかし、責任を感じたこはるがアンダーボスを辞めると言い出したり、それを許さないマクドナルドが彼女を叱ったりとてんやわんや。おまけにするには甘酸っぱい話だが、こはると花火大会に行ったり慣れない言葉を吐いたりとこちらもてんやわんや。
どうやらGBCに訪れた小さな春風は、キングスターを振り回すほどには強かったようだ。
#endregion(閉じる)
***2024年9月24日~10月19日(Day246~Day259)
&bold(){★[[EP17:夢と情熱>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード17]]}
#region(開く)
エンターテインメントに溢れたロスサントスで、キングスターはとあるエンターテイナーに圧倒されてしまった。それは、この街で劇団を志す山田ジェイミーという青年である。彼の描いた舞台は、キングスターの心に火を灯した。
一年前。キングスターがGBCを辞めるか否かの岐路となった舞台『DREAM FRIENDS』──街中の、白も黒も関係なく、皆を圧倒させたあの舞台を、もう一度。キングスターがGBCの団員達の前で語るは熱い思い。
「もう一回、ここのテントの中で何かやりませんか」
その熱い思いは団員達を突き動かすに十分な熱量だった。自身のパートを磨いてくる者もいれば、無茶に応えて新たに楽器を始める者もいた。そしてこの大舞台は1つではない。マクドナルド率いるミュージカルも、キングスターのミュージカルの後に公演されるという。キングスターはももこを主役に据え、マクドナルドはトウユンを主役とした。この街に今、二つのミュージカルが開演されようとしていた。
キングスター率いるミュージカル『DREAM IN』──この物語は“あの日”から1年後の街で、夢を叶える少女の物語。公演日まで残り僅か。キングスターは不安を覚えつつも、団員達のポテンシャルに賭け、形になりつつある舞台を無事公演させようとしていた。
密かに立ちこめる暗雲に気がつかないままに。
#endregion(閉じる)
***2024年10月20日~(Day260~Day263)
&bold(){★[[EP18:重なる過去>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード18]]}
#region(開く)
GBCを魅せる、と意気込んだ矢先のことだ。トウユンの話をきっかけに、歯車がずれていく。このリハーサルを突き詰めていったら前回のサーカスを越えたものを作ることが出来るか。その問いかけから延期となったミュージカル。そして、過去のトラウマが過ぎって吐いた、熱量を信用できないというキングスターの言葉は、GBCに綻びを生むこととなってしまった。
5時間に及ぶ会議の末、すれ違いは浮き彫りになる。
台本の出来が良くない。座長は向いていない。ズズに向けられた言葉はナイフのように突き刺さり、かつての記憶が蘇る。まるで皆に責められているような感覚を覚える中で、必死に繋ぎ止めた理性。本当に伝えたいことは何か、それを探ってキングスターは話を聞き続けた。マクドナルドによって開かれた戦の場で、同調、反対、様々な意見の渦巻く中、「エゴだよね」という言葉がキングスターの心に大きな傷を作った。
これまで感情的に大声をあげることなどなかった。
全てを他の人格に任せてきた“キングスター”は、そこで初めて激昂した。
皆のためになるのら。GBCが大きくなるのなら。皆が一歩進んでいるのなら。一歩、踏み出そうかなって。過去と戦ってみようかなって。
キングスターのあげた悲痛な叫びは、皆の感情を揺さぶった。その実績を称え、マクドナルドにアンダーボスへと任命されたキングスターは、いつかこの鎖を外すと意気込み、一人街へとほっつき歩くのだった。
#endregion(閉じる)
***2024年10月29日~(Day264~Day271)
&bold(){★[[EP19:ひとりひとり違うから>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード19]]}
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キングスター率いるミュージカルは、5時間の会議を経て、大きな傷と共に立ち消えることとなった。皆に変わってほしい、気が付いてほしいと願うキングスターは、このままでは良くない、GBCを変えてほしいと、団員たちひとりひとりに向き合うことを決意する。ハンバーガー、天乃進、カム、マア、ダミアン、ネケ、デヤンス、ひろし、こはる、まめもん、ももこ、サトシ、らみ、そしてマック──。だが、そんなキングスターに団長から告げられたのは、“賞味期限切れ”というメッセージ。ネケの脱退という大きな代償は、物語の終幕を決意するのに十分だった。
悲劇が終幕を迎えたとて、起こったことは取り消せない。
けれど、何も変わらないわけではない。
ミュージカルは、団員たちに確かな爪痕を残した。GBCは、常にきっかけを投げ続けられる場所だ。利用できる場所だ。己の成長のために、頼れる場所だ。もっと見れば、話せば、分かり合える。そして、キングスターはやりたいことのため、そして己のスキルアップのため、自分にきっかけをくれたジェイミーの元での台本の修業を決意したのだった。
#endregion(閉じる)
***2024年11月20日~(Day272~)
&bold(){★[[EP20:>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード20]]}
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#endregion(閉じる)
//
//
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***&color(#ee7800){【伝説】}
|~人格(変装)|~伝説エピソード|
|👑|ロスサントス&bold(){唯一無二のコメディアン}である。|
|👑|初のお笑いソロライブで&bold(){おひねりのみで7000万円}を稼いだ。|
|🦉⛄|シリアルキラー・REDRUMの&bold(){10倍以上}の犯行(誘拐拉致・殺人未遂)に及んでいる。|
|🦉⛄(👑)|[[MOZU]]と[[餡ブレラ]]からのダブル報復を受けた。|
|👑|病院にて3000人目と4000人目のキリ番を踏んでいる。|
|👑|夏フェスオーディションにて功績を残せた結果、前夜祭を生んだ。|
|👑⛄|&infobox(title=プレイヤー,trigger=click,gravity=west){エド・エトワール/鬼野ねね/御花はな/牛桃ももこ/君島こはる/チョコラータ・メアリー}を6人ストグラ内で泣かせる。&bold(){※嬉し涙}(ももこは驚いて泣いている)|
|👑|警察ギャング白市民大勢に観衆される中カジノで&bold(){5000万を8.5億に変え}(ラストゲームはダブルダウンwin)(14戦9勝2敗3引)、その場にいた8人に5000万円ずつ配る。|
|👑|なしまに連れて行かれたカジノで&bold(){2億を11.5億に変え}(ラストゲームはダブルダウンwin)、噂を聞きつけTwiXにIDを貼った人達に1000万ずつ配る。|
|👑🦉⛄|(🎪加入前)白市民でありながら&bold(){計13回プリズン送り}になっている。|
|👑(🔵🔴)|市民からファーストインプレッションが酷評だった永々野々でモノマネ大会に突発参加し、3位を入賞する。|
|👑(👔)|ダメ元で白市民パスを申請したら黒市民パスを貰った。|
|👑(🩲)|2/8に1日の間に100回以上キモいと住民から言われるキモキモオチャレンジを成功させる。|
|👑|2時間で1億返してやると豪語し市長に3億で着信音を買ってくれと売り込み、結果的に時間内で&bold(){5億}稼いだ。|
|👑|市長に喧嘩を売って幾度も燃やされたり空から落とされている。(轢き逃げという立派な犯罪で仕返しも受けている)|
|👑|らびすぴ主催の運動会にて、借り物競走の全レースでズズが借り出された。&br()ズズが団長をつとめる白組が&infobox(title=※勝敗結果のネタバレ,trigger=click){最終結果で因縁の赤組と同点1位となり、サドンデスの団長同士の戦いで確率1%の勝利を掴み、優勝した。}|
|👑|街2周年の日(正確には前日の23時頃)に初チャンクを受け、翌日に市長からお気持ちDMが送られた上に5回チャンクを喰らった。|
|👑(🩲)|山下市長後任選挙に出馬し、最下位だったものの投票で2票を獲得する。※自投票はしていない。|
//更新を名乗り出てくださった匿名様が数ヶ月音沙汰が無くなってしまったため、自記の更新をさせていただきました。
//不確定なものや、ズズ以外の住人も実行している可能性があるものを削除しました。
***&color(#ee7800){【最新EP】}
#include(キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード22)
***&color(#ee7800){【物語】}&aname(episode)
***2022年9月~2023年7月(Day1~Day34)
&bold(){★[[EP1:エンターテイナーの光と影>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード1]]}
#region(開く)
この街に降り立った一人の男──キングスターダイヤモンドズズは、社会の怖さを知った。誤認逮捕や心ない言葉をかけられたことから警察に不信感を抱き、理不尽な目に遭い、過ちを繰り返していた。しかしそこで出会ったのが、後にキングスターの生き方を形作ることになる警察署長・番田長助だった。悪名を轟かせるか、この街でエンターテイナーとしての道を目指すかの二択を迫られ、自らの特技である“ギャグ”でお金を稼ぐ道を目指すことになったのである。
実家が火事になっていたため少し間を開けて街に戻ってきたキングスターは、かつてより住民が増えた街でギャグを披露しながら日々を過ごしていた。自ら作った宣伝カーはテーマ曲も相まって街の噂となった。しばしばトラブルを引き起こし、一時裁判まで起こったが、人に恵まれ、単独ライブを持ちかけられるほどになった。
街を恐怖に陥れた殺人鬼が現れたのはそんな時だった。
スターになると約束したあの日を思い出しながら、キングスターの心は揺れる。気に入らない者は手にかければ良い、そんな悪魔の囁きが己を変えていく。護身用と言い聞かせて手に入れたナイフ。街を見つめて考え込んだ。エンターテイナーとしてのストレスが積み重なり、キングスターの中で“なにか”が弾けたとき、そこに新しい自分──スーパーフライヤーミミズクが生まれていたのだった。
ミミズクは皆に空を飛んで欲しいと願い、バイクで人を飛ばしていた。信用できない警察に復讐するため、ギャングの手を借り銃を撃ち放したこともあった。その最中、ヴァンダーマーからヘリを用いた“シン・スーパーフライヤー体験”を教わり、彼を神様だと崇めた。
片やキングスターはお笑いライブを開くべくフライヤーを作っていた。そして7月の末に無事単独ライブを開催し、興行収入7000万を稼いだのである。
#endregion(閉じる)
***2023年8月1日~27日(Day35~Day55)
&bold(){★[[EP2:喜怒哀楽の人格達>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード2]]}
#region(開く)
己の中に2つの人格を抱えてしまったズズ。楽しいことを探すうちに、さらに別の自分──ミステリオンクイズが生まれてしまう。人を攫ってはクイズを出し、間違えれば銃で頭を撃ち抜く。その残虐な振る舞いに目をつけたのは、ロスサントスを牛耳るギャングのうちのひとつ・餡ブレラだった。彼等の手によってミステリオンは深海の藻屑となってしまった。幾度もその姿形を変えて蘇るも餡ブレラの手により何度も消され、ついに音を上げたミステリオンは、ギャングに手を出さないことを約束に今を生きている。
一方でキングスターは、自分の中に存在するらしい“別人格”についてエド・エトワールから聞かされることになる。度々、何故か刑務所で意識を取り戻すことが多いキングスターは、別人格の存在を薄々自覚していった。別人とは思いたい、しかし周囲にとってはどの人格も“ズズ”に違いないのである。
ところが、エド・エトワール、サブちゃん、中川蔵人から衝撃的な事実が明かされた。
ズズが集団訴訟を、しかも民事ではなく刑事訴訟を起こされかけているという話だ。別人格の起こした全罪状を洗われれば終身刑が免れない、それほどの大事になってしまっているのだという。人格はキングスターを含めて「喜」「怒」「哀」「楽」の4人いるらしいことを彼等から聞き、自分が“多重人格”であることを身をもって理解したのだった。
別人格の影響で各所が出禁となってしまう騒ぎがあったり、深層心理にギャングへの恐怖を植え付けるためにMOZUから制裁を食らったり、とある一件でMOZUと餡ブレラ両者から一気に戒められたり、それでも頭が痛んでは意識がなくなる毎日。この街に居られなくなるかもしれない、そんな恐れを抱く。そんなキングスターの恐怖を余所に、他の人格達はそれぞれの欲に任せて毎日を送っていた。
そうして慌ただしく過ごした街も一周年を迎えた。今後、キングスターの人生がどうなるのか、それは神のみぞ知るのかもしれない。
#endregion(閉じる)
***2023年8月28日~9月19日(Day56~Day69)
&bold(){★[[EP3:仲間とは。家族とは。>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード3]]}
#region(開く)
別人格のそれぞれの思惑もありつつ、どうにか毎日を送っているズズ。だが、体の様子がどこかおかしい。そんな折、マクドナルドから彼の会社に入らないかと問われることになる。運命を左右する選択を迫られ、キングスターの出した結論は──彼の元に入ること。こうしてキングスターは“GoodbyeCircus”の一員となり、新たな家族に恵まれて喜びに満ちるのだった。
組織の一員として、自分に何が出来るのかを探りながら動くキングスター。一人では出来なかったことをたくさん経験し、家族と共に着実に成果をあげていく。新たな家族も加わった変革のGBCで、コメディな日々を繰り広げていった。
ところが、マックの失言をきっかけに、キングスターはギャングからの報復を受けることになる。必死に隠したGBCとの繋がり。1億円と命を天秤にかけられた恐怖。失った信頼は簡単には戻らない。一人の方が良かったのではないかと、組織を抜けることさえ考えた。葛藤を抱えて迎えた家族会議で、キングスターは停滞する組織の背を押すことになる。
「2週間のうちにGBCで、街全体を巻き込んだ何かをしてほしい」
キングスターに謝罪し、真摯に向き合ってくれたマックに課した猶予。その間はマックの期待に応えよう。それでも駄目なら今度こそ、ひとりでこの街に生きることを決めた。
片や、キングスターの、否、どの人格も与り知らぬところで生まれた第四の人格──傷傷。謎のカウントダウンを始めた彼は、一体何が目的なのだろうか…。
#endregion(閉じる)
***2023年9月21日~10月19日(Day70~Day86)
&bold(){★[[EP4:白も黒も集う街>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード4]]}
#region(開く)
みんなで1つのショーを作り上げることを決めたGBC。約束まで2週間、キングスターはマックの本気を確かめるため、組織に留まることになった。
LWGPとの抗争やヴァンダーマーとの語らいを経て、GBCに入った理由を思い返す。仲間であり家族だから。忠誠を誓おうと思ったから。──マックがつくろうとしている世界を、警察もギャングも白市民も武力ではなく集えるような世界を、本気で信じたから。
約束の日までのキングスターは、マネーゲームに歌にセクハラ(?)と、変装で新たなエンタメを模索しながら、サバゲに誕生日会と、家族との時間を過ごした。ショーを目前に新しい団員を迎えたGBCに二つ、事件が降りかかる。ピザ訴訟事件は演技と話術、各々の団員の力を集めて無事に解決した一方、スプレー事件は疑念の中で終わりを告げた。何者かに抗争を唆されているのではないか、そんな予感を覚える。
さて、ショーまで10日というそんなある日、ひょんなことからキングスターはALLINのボス・MonDの車を爆発させてしまう。自業自得故に、仲間にもボスにも誰にも相談出来ない。絶望と涙に塗れたキングスターは、ALLINの恐ろしさに震えながらも、多大なる犠牲の末、間一髪許しを得たのだった。抗争という最悪の事態は避けられたものの、嘘に嘘を重ね、一歩間違えれば全てが崩れ去る綱渡り。得たものもあったが、自棄のグレネードによる代償はあまりにも大きかった。
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***2023年10月20日~11月10日(Day87~Day100)
&bold(){★[[EP5:ギャングの在り方>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード5]]}
#region(開く)
どうにかALLINとの抗争の窮地を脱したキングスターは、疑いなくGBCに復帰し、自分の吐いた嘘を墓場まで持っていくことを誓った。文化祭での“ノリと勢い”の漫才を経て、ショーの稽古に励む。
そして迎えた本番。緊張の中で団員達は各々のベストを尽くし、公演は拍手と歓声の中で幕を閉じた。キングスターの一言をきっかけに紡がれた、ともだちの物語。マックは家族に、今後どうしたいかを問いかける。他の家族がGBCを続ける意思を露わにする中、キングスターが出した答えもまた、GBCについていくことだった。GBCならば本当に、“ギャング”という言葉の意味を変えられるのではないか、そんな期待を胸に抱きながら。
こうしてGBCは、誰一人欠けることなくショーを終えたのだった。
これまで黒い仕事に消極的だったGBCも、ギャングとして大型犯罪に挑戦することになった。キングスター含む3人の団員が指名手配となり、警察にはキングスターがGBCの一員ではないかと察せられることとなった。さらに、友人・鬼野ねねが黒に染まったことも彼女の口から語られ、彼女との関係性が変わるのではないかという予感を覚える。
一方、ズズの別人格・ミステリオンクイズは、ショー公演終了を境に再び表に現れた。しかし、弟子の姿が見えず、彼女が自分の元を去ってしまったのではと勘ぐることになる。ところが弟子は再びミステリオンの前に現れ、感動の再会を果たす。そして変わらない、否、成長した彼女と、再び関係性を築くことになるのである。
#endregion(閉じる)
***2023年11月11日~11月30日(Day101~Day113)
&bold(){★[[EP6:信用と信頼>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード6]]}
#region(開く)
さて、今月の大仕事は馬ウメ結婚式。プロポーズからずっと二人を追ってきたGBC。初めて挑戦する分野もありながらも、式はつつがなく執り行われ、初雪で幕を閉じた。キングスターが好意的に思っていたきつねの尻尾も掴み、大成功を収めることとなった。白も黒も分け隔てないという方針も見つめ直し、団員達は各々のやってみたいことを語るようにもなった。
そんな折、ほんの冗談かのように、メアリーが子供を連れてきた。身に覚えのない子供をきっかけに始まったメアリーとの痴情のもつれは、ネットの波に乗って瞬く間に街中へ広がっていく。結婚だ、浮気だ、と尾鰭がついた噂によって、ズズ自身の人間性を疑われるほどになってしまった。
関係性をはっきりさせるため、ズズはGBCに協力を仰ぎ、メアリーとのデートを企てることとなった。結婚もしていないのに子供が出来た、という突拍子もない話に困惑する人も多いが、ひとまず責任は取らねばならない。果たして本当に実子なのだろうか、謎は深まるばかりである。
さらに、戯れをきっかけにキングスターは抗争の火種となってしまう。抗争相手は餡ブレラかNOLIMITかという八方塞がりな選択を迫られ、己の命をもって償おうとしたものの認められず、NOLIMIT相手に個人抗争を巻き起こした。涙を呑んだ3億円。シャンクズの強さとマックの優しさを感じ、口は災いの元という学びを経て、事件は甘くて苦い結末を迎えた。
#endregion(閉じる)
***2023年12月1日~12月29日(Day114~Day127)
&bold(){★[[EP7:変わりゆく人生>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード7]]}
#region(開く)
黒く染まりつつある組織の中で、今までの自分では通用しないと悟ったキングスターは、団員達に言わぬままに一人で頑張ろうと藻掻いていた。半グレの助けも借りつつ、素材集めやクラフト、ATMや銀行強盗に挑戦し、その苦労を肌で感じる。技術と知識の足りなさをひしひしと実感したキングスターは、どうにかGBCのために動きたいと変わる決意をしたのだ。
そんな中で、キングスターの手を引く人が居た。まだ団員を信用しきれないと語るキングスターに、もし、やりたいことが出来ないまま八方塞がりとなったら、自分の元へ来るといい、と語る&ruby(ハクナツメ){青年}。彼もまた、大きな夢に挑戦しているところだった。
新たな団員も増え、活動の幅が広がるGBC。団長不在で取り組む大型犯罪も成功を収め、団員達は少しずつ経験を積むこととなった。キングスターもまた、ヘリ担当としてその力を組織のために活かすこととなった。
順風満帆のように見えるが、平和の陰で少しずつ、抗争という名の暗雲は立ちこめるのであった。
#endregion(閉じる)
***2024年1月3日~1月21日(Day128~139)
&bold(){★[[EP8:誰かを想うということ>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード8]]}
#region(開く)
年も明けて、ついに動き出したGBCvsALLINの抗争。長の話し合いを聴く中で、互いのギャング像の違いを実感したキングスターは、抗争に対して複雑な思いを抱える。きっと自分の考えは“ギャング”としては間違っている。けれど、面白いからGBCに居るのだ。例え、組織に愛着はなくとも。
──GBCのために頑張れるんじゃないかと思ったら、抗争に参加しても良いんじゃないか。そう、&ruby( エスターク ){敵対組織の青年}に諭されたキングスターは、「自分のため」に抗争に出ることを決意した。
さて、多種多様な店の増えたこの街に開店したグッズ専門店にて、キングスターは初めてオタク心を覚えることになる。BMCの銀髪の少女に向けたのは強火な気持ち。彼女ばかりを大切にした結果、キングスターは他の人のグッズを蔑ろにしてしまう。もちろんキングスターの行動はBMCの怒りを買ってしまい、2億の懸賞金がかけられてしまった。街中を巻き込んだ大逃亡劇は、ギャングも驚く制裁と、幾度もの爆発と、ボス直々の禊にて幕を閉じた。そして、禊としてBMCのために働くキングスターは、彼等のあたたかさに触れて己のしたことを省み、知らないことが多かったことを実感した。
そんな中で、GBCの団員達にどこか不穏な空気を感じるキングスター。自分のいない間に何があったのか団員達に訊いて回るうちに、人間関係の亀裂を悟る。&ruby(エド・エトワール){大切な友人}が心配になったキングスターは、渦中の彼の話を訊くことにした。白か黒か、己の立場に悩む彼に、ただ“やりたいことをやればいい”と語る。かつて彼に告げた、何があろうと友達、という言葉を最後に残して。
#endregion(閉じる)
***2024年1月24日~2月11日(Day140~152)
&bold(){★[[EP9:対等であるために>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード9]]}
#region(開く)
無茶ぶりピエロの課すタスクに追われるキングスターは、ほんのりと組織内に漂ったギクシャクした空気感と、負けられない戦いや突発イベントを乗り越え、何とか己のすべきことをやり遂げた。イベントを通してGBCの噂は街を駆け巡り、興味を持つ者も増えつつあった。
そして、入団希望者の中には、自分のライバル・MC Sunriseの姿もあった。
常に自分と対等かつ真逆を向いていた彼が自身の所属する会社に興味を持つ。キングスターとしては複雑な気持ちを抱えることとなった。ライバルだからこそ彼の輝く場所にいてほしいと思うのは、わがままかもしれない。けれど、彼とは“敵”でいたいという強い思いは、分かってくれるだろうか。
どうやらキングスターと同じ気持ちを抱えていたらしい彼がGBCに入ることは叶わなかったが、彼の行く道をどうにか手助けしたいと考え始めたのだった。
GBCの新入団員も増え、新しい事業が開拓されていく。各々がやりたい夢を掲げる中で、キングスターとしても芸能活動に力を入れたいし、今となっては関係性も良好な気のする&ruby(ミステリオン){別人格}のやりたいこともこの場所で出来たらと思う。成長のために背負い込んだものは多いが、新しい道の可能性は今、開けつつあった。
#endregion(閉じる)
***2024年2月13日~2月28日(Day153~Day164)
&bold(){★[[EP10:折れて、折れて、強くなる>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード10]]}
#region(開く)
黒にも白にも力を入れるGBCは、他のギャング間で厄介な存在になりつつあった。そんな中、キングスターはギャングとしての在り方をウェスカーから問われる。武力だけではない、それ以外の“何か”を知りたくて。馬鹿みたいに間違えている&ruby(マクドナルド){アイツ}の行く末を見たいから、キングスターは今日も彼の隣にいる。
一方で、マックによる無茶は日々押し寄せる。彼のオーダーについに耐えられなくなったキングスターは、心を折りつつも団員達に助けを求めた。しかし、誰かに頼ることで自由がなくなるのなら、いっそ誰にも頼らずに一人で動くことも脳裏を過ぎる。どうやら自分をパンクさせようとでもしているのだろう、ピエロの思惑に嫌気が差しながら、己の忙しさや技術に言い訳をしたくなくて、断ることに恐怖を覚えていた。
この街のエンターテイナーとして、イベントもタスクも尽きぬ毎日。成長する仲間に触発されながら、キングスターは今日も多忙な生活を送っている。
#endregion(閉じる)
***2024年3月1日~3月20日(Day165~Day176)
&bold(){★[[EP11:エンターテイナーとしての覚悟>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード11]]}
#region(開く)
春は出会いと別れの季節。キングスターがカレー屋で世話になり、別人格であるミミズクとも馴染みの深い少女・牧田ここなが帰国する、という連絡を受けたのはそんな折だった。街の住民達に愛された彼女は、たくさんの人の声を背に空へと飛び立っていった。そして、しばしの別れを告げた後、何故だか空を飛びたい気持ちを覚えたのだった。
そして迎えた大喜利大会で、キングスターは司会役を務めることとなる。大きなイベントで司会進行を受け持つのは初めてのこと。キングスターとしては反省の多いイベントだったが、マックをはじめとする住民達に褒め言葉をもらうこととなった。
街では日々、新しいものが求められる。そんな時、マクドナルドに問われたのは、キングスターが何をやりたいか、ということだった。やりたいことなどたくさんあった。どこか自信のなさを滲ませるキングスターにマクドナルドは、もっとこの会社を利用して、死ぬほど働きなさい、と笑った。夢が叶う街、という言葉を思い返す。夢、というよりは無茶ぶりの多い生活に、どこか疲れを感じているのだろうか。お笑い芸人として何かを目指すのは、難しいことだった。
#endregion(閉じる)
***2024年3月21日~4月13日(Day177~Day186)
&bold(){★[[EP12:ギャングとマフィア>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード12]]}
#region(開く)
驚きの報せとは突然訪れるもので、抗争相手であるALLINからなしまが脱退した、というのも急な報せだった。彼が何を思って抜けるに至ったのか、考えている間にもALLINとの抗争を迎える。キングスターはレースに出場することはなかったが、応援役として仲間のため声を張り上げた。引き分けとなった抗争は、それに参加している実感に欠けたかもしれないが、楽しいものとして幕を閉じた。
さて、なしまが何を思って組織を離れるに至ったのか、気になったキングスターは彼に問いかけることとなる。組織のために覚悟を持って、彼はALLINを抜けたという。
なしまから問われた“ギャング”に入った意味、命を賭けたエンタメ性、それを語った日にマクドナルドから明かされたのは“マフィア”の話だった。武力を持たない黒組織、というマクドナルドの理想が変わらないことを知るキングスターは、他の団員達への心配の言葉も口にしつつ、彼に着いていくと頷いた。
そして、別れは突然訪れる。
キングスターと同時期にGBCへと入団した友人・エドエトワールの退団も、あまりに突然の報せだった。彼の退団を受け、話をしたいと声をかけてくれた牛桃ももこと話すうち、ズズは己の過去を省みることとなる。
“人はいつか裏切るものだ”
人に対して心を入れないように、感情を抱かなくなってしまった。そうやって今まで生きてきた。きっと、自分が居なくなったとしても、この街は変わらず進んでいくのだから。ズズの心を覗き込んでくるようなももこに、そんなに知りたいかと戯けて笑いながらも、どこか諦念の滲むキングスターだった。
#endregion(閉じる)
***2024年4月10日~5月19日(Day187~Day199)
&bold(){★[[EP13:変わる街、変わる人>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード13]]}
#region(開く)
去る者あれば来たる者あり。イベント続きのGBCには新しい春風も吹いて、キングスターもまたエンターテイナーとしての階段を駆け上がった頃。荒野へと旅立っていたキングスターは、修行を経て一皮むけた姿を皆に披露していた。
競輪に運動会、怖い話、と数々のイベントに出演しながら、己のやりたいことも進める多忙な毎日。これほど頑張っているのなら彼女の一人や二人、と悩む若人でもあるキングスター。その若人が勢い余って担当医を刺してしまったのは、慣れぬ恋情の恐ろしいところである。
さて、人も変われば街も変わる。市長の政策によりシマの奪い合いが始まるこの街で、武力をほとんど持たないマフィアのGBCは、どう生きるのだろうか。
果たして、街のエンターテイナーはどう振る舞う。
#endregion(閉じる)
***2024年5月22日~6月26日(Day200~Day213)
&bold(){★[[EP14:変革の街に煌めく星>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード14]]}
#region(開く)
新しい争いの形が生まれ、疲弊した組織に団長が口にしたのは諦念の言葉。キングスターは、シマなんてどうだっていいと思っていた。だが、彼のこだわりが見えたから守ろうと思った。けれど、そのこだわりを彼は終ぞ捨ててしまった。他でもない、家族を守るために。
ただ、それは彼が"変わった"だけに過ぎない。元ボスの亡霊を前にしてもGBCを選ぶことを口にした彼はもう、昔の彼ではないのかもしれない。
一方、相変わらずの多忙なスケジュールでイベントは執り行われる。その1つであるお笑いイベントでキングスターは、芸人として、そしてアイドルプロデューサーとして、大きな一歩を踏み出した。いつの間にか後輩も増え、その背中は憧れ、追われるものへと変わっていくのだった。
──6月1日。大人の階段も登ったキングスター。あの時独りだった青年は、もういない。笑顔と喜びに溢れた22歳のキングスターは、これからもこの街で輝き続ける星である。ハッピーバースデー。
#endregion(閉じる)
***2024年6月28日~8月4日(Day214~Day232)
&bold(){★[[EP15:ライバル、友人、別人格>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード15]]}
#region(開く)
シャンプロ主催のイベントに呼ばれたキングスター。その演者の中には、犬猿の仲であるSunriseの姿があった。ズズがDJとして着信音の集大成を披露する一方、晴れ舞台でHIPHOPを見せつけたSunrise。GBCと並んで双頭とも言えようシャンプロに実力を認められたMC Sunriseは、キングスターにとって正真正銘の&bold(){ライバル}となったのだった。
そんな折、迎えに行くと約束していた&bold(){友人}・エドエトワールがふらりと街に戻ってきた。GBC団員である自分と彼の友人である自分に挟まれるキングスター。立ち回りが下手な彼をどうにも見捨てられないキングスターは、彼を沈めようとする団員を止め、彼と接触するのに細心の注意を払うことを決め、一件落着、そう思った矢先のこと。
マクドナルドから、彼への接触を避けるように忠告されたのだ。
彼を救いたい。時間が解決してくれるだろう。それまでは刺激しないであげてほしい。と語る団長の言葉に頷き、相対していたレンと殴り合い、長らく続いた事件はひとまず終着点を迎えたようだった。
そして。
「申し訳ないけど、クイズ大会は私がやりますよ」
再び現れた&bold(){別人格}。同時期に、牛桃ももこに人格について問われるキングスターは、主人格とは何か、自分とは何かを考えることとなる。全ての感情を持ってないと主人格と言えないのなら、己は主人格ではないかもしれない。喜びを与えるという感覚だけを握りしめた“キングスター”は、GBCがなくなればきっと、その姿を別物に変えてしまうだろう。そんな予感を胸に、今日もキングスターは己の内側を隠すのだ。
#endregion(閉じる)
***2024年8月14日~9月12日(Day233~Day245)
&bold(){★[[EP16:負けられない戦い>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード16]]}
#region(開く)
とある夏の日。GBCのみならず多数のイベントが企画されるロスサントスにて、キングスターの元に届いたのは大学が開講されるという報せだった。その大学では講義が行われるらしく、出てみたいと思ったキングスターは主催である転移逆転移に連絡を取ることとなった。だが、人伝で彼に伝えられた登壇の申し出に返ってきたのは「自分が最初に呼びたいと思うくらい、高みに来い」という挑発的な言葉。キングスターのエンタメ魂に火が灯る。かくして負けられない戦いが火蓋を切って落とされたのだった。
そして、キングスターが自身の主催するトークイベントの登壇者として、ヴァンダーマーの名前も挙がった。彼に出演依頼をする中で、キングスターがギャングらしい振る舞いをしたと彼に認められることとなる。初めて本気で腹を立てた。実力で分からせてやる。そういうことだろうと彼に語られ、改めて自分を省みることとなった。
が、そう簡単に上手く行かないのがこの街の特徴である。
こともあろうかそのヴァンダーマーに君島こはるが喧嘩を売ってしまったと情報が入ってきたのは、イベント前夜のことだった。ズズの尽力もあってかイベントには出演してもらえ、トークイベントそのものは大成功を収めた。発端である転移からも素晴らしいイベントだったと褒められるほどだった。
しかし、責任を感じたこはるがアンダーボスを辞めると言い出したり、それを許さないマクドナルドが彼女を叱ったりとてんやわんや。おまけにするには甘酸っぱい話だが、こはると花火大会に行ったり慣れない言葉を吐いたりとこちらもてんやわんや。
どうやらGBCに訪れた小さな春風は、キングスターを振り回すほどには強かったようだ。
#endregion(閉じる)
***2024年9月24日~10月19日(Day246~Day259)
&bold(){★[[EP17:夢と情熱>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード17]]}
#region(開く)
エンターテインメントに溢れたロスサントスで、キングスターはとあるエンターテイナーに圧倒されてしまった。それは、この街で劇団を志す山田ジェイミーという青年である。彼の描いた舞台は、キングスターの心に火を灯した。
一年前。キングスターがGBCを辞めるか否かの岐路となった舞台『DREAM FRIENDS』──街中の、白も黒も関係なく、皆を圧倒させたあの舞台を、もう一度。キングスターがGBCの団員達の前で語るは熱い思い。
「もう一回、ここのテントの中で何かやりませんか」
その熱い思いは団員達を突き動かすに十分な熱量だった。自身のパートを磨いてくる者もいれば、無茶に応えて新たに楽器を始める者もいた。そしてこの大舞台は1つではない。マクドナルド率いるミュージカルも、キングスターのミュージカルの後に公演されるという。キングスターはももこを主役に据え、マクドナルドはトウユンを主役とした。この街に今、二つのミュージカルが開演されようとしていた。
キングスター率いるミュージカル『DREAM IN』──この物語は“あの日”から1年後の街で、夢を叶える少女の物語。公演日まで残り僅か。キングスターは不安を覚えつつも、団員達のポテンシャルに賭け、形になりつつある舞台を無事公演させようとしていた。
密かに立ちこめる暗雲に気がつかないままに。
#endregion(閉じる)
***2024年10月20日~(Day260~Day263)
&bold(){★[[EP18:重なる過去>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード18]]}
#region(開く)
GBCを魅せる、と意気込んだ矢先のことだ。トウユンの話をきっかけに、歯車がずれていく。このリハーサルを突き詰めていったら前回のサーカスを越えたものを作ることが出来るか。その問いかけから延期となったミュージカル。そして、過去のトラウマが過ぎって吐いた、熱量を信用できないというキングスターの言葉は、GBCに綻びを生むこととなってしまった。
5時間に及ぶ会議の末、すれ違いは浮き彫りになる。
台本の出来が良くない。座長は向いていない。ズズに向けられた言葉はナイフのように突き刺さり、かつての記憶が蘇る。まるで皆に責められているような感覚を覚える中で、必死に繋ぎ止めた理性。本当に伝えたいことは何か、それを探ってキングスターは話を聞き続けた。マクドナルドによって開かれた戦の場で、同調、反対、様々な意見の渦巻く中、「エゴだよね」という言葉がキングスターの心に大きな傷を作った。
これまで感情的に大声をあげることなどなかった。
全てを他の人格に任せてきた“キングスター”は、そこで初めて激昂した。
皆のためになるのら。GBCが大きくなるのなら。皆が一歩進んでいるのなら。一歩、踏み出そうかなって。過去と戦ってみようかなって。
キングスターのあげた悲痛な叫びは、皆の感情を揺さぶった。その実績を称え、マクドナルドにアンダーボスへと任命されたキングスターは、いつかこの鎖を外すと意気込み、一人街へとほっつき歩くのだった。
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***2024年10月29日~(Day264~Day271)
&bold(){★[[EP19:ひとりひとり違うから>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード19]]}
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キングスター率いるミュージカルは、5時間の会議を経て、大きな傷と共に立ち消えることとなった。皆に変わってほしい、気が付いてほしいと願うキングスターは、このままでは良くない、GBCを変えてほしいと、団員たちひとりひとりに向き合うことを決意する。ハンバーガー、天乃進、カム、マア、ダミアン、ネケ、デヤンス、ひろし、こはる、まめもん、ももこ、サトシ、らみ、そしてマック──。だが、そんなキングスターに団長から告げられたのは、“賞味期限切れ”というメッセージ。ネケの脱退という大きな代償は、物語の終幕を決意するのに十分だった。
悲劇が終幕を迎えたとて、起こったことは取り消せない。
けれど、何も変わらないわけではない。
ミュージカルは、団員たちに確かな爪痕を残した。GBCは、常にきっかけを投げ続けられる場所だ。利用できる場所だ。己の成長のために、頼れる場所だ。もっと見れば、話せば、分かり合える。そして、キングスターはやりたいことのため、そして己のスキルアップのため、自分にきっかけをくれたジェイミーの元での台本の修業を決意したのだった。
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***2024年11月20日~2025年1月29日(Day272~Day286)
&bold(){★[[EP20:迷い>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード20]]}
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//ミュージカル、GBC辞めたい編
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***2025年2月6日~2025年4月11日(Day287~)
&bold(){★[[EP21:ひとり、またひとり>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード21]]}
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//ALLIN解散。なしまかな、鬼野ねねとの別れ。
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***2024年11月20日~(Day272~)
&bold(){★[[EP22:>>キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード22]]}
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***&color(#ee7800){【伝説】}
|~人格(変装)|~伝説エピソード|
|👑|ロスサントス&bold(){唯一無二のコメディアン}である。|
|👑|初のお笑いソロライブで&bold(){おひねりのみで7000万円}を稼いだ。|
|🦉⛄|シリアルキラー・REDRUMの&bold(){10倍以上}の犯行(誘拐拉致・殺人未遂)に及んでいる。|
|🦉⛄(👑)|[[MOZU]]と[[餡ブレラ]]からのダブル報復を受けた。|
|👑|病院にて3000人目と4000人目のキリ番を踏んでいる。|
|👑|夏フェスオーディションにて功績を残せた結果、前夜祭を生んだ。|
|👑⛄|&infobox(title=プレイヤー,trigger=click,gravity=west){エド・エトワール/鬼野ねね/御花はな/牛桃ももこ/君島こはる/チョコラータ・メアリー}を6人ストグラ内で泣かせる。&bold(){※嬉し涙}(ももこは驚いて泣いている)|
|👑|警察ギャング白市民大勢に観衆される中カジノで&bold(){5000万を8.5億に変え}(ラストゲームはダブルダウンwin)(14戦9勝2敗3引)、その場にいた8人に5000万円ずつ配る。|
|👑|なしまに連れて行かれたカジノで&bold(){2億を11.5億に変え}(ラストゲームはダブルダウンwin)、噂を聞きつけTwiXにIDを貼った人達に1000万ずつ配る。|
|👑🦉⛄|(🎪加入前)白市民でありながら&bold(){計13回プリズン送り}になっている。|
|👑(🔵🔴)|市民からファーストインプレッションが酷評だった永々野々でモノマネ大会に突発参加し、3位を入賞する。|
|👑(👔)|ダメ元で白市民パスを申請したら黒市民パスを貰った。|
|👑(🩲)|2/8に1日の間に100回以上キモいと住民から言われるキモキモオチャレンジを成功させる。|
|👑|2時間で1億返してやると豪語し市長に3億で着信音を買ってくれと売り込み、結果的に時間内で&bold(){5億}稼いだ。|
|👑|市長に喧嘩を売って幾度も燃やされたり空から落とされている。(轢き逃げという立派な犯罪で仕返しも受けている)|
|👑|らびすぴ主催の運動会にて、借り物競走の全レースでズズが借り出された。&br()ズズが団長をつとめる白組が&infobox(title=※勝敗結果のネタバレ,trigger=click){最終結果で因縁の赤組と同点1位となり、サドンデスの団長同士の戦いで確率1%の勝利を掴み、優勝した。}|
|👑|街2周年の日(正確には前日の23時頃)に初チャンクを受け、翌日に市長からお気持ちDMが送られた上に5回チャンクを喰らった。|
|👑(🩲)|山下市長後任選挙に出馬し、最下位だったものの投票で2票を獲得する。※自投票はしていない。|
//更新を名乗り出てくださった匿名様が数ヶ月音沙汰が無くなってしまったため、自記の更新をさせていただきました。
//不確定なものや、ズズ以外の住人も実行している可能性があるものを削除しました。
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