ゼンカイマジーヌ/マジーヌ

登録日:2021/03/28 Sun 00:00:04
更新日:2023/07/07 Fri 00:16:55
所要時間:約 5 分で読めるっす





今日こそ、当たりますように…ぬぬぬマジーヌ、ぬぬぬマジーヌ…
誰か知り合いのいる方角を教えたまえ…ぬぬぬぬぬぬぬぬ…


マジーヌとは、スーパー戦隊シリーズ第45作『機界戦隊ゼンカイジャー』の登場キャラクターである。

CV:宮本侑芽 スーツアクトレス:下園愛弓

キャラクターソング:「ぬぬぬ☆マジーヌ!」


概要

異世界「キカイトピア」で生まれた機械生命体「キカイノイド」の一体にして、ゼンカイジャーの一員。加入は4番目で、初期メンバーでは紅一点。
血液型ならぬオイル型はスピンドル油型。

魔法戦隊マジレンジャー』のマジピンク/小津芳香のようなピンクを基調としたボディを持つ細身の体が特徴で、額にはドラゴンの翼に似た装飾で形作られたハートマークがあり、後頭部からは長いコードが一本のお下げのように伸びている。

第1カイ!からレギュラーモブのような扱いで登場していたが、第3カイ!から本格的に登場。
急にキカイトピアから人間界に転移して帰れなくなり途方に暮れていた所で、ひょんなことから五色田介人達と出会う。
一度は介人からの誘いに自信がないことから断ってしまうも、自分の占いを信じてくれた介人や、一生懸命なゼンカイジャーの姿に憧れを抱いたことで加入を決意した。

人物像

一人称は「自分」で、語尾に「~っす」と付けて喋るのが口癖。他にも、悶えたり驚いたりすると「ぬぬぬ」という独特な感嘆詞を用いる。
「凄く~」の意味で「ハチャメチャ」という言い回しを多用する。何かを謝る時は「すまぬ」と言う。

体育会系な口調に反して、性格は引っ込み思案で人見知り。
急に話しかけられるとすぐにたじろいでしまう等コミュ障気味だが、一方で寂しがり屋でもあり、訳も分からず人間界に移された上にキカイトピア王朝トジテンドの悪巧みの侵略活動に巻き込まれる等散々な目に遭って心細い気持ちで一杯になっていた。

とどのつまり、全体的な雰囲気と態度は俗に言う「陰キャヲタク」そのもの。

占いやファンタジーを愛してやまず、「コード占い」を得意とする「ノビルス先生」や「火花リーディング」を駆使する「バチルダ様」等複数の占い師を敬愛している他、彼女自身も普段から水晶玉を持ち歩いており、有事の際には上記のように「ぬぬぬマジーヌ」という呪文の後に「○○したまえ~」と唱えて占っている。
しかし、肝心の腕前そのものはまだまだ発展途上で殆ど当てにならず、あたってもやや占いの結果から離れていることがしばしばで、彼女自身もかなり気にしている。

そんな色々な意味で頼りなさげな彼女であるが、一度好きな物を馬鹿にされれば…


はぁぁぁぁぁぁぁあああああああッ!??


なぁぁぁに人が好きな物馬鹿にしてくれてんのおおお!??


…と、普段の気弱さが嘘のように無くなり、ほぼゼロ距離かつ凄まじい早口で捲し立ててキレ散らかす。その剣幕たるや、キカイノイドは歯牙にもかけないガオーンが思わず仰け反って圧倒される程。また、怒る時には「~だが!?」という語尾をよく用いる。
この様に、激昂する等でテンションが上がると何かとオーバーリアクションに走るようになる。
彼女が占いに入れ込む理由は「自分の背中を押す為」
元来の性格から中々人の輪に入れなかった彼女であるが、ふと目に留まった花で花占いをしたことが切っ掛けで友達を作ることができたことが切っ掛けである。
最初はフィジカル面や占いの才能の無さが原因で自分に自信が持てずにいたが、介人から「例え外れても笑えるし、迷っても占って動けば何かが起こる」と励まされたことで初心を思い出し、最後の占いで仲間入りを決意した。

ジュランとはご近所同士であり、幼い頃はよく一緒に遊んでもらっていたことから「ジュランおじちゃん」と呼んで慕っており、人間界で再会した際には大粒の涙を(歯車付きで)滝のように流して喜んでいた。
その後、本人達の希望もあって今までさん付けで呼んでいた介人も含め、全員名前だけで呼ぶようになった。

整理整頓や片付けが大の苦手であり、借りているヤツデの部屋をハエが集るレベルの酷い有様にしている他、ガオーン曰くマジーヌに店番をさせるといつもより散らかっているらしい。
しかし、そんなゴミ山から物や人を見つけるのは得意。

ゼンカイマジーヌ



チェンジ全開!!

29バーン!

(♪♪♪)バンバーン!(♪♪♪)バンバーン!

ハァッ!

ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!!!!

ゼンカ―――イマジ―――ヌ!

魔法パワー!ゼンカイ、マジーヌ!



画像出典:機界戦隊ゼンカイジャー 第3カイ!『マジでぬぬぬな魔法使い!』より、(2021年3月21日放送)
©テレビ朝日・東映・東映AG



【身長】204cm
【体重】270㎏
【スピード】130km/h
【パワー】1100馬力

マジーヌがギアトリンガーと「センタイギア29 ゼンカイマジーヌ」で変身した姿。
全体的な姿はマジレンジャーのマジキングをベースにしており、「とんがり帽子姿の魔女」と言うべきもの。よく見ると帽子の下側の所々から金髪がはみ出ているのが分かる。
女性型の為他のメンバーに比べると細身であり、胸元も少し膨らみ、マジレンジャーのシンボルを思わせる金のラインが入っている他、ベルトからは前垂れ、両肩からは羽が垂れている。
お腹や背中に黒い模様があり、ハイレグのような模様になっている。正面から見ると前垂れで少々分かりにくいが、後ろから見るとハッキリ分かる。
額(にあたる帽子の部分)にはギアの番号である29が書かれている。
戦闘では、魔法の他にマジーヌスティックを鈍器のように振りかざして攻撃したり、ヒップアタックをしたりもする。

魔法


ぬぬぬマジーヌ!!

読んで字の如く。
身長と同じぐらいある専用武器の魔法の杖「マジーヌスティック」から電撃を放てる他、これに跨ることで低空飛行が可能。
だがその真価は二つ名の通り「魔法」を使えること。
変身前同様に「ぬぬぬマジーヌ!」の呪文と共に様々な現象を起こすことができる。
ゼンカイオーに合体していても使用可能だが、恐ろしいのはこの魔法、

誇張抜きで何でもできる上にノーリスクで乱発できる。

ワルドによる法則改変の影響下でも、先手を取られて使い損ねたことこそあれど、一度使えば効かなかったことはない。*1
能力モチーフであるマジレンジャーの魔法と異なり、使用にかかるリスク、魔力の消耗、出来ることの上限など、これらのリミットが描写されている限り一切存在しない上にこの簡便さ&万能っぷりであるため、公式にすら「トジテンドは一刻も早くマジーヌをどうにかした方が良かった」「できないことがない、強すぎる」と明言されているという、文字通りの公式チートと化している。

ただし唯一の不可能事例として、ヒーローショーにおいて、マジレンジャーの扱う天空聖者の魔法を再現しようとして失敗したことがある。*2



センタイギアの技

  • 連結突撃
烈車戦隊トッキュウジャーの力をイメージした「センタイギア38 トッキュウジャー」で発動。
仲間達で電車ごっこのように連結し、そのまま高速で敵に体当たりする。
厳密には、ゼンカイザーが発動した効果をゼンカイジュランやゼンカイガオーンと共に受けたというべきである。

  • ダイレンロッド
五星戦隊ダイレンジャーの力をイメージした「センタイギア17 ダイレンジャー」で発動。
ダイレンジャーが実際に使っていた武器であるダイレンロッドを召喚する。
ゼンカイマジーヌが使用するロッドの先端にはホウオウレンジャー用の円盤状のヤイバー(刃部)が施されている。
これもゼンカイザーが発動した効果を他メンバーに付加したものである。

  • 超スピード
特命戦隊ゴーバスターズの力をイメージした「センタイギア36 ゴーバスターズ」で発動。
レッドバスター/桜田ヒロムのような目にも止まらぬ速さを発揮できるようになる。
こちらはゼンカイブルーンが発動した効果を付加されたもの。

  • 消え身の術
忍者戦隊カクレンジャーの力をイメージした「センタイギア18 カクレンジャー」で発動。
忍術を発動して敵の眼前からドロンと逃亡する。
これまたゼンカイザーが発動した効果を他メンバーに付加したものである。

  • 野生のパワー
百獣戦隊ガオレンジャーの力をイメージした「センタイギア25 ガオレンジャー」で発動。
原典さながらのワイルド戦法で相手を攻撃する。
これはゼンカイガオーンが発動した効果を他メンバーと共有したもの。

  • ゼンカイジャーハリケーン:消しゴム
秘密戦隊ゴレンジャーの力をイメージした「センタイギア01 ゴレンジャー」で発動。
ゴレンジャーハリケーンと同じ要領で爆弾をパスし、最後にゼンカイザーがキックすることで敵の苦手なものに変形させ、敵に突撃させる。
これまたゼンカイザーが発動した効果を他メンバーと共有したものである。

  • ディーワッパー
特捜戦隊デカレンジャーの力をイメージした「センタイギア28 デカレンジャー」で発動。
口調が刑事ドラマ風になり、凶悪犯を現行犯逮捕できる(劇中では、リサイクルクダックに変えられた人間たちを攻撃するツーカイザーを捕まえた)。
厳密にはゼンカイザーが発動しようとした効果を、ちょうど現場に駆け付けたマジーヌ達が受けたもの。デカレンジャーの力がワッパー?
ロジャー!!

鳥人戦隊ジェットマンの力をイメージした「センタイギア15 ジェットマン」で発動。
その効果は何と本家ジェットマンの最終回、その中の結婚式~結城凱が引ったくりに刺されるシーンをそのまま再現するというひときわトンチキなもの。
ゼンカイマジーヌはウエディングドレス姿で、ホワイトスワン/鹿鳴館香を演じていた。
ちなみに再現シーンの関係上、実際にジェットマンの力を得た4人は攻撃には一切参加しない。
はい!誓うッス!

  • バイオエレクトロン
超電子バイオマンの力をイメージした「センタイギア08 バイオマン」で発動。
バイオマンの必殺技であるバイオエレクトロンを発射できる。
劇中では他のキカイノイドメンバーと共にコピーワルドに対して使用、超電子の力で相手の電子回路を狂わせた。
バーッとバイオ!!

  • 超力スターナックル
超力戦隊オーレンジャーの力をイメージした「センタイギア19 オーレンジャー」で発動。
ツーカイザーオーレンフォームと同じ必殺技、超力スターナックルを発動できる。
劇中ではガオーン、ブルーンと効果を共有し、ツーカイザーも合わせて4人による超力スターナックルを使用した。

  • 真剣一閃
侍戦隊シンケンジャーの力をイメージした「センタイギア33 シンケンジャー」で発動。
ツーカイザーシンケンフォームと同じ必殺技、痛快斬・真剣一閃を発動できる。
こちらもガオーン、ブルーン、ゾックスと4人で同時に使用した。

  • バベルアタック
恐竜戦隊ジュウレンジャーの力をイメージした「センタイギア16 ジュウレンジャー」で発動。
やぐらを組み、ジュウレンジャーの必殺技であるバベルアタックを発射する。
冒険してラッパピーヤ!!

  • レスキュー
救急戦隊ゴーゴーファイブの力をイメージした「センタイギア23 ゴーゴーファイブ」で発動。
正確にはゼンカイジュランが発動した効果を受けたもの。
ゴーゴーファイブに変身する、巽家の五兄弟と同じくレスキューのプロになれる。
ゼンカイマジーヌは要救護者に吸入器を装着して脈を測る、ゴーピンクこと巽マツリのポジションを担った。
うす!心拍数、正常っす!

  • サンバ
獣電戦隊キョウリュウジャーの力をイメージした「センタイギア37 キョウリュウジャー」で発動。
サンバのリズムに乗って敵を攻撃する。

  • 武器交換
海賊戦隊ゴーカイジャーの力をイメージした「センタイギア35 ゴーカイジャー」で発動。
武器を交換したいという気持ちになり、仲間内で武装を交換する。
マジーヌは自分のマジーヌスティックと、ブルーンのブルーンピッカーを交換した。

  • ゴレンジャーハリケーン・食いしん坊
秘密戦隊ゴレンジャーをイメージした「センタイギア01 ゴレンジャー」で発動。
TV本編と同じ技を発動するが、こちらは食いしん坊代表としてもえのあずき女氏を召喚するという効果。
劇中ではカルビワルドの無限焼肉に対抗するために使用した。


必殺技

  • ゼンカイフィニッシュバスター
ヒーロー! スーパーゼンカイタイム!!

(♪♪♪)ゴッゴー!(♪♪♪)バンバーン!

ダイゼンカイ!!

ギアトリンガーで発動する必殺技。
高出力の光弾を放ち、続けて具現化した巨大なゼンカイジャーのロゴマークで頭上から敵を串刺しにして粉砕する。仲間と同時に撃つとその威力はかさ増しされる。


  • ギアトリンガーバズーカ
センタイギア、セット!!
ターゲットォ…!ロック!オン!

ヒーロー! スーパーゼンカイタイム!!

ア!

カーイ!!

巨大化状態のキカイノイド達がもう一度機界サイドを使う事で超巨大サイズのキアトリンガーを召喚しバズーカ代わりとする。
所謂「スーパー戦隊名物必殺バズーカ」
ガオーンがレバーを高速で回転させエネルギーを充填。発射された大出力ビームがロックオンしたターゲットを追尾し、空間を飛び越えターゲットの前後からビームを照射しそのまま破壊する。
発射には超新星フラッシュマンの力をイメージした「センタイギア10 フラッシュマン」を用いたが、他のギアでできるかどうかは不明。
マジーヌはブルーンと一緒にターゲットのロックオンとバズーカの反動を支える担当。


マジンドラゴン



ぬっ自分!?えっとえっと…

ビーッグバーン!

ゴー!ゴー!ゴッゴゴー!

ゼンカ―――イマジ―――ヌ!

機界変形!マジンドラゴン!




画像出典:機界戦隊ゼンカイジャー 第3カイ!『マジでぬぬぬな魔法使い!』より、(2021年3月21日放送)
©テレビ朝日・東映・東映AG

全高:19.0m(翼上まで33.0m)
全幅:63.5m
全長:67.8m
重量:1050t
スピード:400㎞/h
出力:400万馬力

センタイギアの力で巨大化したゼンカイマジーヌがそのまま「機界変形」した巨大戦専用形態「機界モード」。
マジレンジャーのマジドラゴンを彷彿とさせる二枚の羽が生えたドラゴンの姿をしているが、フォルムは四足歩行より。

常に空中を飛行しており、高速移動で敵を攪乱しつつ羽に備えられたブレードで敵を斬り裂いて攻撃する。
例の如くこの姿でも魔法が使え、同じ呪文を唱えることで口から発するビームを浴びた対象を別の物に変えてしまうことが可能。

全界合体やゼンカイコンビネーションでは、右半身を担当する。

余談

名前の由来はそのまま「マジ」レンジャー及び彼らが使う呪文から。
なお本家マジレンジャーの桃色の魔法使いは「変身魔法」の使い手だった(「占い」が得意なのは青の魔法使い)。

演じる宮本氏は東映特撮作品初出演だが、特撮の関連作品には何かと縁のある声優であり、『電光超人グリッドマン』が原作のアニメ『SSSS.GRIDMAN』のメインヒロインを演じていた他、『ゼンカイジャー』よりも前にキャスト発表がなされた『ゴジラ S.P』でも主人公兼メインヒロインを演じることが決まっていた。

公式サイトの撮影日誌によると、マジーヌ含めキカイノイドのメンバー達は「歴代戦隊のロボ」をモチーフとする事は企画当初から決まっていたものの、明確な女性型ロボがこれまでで一体もいない事で選出は難航。
このままでは企画倒れになってしまうかと思われたその時、「マジキングを魔女っ子にしてみてはどうか」という案が出た事で今のマジーヌのキャラクターが出来上がったとの事。

30分前の作品である『仮面ライダーセイバー』に登場する神代玲花を演じるアンジェラ芽衣氏の超激推しキャラでもあり、毎度放送時には限界オタクばりの実況ツイートをTwitterに流している。


ぬぬぬマジーヌ、ぬぬぬマジーヌ…次にこの項目を追記修正する人を教えたまえ…!

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最終更新:2023年07月07日 00:16

*1 唯一の例外がバカンスワルドの影響下でスイカ割りのスイカをかく乱するために大量のスイカを召喚した時。もっともこれは本物のスイカをマジーヌが抱えていたせいで無意味に終わっただけである。

*2 センタイギアによる能力の付与下なので、魔法の部分が一時的にマジレンジャー仕様に上書きされたためと思われる。