悠凪・グライフ

登録日:2012/02/26 (日) 22:08:21
更新日:2020/06/16 Tue 19:54:07
所要時間:約 20 分で読めます





その必要はない……お前と俺、そしてこのストレイバードならば……!

ストレイバード(駄々こねてないでさっさと仲直りしろ。俺はちゃんとした格納庫で眠りたいんだ)



悠凪・グライフは『スーパーロボット大戦L』の登場人物。
本項目では搭乗機『ストレイバード』についても記載する。




《概要》

本作における主人公・南雲一鷹のライバル。御崎町在住の発明家、クラール・グライフ博士の孫であり助手。
愛称は「悠」。あくまで愛称なのだが、ゲーム中では本名の「悠凪」で呼ばれる事はほとんど無く、誰からも「悠」としか呼ばれない。

グライフ博士が一鷹の保護者兼後見人であることから一鷹とは同じ屋根の下に暮らす家族のような関係であり
「悠兄さん」と呼ばれ慕われているが、当人は面倒見が悪く冷淡な態度で接していた。

グライフ博士が開発した機動兵器『ストレイバード』のパイロットとなった日、博士が謎の組織に誘拐されたことをきっかけに、
パートナーの戦闘用アンドロイドHL-0=ハルノと共にストレイバードを駆り、単身その組織の足取りを追う。

同じく博士の開発した機体『ラッシュバード』を託された一鷹とは意見や立場の違いから幾度となく衝突し、
敵組織『GreAT』に敗れてからは更なる力を求めてラッシュバードをも手に入れようと一鷹や彼の所属するLOTUSへも熾烈な攻撃を仕掛ける。
だが、それは建前で本心は弟分の一鷹から戦う力を奪うことで戦場から遠ざけようという彼なりの不器用な計らいであり、
悪意や私欲で動いたことは一度もなかった。

戦うたびに成長して行く一鷹がラッシュバードの力を使いこなしているのを見届けた後は、
一鷹を戦いから遠ざけようとする事を止め、グライフ博士の救出に専念するようになる。
最終的には『博士を救う』と言う根本的な目的の合致と一鷹の一喝によりようやく仲間入りを決意。

以降は正義の味方・LOTUSの一員として愛機ストレイバードと共に、GreATを始めとする世界を混乱させた元凶に立ち向かい、
自身の機体の兄弟機ともいえる最終ターゲット・ガルトデウスを撃破。無事祖父を救出し、
一鷹、アリス、ハルノと共に穏やかな日常に戻っていった。

ゲーム内のパイロットとしては終盤に加入し育成の余裕に乏しい反面、
素の能力は充実した特殊技能に加え射撃・回避・命中とリアル系に必須とされる能力値がどれも非常に高く、
強力な精神コマンド『魂』を覚えるなど、間違いなくエース級。
機体もある程度改造された状態で手に入るので、僅かな投資で即戦力としての活躍が見込める。





《人物像》


年齢18歳。眉目秀麗・クールな佇まいの少年。
長身痩躯の尖った体格や鋭い目付きは祖父のクラール・グライフ博士によく似ている。

基本的に家族など狭く深い人間関係を大切にするタイプで、表向きは社交性が低く無愛想。
決して他者への共感性が無いわけでは無いが(実際、単独でつばきを助けに先行する剣児の覚悟を酌むシーンがある)、
不器用かつ口下手ゆえ一鷹に向ける言葉はいつも突き放したような冷たい表現になってしまう。

非常事態においてもパニックに陥ることの無い一途で強い意志を持ち、機体ひとつで世界中を流離うなど行動力にも富むが、
他人に借りを作ることに強い負い目があり、他者の忠告に耳を貸さずに突き進んでしまう悪癖がある
(悪く言えば見栄っ張りの意地っ張り。頑固で偏屈なところは間違いなく祖父の遺伝であり、
歳を取って人間が丸くなる前のグライフ博士も案外こんな若者だったのかもしれない)。

しかし、一度失敗を認めてからは立ち直りが早く、反省を踏まえて前向きに行動できるあたり、
やはり一鷹に慕われるだけの器はある男である。


登場してすぐに博士をさらった組織の追跡を開始し、世界中を転々としているシーンしか描かれなかったため
作中で普段の生活描写はほとんど描かれていない。
公式サイトでは『半ば独学で機械工学を学んでおり、大掛りな発明に関してはグライフ博士の助手を務めることもある』とあり、
少なくとも一般的な教育機関には通っていないが無職というわけでもない模様。
博士のラボは地下にあり、そこでの作業にかかりきりのせいか異様に色が白い。CHIYOKOキャラは基本的に色白だが。

なお、大きく襟の開いた&ヘソちら(ちなみにハルノもヘソ出し)な素肌黒シャツ黒の紐シルバーをあしらったネックレスと
堅物な性格とは裏腹に服装のセンスはかなりのおしゃれさん。
上半身しか映らないカットインがなんだかホストっぽいという感想を集めたこともあり、
後述のニーサンヒモ疑惑にブーストがかかることとなった。




《人間関係》


◆オリジナルキャラ


◇クラール・グライフ
悠の祖父であり、唯一の肉親。同姓だが作中で単に『グライフ』と呼ぶ場合は悠ではなく博士を指す。
口にはあまり出さないが非常に大切に思っており、彼が戦う動機もすべては『敵の手に落ちたじいさんを取り戻す』ためである。
普段は『じいさん』呼ばわりだが、博士が攫われた時一度だけ「じいちゃん!」と叫んでいる。
多分、プレイヤーのニーサンに対する好感度が高まった最初のシーン。


◇HL-0 ハルノ
互いに公私共にパートナーと呼べる関係の女性型アンドロイド。
非常にしっかりした性格の彼女に万全の信頼を置いている。
当初から戦闘用に設計開発されているため、戦闘時は操縦の一部を替わることも。
悠にプラン変更の強制こそしないが、機械ゆえの論理的な思考で
途中から自分たちの単独行動が理に適ってはいないことには気付いていた。

エンディングでは彼の無茶振りにも何とか対応しようとしていた。
結果生まれた迷言が「よく来たな、迎撃する」だったりする。


◇南雲一鷹
良くできた義弟。
彼からは一時期に敵対していた際ですら本当に敵意を向けられることはなかった。
ただ、、グライフ博士が攫われた直後に一緒について行こうとする一鷹に「他人は引っ込んでろ!」と酷い事を言ってしまっている。
肉親を失い、悠とグライフ博士を実の家族のように慕う一鷹にとってはキツ過ぎる発言であり、物凄く傷ついていた。
むしろこの発言を根に持たない一鷹君マジいい子。

しかし、一鷹が戦災で両親を失った際にかけた
「自分の力が足りない時は、素直に仲間を頼ればいい」
「逆に仲間が困っていたら、自分が助けてやればいい」
「自分ひとりでは弱くても、お互いに助け合う事で人はどこまでも強くなれるんだ」
という言葉は本人にとってはおぼろげにしか覚えていない儀礼的な慰めだったが、
結果的に一鷹を大きく成長させる原動力となり、両者を和解させる決め手ともなった。


◇AL-3 アリス
直接の絡みは本編では薄いが彼の実家である博士のラボで一緒に暮らしていた。
別段彼女とは仲も悪く無いが、元の仕様が戦闘向けではないためサブパイロットとしての実力は過小評価していた模様。
ハルノを褒めたり評価する際に「アリスでも出来たなら~」と引き合いに出す事は少なくない。


◇HL-1
ハルノを元に作られたアンドロイド。なんて呼ぶ?ハルヒ?
何度も煮え湯を飲まされた因縁の敵…と言いたいところだが、実のところHL-1が実働するのはかなり後であり、
ストレイバード組が敗北したのはひとえにGreATの最新鋭機『インペリアルヴァレイ』の異常な高性能ゆえであり、
HL-1というよりは大統領率いるGreATという組織そのものが持つ圧倒的な力に捻り潰された、という表現が正しい。

彼女からは機体・パイロット共に『伸び代なし』の烙印を押されてしまうが、
GreATはトップから末端の兵士に至るまで『傾向と対策』を重視しすぎるゆえに、段取りが上手くいっただけで
額面上のデータに胡坐をかいて相手を侮ってしまう悪癖があり、あまり信憑性のある評価とはいえない。
信念さえあれば!人間は成長するのだ!してみせる!

インペリアルヴァレイも決定力不足のストレイバードが単機で撃墜するのは難しい、というだけで
LOTUSの精鋭が知恵と力を結集すれば決して倒すのが不可能というほどの機体でもない。
悠が意固地にならずさっさと一鷹と合流していれば戦術レベルではもっと早くに勝てた相手である。




グロなんとかさん
影の薄い大統領にして祖父を誘拐した因縁の相手。
どれ程センスが良かろうと、どだい18歳の小僧に
高蓋然世界の地球で剣林弾雨を潜り抜け、人類の敵『マキナ人間』と政治的な丁々発止を繰り広げてきた一代の傑物の相手が務まるはずもなく、
単独行動を取っていた間は終始イニシアチブを握られっぱなしであった。これは無理もない。

しかし、最終決戦時大統領の切り札、機動要塞ガルトデウスが月面から撃ち込んできた戦略兵器『レボリューションカノン』
一鷹のラッシュバードと協力することで無効化、逆にイマジナリィ・ロードを辿りLOTUS全軍を敵陣の心臓部に導く大任を果たし、
見事意趣返しをやってのけた。




◆版権キャラ


早瀬浩一
一鷹との即席の合体攻撃の前に撤退を余儀なくされる。
また本作がラインバレルと密接に関わっている事もあってか、彼ら一鷹と仲が良い同級生からも顔馴染みの様だ。


ヒイロ・ユイキラ・ヤマト
ラクス暗殺未遂事件の際に出会って以降、悠凪同様単独行動を取っていた彼らとは度々共闘した。自軍への加入時期も同時。
余談だがこの3人の乗る機体には翼持ちの射撃特化機体という共通点があり、実際相性も良い。
またヒイロは中の人的にスパロボではあちこち彷徨っていたり黒い翼を駆ったりしている大先輩である。


《乗機》


祖父の開発した機動兵器ストレイバードを駆る。本機の開発には彼も助手として関わっており、
パイロットとなる前の段階で愛機の操縦法や機能については完璧に把握している。
これは手探りでラッシュバードの能力をモノにしていった一鷹とは対照的。
一方実戦における経験値は決して高くは無く、歴戦の戦士たちと共にLOTUSに所属し時の最危険区域で戦い続け、
それに加えて部隊最強パイロットの一角・JUDA特務室室長 森次玲二鬼のようなシゴキに耐え抜いた一鷹に急速に差を縮められることとなる。


ストレイバード



全高:43.5 m
重量:170.2 t
動力:次元コンバータ
開発者:クラール・グライフ、悠凪・グライフ
所属:無所属→LOTUS
主なパイロット:悠凪・グライフ、HL-0 ハルノ

グライフ博士が造ったスーパーロボット。一鷹の搭乗するラッシュバードとは対として造られた兄弟機であり、
同じく鳥をデザインモチーフとしている(黒い鳥…といえば真っ先に思い浮かぶのがカラスだが公式のアナウンスは無い)。
地上戦用でどっしりとした造形のラッシュバードに対して非常に脚の長いシャープなシルエットを持ち、
背面に備わった大型のウイングでの超高速の空間機動を得意とする。

鋭角的に切れ上がった扁平な頭部大きな翼を持つ漆黒のボディなど、過去のオリジナルで例えるなら
アストラナガンシュロウガを足して割ったような外観の機体であり、
黒い!速い!強い!ダークヒーローライバルメカの王道ともいえるストレートな厨2カッコよさが盛り込まれているのが魅力。

なお、運用はリアル系のように見えても実際は40m超とサイズLに分類されてもおかしくない巨大ロボであり、
あくまでスピーディな射撃戦が得意な『避けるスーパーロボット』と見るべき機体である。


ラッシュバードとは逆に機動力・推進力に比重を置かれた設計がなされた反面、装甲・火力で劣り、
決して全てにおいて上を行くような圧倒的強者という位置づけではない(相性的にかなり有利ではあるが)。
強力な攻撃を行うためにはチャージ時間が必要となり、それでもインペリアルヴァレイクラスの敵を
単機で相手取るには決定力不足である。

背部のウイングユニットは次元コンバータによって亜空間から常にエネルギーを供給されており
それにより他の追随を許さない推進力とほぼ無限の航続距離を誇る。
単独で月面のダイダロス基地に出現した事もあるため、大気圏離脱・突入機能も有していると思われる。

また亜空間を通してのワープ機能『イマジナリィロード」を実装し、
戦闘中一瞬だけ亜空間に退避することで相手の攻撃を完全に回避することができる他、
作中の神出鬼没ぶりを見るに単機ならば空間転移による長距離移動も可能。

亜空間に逃れている間は当然ながら『この世にはいない』ので、
あらゆるセンサーに反応せず目視確認もできない完璧なステルスシステムとしても機能する
(一方で、亜空間側から通常空間の観測は可能なようだが、姿を現さねば物理的な干渉もできない)。
ストレイバードはその名の如く、『現世』『幽世』の狭間を『彷徨い』ながら戦うのだ。

なお、ラッシュバードが膨大なエネルギーをラプラスウォールで受け止めて変換し、
本機のイマジナリィ・ロードに供給することでさらに大規模な転移も可能で、
作中ではLOTUS全軍をダンナーベースから月面へと転移させている。

ちなみにウイングユニットはまさかの着脱式であり、ラッシュバードとの合体機構も搭載されているが、
次元コンバータの出力が一気に跳ね上がるため、当初は制御を不可能とみた悠によりこの機構は封印されていた。
しかし、後にGreATが地球全土を混乱に陥れた際の戦いで、インペリアルヴァレイを撃墜すべく解放、
「モード・アーキオーニス」の起動に成功している。

到底整備性が高いとは思えない超高性能機だが、作中では何度か大ダメージを受けてもなお独自行動を続けられている。
搭乗者が2人とも、ある程度自力で整備が可能でもおかしくはないのだが。


実際のゲームでも長射程の武装に高い移動力・運動性・空適正を持つ他、
回避に成功するとENが5ポイント回復する特殊回避能力として『イマジナリィ・ロード』を持ち、
敵陣に突っ込んで回避に専念しているだけで自給自足が可能(連続ターゲット補正があるゆえテコ入れも必要だが)。

パートナーユニットは同じような特徴を持つウイングガンダムゼロ
ストライクフリーダムガンダムと組ませると相性が良い。



◆武装・必殺技◆

本機の武装には全て『鳥』の名称がついている。

クロウマシンガン

右手に装備したマシンガン。赤いビーム弾を放つがB属性ではない。
システムにリンクしたハルノが敵機をロックし、悠がトリガーを引く。
移動後攻撃とコンボ属性を併せ持つが、威力は最も低い。
クロウはカラス。宿無しのニーサン&ハルノが使うと借金まみれになりそうで縁起が悪い。



フェザントカッター

唯一の近接武装。腰の後ろに収納してある小型のナイフ。手裏剣としても使えるが、あまりにも小さすぎるためかこれで切り払いはできない。
まず刺さった敵機に電撃を流すワイヤーアンカー『スワローガン』で動きを止め、
高速機動で全方位から敵機を切り刻んだ後カッターを投げつけ、転移して離脱する。
戦闘台詞によると、スワローガンで動きを止めるのは「念のため」らしいが、
どんな鈍い相手・瀕死のザコにも毎回射出する。フェザントカッター使用時・ニーサンはチキンハート。だがそれがいい。
スワローはツバメフェザントはキジ。



プラヴァー・グレネード

左手に装備したグレネードガン。こちらも炸薬弾発射筒というよりは、大口径のビーム弾を発射する銃といった感じ。
イマジナリィロードを通過することで無数の分身を通常空間に投影・一斉射撃を行い、
それに気を取られた敵機の死角にストレイバード本体が転移し、至近距離から本命を撃ち込み粉々に爆砕する。トドメ演出では
火球と化した敵機を背後にニンジャめいた腕組みポーズを取るストレイバードが超COOL。正義なのはズール
なお、かく乱作戦と呼んでいるので、この分身は実体ではなくあくまで目くらましの様である。
これを使う時の悠のとある発言は彼を代表する大迷言。
プラヴァーはチドリ。???「痛いぞ千鳥」



フラッド・アサルト

ストレイバード単機における最強のコンバットパターン。
分身の後クロウマシンガンプラヴァー・グレネードの斉射を行い、
続いて二つをジョイントさせた大口径ビーム砲『ヴァルチャーカノン』で追撃。
トドメに最大戦速の体当たりで敵機を粉砕する。華奢な機体なのに熱くなりすぎだろニーサン…

パートナーと力を合わせて初めて可能になる技ということで
一鷹&アリスの『ディメンションストーム』同様悠&ハルノの同時カットインが入る
(前者が横割りカットインなのに対し、こちらは縦割り。美人のあしゅら男爵とか言っちゃダメ)。

敵対時に使う時は強制BGM『夜空を彷徨う風切羽』のままだが、
自軍入り後に使うと専用処刑BGM『きっと素直になれるから』が流れるのが素晴らしい。

ヴァルチャーはハゲワシ。機動新世紀ガンダムXのあの連中と一緒である。



モード・アーキオーニス

ラッシュバードとの合体攻撃。特殊合体攻撃なのでストレイバード側の武器一覧には出ず、ラッシュバード側からしか発動できない。

自身のウイングユニットを分離、一鷹のラッシュバードと合体させる。…ここまでで本機の出番は終了。

これについてよく(´◉◞౪◟◉)「翼を貸すだけの簡単なお仕事ですwwwwwwwwww」等と揶揄されるが、
戦場のど真ん中でメインの動力ユニットを丸ごと切り離して貸し与えてしまうので、これはこれで覚悟の要る行動。
武装の追加が最終回1話手前というタイミングに加え、戦術的にもロマン技の域を出ない性能を鑑みるに、
むしろ成長した弟分を認め、未来へ送り出すための一連のイベントと見るべきかもしれない。

事実、Lではライキングバルキングが分離してガイキングにパーツを託すガイキング・ザ・グレート
先代・磁偉具こと司馬宙新世代鋼鉄ジーグ・草薙剣児に銅鐸を託す鋼鉄神ジーグ
マキナのファクターヴァーダントを通して早瀬浩一ラインバレルにエネルギーを供給するなど、
既にやることをやりきった仲間が主人公に最後の力を与える熱いイベントが多い。男だぜ、ニーサン!

ちなみにアーキオーニスは始祖鳥。…飛ぶの下手そうだけどいいのか?



《プレイヤーからの評価》




発売前からは、まるでスパロボよりも女性向けゲーに出てきた方がしっくりくるぐらいのホストの様なV系のキャラと、
一体どんなクールなライバルなんだと期待されていた。


だが蓋を開けたところ……



……と文章にすればする程に残念と言う素敵なスペックのキャラクターな事が発覚。
同作主人公の一鷹が非常にしっかりしている事もあり、すっかりネタキャラの仲間入り、
むしろめんどくさくて残念なイケメンのポンコツニーサン『長いこと素直になれなくて自軍入りが大幅に遅れた不器用な兄貴分』
……といったイメージが定着していったのだった。

しかし冷静に考えれば彼は機体の知識を持っているくらいで他は一鷹とそう変わらない民間人あがりの少年であり、
上記のような隙の多い描写も等身大の自然な人間として描かれた結果に過ぎない。
ジョッシュが老成しすぎていただけでこれが普通の18歳の反応ってことで…

また、従来のスパロボのライバルは根深い執着心強い攻撃性の持ち主であることが多く、
ややすると陰湿でキモかったり、殺意が湧くほどウザかったりするくらい濃いキャラクターがひしめいていたゆえ、
彼がライバルと言う言葉で表すには親しみが湧く・弱いキャラクターだったことでプレイヤーが肩透かしを食った感もある。

それに加え、Lは前作の反省からかは不明だが、全体的にオリジナル周りの描写が淡泊で、
各種設定も物語を転がす上で必要最低限度の大枠しか明らかになっておらず、ネタとしてはあまりコレといった推しがなかった。
そのため、プレイヤー間のネタ認定のボーダーが下がっていたということも考慮せねばならないだろう。



余談


★一般に『夕凪』という単語はあるが『悠凪』は無い。
『悠』はゆったりとどこまでも長く続く様子、『凪』は風がおさまって波の穏やかな状態を意味する字であり、
「心穏やかに長生きして欲しい」という名付け親(博士かは定かではないが)の願いを感じ取れる名前である。
なお、『夕凪』だった場合大日本帝国海軍の駆逐艦に同名の艦がおり、
これはこれでバンプレストオリジナルっぽいネーミングになる。
そうでなくとも『グライフ』という第一次大戦期のドイツの仮装巡洋艦は存在するが。


『ユウ』表記ではあるが、同じ愛称の主人公スーパーロボット大戦αに登場する。
ついでにユウはOG参戦時は『レイヴン』の名を冠する専用機を操縦。面白い符合。


★セリフからも創意工夫の二人三脚ぶりが見て取れる一鷹&アリスコンビと違い、悠&ハルノの戦闘時のセリフを見ていると、ストレイバードの戦闘行動の思索・構築は主に戦闘用アンドロイドであるハルノが行い、悠はそれを許可・指揮しているだけという構図に見えてくる。
特に「敵機か。奴の対応は任せる」と言うセリフを額面通りに見ると機体制御すらハルノに任せ、悠は何もしていないようにさえ見えてしまう。
そして最たるのが「なるほどな。プラヴァーグレネードか」であり、その場面でプラヴァーグレネードを撃つという戦術自体ハルノが考えて決定したもので、悠はそれを想定していなかったどころか感心してしまっている。
こんな有様なので、ストレイバードはハルノ一人で操縦してるんじゃないか疑惑が持ち上がっている。


★L世界では神魂合体ゴーダンナー!!に根差した社会が描かれており、
政府に届け出も無くロボットを所有・運用する者はメナージュ・ゼロと呼ばれ、ガチな犯罪者として指名手配されてしまう。
ゆえに悠(とハルノも)は少なくともLOTUSと合流するまでは犯罪者だったことになる。
なお、一鷹も第1話終了時点でその事を気にしており、LOTUS参加は自分達の身の安全の確保という理由がある。
真の巨悪であるGreATが表向きは世界有数の大企業だったことを考えると皮肉な身の上。
(ちなみに、オーブを離脱して独自勢力としてGreATに立ち向かっていたアークエンジェル隊もメナージュ・ゼロになるはずだが、
 前大戦の英雄かつ度々LOTUSと共闘している間柄のお蔭か、エンジェル・ダウン作戦以後も一切そういう扱いを受けていない)



追記・修正は残念なニーサンに想いを馳せてからお願いします。


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