きんのはっぱ/ぎんのはっぱ(ポケモン)

登録日:2011/06/12 Sun 16:55:47
更新日:2025/05/20 Tue 05:42:15NEW!
所要時間:約 6 分で読めます





皆さんはきんのはっぱ ぎんのはっぱをご存じだろうか?

某有名RPGで登場する戦闘不能状態を回復する葉っぱ?

きんのたまのような高額換金アイテム?


いいや、そんなちゃちなアイテムじゃないぜ!

なんとこの二つのアイテムをホウオウルギアに持たせて育て屋に預けると……セレビィが出来るんだ!






















*   *
*   + うそです
n ∧_∧ n
(ヨ(*´∀`)E)
Y   Y  *


本当はこの二つの葉っぱ、ショップで売る事が出来る普通の換金アイテムで、それ以外の用途はまったくない。

しかし金銀水晶バージョンポケモンが全盛の頃、上記の様な噂が広まっていた事は本当である。


この様に用途がほとんどない道具やレアでありながら何のために存在しているのかわからないアイテムが、主にポケモンの第ニ世代で多く登場した。
実はこのような意味不明なアイテムの殆どは第一世代からタイムカプセルを通じて連れてきたポケモンが持っている。

第一世代ではポケモンの被捕獲率が個体ごとに設定されていたのだが、第二世代では被捕獲率が種族ごとに統一され、
被捕獲率のデータ領域は持ち物のデータを記録するために使用されていた。
このため第一世代産のポケモンの多くは何かしらの持ち物を持つことになり、結果として「はっぱ」と言う変なレアアイテムが登場したのである。
なお、第一世代産ポケモンの持ち物にはどう言うわけか実用性皆無のものが多かったが、
ひかりのこな、でんきだまなど実用性が高くタイムカプセル経由でしか手に入らないアイテムもあった。
ちなみに内部データ上は被捕獲率1-255全てに対応したアイテムが存在している。たいせつなものも含めて存在しているのでセレクトバグなどで被捕獲率を操作するとタイムカプセルでその該当したアイテムを持たせて送り込むことも可能だったりする。
これを利用して手順を簡略化した金銀における任意コード実行技なども存在している。

以下、金銀の葉を含むややマイナーな道具。
第二世代をプレイした事がある人は「こんなアイテムあったな」という気持ちで思い出してみて欲しい。

・おいしいシッポ
金銀水晶版のチョウジタウンの怪しいお土産屋(赤いギャラドスイベントを終わらせ、アジトへ侵入するまでの期間限定)で売られているアイテム。
「とても おいしい たかく うれる(第二世代)」とか「とても おいしい なにかの しっぽ。 ショップで たかく うれる。(第四世代)」と説明欄に書かれた、このアイテム……
どう見てもあの町の井戸に住む、あのポケモンのしっぽである。
恐らくあそこでロケット団に乱獲されたしっぽをここでも販売していたのだろう。

1個9800円。「タウリン」などのドーピングアイテムと同額だが、ショップへ売る以外の使い道は無い。
高く売れると書いてあるが売値は4900円……全く儲からないのでほとんど詐欺である。
「(ロケット団的には他者に)高く売れる」という意味合いなのかもしれないが。
このアイテム自体は怪しいお土産屋で買う以外の方法では入手できず、
いかりのみずうみで出会ったワタルと共にロケット団アジトへ侵入すると怪しいお土産屋が利用できなくなり、二度と手に入らなくなる。

リメイク版であるHGSSでは怪しいお土産屋に陳列されていないため、入手する事ができない。
しかし『HGSS』及びに第五世代の『BW』では内部データに存在している模様。
通常プレイでは入手できない事から改造のようなチート行為が必要。まぁ改造してまで手に入れる品物でもないだろうが…

・かわらのかけら
第二世代限定のアイテム。
名の通り瓦の欠片。第一世代からポケモンを第二世代に通信で送ってくる際、
ワンリキーやゴーリキーが持っている事があるアイテム。「からてチョップ」で砕いた瓦から拾ったのだろうか。
レアなだけで使い道は皆無。換金しても売値はたったの25円。何の変哲もない欠片だからか金額がショボい…
…何のために作ったアイテムなのだろうか?

・きんのはっぱ/ぎんのはっぱ
冒頭でも紹介したアイテム。第一世代から連れてきた一部のポケモンが持っている。
『金銀』バージョンと関連がありそうなアイテム名という事もあって、いつ頃からか冒頭のような釣りネタが流行った。
実際にはただの換金アイテムで、他の効果は無い。

金銀という名の割には売値はどちらも500円。「しんじゅ」以下の換金額である。
「かわらのかけら」よりかは高く売れるが、換金目的でわざわざ手に入れる程でもない。

上記の噂以外にも、ポケモンに持たせると色違いとの遭遇率が上がるという噂もある。
しかし、第二世代での色違い遭遇のシステムが解析されている中で、このアイテムの名が殆ど登場しないことからガセだろう。

・はかいのいでんし
第二世代のハナダシティ…過去にハナダの洞窟があった場所の水辺付近でダウジングマシンを使うと反応し、探すと入手できる。
ポケモンに持たせると戦闘開始時(または場に出した瞬間)に作動し、こうげきを二段階上げる代わりに混乱状態になる。
消費アイテムなので一度使うと無くなる。1プレイで1個しか入手できない貴重品なので取扱注意。
名前的にミュウツーを意識したアイテムなのだろう。このアイテムは第二世代にのみ存在し、以降の世代では実装すらされていない。

ちなみにGBではこのアイテムを使用した場合の混乱は永続…とされていたのだが、実はこれが正確でないことが近年判明。
特殊条件下でGBでもとっとと混乱を解除することが可能であることが判明した。(ただし、基本的に永続になる。とある事情で255ターン混乱である為)

・ジーエスボール
水晶版限定で入手できたアイテム。
コガネシティのポケモンコミュニティセンターにあるニュースマシンのモバイル通信でクイズに挑戦、それに全問正解すると商品として貰える。
モバイル通信専用のアダプタを購入しなければ、通常プレイでは入手できない。
通常のボールと違いたいせつなものに分類され、これを手に入れた後、ガンテツにこのボールを見せるとウバメの森のほこらにセレビィが現れる。
現在ではモバイル通信のサービスが終了していて正規の手段では入手不可能な為、幻のアイテムとされる。
VC版ではこのジーエスボール関連のイベントが実装されており、セレビィを捕獲・厳選することも可能となった。
ちなみにGSの意味は、goldのGとsilverのSからきている。

なお、『クリスタル』版で追加されたアイテムは『金銀』のアイテムの未使用領域を使って実装されており、このアイテムを『金銀』にとある方法で送り込んだ場合は「カビチュウ」というアイテムに変わる。
これは「ブルーカード」・「タマゴけん」・「とうめいなスズ」といった『クリスタル』版限定のアイテム達も同様である。

・いかりまんじゅう
第二世代から登場したアイテム。
効能はHPを20回復。値段も効能もキズぐすりとまったく同じ。
序盤なら使い道はあるだろうが、中盤~終盤に差し掛かりポケモンも鍛えられてきた状況で、
そんな半端な回復アイテムを入手してもあまり意味が無い……。

第二世代では回復アイテムだが、第四世代の『HGSS』で再登場した際には「たいせつなもの」扱いになり、後にわざマシンと交換してもらえる。
第三世代だと入手は出来ないものの、FRLGにて四天王シバの好物という設定が加わった。
第五世代では再び回復アイテムとして復活。しかし説明文を丸々前作(HGSS)から引き継いだ為、回復アイテムとしての説明が無い。
これを石化したヒヒダルマにお供えすると隠れ特性ヒヒダルマを復活させる事も出来る。
第七世代からは他のご当地回復アイテムと同様に、全ての状態異常を回復できるという仕様に変更された。

・きのはこ/きりのはこ
第二世代限定のアイテム。
きのはこはポケモンスタジアム2で、ジムリーダーの城(表)をクリア後に貰えるポケモンが、
同じくきりのはこはジムリーダーの城(裏)をクリア後に貰えるポケモンが持っている。
そのままだと何もないが、箱を開けるともようがえアイテムのきんのトロフィーぎんのトロフィーがそれぞれ手に入る。



また、実用性はなくもないが入手手段が限定される無駄にレアなアイテムも幾つかあった。

・わざマシン09
中身は「じこあんじ」。相手の能力変化を自分にコピーできる。
初代で捕まえたケーシィの持ち物になっている。
ユンゲラーに進化させても持ち物は変わらないが、ユンゲラーの野生個体を捕まえた場合は違うアイテムになるため、NG。
金銀に登場するわざマシンの中で唯一、過去作品との通信を行わないと入手できない。
(もっとも金銀は図鑑完成を目指す場合、どっちみち過去作品との通信が必須なのだが)
レアな割にはガチ対戦で積み合戦でもしない限りはお荷物。
一応ポケスタでは積み技を多用するNPCもいるため、対策として使えなくはないか。

・でんきだま
ピカチュウ専用強化アイテム。
ピカチュウ版のパートナーであるピカチュウだけが持っている。
入手自体は難しくないが、入手できる個数が限られる。

・ひかりのこな
相手の命中率を下げるアイテムで、かげぶんしんと組み合わせれば初代並みの効果を発揮する。
初代で捕まえたファイヤー・サンダー・フリーザー・ミュウツーが持っている。
いずれも第二世代だけでは入手できない伝説のポケモン達である。

・ラッキーパンチ
ラッキーの技が急所に当たりやすくなる。
初代のラッキーをタイムカプセルで連れて来れば手に入る。
当時は進化前が存在しなかったので、リトルカップでは活用の機会があった。

・まがったスプーン
エスパー技の威力強化アイテム。
ピカチュウ版で捕まえたユンゲラーを連れてこないと入手できない。
ケーシィを進化させた個体だと前述した「わざマシン09(じこあんじ)」を持つため、NG。
なお、ピカチュウ版の野生のユンゲラーは8番道路にて出現率5%と結構な低確率。

・ながねぎ
カモネギの技が急所に当たりやすくなる。野生のカモネギが稀に持っている事がある。
出現率がやや低めなので入手が面倒な上、カモネギ自体の需要が低いため収集する人が少ないため無駄にレア。

・ぎんのこな
むし技の威力強化アイテム。
野生のバタフリーが低確率で持っている。
バタフリー自体は『金』バージョンなら一部の道路で野生出現したり、「ずつき」で揺らした木から落ちてくる事もあったりとまだ出会いやすい方だが、
逆に『銀』バージョンだと虫とり大会(曜日限定、制限時間あり)限定かつ低確率での出現と、一転して入手難度が高くなる。「銀」の名が付いてるのに『銀』バージョンでは入手し辛いという…
それでいて第二世代は虫タイプ技で実用的かつ強いと言えるのが「めざめるパワー(虫)」程度だったので、この道具の使い道すら乏しい。

・しあわせタマゴ
持たせたポケモンの獲得経験値が1.5倍に増加するアイテム。野生のラッキーが低確率で持っている。
『金銀』および『クリスタル』ではラッキーの出現率自体が1%と非常に低い上、更にそこから低確率で所持なので第二世代で最も入手難易度が高い激レアアイテムである。

なお、第三世代では『FRLG』にてサファリゾーンにのみ出現するラッキーが5%で持っている。
出現率が低い癖にやたら逃げやすく、元々の捕捉率の低さもあって捕まえ辛いヤツをサファリゾーンのルールで捕獲しなければならないという第二世代もビックリの鬼畜仕様。
そこから「しあわせタマゴ」の所持率5%も引いて、捕獲にまでこぎつけるのは至難の業。
『FRLG』だけで「しあわせタマゴ」を入手出来たプレイヤーは相当ラッキーだと言えるだろう。






第二世代以降も、入手方法が限られている割には使い道がない道具がたまに登場している。

・ふしぎなおきもの
第六世代から登場。
アローラ地方で古くから「守り神」とされる不思議なポケモンをかたどった置物。第六世代では「カロス地方から遠く離れた場所」となっている。
『XY』では各地のホテルを日替わりで移動するバックパッカーに4回話しかけると1つだけ入手できる。第七世代の『SM』及び『USUM』ではスーパーメガやすでいくつでも購入可能。
アローラが舞台の『SM』が発売される前から意味深に登場し、『USUM』の公式サイトの「50のキーワード」でも紹介された事から『USUM』のキーアイテムになるのではないかと期待された…
…が、結局何の使い道もないアイテムのまま第七世代は幕を閉じた。メガやすでいくらでも買える事から単なるお土産品でしかなかったという事だろう。
ちなみに「なげつける」で使用しても威力は30しかないので戦闘でも使えない。
売値は第六世代では5円で第七世代では1500円。



勇者「しまった……世界樹の葉を泉に落としてしまうなんて……」



ゴポゴポゴポッ……。


女神「あなたが落としたのは、このきんのはっぱですか? それともこのぎんのはっぱですか?


勇者「いいえ違います、私が落としたのは世界樹の葉です!」


女神「あなたは正直な人ですね。それでは、このきんのはっぱぎんのはっぱの両方を差し上げましょう


勇者「いや、コラこんなのはいらんから! 世界樹の葉返せ!」




おいしいしっぽでも食べながら追記・修正よろしくおねがいします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • 道具
  • アイテム
  • 換金専用アイテム
  • 忘れられた道具達
  • 葉っぱ
  • 思わせぶり
  • ガセ
  • レアアイテム
  • 金銀
  • 500円
  • ポケモン道具項目
  • ポケットモンスター
最終更新:2025年05月20日 05:42