機動戦士ガンダム戦記Lost War Chronicles

登録日:2011/06/16 (木) 16:28:49
更新日:2018/05/16 Wed 03:19:53
所要時間:約 5 分で読めます




『連邦軍、MSパイロットとして、登録します』




『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』は、2002年8月1日にバンダイより発売されたPS2用3Dアクションゲームである。
アクションゲームである。
大事なことなので(ry
現在はBest版も発売されているが、PS2の生産終了や中古ソフト流通の縮小からプレイは困難と思われる。
今となってはPS2アーカイブスに望みを託すばかりである。


登場するMSは以下の、連邦軍13機、ジオン軍20機の合計33機。


連邦軍

 RGM-79:ジム
 RGM-79[G]:陸戦型ジム
 RGM-79D:ジム寒冷地仕様
 RGM-79SP:ジム・スナイパーⅡ
☆RX-79BD-1:ジム・ブルーディスティニー1号機
☆RX-75:ガンタンク
☆RX-77-2:ガンキャノン
 RX-79[G]:陸戦型ガンダム
☆RX-79[G]Ez-8:ガンダムEz-8
☆RX-78-2:ガンダム
☆RX78NT-1:アレックス
☆RX-78-6:マドロック
☆RX-78GP01:ガンダム試作1号機(ゼフィランサス)


ジオン軍

 MS-05B:ザクⅠ
 MS-06J:ザクⅡJ型
☆MS-06FS:ザクⅡFS型
☆MS-06S:ザクⅡS型
 MS-06FZ:ザクⅡ改
 MS-07B:グフ
☆MS-07B3:グフカスタム
☆MS-08TX[EXAM]:イフリート改
 MS-09:ドム
 MS-09F/TROP:ドムトローペン
 MSM-04:アッガイ
 MSM-03:ゴッグ
 MSM-07:ズゴッグ
☆MSM-07S:ズゴッグS型
☆MSM-10:ゾック
 MSM-03C:ハイゴッグ
 MSM-07E:ズゴックE
☆YMS-16M:ザメル
☆MS-18E:ケンプファー
 MS-14G:ゲルググ陸戦型

機体選択時にL2、R2、×ボタンを同時押しすると機体色が変わる。

また一部の隊長機・試作機(上の表で☆がついている機体)は複数同時に出撃させることはできない。例えば小隊全機がRX-78-2…などは不可能。
「連邦は試作機だらけじゃねえか」とか言っちゃいけない。

このラインナップ、ガンダムファンの評価は
「痒いところに手が届くのに、鼻の頭が掻けない(意訳)」といったところ。


これらの機体は、連邦軍とジオン軍で別個に用意された『ミッションモード』を攻略し、条件を満たすことで使用可能になっていく。
ただし、一通りのミッションをクリアすれば自然と手に入る機体が殆どだが、特定の機体を規定回数以上使用しないと手に入らない機体が存在する。
早い話が『Ez8』と『ズゴッグS』なのだが、この二機の場所だけ長いこと空白になった人も多いはず。
『ゲルググ』がいるのに普通『シャアザク』は使わない。
ある程度攻略を進めると「鹵獲した」という設定で一部の敵機体でも出撃できるようになる。

対戦に指向したゲームでないためか、機体の性能にやや偏りがある。


『ミッションモード』では、連邦とジオンで14種類ずつのミッションをプレイできる。(基本的に同じ作戦で、攻守が入れ代わる形となる)
プレイヤーはそれぞれの陣営のMS部隊の隊長となり、二機の僚機と共に戦場を駆け巡る、というもの。
ゲームなので仕方ないと言えばそれまでだが、MS一小隊で無数の敵機を相手にせねばならず、高ランクを狙うとそれなりの難易度になる。
とはいえ、慣れればホワイトベース隊の真似事をしたり、ドム三機で全ミッションに挑むなどのなりきり・縛りプレイもできる。

戦闘では撃破したMSの爆発でダメージを受けたり、雪山でMSの足が滑ったり、水場で水陸両用MSの冷却性能(ビームとブーストゲージの回復速度)が上がる…など地味な部分も再現されている。

ミッションの大まかな種類としては、目標の破壊・防衛、敵の殲滅、雪山で迷子の捜索など。
後半になるほど敵の数や質が上がり、相対的に難易度が高くなっていく。僚機の有無も設定できるため、簡単と感じるなら単騎で挑むこともできる。
…が、ハイゴッグ祭の北極基地とか、アムロが出てくるジャブローとか、僚機なしで挑むと酷いことになる。
また初期機体の性能(ザクⅡよりジムのほうが若干高性能)の関係上、ジオン編の序盤は苦しい戦いを強いられる。赤い人の言葉がウソのようである。

ミッションをクリアすると、S〜Dのランクで評価される。この評価は後述の好感度に影響する。

シナリオを一通りクリアすると、ミッション中に一定条件で敵味方を問わず原作キャラクターが出現する「IFシチュエーション」が発生するようになる。(なかなかに燃えるシチュエーションも)

また、ミッション終了後各部隊の女性陣からも批評を受けることになる。
好評価を受けるとそれぞれの女性の好感度が上昇するという、ギャルゲーに爪先を突っ込んだみたいな要素があったりする。
敵のHPを表示してくれたり、スラスターを強化してくれたり、上層部に掛け合って最新のMSをまわしてくれたりといった特典があるので、頑張って好感度を上げよう。
逆に評価が低いと戦闘から戻るなり厳しい言葉の数々に晒される。人によってはご褒美かもしれないが。
デレたりハーレムったりするとムービーが(ry∇<ポチっとな


2Pでは対戦モードと協力モードがあり、対戦モードでは各プレイヤーが最大で僚機2機を連れ、3対3での戦闘が可能。
特定機体の組み合わせで部隊(「ホワイトベース隊」や「黒い三連星」など)を選択することで機体のカラーリングや戦闘中の無線が変化するなど、芸が細かい。
協力モードはプレイヤー二人だけで僚機がおらず、敵の数も多く難度が高めとなっている。

ぶっちゃけ、ミッションのボリューム少なすぎだし、ガンダムタイプ強すぎだし、ギャルゲー要素も中途半端だし、CGも凝ってるとは言いがたい(なぜかゾックは格好いいアレンジがされている)
だがしかし、このゲーム、やってみると何故か異常に面白い


ゲームを原作とした、漫画と小説がある。



キャラクター・部隊紹介

MS特殊部隊第03小隊(通称「MS特殊部隊」)
ジオン軍に押され劣勢に立たされた連邦軍が創設した、「連邦軍MSの実戦データ採取および戦術研究」という大義名分の下あちこち引きずり回される便利屋部隊。

隊長(プレイヤー)
小説版および漫画版では「マット・ヒーリィ」。(詳しくは漫画版の項目を参照)
ゲーム本編では名無し・セリフなし・姿なし。ムービーは彼の主観に近い視点で描かれる。
細かな設定は無いが、作中のムービーで元テストパイロットという事だけは判明している。

アニッシュ・ロフマン
「俺はやりますよ?やりますとも!」
レフトウィングで、チームのムードメーカー。
口調は軽いが腕は中々のもので、プレイヤーをサポートしてくれる。

ラリー・ラドリー
「おいおい、ジオンに兵なしってのはウソだな」
ライトウィング。
クールな性格に見えるが、意外と皮肉をいったりいい加減な事を言ったりする。
漫画版では死亡する。

ノエル・アンダーソン
オペレーター及びみんなの攻略対象。
「新たなMSを入手しました」に心踊るプレイヤーも沢山いたであろう。
弱冠17歳である。


特別義勇兵部隊MS特務遊撃隊(通称「外人部隊」)
主にジオン国籍を持たない者で構成されており、ジオン上層部からは半ば捨て駒として扱われている。
ジオンの他の部隊からも「金目当ての傭兵部隊」と冷めた目で見られる。
数で劣るジオン軍の戦線維持のため常に過酷な戦場・任務に投入されるが、それゆえ部隊員の練度・経験値とも高い。

隊長(プレイヤー)
小説版、および漫画版では「ケン・ビーダーシュタット」となる。(詳しくは漫画版の項目を参照)
ゲーム本編では(ry
こちらは完全に設定が無い。

ガースキー・ジノビエフ
「連邦の坊や達に、本当のMS戦を教えてやるか」
隊長をサポートするベテラン隊員。

ジェイク・ガンス
「俺達に指南を受けられるなんて、幸せ者だなぁ」
地上でも常にノーマルスーツを着る変人で、態度がいちいち偉そう。
必殺技は「ジェイク・アタック」
ムービーではハブられる。

ユウキ・ナカサト
オペレーターおよび攻略対象。サイド2出身。
漫画版では序盤で死んでしまうが、ゲームではそんなことはないので安心しよう。




このゲームは、とても良い。
実際に手にとって操作しないと判るものでないが、重量感が半端なく素晴らしいのだ。
昨今のスピード重視のロボットゲームでは味わえない、なんとも言えない高揚感……ロマンがある。
歩いての移動、スラスターを吹かしてのダッシュ、ジャンプ、制止、着地、被弾、側面や背後からの攻撃、格闘での三連撃、土下座するガンキャノン、キックするシャアザク、爆発する敵機、破壊されるシールド、火花を散らして崩れ行くゼフィランサスを前にヒート・ホークをおろすザクⅠ…………最高である。



このゲームは、既に旧作と呼ばれてしかるべき代物である。
名前だけ借りた新作がPS3で発売されているし、他のガンダムゲームに比べて登場機体に華があるとは言えない。
しかし、多くの人が言及するように、このゲームには「ふとやりたくなる」魅力が詰まっているのは間違いない。
OPムービーも、漫画風の演出など一見の価値ありと言える出来栄えである。

願わくば、この素晴らしさを受け継いだゲームが誕生せんことを。



サイドストーリーズ
2014年発売のPS3ソフト『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』内に漫画版をベースに小説版の要素も加えたストーリーがダイジェストながら収録されている。あとBGMも。
ベースと言ったのは悪名高い「撃つなラリー!」周辺を筆頭にある程度の改変が加えられているため。
この際言ってしまうがラリーは戦死も負傷もしない。グール隊も出演する。
システムは別物になってしまっているし(しかも正直あまり褒められたものでもない)、本作そのものと言うよりは漫画版のゲーム化な印象が強い。
しかし上記の改変部分は比較的良改変として受け入れられており、そもそも元々は物語性の薄い作品だったので、やってみると結構新鮮な気分で楽しめるのではないだろうか?





追記・修正は、トリントン基地にある核貯蔵庫を破壊してからお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/