ジム・スナイパーⅡ

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ジム・スナイパーⅡ - (2022/11/01 (火) 01:24:40) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/05/27 Wed 22:00:09
更新日:2024/04/18 Thu 02:11:18
所要時間:約 17 分で読めます





スカーレット隊、発進!

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』等に登場するMS。
媒体によっては「ジム・スナイパーカスタムⅡ」と表記される。








性能諸元

型式番号:RGM-79SP
所属:地球連邦軍
   ティターンズ
開発:地球連邦軍
生産形態:量産機
頭頂高:18.0m
本体重量:45.0t
全備重量:61.0t
出力:1,390kw
推量:102,000kg
装甲材質:チタン合金セラミック複合材(一部ルナチタニウム合金)

武装
ビームライフル
ビームサーベル ×2
75mmスナイパー・ライフル
ハイパーバズーカ
ブルパップ・マシンガン
100㎜マシンガン
ハンドグレネード

主な搭乗者
地球連邦軍一般兵
リド・ウォルフ(踊る黒い死神、黒塗装の専用機)
マスター・P・レイヤー
マクシミリアン・バーガー
レオン・リーフェイ
ラリー・ラドリー
アニッシュ・ロフマン(漫画のみ)
ロン・コウ
アラン・アイルワード



ジム・スナイパーカスタムのコンセプトを継承して設計・製造されたMS。ベース機はジム・コマンド
寒冷地らしい青と水色のツートンカラーが特徴。
機体名称からよく混乱を招いているが、『ジム・スナイパー』の後継ではない。あれはロングレンジビームライフルを持っただけの陸ジムである。
そういった意味では『スナイパーカスタムII』表記が本当は正しい。
さらに後継機ではないが、名前を受け継いだ機体にジム・スナイパーⅢ*1がいる。

「ガンダム0080」劇中では、コロニー内連邦基地を強襲するケンプファーを迎撃するために、マシンガン装備で出撃。
……が、パイロットの技量差か、はたまたケンプファーの性能を油断したか、お供の量産型ガンキャノンと共にジャイアント・バズによって画面に登場して30秒位で爆散する。



まぁ、ジムらしいといえばらしい「やられ役」であった………、
そのため、当初はかなりドマイナーな機体で知名度も低く、一時期MSV扱いされたこともあった…………。









が。





この機体の本領はそんなものではない。
後年、陸戦型ガンダムと共に一年戦争もののゲームマンガ、小説等で大活躍することに。

中でも『コロニーの落ちた地で……』では主人公らの最終機体として登場する。
ヴィッシュ・ドナヒューのゲルググライノサラス等と死闘を演じている。
ホワイト・ディンゴの機体は実弾兵装と専用塗装が施され、カッコイイ。

また、『ガンダム戦記マンガ版、小説版共に連邦チームの僚機として配属。
あるときは正に、またあるときは負に、存在感を強めている。


では何故この機体がここまでプッシュされたのか?
その答えは、圧倒的なスペックである。

前身のジム・スナイパーカスタムは、元々エース用に改良されたジムであり、狙撃のみならず白兵戦にも対応した良機体であった。
ジム・スナイパーⅡはそのコンセプトを継承
高バランスかつ狙撃能力の高い「現時点での連邦量産機」の最大まで改良に改良を重ねた。

結果は素晴らしいものだった。

ジェネレーター出力、1,390kw。
スラスター総推力、102,000kg。

これは後の高級量産機「ジム・カスタム」はおろか、ジム系のオリジナルである「RX-78ガンダム」すら上回る超スペックである。
特に、スラスター推力はガンダムの55,500kgと比べると約1.8倍近い。
重量は多少ジムスナイパーⅡが重いものの、推力対重量比、つまり卓上数値での機動力はあのガンダムよりかなり上である。

その他も
外部ポッド化されたバルカン
(Mk-2に受け継がれる)

バイザー型の精密射撃ユニット
(ヘイズルに受け継がれる)

被弾の多い肩等の装甲の一部にルナ・チタニウム(後のガンダリウム)が採用される
(ギャプランに受け継がれる)

ビームサーベルを下部に装備するバックパック
(ネモに受け継がれる)

などなど
Zの時代でも通用することからもスペックの高さが伺えるだろう。

よく名前やスナイパーライフル装備ということで狙撃特化機体と勘違いされがちだがコンセプト的には高水準の狙撃もできる汎用機である。


メカデザインは逆シャア小説版の「Hi-νガンダム」やパトレイバーの「イングラム」「グリフォン」を手がけた出渕裕。
イングラムに見られる「出渕穴(ブチ穴)」という独特の手法も使われている。

●●●
●●

↑こんな感じの穴
カコイイ。


……と、ここまで素晴らしい機体なのに何故かガンプラでは、Bクラブの1/144旧キットジムコマンド用改造パーツ(ガレージキット)以来立体化に恵まれない非運の機体だった。
プラモデルHGUCにてザク改とケンプファーが立体化し、「次はジムスナⅡで0080機体がコンプ」…
というところまで行っておきながら、何故かその時点でHGUCは逆シャアシリーズへシフト。

量産型ガンキャノン(HGUC 044)ですら発売されたのに…
やはり劇中で30秒しか出なかったのが……。

まったく!
何やってんの!と思ったら12年の9月にようやく発売。オマケでプチモビのドラケンEが付属する。
バルカンポッド、半分シールド、ホバートラック付属のWD仕様もプレバン限定で販売された。

1/100は長らく存在していなかったが、こちらも2017年にMG化。やはりWD仕様はプレバン限定。

なおHGUCは頭部の形状が設定と異なる(他のジムのようなメインカメラのトサカがついている。なおUCカードビルダーのイラストなどでもトサカ付きで描かれていたことはあった)ため、気になるモデラーは改造が必要。

ちなみに、ROBOT魂のジムスナⅡはHGUCシリーズと比べても大きさはさほど変わらず、造形も可動も申し分ないが、完成品なためか如何せん値段が高い。

魂ウェブにて『コロニーの落ちた地で…』のWD隊仕様が注文可能だった。シールドとロングレンジビームライフルが新規にくっついてきた………………のだが、胸部の塗り間違いにより本体が丸々後日購入者に再送されるというとんでもないミスが起こった。




武装

  • 75mmスナイパー・ライフル
    型式番号:Franz EF-KAR98K
旧世紀のドイツ・モーゼル社製ボルトアクションライフル・Karabiner 98 Kurzを基に開発されたフランツ社製の実弾式ライフル。
連邦陸軍の75mm無反動砲を転用した火器で、液体炸薬を用いるが、その設計には強いこだわりが窺える。
何せMSの武器としては珍しく、オリジナルと同様ボルトアクション式ライフルで、装弾数も同じく5発。当然バレル内にはライフリングが刻まれている。
しかし、ボルトアクション式である為に対MS戦闘には不向きで接近戦や迎撃には有用とは言えず、取り回しの良いマシンガンやビームライフル等を持っていくパイロットの方が多かったようだ。

しかし狙撃ライフルとしては開発を担当したフランツ社によるこだわりの設計と製造によって優れた弾道性能を誇り、本体の複合センサー、コンピューターとライフルのエレクトリックサイトの連動でアウトレンジからの敵指揮官機及び母艦への狙撃で真価を発揮した。
また、他の機種でも精度を問わなければ近~中距離用の無反動砲として運用出来る。

設定は『ポケ戦』当時からあったものの、本編には登場しなかった為に長らく実弾かビームかも解らず、ゲーム作品などでは曖昧な設定だった。*2
「マスターグレード ジム・スナイパーⅡ」に付属する物には新たにバイポッドが付いている。


  • ロングレンジ・ビームライフル
    型式番号:XBR-X-79YK
ジム・スナイパーなどが使用した物と同じ大型ビームライフル。
漫画やゲーム作品などで装備している場合が多いが、描写はそれぞれ異なる。


  • ロング・ライフル(ロングバレル・ライフル)
    型式番号:HWF GR・MLR79-90mm
一年戦争末期に開発されたドッカブルタイプの実弾式ライフル。90mmブルパップマシンガンで有名なホリフィールド・ファクトリー・ウエポンズ製。
90mmブルパップ・マシンガンのシステム・ウエポン構造であるを点利用した組み換え品で、フローティングタイプのバレルにバイポッド付き、装弾数120発、地上有効射程距離6,900m、弾頭は徹甲榴弾とされる。
一年戦争後は主にこのライフルを運用したようで、7000m以上の対MS戦闘で初弾命中率95%を記録したという。

元ネタは「マスターグレード ジム改(スタンダードカラー)」に付属した装備。


  • ビームライフル
    型式番号:XBR-M-79S
対MS戦用に開発された専用ビームライフル。
百式のBR-M-87ビームライフルにそっくりだが、これをEパック式に改良して出力をアップさせたものが百式のものであるとのこと。
対MS戦闘では狙撃用ライフル装備だと不利だったのでこちらを装備するパイロットの方が多かった…とされているが、その設定が反映されたことは殆ど無い。
一応、連邦軍のエースパイロット、「踊る黒い死神」ことリド・ウォルフの専用機が使用したという記録が残っている。


  • L-9ビームライフル
    型式番号:BOWA BR-M-82L-9
『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』に登場した特殊部隊「シャドウズ」のカイン・ラグナード機やティターンズ仕様機が持つEパック式のビームライフル。
ガンキャノンのビームライフルを基に開発された狙撃用ビームライフルで、1射毎に1パックを消費するが、ミノフスキー粒子散布下でも威力・射程は共に絶大である。


  • 90mmブルパップ・マシンガン
    型式番号:HWF GMG・MG79-90mm
ホリフィールド・ファクトリー・ウエポンズ製のブルパップ式マシンガン。通称「ジム・マシンガン」。
システム・ウエポン構造を採用していて、部品交換によって容易にロング・ライフルやジム・ライフルに組み換えられる。

U.C.0079~U.C.90年代のジム系に広く愛用されているマシンガンで、SP型も「ポケ戦」でこれを持っていた。
そして一発も撃つことなく撃墜された。合掌。

映像作品で持っていたので、模型等には大体これが付属する。


  • 60mmバルカンポッド
ジム系には珍しく、本機には頭部バルカン砲が固定装備されていないが、オプションパック方式のバルカンポッドを頭部右側面に追加することが可能となっている。


  • ビームサーベル
唯一の固定装備。リアアーマーに2本セットされている。
この配置はエゥーゴのネモに引き継がれた。


  • 対MS戦用シールドⅡ
    型式番号:NFHI RGM-M-Sh-AGD
ノーフォーク産業製の曲面型大型防盾。
装甲材はルナ・チタニウムではなくチタン合金セラミック複合材だが、形状が曲面になったことと対ビームコーティング処理が施されたので、対弾性と対ビーム性は向上している。
裏面にマウントラッチを増設してビームサーベルや予備マガジンを携行出来るようにしたケースもあったようだ。

基本的に本機はこれを装備しているが、運用する部隊によっては陸ガン系のショートシールドなどその他のシールドも使う。


  • その他
連邦軍のMS用火器は大体運用出来る。
確認出来る限り
  • BLASH XBR-M-79E ビームライフル
  • YHI YF-MG100 100mmマシンガン
  • YHI ERRL-TYPE.Doc-04/380mm ロケットランチャー
  • BOWA BG-M-79F-3A ビームガン
  • BLASH XHB-L03/N-STD ハイパーバズーカ
  • ハンドグレネード
などなど。作品によっては『第08MS小隊』で登場した連邦製MSの武器も使う。




個人・部隊用カスタム機

リド・ウォルフ専用機

「踊る黒い死神」ことリド・ウォルフ少佐の専用機。
ア・バオア・クー攻略戦は本機で参加、多大な戦果を残すも名誉の戦死を遂げる。


ホワイト・ディンゴ隊仕様

オーストラリアで活躍していた遊撃MS小隊ホワイト・ディンゴ隊に届けられた機体。
上述の通り『コロニーの落ちた地で…』後半の主人公機+僚友機。
ロールアウト直後に届けられたために塗装する暇が無かったので、カラーリングはホワイトディンゴのパーソナルカラーであるグレーではなくロールアウトカラーであるホワイト+ブルーのツートンとなっているが、それがかえってジム系でありながら主人公らしさを演出している。


ジャン・ディベビエ専用機

教導部隊であるネメシス隊のジャン・ディベビエ中尉の専用機。


シャドウズ仕様

特殊部隊「シャドウズ」用のカスタム機。
パイロットはチーム5の隊長であるカイン・ラグナード大尉。
カラーリングはダークグレーと黒のツートン。

狙撃センサーの変更やバルカン砲の追加、L-9型ビームライフルのEパックの増設などカスタマイズされている。


ティターンズ仕様

ティターンズ仕様のスナⅡ。
頭部の光学式カメラシステムなどが新型になっている等、近代化改修が施されている。
旧アルビオンクルーの多くが乗艦したことで知られるアレキサンドリア級重巡洋艦アル・ギザに搭載されていたとされる。



バリエーション

本機が既にコマンド系列であるため、より関係があるもののみ記載。

ジム・スパルタン

型式番号:RGM-79S
所属:地球連邦軍
   カラバ
全高:18.0m
重量:43.6t
全備重量:61.7t
装甲材質:チタン・セラミック複合材
出力:1,250kW
推力:67,800kg
武装:ミニガン
   ハンドガン
   WAMM(有線式対MSミサイル) ×2基
   ハンドグレネード ×3発
   パルスナイフ
   ビームサーベル
   M粒子散布ポッド
   スモークディスチャージャー
   カモフラージュジャケット
《主なパイロット》
グレイ大尉
レナート・ジェルミ


「F.M.S.」に登場。
スナイパーⅡに類似した姿を持つ機体で、亜熱帯地域でのジャングル戦などの局地戦を想定して少数生産された機体。
厳密に言えばジム・コマンドの系列機だが、ジム・スナイパーⅡとは同時期に開発が進められていた為に設計の一部が流用されていて、実質的な兄弟機に相当する。

長らくゲームへの出演も無いマイナーな存在であったが、『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy.』に久々に登場。
物語上は敵役ではあったが、カスタム機も登場するなど知名度は大きく向上したと思われる。


ペイルライダー

型式番号:RX-80PR


「機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク」関連作品に登場。
最新技術を投入した次世代機としてスナイパーⅡをベースに開発された。
莫大なコストによって四機で計画が中止されたものの、グレイヴ(作品によってはグレイブ)に回収され、オーガスタ研究所でHADESの移植や更なる改修が行われた。
そのためかオーガスタ系のガンダム4号機/5号機ガンダムNT-1と同型もしくは類似した装甲や武器を持つ。

ペイルライダーのデータ収集用に非正規部隊で運用されたレッドライダー(アグレッサー部隊が使用)、ホワイトライダー(後述のキャバルリ―の武装を試験)、ブラックライダー(電子戦・光学迷彩の試験機)の三機や
HADESを含めて再び量産を試みたペイルライダー・キャバルリーやHADESが失われたキャバルリ―であるデュラハンなどが運用されており、
明言されてないものの、これらも当然ながらスナイパーⅡからの派生であると思われる。


ジム・ドミナンス

型式番号:RGM-79DO
武装:2連ビームキャノン
   ビームサーベル
   ボックスタイプビームサーベル
   ガンターレット
   シールド
《主なパイロット》
ユウ・カジマ
フィリップ・ヒューズ


漫画「ザ・ブルー・ディスティニー」にて登場。
より正確には後期生産型ジム(後期型ジムやジム後期生産型のような固有名ではないので雑にいえばコマンド系列)をベースにした機体。
ペイルライダーと同じくオーガスタ研で開発されたためか、外見がよく似ている。

ジムをより実戦向きに改修するための量産を前提としていないデータ収集用であり、少数しか生産されていない。
そのうち一機がモルモット隊のユウ・カジマに配備されており、データ収集を行っている。

高い性能を持つのだが、本作のユウは力及びブルーディスティニーを求めているためか、本機ですら最大出力で扱っており、ブルーに及ばないと考えていたり、
漫画版0083のGP01のようにアクアジムのパーツを用いた水中仕様で無理に陸上戦闘に移され攻撃を受けるなど結構苦労することに…

バックパック、腰部のバズーカラック、ボックスタイプビームサーベルユニットのようなスナイパーカスタムの要素を持ち、デザイナー設定では本機はスナイパーカスタムの後期生産型ベース版といったところで、本機からより狙撃性能を特化させたものがスナイパーⅡであるという。

ユウがブルーに乗り換えた後はフィリップが機体を引き継ぎ、カラーリングも白黒のツートンに変更された。
こちらはジオン軍から鹵獲したガンターレットを2基装備している。


ジム・スナイパーK9

型式番号:RGM-79K9
全高:18.0m(ビルダーの独自設定)
本体重量:80.2t(ビルダーの独自設定)
主動力:プラフスキー粒子
装甲材質:プラスチック
製作:マリオ・レナート
ファイター:フリオ・レナート


『ガンダムビルドファイターズ』に登場したガンプラ
レナート兄弟がHGUCジム・スナイパーⅡをベースにカスタムしたもので、ガンプラバトル世界大会予選を様々なガンプラを使って手の内を明かさなかったレナート兄弟にとっての、決勝トーナメント用の切り札である。

一回戦ではルワン・ダラーラのアビゴルバインを破り、準決勝では3代目メイジン・カワグチのケンプファーアメイジングと激闘を繰り広げた。


ジム・シューター

型式番号:RGM-79SQ


スマホゲームアプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場するゲームオリジナルMS。
U.C.0090年代では既に老朽化も著しいジム・スナイパーIIを超長距離支援用に再利用した機体で、サブフライトシステムの普及で対空攻撃の重要性が増したため、本機が開発された。
そういった任務の都合から、武装は専用のロングレンジ・ビームライフルのみ。




ゲーム


連邦サイドの使用機体として登場。何故か「GM SNIPER CUSTOM II」と表記されている。
射撃武器はロングレンジビームライフルのみ選択でき、機動性や攻撃力はガンダム系に比べると少々劣るが、腕で十分カバーできる程度。
他のジム系と比較すると図抜けた性能で、最後まで使える機体である。
なお、選択時にある事をするとカラーがWD隊仕様になる。
僚機でも可能なのでWD隊の再現が可能となっている。


何気にスナイパーと名の付く機体の中で唯一参戦している。
ライフルのエフェクトが残念だが、改造すればなんとガンダムを2発で撃墜する超威力を発揮する。


コスト240の狙撃型機体ジオンのゲルググJのライバル機。
射撃武器はロングレンジビームライフルでマニュアル狙撃タイプ。またセッティングにより武器の特性と射程が異なる。最大射程は1000mを超える(N設定)
N設定は絆で最大射程を誇り、連続照射で大ダメージを与えることが可能。一方でダウン値が低く、ダメージも連続照射でないと決定打を与えられず、接近されると対処し辛い。
機動1はダウン値が低く照射時間が短い弾。四発内蔵。
機動2は照射時間が短いが、機体によっては触れただけでダウンさせる弾を持ち、ある程度は接近したMSを対応できることが可能。弾は一発。

装甲1はダウン値と威力が高めの弾を二発装備。
装甲2は照射時間が長めで拠点に有効な弾を一発装備。

サブ武器はハンドグレネイドAorB
Aは普通のグレネイド
Bは焼夷弾だがコストが20上がり、何かにぶつかった時点で起爆するため使いづらい。

他WD隊仕様が射撃機として使える。コストは220
メイン武装はダウン値と、近距離に比べると威力が高めの100mmマシンガン
威力が控えめな試作型ビーム・ライフル
試作型よりも性能を全般的に向上させたビーム・ライフル(コスト+10)
がある

サブ武装はダウン値高めの頭部バルカン砲
一度に二発投擲するハンド・グレネイド
相手の足元を狙うハイパ・バズーカ(コスト+10)がある


同コスト帯の機体の中では機動性に優れ、BRの威力は適正距離では70を超える。
近距離のような運用をこなせる機体。


宇宙ステージではビーム攪乱幕の餌食に遭いやすく狩ったり狩られたされやすいが、撹乱幕のない地上ステージでは化ける。
ジオンルートの地上戦でこいつの大隊をレビルが率いてくると戦場は地獄に変貌する。異常なまでの命中率の高さがウリ。


  • MS戦線0079
連邦側の高コスト機。ジャブローの激戦が終わったユニット-1にガンキャノン量産型、ジム・コマンドとともに実戦試験のため支給される。
ロングレンジビームライフルはビーム兵器をドライブできる機体なら例えジムでも問題なく運用できてしまうため、利点とは言えない。
本機の真価はその性能の高さにあり、格闘戦もバッチリこなし機動性も高い。
ロングレンジビームライフルで一撃必殺を狙うか、ビーム・ガンを装備させてオールマイティに立ち回るかは貴方次第。


ステータス面ではガンダムやゲルググにも引けをとらない。
ロングレンジビームライフルは射程に優れ、カバーしきれない中距離はブルパッブ・マシンガンでカバーと扱いやすい機体。
スナイパーだけあってMAP兵器による狙撃も可能。
やがて開発が進むとガンダムデュナメスに取って代わられることになるがジム系でそれまでの繋ぎとしては十分に使える。

『ジェネシス』では『コロニーの落ちた地で』参戦によりWD隊仕様が追加。
最大射程は『オーバーワールド』時代よりも短くなってしまったが、高火力のロケットランチャーが使用可能。


  • SDガンダム・バトルアライアンス
ロールはシューター。
メイン射撃武器はスナイパーⅡのメイン武器にしては珍しくマシンガン。
更にサブ射撃武器としてバズーカといつもの実体弾スナイパーライフルの組み合わせと
スナイパーⅡと言うよりはHADESを積んでないだけの実質ペイルライダーとも言えなくない武装ラインナップである。
更にシューター専用のロールアクションとして任意リロードがあるため弾持ちの悪いサブ射撃二種を撃ちきりリロード。そのまま一気に畳みかけるのが基本戦術。
近接格闘はビームサーベルの連撃とストックでの上半身への殴打と空中に打ちあがった敵を地面に向かって叩き落す胸元への接射と言ったライフルCQCを最大限使った空中戦を披露する。
SPAは待ってましたと言わんばかりの代名詞とも言えるロングレンジビームライフルによる狙撃。
しかし、ビームのためIフィールド持ちのMAやビーム態勢の高いポストディザスター系MSには効果が薄いのでパイロット側のスキルとして貫通が必須となる。


  • サイドストーリーズ
通常のジム・スナイパーⅡと、コロ落ちが収録されている関係でWD仕様が汎用タイプ/狙撃タイプの2種、計3機種が登場する。
ガンダム戦記とコロ落ちのストーリーでそれぞれ活躍するほか、VRミッションモードでは自由に使うことが出来る。
通常タイプは実弾装備重視で専用ライフルとマシンガン装備。専用ライフルは一発撃つごとのクールタイムが長めだが、足を止めた状態であればそれをキャンセルすることもできる。SP攻撃は専用ライフル連射。原作設定を反映してパラメータも他のジム系より高め。
WD仕様は地上専用になる代わりに更にパラメータが上乗せされている。
WD汎用タイプはオーソドックスなビームライフルとロケットランチャー装備で対MS戦闘が得意。ただし汎用機と言うには若干機動性が低い上格闘が2連までしか続かない為、中距離戦闘を心がけたい。
WD狙撃タイプはロングレンジビームライフルとロケットランチャー装備。LRBRは弾数が2発と少ないが威力が高い。雑魚戦闘ではオーバーキル気味。ロケットランチャーは汎用タイプと同じものだが射撃補正が若干優れている。特筆すべきはSP攻撃のLRBRで、所謂照射タイプのため動きの早い敵やHPの多い敵にも対応できるエースキラー。
また、今回登場した新MS「ペイルライダー」はいろいろなMSの技術を寄せ集めた「ごった煮」な機体で、スペックの高いジム・スナイパーⅡを機体のベースにしているという設定。


  • 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2
2018年9月に実装された。特に大きな告知もないまま、しれっとガチャのラインナップに追加されている。コストはLv1で400、レアリティは3段階の真ん中である☆2。
前作で装備出来たロングレンジビームライフル(ジム・スナイパーと共用)が没収され、専用狙撃ライフル、ブルバップマシンガン、ビーム・ガンが装備できる。尤も本作品のロングレンジビームライフルは極めて残念性能で使えたものではないので更なる地雷化に歯止めが掛かったと言えなくはないが…。
専用狙撃ライフルは射撃時に足が止まるが射程が長く部位破壊補正に優れる。ただしヒット判定が辛く慣れないと全く当たらない上、そもそもの威力が低め。それでいて弾数が多いわけでもリロードが早いわけでも無いため、同コストの他機体に比べて火力不足に陥りがち。後述の理由により高レート戦に持ち込むならこのライフルなのだが、根本的な火力不足が支援機としては常にネックとなる。
一方ブルバップマシンガンは速射力と機体の射撃補正が噛み合わさりなかなかのDPSを発揮する。しかしよろけ値が低いため「よろけ」を生み出すことが難しい。本ゲームは攻めにも守りにもまずは「よろけ」とそれを起点にした連携であり、敵味方のプレイヤースキルが上がってくるほど「よろけ」の重要性が増す。一応「よろけ」に頼らずある程度の火力を発揮できるのはある種の強みではあるが…。特に高レート戦では「味方に負担を強いる癖に個人スコアだけは高いハイエナ野郎」と言う評価になりがち。
ビーム・ガン?そんなものはない。*3
総じて、使いこなすには熟練が必要だが使いこなした所でせいぜい「味方の足を引っ張らずに戦える」程度であり、しかもそこまで到達できるのは一部のエースパイロットのみ。
2021年以降完全に空気と貸しており、多くの連邦ファン、ジムファンの悲しみを背負っているのが実情。どうしてこうなった…。

2019年3月にはホワイトディンゴ隊仕様の機体が実装された。ライバルである陸戦型ゲルググ(VD)と同時実装となり、原型機と違ってきっちりと告知&ピックアップされている。3月14日でホワイトデー…ホワイトディンゴ…いやまさかまさか
カテゴリは支援機から汎用機になり、宇宙に出られなくなった代わりに地上適正が付与され地上では扱いやすくなっている。その他にもスキルは緊急回避や連撃制御等、同時期の一般的な汎用機相当のものになっている。
武装はほぼ陸戦型ガンダム互換で豊富だが、基本性能が僅かだが低めになるのでそのままでは下位互換的な扱いになってしまう。やはり本機を活かすには専用装備「L(ロングレンジ)・ビームライフル[改修型]」に掛かっている。
こちらは射撃時に足が止まるものの収束可能。収束せずとも「よろけ」がとれ、何より威力に比して次弾装填時間(クールタイム)が短くヒート率も低いため、火力と「よろけ」提供頻度が高いのが特徴。特に「よろけ」ありで55%のヒート率は他の武器(大凡85~90%、良くても70%)と比較しても破格と言える。
とは言え流石に最新の同コスト機体郡と比べるとやや型落ち気味であり実際の戦績も低下してきたため、2022年1月に調整が入ることになった。
その調整内容は「専用ビームライフルを移動中に収束可能」と言うもの。一見純粋な強化のように見えて、実際に扱うと収束しないで即撃ちするなら(足を止めるモーションが挟まる分)前より発射タイミングが遅くなる
本機の強みは前述の通り非収束時なら燃費の良いライフルを高回転で回すことにあり、収束のしやすさが上がった所で大した強化にならないどころか、非収束での手触り感が悪化したと愛用者からは大不評。
実際に1ヶ月後に発表された調整後の戦績は、勝率2.6%低下、ライバル勝率5%低下、与ダメージ5000近く低下と軒並み悪化していた。
つくづく系列機体に試練が与えられるゲームである…


  • GUNDAM EVOLUTION
2022年正式稼働予定のFPSゲームで、本機が先行体験機体の1つとして実装。
やはりというべきか狙撃特化機体で、ボルトアクション式スナイパーライフルを使った精密射撃での狙撃が非常に強い。頭部にクリティカルヒットさえしてしまえばほぼ全ての機体を一撃で中破状態に持っていける威力は確かなものを感じる。
しかし逆にそれ以外が脆弱で、サブウエポンは上空に飛び上がるジャンプパッドと頭部バルカンのみ。G MANEWVERは敵部隊の位置を可視化するもので、強力ではあるが仕留めるには味方の援護かスナイパーライフルで自ら仕留めるしかない。
ムラこそあるが拠点争奪戦や拠点防衛では芋砂で活躍できるので、強ポジションを理解さえすれば相手側にとって厄介な存在になるだろう。




商品化

OVA発売当時から商品化に恵まれなかったが、2010年9月にROBOT魂にて初のアクションフィギュア化。
2019年には『機動戦士ガンダム0080 [SIDE MS] RGMー79SP ジム・スナイパーII ver. A.N.I.M.E.』としてリニューアルされた。

続いて2012年9月にHGUCで念願のキット化を果たす。発売中の同シリーズのジム・コマンドからパーツ流用せず、新規造形でのキット化である。同スケールのミドルMS「ドラケンE」も付属。
通常版のみならず、プレミアムバンダイからカラーリングを変更した「リド・ウォルフ専用機」も発売。
さらに、カラー変更と武器及び「陸戦型ガンダム 地上戦セット」付属のランナーと同じ関係上ホバートラックと陸戦型ジムの頭部やレールキャノンなどを追加した「ホワイト・ディンゴ隊仕様」も発売された。

更に2017年1月にMGからも発売。一部フレームはジムVer 2.0から流用されているが、それが気にならないくらい、より高いクオリティで楽しめる良キット。
こちらもホワイト・ディンゴ隊仕様がプレミアムバンダイで販売。ホバートラックは付かないが、豊富な武装を楽しめる*4
後に、これをベースにした「ジム・ドミナンス」や、リド専用機もプレバンで発売された。





まだジム・スナイパーⅡの真の魅力は語り尽くせない!



‖凹)<追記、そして
⊂) ←通常型

‖凹)<修正される
⊂) ←白犬仕様

‖凹)<ならば次は我らのHGUC発売か
⊂) ←リド専用

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