鳥人戦隊ジェットマン

「鳥人戦隊ジェットマン」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

鳥人戦隊ジェットマン - (2022/05/03 (火) 09:59:08) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/05/10 Tue 21:39:18
更新日:2024/04/15 Mon 17:09:54
所要時間:約 6 分で読めます






画像出典:「鳥人戦隊ジェットマン」Bパートアイキャッチより
1991年2月15日から1992年2月14日までテレビ朝日系列にて放送
© 東映



鳥人戦隊!

ジェ!!



『鳥人戦隊ジェットマン』とは、1991年2月15日~1992年2月14日の間に放送された特撮テレビドラマである。
スーパー戦隊シリーズの第15作目にあたる作品であり*1、メインライターを井上敏樹、メイン監督及びキャラクターデザインを雨宮慶太が担当した。


【あらすじ】

西暦199X年、地球の平和は防衛組織「地球防衛軍スカイフォース」により守られていた。
スカイフォースは人間の身体能力を強化できるバードニックウェーブを開発、
これを利用した超人戦士開発計画「Jプロジェクト」を極秘に進めていた。

しかし、様々な次元を侵略してきた「次元戦団バイラム」の突然の襲撃により宇宙基地は壊滅し、
バードニックウェーブを浴びる予定の戦士も一人を除き全滅。バードニックウェーブは地球に飛散し4人の一般人に吸収された。

スカイフォース隊員として唯一バードニックウェーブを浴びていた天堂竜とプロジェクト責任者の小田切綾は、
バードニックウェーブを浴びた4人の戦士を探しだしバイラムに立ち向かう。


【概要】

本作は視聴率低迷に苦しんでいたシリーズ前作『地球戦隊ファイブマン』の反省を踏まえ、革新的な要素を多く取り入れた意欲作。
これまでターゲットだった低年齢層でなく、高年齢層向けにシフト。
タブー視されていた「チーム内恋愛」を物語の中心に据え、更に戦隊メンバーの恋人を巡った敵側のも絡めた恋愛物語は、まるで昼ドラのような愛憎劇の様相を呈した。
似たような例としては『光戦隊マスクマン』が挙げられるが、あれはあくまでも主人公のレッドマスク/タケルと敵側の姫である美緒/イアル姫の関係に終始していただけに、
本作で盛り込まれたこれらの要素は「戦うトレンディドラマ」と言わしめるほどだった。
また、高年齢層向けのハードな展開故に一般人が殺害されるシーンも結構多い。特に第1話・第31話で子供向け番組としては珍しく子供が殺害されるシーンがあったりする。

他にも


などが特徴として挙げられるが、勿論ただの逆張りに終始しているわけではなく、従来のように王道のヒーロー要素も多く盛り込まれている。
始めはギクシャクしていたジェットマンのメンバー達が次第に結束を深めていく様もまた丁寧に描かれており、ジェットマンの真骨頂は男の友情にありと熱弁するファンも多い。
また、単発エピソードではコミカル回も見られる。
特にサブタイトルは「カップめん」「紙々の叛乱」「歩くゴミ」「ゴキブリだ」などカオスなものが多い。
文字数も前作『ファイブマン』の中盤から引き続いて第34話までが最大で5文字と短い物だったが、第35話からは最大9文字となっている。 
以降のシリーズの礎にもなった作品である。

オーディション当時の仮題はもっとストレートな『超人戦隊バードマン』だったことが結城凱役の若松俊秀氏から明かされており、ジェットマンの基本銃である「バードブラスター」やジェットイカロスのである「バードニックセイバー」、
ジェットマンになるための力である「バードニックウェーブ」と「バードニックスーツ」はその名残。
「バードマン」だと、『パーマン』のキャラクターと被ってしまう懸念もあったのかもしれない(そうでなくても「鳥人」を指す一般名詞であるし…)。

他にも本作はスーパー戦隊史上初めて単独でゲーム化された作品でもあり、ファミリーコンピュータからアクションゲームが発売された。

ナレーションを努めたのは垂木勉氏。この番組を担当して以降、様々な番組でナレーションを務めることになる。

主題歌を歌唱したのは『マスクマン』以来となる影山ヒロノブ氏。
主題歌の作曲は『超電子バイオマン』からの歌謡曲・ポップス畑*2から一線を画し、アニソンや子供向け番組の音楽を担当しているつのごうじ氏を起用。
一方で作詞は引き続き歌謡曲畑から荒木とよひさ氏が担当している。
特にオープニングテーマは戦隊としては初となる全編メジャーコードが採用され*3、王道のヒーローソングに仕上がっている。
エンディングテーマも3年連続でメジャーコードが採用されている。
劇伴音楽は、ゴダイゴを始めとした多くのミュージシャンの楽曲制作に携わり、現在では日本作編曲家協会常任理事も務めるKAZZ TOYAMAこと外山和彦氏が手がけた。

次回予告は本放送時は20秒だったが、映像ソフト版およびネット配信版は当時の番宣CMで使用されていた15秒の物に差し替えられている。

ソフト化の面では本作以降から全話収録のVHSが発売されるようになり*4、以後2005年の『魔法戦隊マジレンジャー』まで定着し、翌2006年の『轟轟戦隊ボウケンジャー』からはセル•レンタルともにDVDのみの展開に移行した。
北米でもShout!Factoryから英語字幕付きDVDが発売されており、海外の特撮ファンの間でも人気が高いことが伺える*5

一方テレビランドで連載された漫画はなんとボンボン版機動戦士ガンダムF91を執筆した井上大助氏が手掛けている。
こちらはページ数が少ない事もあり、基本的にテンポよくわかりやすい勧善懲悪ストーリー。
とはいえ人間ドラマも多少であるが描かれており、最初はギャグテイストながらも最後はシリアスとなっていく。
テレビランドの特撮漫画は基本的に変身後の姿で現れた敵を倒していくだけの展開が多かったところに一石を投じられる事となり、単純明快なストーリーが少しずつ変わっていくこととなった。


【登場人物】

◎ジェットマンおよびスカイフォース関係者

メンバーは常時ヘルメット以外のバードニックスーツを透明な状態で身に纏っており、変身時にスーツが可視化されヘルメットが装着される。

天堂竜/レッドホーク(演:田中弘太郎)
25歳(劇中で26歳に)のスカイフォース隊員で、正規のジェットマン。
詳しくは当該項目を参照。


{★&b(){鹿鳴館香/ホワイトスワン}}(演:岸田里佳)
名門「鹿鳴館財閥」のお嬢様で22歳。『電撃戦隊チェンジマン』のチェンジマーメイド以来の白い女性戦士。
最初から一人だけ進んでジェットマンに加入した(ジェントルマンと勘違いしていたが)。
お嬢様らしく世間知らずで我が儘な面*6があったが、後に成長。
凱や雷太に惚れられるが香は竜に惚れ、竜はリエを忘れられないというドロドロの恋愛関係を展開。
まさに作品の中心をなすヒロイン。
普段は上品な口調だが、ブチギレた時は一転して乱暴な口調になる。
隠された性格は「金持ち根性丸出しの嫌味女」。


{★&b(){大石雷太/イエローオウル}}(演:成瀬富久)
農業家で野菜をこよなく愛する22歳の青年。キレンジャーとゴーグルイエローに続く「大食漢で力持ちでぽっちゃり系の戦隊イエロー」で、その名前もキレンジャー(初代)/大岩大太オマージュ
なお、本編でカレーを食べるシーンこそあれど、大太と異なり大好物というワケではない。
当初は暴力反対と誘いを断るも、敵に畑が荒らされてブチ切れて、鍬を持って暴れた末にジェットマンになることを決意した。
シリアスと二枚目担当の竜と凱とは逆にコミカルな三枚目担当であり、基本的には温厚なのだが、卑屈な一面から、余計な一言を放ってしまうことも。
香に好意を抱くが、コンプレックスから高嶺の花であり、原始時代で出会った香そっくりの女性と恋仲になりながらも、現代を守るために彼女と別れ、この一件以降、香への恋心は昇華した。
女性メンバーを「さん」付けで呼ぶ。
隠された性格は「キザでツッパリ」。

戦いが終わった後は、幼馴染みのサツキと結婚し、彼女との間に子供ももうけ、無農薬野菜販売の事業が成功して社長になった。ジェットマンで一番の勝ち組かもしれない。
なお、演じる成瀬富久氏はもう既に俳優業を引退しているが、イエローオウル自体は仮面ライダーや他のスーパー戦隊との共演作に出演しており、特に『スーパー戦隊最強バトル!!』では27年振りに言葉を話すイエローオウルが見られるという感動もの。
なお、成瀬氏は活動規模こそ縮小したもののTwitterでそれを確認できる。
また2021年には若松氏、岸田氏、成瀬氏と三輝氏の4名がイベントに登場。
残念ながら田中氏と内田氏は不参加だったものの、海外を含め様々な国のファンがオンラインで視聴した。


{★&b(){早坂アコ/ブルースワロー}}(演:内田さゆり)
18歳の女子高生で処女。金にがめつい面があるが小市民。自分より年上はオバンなんだとか。
先輩やら裏次元の戦士ダンなどど恋愛描写があるものの、隊内恋愛には関わらなかった。
隠された性格は「乙女チック」 。
現在ではアイドル。
歴代で6人いる女性ブルー戦士の中で、唯一水属性でない。

演者は子供時代ピンク色のマスコットと共に過ごしていた。
また2年前は都立武蔵野学園高校の生徒であり、10年後には結婚式場の着付け役として働いていたところを鋼の猛牛に一目惚れされた



結城凱/ブラックコンドル(演:若松俊秀)
25歳のギャンブラー。職業も含めてヒーローらしくないが、ヒーローでもある男。



小田切綾(演:三輝ゆきこ)
スカイフォース幹部で怒らせると怖いジェットマンの女長官。オバンではない。
指揮官としてでなく戦闘力や技術力も高い、戦隊シリーズ随一の女傑。
ジェットガルーダでバイオ次元獣を撃破したほか、最終決戦でもガルーダに乗り込み参戦。ジェットマンたちと戦いぬいた。あんたが追加戦士になれよ。
結婚願望ありで2年後にはゴーマと結婚。その際に雷太とそっくりなカメの気伝獣の中に匿われた。


一条総司令(演:手塚秀彰)
ネオジェットマンを率いてやってきた人物。詳しくは当該項目も参照。
権威の塊で部下を自己顕示欲を満たす道具としか考えてない。
自分を差し置いて長官になった小田切長官を嫉んでいるが、最後は完全にプライドを砕かれてリタイア。


ネオジェットマン
一条総司令が用意した新しいジェットマン。J1、J2、J3、J4の男性4人と紅一点のJ5で構成され、胸部のバードニック反応炉が力の源。その熱量は1億ギガ電子ボルトにも及ぶ。
ジャッカー電撃隊以来のサイボーグチームでもある。
反バードニウム鉱石から生まれたバイオ次元獣・隕石ベムの攻撃で変身能力を失ったジェットマンに成り代わろうとするものの、実戦経験が足りないためにスカイキャンプに侵入してきた隕石ベムにより窮地に陥ってしまう。
アコがこっそり頂戴してきた通信機から隕石ベム襲撃の報を聞き駆け付けた竜たち五人の雄姿を見た彼らは、自分たちの力と引き換えにジェットマンを復活。その熱量は反バードニウム光線を跳ね除けるバリアを生み出させるほどだった。
演者は全員がJACであり、J1(演:望月祐多)は次作のヤマト族プリンスでもある。
J2(演:笠原竜司)は後に神谷町(当時)の放送局で新幹線のパワーを持つ牛乳大好きな愛の舞踊家になって全国の幼稚園児と踊ったり、お台場の放送局ではハンター1号機になって芸能人を追っかけ回している。


次元戦団バイラム

裏次元を征服し、次に地球制服を目論む侵略者。
支配者の女帝ジューザが行方不明になって以来、幹部間の勢力争いが激しい。
明確なボスが存在せずヒーローを倒したものがボスになり、足の引っ張り合いから全滅したのは『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団と似ており、脚本も井上氏の父親である伊上勝氏である。
その意味では仲の良い次回作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のバンドーラ一味とは真逆。


ラディゲ(演:舘大介)
レッドホークの(昼ドラ的な)ライバルであり、本作のラスボス。
当該項目参照。


マリア(演:丸山真穂)
バイラムの女幹部。
その正体は天堂竜の恋人・藍リエが洗脳された姿。ピアノの演奏が得意なのはリエだった名残。
第49話で元の姿を取り戻し、ラディゲにブリンガソードで一矢報いたものの、逆に殺されてしまった。
だが、その時につけた傷が最終回でラゲムになった際に大きく開いた事がジェットマン逆転の鍵になった。


グレイ(演:日下秀昭)
マリアに想いを寄せるロボット幹部。
ブラックコンドルのライバル。
当該項目参照。


トラン(演:久我未来)
子供幹部。超能力を武器にしていたが、子供であるために馬鹿にされたり情けをかけられたりしたため…

ちなみに演者はこの後金八先生に出演し、キバレンジャーと同級生になった。


トランザ(演:広瀬匠(現:広瀬裕))
キレたトランが急成長した姿。圧倒的戦闘力で他の幹部を支配するも、高慢な性格が災いして最後は……
頭脳の方も成長し魔神ロボ・ベロニカやバイオキラーガンといった様々な物を開発し、あと一歩でジェットマン全滅というところまで追い込んだ。


女帝ジューザ(演:高都幸子)
番組中盤で帰還したバイラムの首領。
ジェットマンを圧倒し、クセモノ揃いの幹部陣を従わせる実力者であったが、当の幹部たちには疎まれており、ジェットマンとラディゲの共闘に敗れて早々に物語から退場した。


次元獣
バイラムの尖兵である怪物。
次元虫という生物を特定の非生物に寄生させて作り出す。劇中ではゴミジゲンドライヤージゲン等の善良な次元獣も登場していた。
物語後半では、マリアがセミマルの死骸を利用して開発したバイオ次元虫を使い動植物の要素を付加して強化された「バイオ次元獣」が登場した。


グリナム兵
バイラムの戦闘員。
グリナムの種という種状の物体から生まれる。
が武器。


◎三魔神◎

第30話から32話にかけて登場。
非情にして残忍で、その力で過去に地球を支配し、「人類の天敵」として恐れられてきたという存在。
その名の通り三人で構成されており、「真の戦士」の血を与えることで現代に蘇る。
最初に蘇ったムーは香を生贄に主君であるラモンとゴーグの復活を試みるが、最終的にラディゲの血を受けて復活。
その戦闘力に目をつけたラディゲは彼らを利用しようと画策した。
いずれも次元虫の力を借りずとも自力で巨大化する能力を持っている。


ラモン(声:丸山詠二)
三魔神のリーダー格で、長剣が武器。
剣の腕はレッドホークはおろか、ラディゲに勝るとも劣らない。
彼は人間の窮地を救った後、その生命力に目をつけて「神」と崇めた人々を果実に変えて捕食していった。
その中には年端もいかない少女もおり、間接的ではあるが次元虫(母虫)同様に東映特撮では稀有な子供を殺害した怪人のひとりと言える。
戦闘不能に陥ったゴーグと同化し強化しようと試みるが、その中に仕込まれた無数のバイオ次元虫もろとも同化され、ラディゲの操り人形と化してしまった。
結局、ついにチームとして一つになったジェットマンの敵ではなく、巨大戦でハイパーハーケンのハイパーGアタックの前に敗れ去った。


ゴーグ(声:桑原たけし)
ラモンの片腕的存在で、二股のが武器。
最終的にテトラバスターを受けて戦闘不能に陥り、ラディゲに利用されることになる。


ムー(声:河合義雄)
ラモンとゴーグの部下で、両腕から伸びた鎌が武器。
復活早々、封印の地に迷い込んだ探検家二人を血祭りに上げた後、「真の戦士」の血を欲しボクサーや岡本美登剣道の達人をその鎌で血祭りにあげていった。
しかし、ムー本人は「傷ついた弱者」とみなされ、両者に葬り去る無惨な末路を迎えた。


◎裏次元ディメンシアの戦士

第23話・24話にて登場。
バイラムに滅ぼされた裏次元ディメンシアの生き残り。
二号ロボであるバードガルーダ/ジェットガルーダの提供者で鳥人の変身能力を有しているが、戦闘力は高くなく、寿命も地球人の半分しかない。
演者のうち2人は過去の戦隊シリーズで出演経験があり、残る1人も翌年でレギュラーに抜擢されたため、全員が戦隊メンバー経験者となった。


レイ(演:石渡譲治)
ディメンシア戦士のリーダー格。その責任感の強さは初対面で竜と打ち解けるほど。
二大ロボを強化させ、グレートイカロスの合体を可能にした功労者だが、ラディゲの奇襲により死亡。
ブルースター育ちの青い戦士とは無関係。


カンナ(演:前田賀奈子)
レイの恋人だが、結局ラディゲの手にかかり死亡。
二人の相思相愛っぷりには竜もかつてリエと夢を共にした過去を重ね合わせるほどだった。
姿レーシングクラブに所属する太極拳使いとは無関係。


ダン(演:藤原秀樹)
三人の中では子供っぽい性格で、雷太に負けず劣らずの大食漢。
アコにスカートめくりを仕掛けアプローチをかけたり、二大ロボの改造中に大怪我するフリをして、こっそりスカイキャンプを抜け出してデートしたことも。
別次元のファッションのままレストランでスパゲッティ焼肉定食をもりもり食べてるのはどうかと思うが、特撮ドラマによくあることなので気にしちゃいけない。
何だかんだでアコと仲良くなっていったものの、結局死亡。
メンバー中、本編で唯一変身した戦士。変身後は長剣と口からの火炎放射でラディゲを撤退させジェットガルーダを奪還した。
翌年のエトフ族ナイトとは同じ名前で役者も同じ。


◎裏次元ベルセルクの民

第29話のゲスト。
木の枝ならサーベル、ゴミ箱の蓋なら、二本のビール瓶なら鉄球付きの鎖鎌、鉄パイプならサブマシンガン…という風に、手にしたモノにエネルギーを注ぐことであらゆる武器に変えることができる。
その能力はベルセルクを滅ぼしたラディゲからも「やはり殺すには惜しい!」と感心させるほど。
最後の生き残りであるデュランとルーは長老(演:岩代力也)から「復讐は考えるな。復讐からは何も生まれん……生きるのじゃ!最後のベルセルクの民として……」と遺言を託されるが、ルーは復讐の鬼と化してしまった。


デュラン(演:菊地優介)
青いバンダナと矢印状の首飾りが特徴の青年。
パルテノン神殿にも似たベルセルクの神殿の奥深くでルーと夫婦の契りを交わした際にバイラムが襲撃。
命からがら地球に逃げ延びるが、心優しかったルーの変貌に心を痛めている。
しかし、復讐の念に駆られたルーを止めはしたものの、バイオ次元獣ヨロイスネークに取り込まれてしまう。
武器を捨てたレッドホークが動きを封じ、ブラックコンドル・イエローオウル・ブルースワローによるトリプルバードブラスターで兜の蛇を破壊。
ヨロイスネークの呪縛が解けたデュランは、竜から「二度とルーの手を離さないこと」という約束をかわし、ルーと共に旅立った。


ルー(演:高木あゆみ)
デュランの恋人で、翼の衣装が施されたサークレットが特徴。
女でありながらも復讐のために戦い、エネルギーを気にせずラディゲに立ち向かう。
しかし、復讐の念をラディゲに利用されて破壊活動をもたらしてしまう。やがてジェットマンをも敵とみなしてしまうが、デュランがヨロイスネークに取り込まれた際に己を顧みる。
そして、戦う力を捨てる代わりに自身を庇い瀕死の重傷を負った竜を救い、デュランと共に戦いのない平和な世界へと旅立っていった。


【ロボット】

ジェットイカロス

ジェットマンの専用メカ「ジェットマシン」5機が合体する巨大ロボで、多彩な武器を持つ。
よく腕がもげたり必殺武器の剣が折れたりジェットマンの変身が解けたりするが、歴代戦隊ロボでも弱い方だからなのかバイラムが強すぎるからなのかは解釈が分かれるところ。
必殺技はバードニックセイバー。


★イカロスハーケン

ジェットマシンがジェットイカロスとは異なる態勢で合体した巨大戦闘機。必殺技はジェットフェニックス。


★ジェットガルーダ/バードガルーダ

ディメンシア製の鳥/鳥人型巨大ロボ。
人型のボディと動物の顔を併せ持つ戦隊ロボは以外に珍しい。
必殺技はガルーダクロー。


★グレートイカロス

ジェットイカロスとジェットガルーダが合体した超巨大ロボ。
必殺技はバードメーザー。


★ハイパーハーケン

イカロスハーケンとバードガルーダが合体した超巨大戦闘機。
必殺技はハイパー・G・アタック。


★テトラボーイ

AIを搭載したシリーズ初の3号ロボ。素早い攻撃と巨大ビーム砲「テトラバスター」への変型が特徴。
明らかに変型前と変型後でサイズが違う。



◆『海賊戦隊ゴーカイジャー』にて◆

翼は永遠に」を参照。



◆『機界戦隊ゼンカイジャー』にて◆

ゼンカイジャーがジェットマンギアでジェットマンの力を発動。なんと最終回の再現シーンの幻影でレンアイワルドを攻撃するというものである。
なお、発動直前にレッドホークがゼンカイザー、ブラックコンドルがレンアイワルド、イエローオウルがジュラン、ホワイトスワンがマジーヌ、ブルースワローがガオーンに乗り移っていたが、5人は乗り移ったメンバーのポジションを演じている。
ちなみにフリント・ゴールドツイカーは雷太の妻サツキ、ブルーンはひったくり犯、ゾックス・ゴールドツイカーはひったくり犯の被害者役であり、神父役は偶然側にいた一般人キカイノイドが担当した。そして何故か小田切長官ポジはハブられている…
さらにブルースワローが乗り移ったガオーンは青いドレスを着ていたり、イエローオウルが乗り移ったジュランは丸眼鏡を掛けていたり、サツキ役のフリントは黄色の服を着ていたりと衣装まで再現されているのである。よくできてやがる…
この回の終了直後、徹底比較としてジェットマンギアの元ネタである『ジェットマン』最終回「はばたけ!鳥人よ」がYouTubeで配信された後、全話配信が始まるという前代未聞の展開が起きた。
第41カイ!でも再びジェットマンギアが使用されたが、こちらはイエローオウルがトマトをメンワルドにぶん投げるという普通?の技になっていた。


「良項目が目に染みやがる。綺麗な項目だ…」
「ああ。Wiki篭りたちが追記・修正してきた項目だ…」


この項目が面白かったなら……\ポチッと/