登録日:2011/05/26 (木) 05:29:20
更新日:2024/04/22 Mon 20:15:39
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『新選組!』とは、2004年1月11日から同年12月12日に放映された
NHK大河ドラマである。
全49話。脚本は三谷幸喜、主演はSMAP(当時)の香取慎吾。
●概要
新選組局長・近藤勇を主人公にした作品。
大河ドラマ第43作目を飾ったこの作品は、現在でも最多の出演者数を誇りながら、
当時若手だった俳優や、劇場界で活躍する舞台俳優を多く起用したため非常に若さ溢れる作品に仕上がっている。
●作風
名だたる大河ドラマ至上においてかなりの異色作として今でも語られている。
簡単な例として、
- 11年ぶりにテーマ曲に歌詞が付いている(11年ぶり)
- タイトルに「!」が付けられている
- 劇中の語りが一切無い(但し、史実の説明を除く。歴史ドラマではかなり異例であると言える)
……等々。
どちらかといえば、民放のドラマらしい雰囲気を持った作品である。
その為か、古来の大河ドラマファンに評価されなかったか放映時の視聴率はあまり振るわず最高が初回の26.3%、平均でも17.4%程度にとどまってしまった。
しかし、支持するファンも多く、山南敬助が切腹死した際には実際に切腹が行われた場所にて追悼式が行われたほど。
さらには当作品の続編を多く望む声に押され、なんと2006年に正月時代劇として『新選組!!土方歳三最後の一日』が放送された。
当然、これもかなり異例な出来事である。そして土方役の山本耕史は後に朝の
連続テレビ小説『あさが来た』でも土方としてゲスト出演している(「豪商に強引に融資を依頼する」という実話ベースとはいえ、微妙にアレなエピソードだったが)。
時代劇だが、当然ドラマであるため史実と異なる場面も見られるところはご愛敬。
されど、「今までとは違う、新しい新選組の物語を作りたい」という三谷氏の思いから、
創作とされる池田屋の大階段を無くすなど史実に忠実に作り込みつつ、
比較的に闇に包まれたシーン…例えば坂本龍馬暗殺の局面に於いて、新選組が坂本龍馬を救出しようとした新選組救出説として描くなど、
所々に「こうであったらいいな」というIF要素が散りばめられ、贔屓目ながらもかなり面白いストーリーに仕上がっている。
…とはいえ、江戸にいたころ近藤勇や坂本龍馬、桂小五郎らに面識があった、というのは流石に無理があるように思われるが、
その時期にどの辺りに誰が住んでいたかなど、資料で判明していた事と緻密に照らし合わせた上で、ストーリーが組み立てられている。
また、新選組ファンへのサービスとしてか、昭和版『新選組血風録』『
燃えよ剣』で土方を演じた栗塚旭が土方の兄為次郎役で、沖田を演じた島田順司が沖田最後の地となった植木屋の主人役でゲスト出演している。
基本的に一話の中で一日の時間が過ぎて行く。
その為、話と話の間が一ヶ月ほど開いてしまうこともよくあるが、あまり気にならなかったりする。
激動の幕末を生きる、近藤勇率いる新選組を待ち受ける数奇な運命とは。
●登場人物
※登場人物が多すぎる為分割して建てるつもりです。※
●余談
◆アニヲタ的なキャスト紹介
…本作より後に作られたものもカウントしたが、アニメ・特撮等に関わった人物が多めである。
また同じ脚本家繋がりか、『
王様のレストラン』や刑事ドラマ『
古畑任三郎』への出演経験のある俳優も多い。
◆出演者に関する小ネタ
山南敬助役の堺雅人氏はこの12年後の2016年、同じ三谷幸喜が脚本を手掛けた大河ドラマ『真田丸』で主演を担当。脚本が同じなことからか、一部の『新選組!』キャストも出演していた。
また、藤堂平助役の中村勘太郎(現・6代目中村勘九郎)氏も、2019年に『いだてん ~東京オリムピック噺~』にて主演の一人に選ばれ、同作には終盤三谷幸喜が俳優としてゲスト出演していた。
「………冥殿、
俺は本家よりもWikiらしく追記・修正してみせる
日本一アニオタの心を持ったWikiになってみせる」
- なんだかんだ言われてるけど、俺の中では一番楽しめた大河 -- 名無しさん (2015-04-19 23:54:40)
- 史実と照らしあわせて無理がある……なんて言うと、そもそも子母沢寛とか司馬遼太郎の時点で大分デタラメなので……小説やドラマなので当たり前。 -- 名無しさん (2015-04-20 01:43:37)
- これ、母親が毎週のよう見てたなあ。懐かしい。サントラ持ってるけど、作曲者の服部さんすごいよね。鳥肌モノ。 -- 名無しさん (2015-12-31 05:17:34)
- 三谷さんの脚本はさすがだったし、以外と香取くんの演技もよかったのだけど、なぜ大河の主人公をやっている年に、ハットリくんなってB級映画の仕事を受けるんだジャニーズ……おかげで、夏頃は主人公がほとんど不在の回ができてしまう始末。 -- 名無しさん (2016-03-28 02:49:04)
- 登場人物が多すぎる為分割して建てるつもりです、って書いたまま5年間放置されてるのか…… -- 名無しさん (2016-05-20 02:16:28)
- 本当に多いからなぁw -- 名無しさん (2017-03-19 09:06:03)
- 沖田「土方さんも嘘が下手だな。 本当はもうみんな居ないんだ・・」 こういうハッとさせる台詞はさすがの上手さだな。 -- 名無しさん (2017-04-25 12:21:20)
- 斎藤一の一人でモアイ彫ってたり、源三郎が討たれた時や永倉が離脱した時の普段と違う熱い演技が好きだった。 -- 名無しさん (2018-12-17 21:01:54)
- 大好きなドラマだったけど、第45回の予告編にひっくり返った。 -- 名無しさん (2019-10-23 07:04:41)
- 「第45回、『源さん、死す』、ご期待ください!」いや、源さんが鳥羽伏見の戦いで戦死するのは最初から知ってるけどさ… -- 名無しさん (2019-10-23 07:07:08)
- なんで伊東甲子太郎のような異分子を加入させたのか、「新選組始末記」を何度読んでも分からず、市川崑およびその他の映像作品を見ても全く分からなかったが、このドラマを見てようやく納得できた…って、これも三谷先生独自の解釈の産物なんだろうけど。再放送するともろに山本太郎宣伝番組になっちゃうので無理なのかなあ。 -- 名無しさん (2020-05-30 18:06:49)
- 今のNHKは現政権とズブズブだからまずやらないだろうね。 -- 名無しさん (2020-08-05 19:44:58)
- こっちのヒーローな方も良いけど龍馬伝の悪役新撰組も中々 -- 名無しさん (2022-06-15 11:22:15)
- 22年1月に(鎌倉殿の番宣込みで)スペシャルの再放送してたね -- 名無しさん (2023-01-02 20:00:42)
- 放送開始直後、某腐った少女漫画家(当時腐った新撰組物連載中)が「私の沖田総司はこんなんじゃない!」とか言ってフジコしてたっけなぁ。 -- 名無しさん (2023-01-07 23:48:10)
- ↑三谷幸喜もその作者のコメント読んだらしく結構傷ついたらしい -- 名無しさん (2023-01-08 01:07:25)