登録日:2012/06/10 Sun 19:05:00
更新日:2025/04/19 Sat 22:03:43
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概要
黒い
ネクロの夏は白き救世主が駆け抜けた事で美談となったが(項目参照)、そう上手くはいかないのが世の常。
基本的に環境が1つのデッキで染まってしまう時と言うのは、
その他のデッキが全て太刀打ち出来ない環境にあるということであり、それは「対策デッキすら機能しない」ということでもある。
台風には目があったが、吹雪にそんなものは無い。
何の感傷もなく吹きすさび、弱き者を蹂躙していくのだ。
そんな状況を作り出したデッキと環境の事を、MtGでは「ネクロの夏」に対して季節に例えられる。
最も有名なのは「Momaの冬」。それを踏まえて項目名はあえて「冬」とした(○○の○、では判断が出来ない為)。
ただしこれらの俗称は、ネクロとMoma以外はさほど浸透していない。というのも、ひとつの季節(=多めに見積もって4ヶ月以内)の間に大暴れしてキーパーツが規制、あるいは対策で徹底的に駆逐されるということが必須になるため。
オーコはともかく、親和や相棒に関しては「こんなもん初めて聞いたぞ」なんて人も多いはず。ひとつの季節を過ぎてなお暴れ続けたカードやデッキなので「親和時代」「相棒ゲー」「4万円スタートの頃」とか言うだけでだいたい通じるというのもあるし。
アニヲタwikiには時折、項目を立てたい・語りたいがために一部のコミュニティで勝手に名付けたものをさも大衆的であるかのようにつける行為が散見される。現在のルールなら反対意見多数で削除されるが、昔のアニヲタwikiは結構ガバガバだったのでそれが既成事実的に根付いてしまっていることも多い。
こんな暇人が暇つぶしで書いたwikiを鵜呑みにするような暇人はいないと思うが、そのことは念頭に入れておくこと。
以下はそんな荒廃を作り出した戦犯達である。
一覧
■Momaの冬(ウルザブロック)
当時のマジックは3つのステップに分かれていた……
序盤がコイントス
中盤がマリガンチェック
終盤が――先手第一ターンだ
別名
「ターボ・ジーニアス」「トレイリアン・ブルー」など。
一世代を越える年月を経てなお、例えMtGや他のカードゲームでそれ以上に異常なデッキが成立してなお
史上最悪のデッキと呼ばれ恐れられるMoma。
そのまさに全盛期の事である。○○の冬という呼び方もこのMomaの冬が最初。
それ以前に「
ネクロの夏」という呼び方があったが、定着したのはこれ以降と思われる。
デッキの詳細は項目参照。
マジックをしない程に付け入る隙を与えない瞬殺コンボと、《時のらせん》や《意外な授かり物》といった相手へ作業を強いる面倒さは多くのプレイヤーを絶望に追い込んだ。
ただでさえ
ソリティア見てなくちゃいけないのにドローやシャッフルに付き合わされるなんて……。かといって自爆する可能性も僅かにあるから投了するのも……。
上記の代表的な迷言の他、
などなど数々の名言(迷言?)を残し、TCG史に大きな教訓を残した。……ハズなんだが。
後者に関しては勝ち手段がライブラリーアウトならタワーデッキで勝てるんじゃね?という発想から匿名掲示板で生まれたネタ。実際の環境では非Momaデッキも一定数存在したうえにMomaもサイドボードにX火力やゴリラのシャーマンのようなクリーチャーを仕込むことが多かったので、このようなデッキがプロツアーという舞台で4-2できる可能性は皆無であった。
なお《精神力》が禁止になる前に、
《記憶の壺》with《修繕》が登場して
Moma以上の悪夢を生み出しかけたが、
爆速で《記憶の壺》が禁止になり事なきを得た。
■サイカの夏(オデッセイブロック)
一見すれば上昇効率が悪すぎるディスアドパンプアップ能力しか持たない
カスクリーチャー、しかしその実態はそのディスアドパンプアップ能力だけで並み居る猛者共を圧倒できてしまう異常な上昇効率を持つ超脳筋の
トップクリーチャー《サイカトグ》。
そしてフィニッシュ手段に場のリセット兼、サイカトグにエサを用意する《激動》を据えたパーミッションデッキが激動サイカである。
デッキの動きは《
サイカトグ》参照。要約すれば「対抗手段を奪って
ワンパンマンで殴れば相手は死ぬ」。
頭の悪すぎる戦法ながら至って合理的な戦法だったため「右も左も サイカ! サイカ! サイカ!」と比喩される程にサイカが蔓延し、対抗馬リス対立も苦しむ展開になった。
日本選手権02では参加者の三分の一がサイカトグ。「やっちゃったプレイ」を集めてみたら全部サイカトグ絡みだった、なんてことも。
でも
サイカレスで勝利した、という例も。
なかなか世の中分からないものである。
メタゲームの変遷によって後期では《激動》が抜けがちだったのは内緒。
とはいえサイカトグ自体は稀に見る異常なインフレパンプアップだけを武器に、その後もエクステンデッドやレガシーでも結果を残した。
■親和の冬(ミラディンブロック)
俺は 涙を流さない
ロボットだから マシーンだから
ダダッダー!!
「同型カードより1、2マナ軽く出せたらお得だな~」といった意図でデザインされたであろうミラディン・ブロックのアーティファクト郡を、実際には0マナだの1マナだのの異常なコストパフォーマンスでこれでもかと場に叩き付け爆速で勝利に駆け上がるビートダウンデッキ、親和。
こちらもデッキの詳細は個別項目へ。
実の所グランプリ等の大型大会では冬という程の猛威は振るっていなかったのだがそれが却って災いしウィザーズが危険性を認知して対処するのが遅れた。
そして基盤となるカードが全て構築済みデッキに入っていた安価な貧乏デッキだった事なども相まってMtGプレイヤーの大半を占めるカジュアル層は親和一色。
当然そんなプレイヤー層が最も多く参加する機会であるショップ大会などでも親和一色。
Momaの冬とは別のベクトルで地獄のような環境と化していた。
こいつのせいでプレイヤーが多く離れ、神河・ラヴニカブロックの売り上げが伸びず、後に神河・ラヴニカ産のカードが高騰している要因になっている、とまで言われたそうな。
禁止カードも発表されるが、親和を後押しするパーツも同時に追加され結果的に衰えず。
事態の深刻さから最後にはキーカードどころか、その代わりとして使えるかも怪しい2軍カードも巻き込み、膨大な数の禁止カードを出してしまった。
ただしこの時期は「カードの枠の変更が生理的に受け付けない」「親和以外のデッキがハメゲーやソリティア推奨状態で不愉快」「《対抗呪文》がスタンダードから落ちた」「プロの不正行為が多かった」など、
親和以外の他の要因が重なっていたこともお忘れなく。だから一時期マジでヤバかったのである。
ちなみにこの環境を生み出したのはウルザブロックのデザイナー。……すなわちマナ面でやらかしたMomaの生みの親達。
おい、学習しろよ。
■フェアリーの冬(ローウィン=シャドウムーアブロック)
「逃げる奴はキスキンだ!」
「逃げない奴はよく訓練されたキスキンだ!」
ホント、戦場は地獄だぜ!
フゥーハハハァー!!
毎ターン1/1で飛行を持ったクリーチャーが場に出てくるエンチャントという強力な効果に反して何故か2マナの《苦花》、それを軸にフェアリークリーチャーで構成されたクロック・パーミッション(クロパ)デッキ。
従来のクロパとは一線を画しており、妨害やカウンター内蔵のクリーチャーを使用し、相手の妨害に専念するだけで自動的に信頼性に長けたクロックが増えていくという、
クロパとして色々間違ったデッキである。
それでもクリーチャーを展開しながらパーミッションするフェアリーは本来、コントロールに強くビートダウンに弱い。
ところがアラーラブロックでは当時コントロールの主役だったヒバリブリンクは衰退し、一方のフェアリーは軽量除去を更に獲得、ビートダウン耐性を得てトップメタに君臨してしまう。
特に2ターン目に《苦花》を置かれるとどうしようもなくなってしまうデッキもあり、「今の環境は2ターンキルがある」などと言われる羽目に。
「苦花に対抗するために苦花を投入する」なんていう
どこぞの学校みたいなことまで起こった。
前述の冬達を反省してか、苦花を禁止するとフェアリーそのものが死にかねないためか、プロ達に対策デッキがこぞって研究されていったためか……。
禁止カードは出ず、ウィザーズはフェアリー対策に強力なクリーチャーや対策カードをリリースするなどして対応した。
が。
アラーラの断片は強力なカードが多いセットだったのだが、上述のようにビートダウン耐性を手に入れたフェアリーを乗り越える為に残りのアラーラブロックでさらに強力なカードをリリースし続けた結果、カードパワーの大インフレが発生。
つまりフェアリー以外も大概ヤバイ。酷いレベルでバランスが取れている世紀末状態。
ざっと挙げるだけでも、野生のナカティル、ロウクスの戦修道士、貴族の教主、聖遺の騎士、流刑への道、クァーサルの群れ魔道士、血編み髪のエルフ、飛行機械の鋳造所など……といったレガシー(ほぼ全カード使用可能環境)でも第一線で活躍している(あるいはいた)カードを多数生み出して、ようやくフェアリーを抑えこんだ。
入り乱れて暴れてるだけでは?
これに関してはレガシーや2024年以降のスタンダードなどもそうだった。フェアリーが去ったゼンディカー・ブロック前後はMTGのプレイ人口が増えたことでも知られており、特に他ゲーからの移住勢は、当時の他ゲーはおろか今のMTGと比してさえ驚くレベルの多様性やコモンの強さに惚れこんでそのまま沼にどっぷりとハマってしまった。たとえば当wikiに2008~12年頃の有名なネタやドマイナーなカードが多いのは、この時期に始めたアニヲタが記事を立てたからである。
このカードパワーのインフレは後々まで影響を与えることになる。
エルフや残酷コン、当時ほぼそのままレガシーに持ち込んで優勝したキスキンなど、最終的に
メタゲームの多様性は保たれた結果フェアリー自体はスタン落ちまで天寿を全うするのだが、一度始まったインフレはなかなか収まらず
ローウィンブロック(フェアリー誕生、青黒系のデッキが隆盛)
↓
アラーラの断片ブロック(断片の一つであるジャンドのカードを中心にした赤黒緑系のデッキが隆盛。マナ総量に対する単純なカードパワーとしてはここら辺が最盛期)
↓
ゼンディカーブロック(フェアリーがスタン落ち。当時割りとお通夜だった青のテコ入れのために第二エキスパンションのワールドウェイクで
《精神を刻む者、ジェイス》が登場。青白系のデッキが盛り返す。全体のカードパワーは落ちているが、代わりに特定のデッキにおける突破力を著しく上げたカードが多く、コントロール以外のデッキは高速化していった。)
↓
ミラディンの傷跡ブロック(ジャンドの基本パーツがスタン落ち。
PW対策カードもこぞってスタン落ち。さらによりによって《精神を刻む者、ジェイス》と相性のいいカード、
石鍛冶の神秘家を中心にしたCaw-Bladeが大流行)
とインフレを続けた結果、下の惨状に繋がることになる。
■ジェイスの夏(ゼンディカーブロック)
「や……奴に一体何があったんだ!」
「チャンドラ……」
「ひぃ!?」
俺 の 名 を 言 っ て み ろ
「Caw-Bladeの夏」とも。カウブレに関しては項目参照。
最大の特徴は、「
精神を刻む者、ジェイス」、通称
「神」が世紀末を巻き起こしたという一点。
彼の詳細は個別項目に譲るが、要約すると
- デッキトップ操作兼ソフトロック
- 手札増強
- クリーチャーのバウンス
- 『相手は死ぬ』を地で行く奥義
という、青の理想を体現した能力を一つのカードに全て内蔵した恐るべきカード。
4マナ忠誠度3という如何にも撃たれ弱そうな見た目とは裏腹に1つ目の能力で忠誠度が2も増える等の異常なコストパフォーマンスの忠誠度コストと、自分自身を守ることができる能力のシナジーにより凄まじいコントロール力を持つ。
登場した直後はプレインズウォーカーへの有力対抗カードである《血編み髪のエルフ》や《忘却の輪》らに抑え込まれていたのだが、これらがスタン落ちしてしまったことにより抑止力が消滅。
これにより1度盤面への着地を許したが最後、まともに除去することもままならずゲームを好き放題に荒らされた末に死刑宣告を下されるパターンが頻発し多くのプレイヤーの精神が刻まれた。
さらに当時はコントローラーもカード名も問わず同一人物が1人しか戦場に存在できない「プレインズウォーカーの唯一性ルール」が存在したため、
「相手に使われるくらいなら先に自分がジェイスを使ってしまえばいい」という考えが浸透。
環境でジェイスと最大の親和性があったのが
石鍛冶・
鷹・
剣を有するCaw-Bladeであったが、
当然のようにその他のデッキでも色さえ合えばジェイスが差し込まれ……いやむしろ色が合わなくても無理矢理ジェイスが差し込まれ……挙句に神ジェイスより1マナ軽く先置きできる旧ジェイスが神ジェイス対策ためだけにのみ差し込まれ……
といった何だかジェイスが
ゲシュタルト崩壊しそうな事態に、ジェイスを入れない理由がある例外的なデッキを除いて、スタンダードにおいて半必須カードとなる。
後にレジェンド・ルールの改定とプレインズウォーカーの唯一性ルールの廃止が行われたが、このジェイスまみれの惨状が多分に関わっていたと言われている。
当時は公式コラムに「唯一性ルールの駆け引き」の例として上述のジェイス先置きテクを引き合いに出したものなどもあった。レジェンド・ルールの改定は、単純に《幻影の像》が伝説のクリーチャーの除去としても使えるなどのデザイン的な制約の多さや、カジュアルプレイヤーのプレイ感の問題の方が大きいだろう。
ジェイス・石鍛冶禁止が発表される直前のトーナメントでは、ベスト8入賞者全員の合計で32枚の神ジェイスが使われた。
MtGの基本土地でないカードは基本的に1デッキへ黎明期やリミテッド、統率者戦などを除いて最大で4枚まで投入できる。つまり4枚×8人=32枚というわけだ。
無論、こんな状態なので神話レアである「遊べる一万円札」と言われるまで暴騰。
プレインズウォーカーのサイフポイントにも多大なダメージを与えることに。
参考までに、当時のカードは《タルモゴイフ》が8000~1万円、《Tundra》(白枠)が8000~9000円、《Underground Sea》(白枠、当時のデュアルランド最高額)が13000円前後。神ジェイスを入れるということはフェッチランドも入れることになるのでデッキの値段はなおのこと高くなる。つまり「カウブレを組む金でレガシーの勝てるデッキが組める」「そしてレガシーにはカードのローテーションがない」。他のゲームからどっち選ぶかっていったら……ねぇ?。
ちなみにミラディン包囲戦の時点でカウブレは環境最強デッキだったのだが、その次のエキスパンションである新たなるファイレクシアが出る前に「ジェイスの話」というコラムで、
- 「前に出したカードじゃ足りなかったけど、二の矢三の矢がプレインズウォーカーを狙っているのだ。」
- 「新たなるファイレクシア発売後も神ジェイスは一定の地位を保持するだろうが、結果どうなるかは誰にも判っていないのだ。」
などとドヤ顔で強力な対策カードの存在を示唆していた。っていうかわざわざ「緊急禁止はしないよ」と書いただけである。
そこで来たのが《呪詛の寄生虫》。対策カードとして鳴り物入りで登場したのはいいが、悲しいくらい弱かった。
最近のプレイヤーには「電波デッキのお供」「これが弱いなんてMTGが分かってない証拠」なんて言われるが、実際は上述の通り。一時期はプロプレイヤーの間でも特定のニュアンスを持つ言葉として使われていたほどである。
その一方で《戦争と平和の剣》だの《殴打頭蓋》だのよりによって石鍛冶と相性のいい装備カードは来るわ、
除去の薄くなりがちなところに実質無色1マナインスタントの《四肢切断》が来るわジェイスを封じ込めるどころか逆に大強化する羽目に。
その後の顛末は上記のとおりで、さらにファイレクシア・マナという色の役割を全否定する馬鹿げたメカニズムはゼンディカー時代にプレイを始めた多くのプレイヤーを落胆させた。
「禁止カードって失敗作じゃなかったんだ……」
「このカード黒なのに青が一番うまく使えてるじゃん……」
■エルドラージの冬(モダン、~ゲートウォッチの誓い)
その日ゼンディカー人は思い出した。
奴らに支配されていた恐怖を…
鳥かごの中に囚われていた屈辱を…
- エルドラージアグロ(無色・青赤・青白・赤緑・昇華者型他)
今回の舞台はスタンダードではなくモダン。別名
「荒廃の冬」、「五色(五人)去るとき」(後述)とも。
旧ゼンディカーブロックで登場していたウギンの目やエルドラージの寺院といったエルドラージ限定で2マナを出せるor軽減する土地と、ゲートウォッチの誓いで登場した2~5マナの軽~中量エルドラージが化学反応、
元ネタの
クトゥルフ神話に恥じぬ恐怖を引き起こした。
恥じてくれ
元々10マナ以上の大型エルドラージを出すために作られた複数マナを出す土地と軽量エルドラージは非常に相性がよく、
1ターン目にいきなり2マナのクリーチャーを複数展開することも可能。
さらにそこから次のターン辺りに駄目押しに「場に出たらハンデスをかます《難題の予見者》」や、「速攻・トランプルを備えた上で優秀な耐性をも備えた《現実を砕くもの》」等の中型エルドラージが出てきてそのまま押し切られる。
最初こそ活躍を疑問視されていたが、プロツアー「ゲートウォッチの誓い」では無色・青赤・昇華者型がモダンラウンドで大暴れ。
TOP8のうち6つがエルドラージ、決勝戦はエルドラージのミラー対決、優勝はもちろんエルドラージという事態になった。
残る2つは親和デッキでありTOP8全てが無色カードをキーとするデッキ。それを受けて
五人去るときなどと言われることに。
その後プロプレイヤーたちが研究を重ねた結果、メタられまくって衰退、……することなくそのまま活躍を続ける。
3ヶ所同時開催されたモダンのグランプリでは2ヶ所で優勝、1ヶ所で準優勝。TOP8にそれぞれ3つ、5つ、6つ入賞と計24のうち過半数の14を占めた。
挙句の果てに「どの色にするか、エルドラージデッキの中でメタゲームが回っているから健全」などと言われる始末。
無論皮肉のニュアンスが強いのだが、この前後で取り上げている時期はいずれも「特定のデッキが一強」という不健全極まりない環境のため「それに比べりゃ全然マシじゃん」「つまりこの環境のキーストーンになじめば楽しいってことじゃん」という揶揄の要素もある。《精神的つまづき》《死儀礼のシャーマン》《時を越えた探索》あたりが現役だった頃のレガシーや、《三なる宝球》《夢の巣のルールス》が現役だった頃のヴィンテージは分かりやすい例。……全部規制されてるって?そうだね。だからあくまでも「揶揄」なのだ。
その後禁止改訂でウギンの目を禁止指定されて弱体化。
今は全盛期ほどの強さはなくなっているが、もともとのスペックが高いため環境次第で浮上したりしている。
特に「エルドラージ・トロン」と呼ばれるものはトップメタに絡む事が多い。バーンに非常に強いのでバーンが嫌いな人におすすめ。
■カンパニーの冬(スタンダード、タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカーブロック+イニストラードを覆う影ブロック期)
おまえを殺す決定には変わりはない…
少し長く生きのびてることを感謝しろ!
「セレズニアポカリプス」とも。これはMtGの大手総合ショップにしてプロチーム、Channel Fireballが自身のコラムで名付けたのが始まり。
当時としては類い稀なるパワーカードを数多く生み出したタルキール覇王譚ブロック。
ローテーションシステムの変更によりこのブロックのうち前2つのセットのみがローテ落ちを迎え、パワーカードがごっそり抜け落ちた状態で新スタンダードがスタートする。
そこにやってきたのはホラーテーマなのに
なぜか虐げられる側の人間がやたらと強い次元イニストラードへの回帰セット「イニストラードを覆う影」であった。
前回の繰り返しを恐れるプレイヤーの予想は悪いことに当たってしまい、環境初期から緑白トークンデッキと、タルキールブロックの生き残りである
「最大3マナ以下のクリーチャーを2体まで」踏み倒す《集合した中隊/Collected Company》を使ったバントカンパニーデッキが圧倒。
ホラーを体現したカードが多く含まれている黒と赤がそっちのけになっており「現環境に黒と赤は存在しない」「
二人去るとき」などと言われる羽目に。
青も全体的なカードパワーの低さから数枚のカードのためだけに使われる色となっており、実質的な環境の中心は白緑に染まっていった。グランプリTop8入賞の6割が緑白トークンかバントカンパニーであったとも言われる。
そしてみんなの「なんとかしてくれ…」の声とともに参入したイニ影ブロック第2セット「異界月」。
しかしそこでプレイヤーの目に飛び込んできたのは《呪文捕らえ》や《無私の霊魂》、《異端聖戦士、サリア》などと言った
バントカラーの強力カード達。
バントカンパニーの為に印刷しましたと言わんばかりの充実したラインナップであった。
これによりバントカンパニーは大幅に強化され、まずこれら新カードによってバントカンパニー側が不利であるとされていた緑白
トークンとの相性が逆転。世界選手権では同じく異界月で大幅強化された黒緑昂揚と一騎討ちになるもこれを退け優勝。
環境最末期にはバントカンパニーの占有率は
70パーセントを超えたとも言う。
デッキタイプが少ないスタンダードでは支配率が大きくなりやすいが、それでも
7割というのは明らかに異常である。
このような事態になった一因として「対策カードの大幅な弱体化」がある。
青黒赤の得意とするカウンター・ハンデス・火力といったカードが、呪文よりクリーチャーを重視する開発方針により大幅な制限を受けていたのだ。「やりたいことをやれない」不満が多かったためとも言われる。
一方でクリーチャーの性能はうなぎのぼり。特に低マナ域~中マナ域のクリーチャーに優秀なカードが増えていき、そういったカードはクリーチャーの色である緑や白に多い。
流行の恩恵を多分に受けたデッキのデッキパワーは、「アグロはミッドレンジに弱く、ミッドレンジはコントロールに弱く、コントロールはアグロに弱い」という従来のメタゲームの原則を崩壊させるに十分だった。
加えて、「セットのテーマになるカードを活躍させるため、それらを咎める実用的な対策カードは極力近隣のセットに同居させない」という当時の方針も追い風となった。
これに関して開発を責めることは難しいかもしれない。イニ影ブロックが開発されていた期間は、エンチャントをテーマにしながらそれを全否定するような強力対策カードによってエンチャントデッキが死に体になっていた「テーロス+M15」環境の真っ只中であり、それを目の当たりにした開発チームが対策カードの強さを控えめにするのは至極当然の判断と言える。ちなみに実用的な対策カードをスタンダードに同居させる方針はあの親和デッキの大暴れの後に一時期出来ていたと言われる。……あれ?
結果、「ミッドレンジ系(この場合はバントカンパニー)が最強」「それに対抗するカードはほぼ存在しない」「唯一対抗(できてるかもしれない)デッキも厳しい。」というメタゲームが完成。
一種類のデッキが環境を占有してしまうのも当然であった。
ちなみにその唯一対抗できていたかもしれない黒緑昂揚もどちらかと言うとミッドレンジ系である。
しかし、それでもウィザーズは禁止カードの制定を選ばず、集合した中隊はスタンダードの天寿を全うする。
過去のアカデミーや〆や神ジェイスに比べればカードパワーそのものは低かったからである。
当時はまだ「禁止カード=失敗作」というご立派な道徳から、スタンダードで禁止を出したくないという意識もあっただろう。
更に大規模なお披露目であるプロツアーではあまり目立たなかったというのも大きい。
具体的にはプロツアーイニ影の頃からプロツアーでは対策されて目立たない→対策を乗り越えて大流行、というのを繰り返していた。
結果としてカンパニーゲーに辟易したプレイヤーが離れ、カンパニーがまた全勝し……というマンネリ化の悪循環が繰り広げられることに。
本項目ではカンパニーに適応できたプレイヤーの目線から書かれているが、禁止カードを出すようにしたのはこの時期の反省があったから、つまり一強ゲーに適応できないプレイヤーを禁止によって救済するためとも言われている。
その後の「戦乱のゼンディカー」が色々と不評だった。売上自体は非常に高いが、これは特殊枠に高額な土地が入っていたから。当時のプレイヤーの評価は「カードの能力が分かりづらい」「クリーチャー・タイプが分かりづらい」「なんなら名前(破滅を導くものだの荒廃を招くものだの)も分かりづらい」「デッキ名(ダークジェスカイだのブルーマルドゥだの)が分かりづらい」「このキーワード能力や能力語の存在意義が分からない(盟友だの嚥下だの)」とかなり辛辣なものだった。
そういうこともあって、一時期は熱心なプレイヤー以外からはかなり白眼視された環境と化してしまった。
が、
「あのカンパニーすら禁止にならなかったしもうウィザーズやDCIは禁止をスタンダードで出さないだろう」とプレイヤーたちが思っていた2017年1月20日。衝撃の発表がなされた。
あのカンパニーまみれの地獄の中ですら出なかった禁止カードが、地獄の過ぎ去った今出されたのである。その時最強デッキだった青白
フラッシュは他のほぼすべてのデッキに有利で、唯一不利がつくデッキも勝率は45:55と確かに突き抜けたデッキではあったが、バントカンパニーと比べると…。
動揺するプレイヤー。その後のコラムの中では「集合する中隊は禁止にすべきだった。禁止にするタイミングがなかったからしなかったけど。
でもこれからはアカデミーや神ジェイスみたいな高いハードルではなくする。」と語っており、実際に2017年にはスタンダードの禁止カードを連発。バントカンパニーで禁止を出さなかった反動であることは明らかであった。
タイミングについては禁止改訂の時期自体は何度もあったが、その都度「環境初期だから」または「新エキスパンション発売で環境が変わるから」と見逃されてきた。が、そんな理由で禁止しないんだったらそもそもこんな時期に禁止改訂を設ける意味が無い。
こうして数多の怨嗟の声を受けながらスタンダードを完走したカンパニーデッキは、スタンダードを去ってなおMtGの歴史に癒えることのない傷を残していったのであった。
というか、むしろ禁止カードを出すように舵を切ってから「悪しき時代」のシンボルとして語られるようになってしまったのである。
当時はむしろ、この禁止改訂後の「《守護フェリダー》の本来の禁止改訂の2日後に緊急禁止」なども相俟って、禁止カードを出すこと自体が悪だという意見の方がよほど強く、
それに対して大手ショップが「カンパニー時代を思い出して!あれめちゃくちゃつまんなかったでしょ!」と諫めるコラムを出すなど、それはそれは大荒れしたものである。
「カラデシュ、すごい!本当にすごいんだ!」というマーク・ローズウォーターの言葉が皮肉で使われている理由がこれ。カードパワーがすごいんじゃなくて、禁止改訂でものすごく荒れていた上にトップメタのデッキの一部がこっちのターンをコントロールしてきたり、突然6連ガチャを始めたりして不快だからである。ちなみにもちろん楽しいデッキも多いのだが、トップがこれじゃさすがにね……。
あと《約束された終末、エムラクール》が禁止になった際の告知文がふざけたポエムであったのもプレイヤーの怒りを買う原因となった。
■ホガークの夏(モダン、~基本セット2020)
この世に生まれたことが 消えない罪というなら
禁止されることが そう 背負いし罰だろう
2019年にモダンにおいて起きた惨劇。
モダン環境のカード
プールを直接拡充するというコンセプトで発売された「モダンホライゾン」。
ホガーク始め、《アーカムの天測儀》やら《レンと六番》やら、モダンのインフレを加速させたどころかモダンの境界を超えて他環境に多大な影響を与えたのは密に密に
エターナル環境でしか使えなかったいぶし銀のカードや旧ストーリーのキャラのリメイクカード、そして様々な新カードが収録された。
問題を引き起こしたのは《
蘇る死滅都市、ホガーク》。7マナ8/8トランプルで墓地からキャスト可能という破格のスペックを持つが、その見返りの縛りとして「
唱えるためにマナを支払えない」という代物。
その代替手段として召集と探査という
片方は禁止カードを輩出した2つの
キーワード能力を持っていた。
黒緑の混成マナを2つ持つため、黒か緑のクリーチャーを必ず2体戦場に出す必要がある。また、伝説なので1体しか戦場に存在できない縛りもある。
結論から言うと、この縛りはほとんど縛りとして意味をなさなかった。
戦場に出た時に墓地を肥やせる軽量クリーチャーである《縫い師への供給者》や《サテュロスの道探し》などが存在し、これらのクリーチャーを展開すれば2ターン目に容易にホガークを展開できる。
伝説である点も1体戦場にいれば十分相手を倒しきれるため、2枚目が墓地に落ちたところで探査コストに当てればよいだけであった。もちろん1体目が《流刑への道》で旅立ってしまった時の予備にしても良い。
結果的に【ドレッジ】に押されていた【ブリッジヴァイン】のデッキ名が【ホガークヴァイン】となるほどに隆盛。
《黄泉からの橋》禁止前は、3ターン目に《狂気の祭壇》で相手のライブラリーを削り切るなんてこともよくやってのけていた。運が良ければ2ターンキルも可能であった。
墓地対策が厳しいはずの環境であるにもかかわらず大暴れし、MOでの勝率が60%を記録。《虚空の力線》という最上級の墓地対策がメインから投入されることすらあるという異常な環境となってしまった。
そうでなくともメインから《外科的摘出》は当たり前。サイド後は《安らかなる眠り》(いわゆる「R.I.P」)やらと合わせて墓地対策6枚以上という過剰なメタを敷かれていた。
キーカードである《黄泉からの橋》が禁止カードとなるも勢いはとどまることはなく、
この時期は【ホガーク】を使うか、それに唯一対抗できた【青白コントロール】を使うかという末期環境。その青白コンも大幅有利
というわけでもなく、結局はホガークが使われていた。
自身の高い勝率とメインから極端なメタカードが投入される不健全な状態を引き起こした主要因として、多くのデッキで用いられていた墓地肥やしであった《信仰なき物あさり》とともに投獄された。R.I.P。
また《黄泉からの橋》の禁止施行日に「基本セット2020」が発売されたのだが、その中には値段が高騰しており再録が待望されていた《虚空の力線》が収録されていた。
本来高額カードの再録というのは歓迎されるものなのだが「虚空の力線が行き渡るわけだし、モダンプレイヤーはこれで対策しろと言うことか?」「対策すれば大丈夫ってことでホガーク本体の禁止はないのでは?」などと、あらぬ疑惑を生んでいた。
モダンのために生み出されたカードは、
当のモダンから拒絶されるという哀れな結末を迎えた。
今はエターナルに活躍の場を移している。黄泉からの橋と再びタッグを組んだレガシー版【ホガークヴァイン】や、ヴィンテージにおいては《
Bazaar of Baghdad》という凶悪どころではない相方を得たホガークデッキが
メタゲームの一角に君臨していた。
2025年現在はすっかり影が薄くなってしまっている。インフレ怖いでしょう……
■オーコの秋(スタンダード、ラヴニカのギルド~エルドレインの王権)
- 食物デッキ(緑青・緑青黒・緑青白・サクリファイス型他)
ファンシーなおとぎ話(MtG的な意味で)とアーサー王伝説(をMtGチックにしたもの)をテーマにしたエキスパンション「エルドレインの王権」。
使うとライフ3点回復するアーティファクトトークンである「食物」とシナジーを持つカードが多数収録されたカードセットだったが…… 全然ファンシーじゃない惨状をもたらすことになる。
代表たる《王冠泥棒、オーコ》の解説は
個別項目に任せるとして、このエルドレインの王権、
- 一番最初に唱えればノーコストのデッキトップ限定サーチ呪文《むかしむかし》
- 食物を使ったマナ加速を行える極楽鳥の亜種《金のガチョウ》
- ETBで格闘除去を行い食物を使って強化できる《意地悪な狼》
- 大量のメリット能力をくっつけた上に良好なマナレシオを誇りしかも4マナで出せる《探索する獣》
- そして《王冠泥棒、オーコ》
など、強いカードが緑関連に集中しており、その結果緑はサーチからカウンター封じ、クリーチャー除去まで何でもできる色になっていた。
発売直後こそ《
死者の原野》をメインにしたランプデッキに不利であったため使用率は高いものの2番手に甘んじていたが、間をおかずして死者の原野が禁止されたことを追い風として緑系デッキが大流行。
むかしむかし→金のガチョウ→オーコ→意地悪な狼→世界を揺るがす者、ニッサ→ハイドロイド混成体
と矢継ぎ早に強カードを叩きつけ、盤面が食物と鹿だらけになる光景が日常茶飯事となった。
環境に突入して間もなく開催されたプロツアーの後継であるミシックチャンピオンシップ6(MC6)ではオーコの採用率がなんと驚異の69%。
環境初期からこれほど使われる多色カードが現れるのは前代未聞。その鹿だらけの惨状から「開催地は奈良県」とネタにされてしまう。
公式カバレージですら残り31%のオーコ非採用デッキを「オーコを使いたくなかった者たちのデッキ」と評したというだけでも惨状は窺い知れるだろう。
そのMC6では全デッキ採用枚数でも基本土地(≒何枚でも投入可能)である沼と平地と山を合わせた数が基本でない土地(≒最大4枚/デッキ)の《繁殖池》の枚数に及ばないという異常事態も発生。
その環境の歪みぶりから、オーコを除去できる上に双方のオーコが作った鹿潰しもできる《害悪な掌握》を対緑白カードにもかかわらずメインデッキから3~4積みするのが当たり前に行われており、むしろ主に自らこのカードを使う目的で黒を足した緑青黒の食物デッキ、つまりミラー対策をしたオーコ入りの食物デッキがトップメタにつく。
挙句の果てに「相手がメインから色対策カードを入れてくるのならばこちらも入れざるを得ない」とばかりに、害悪な掌握と同じサイクルの対青黒カードである《夏の帳》までもがメイン投入され、メインから色対策カードを投げ合う空中戦が展開される。
オーコを使いたくなかった者たち非食物デッキ期待の星であった出来事デッキも準々決勝で力尽き、トーナメントでは緑青黒と純正緑青の食物デッキ同士によるお腹いっぱいな戦いが繰り広げられたのであった。
この有り様でもその後メタゲームは一応回っていた。……のだが、他の有力候補もほとんど食物デッキの派生形であり、4つのグランプリではTOP8のデッキ合計32個のうち全優勝デッキを含む24個がオーコ採用型の食物デッキ。
特に数週間で開発されたサクリファイス型食物デッキは「非食物デッキに大幅有利かつ食物デッキ同士でも五分」という代物であった。
この惨状からスタンダードでの開催を直前で取りやめる大型大会や、ウィザーズスポンサードであるにもかかわらず独自にオーコを禁止にする大会まで現れる事態に。
食物デッキのあまりの強さから、環境を支配するトップレアにもかかわらず「いくらなんでも禁止にされるだろう」と踏んでオーコのシングル価格が下がるという珍事まで起きている。
余談ではあるが、食物デッキの非ミラーマッチにおける勝率は約53%であったと公式が明かしている。これは一見して大したことがなさそうだが、この環境における非食物デッキとはすなわち食物デッキをガンメタしたデッキであり、それにもかかわらずミラーマッチ用に調整された食物デッキ側が勝ち越しているのだ。全盛期のMomaですら狙い撃ちのごとくガンメタされたら分が悪かったことを考えると、この数値がいかに異常であるかが分かるだろう。
その後、エルドレインの王権の発売から
わずか49日後に発効の禁止改訂で、案の定オーコとそれに加えて高い安定性を実現させた《むかしむかし》の2枚が禁止された。
これはあの
《記憶の壺》に匹敵するほどの速さであり、内1枚の《むかしむかし》は事実上、緑抑制のためだけに指定される有様である。
なお《むかしむかし》は後に
モダンでも禁止されているため、純粋にオーバーパワーでもあった模様。
また同時に、その3ヶ月前に出ていた基本セット2020からも青と黒の戦略を全否定していた《夏の帳》が禁止となっており、
緑絡みのカードだけが3枚も同時に禁止された。
こうしてオーコの秋はまさしく秋のごとき短期間で終焉を迎えたのであった。
なおスタンダード禁止までの間に、オーコはスタンダード以下のパイオニア・モダン・レガシー、果てはヴィンテージでも通用することが判明し、神ジェイスを超える歴代最強プレインズウォーカーに名乗りを上げる。
シングル市場では「禁止発表で値段が下がるだろうから、そしたら買おう」と思っていた数多のプレイヤーが同じタイミングで買いに走った結果、禁止直前を底値に値上がり続けるというMtGでは稀に見る驚異の値動きを見せていた。
その後もオーコのオーバーパワーぶりは他のフォーマットでも留まることを知らず、スタンダードから1カ月弱遅れでパイオニアでも禁止指定され、さらにカードプールが肥大化していたモダンでも2020年最初のグランプリでTOP8のうち7人が使用するなど大暴れしたために投獄される。
ちなみに枚数は26枚。またこのグランプリで優勝したのがオーコ入り死者の原野デッキであり、直近のスタンダードにおける問題児同士が手を組むというまさに悪夢のコラボレーションであった。
強力カードが跳梁跋扈するレガシーでは1年4ヶ月の間許されていたが、相変わらずのパワーカードぶりで様々なデッキに圧力をかけ続けた結果ついに禁止指定。
ブロールとヒストリックでも当然のごとく早期に禁止指定されていたため、今ではヴィンテージだけがオーコを使える公式構築フォーマットである。6冠達成おめでとう!
また、オーコ達は禁止化によって環境から消滅したが、そもそもの所、禁止カード連中に限らずこのエルドレインの王権と言うセット自体が強すぎた。
この時期のプレイデザインチームは、「強いカードがいっぱい有った方が楽しいよね!」とパワーレベルを意図的に上げたカードを次々と投入しており、
「エルドレインの王権は強いセットではあるが、オーコを除けば標準の範囲内である」「今後のセットの強さもエルドレインの王権と同じくらいにする」(要約)
と主張していた。
だが実際にはこの後も、《創案の火》《大釜の使い魔》《幸運のクローバー》《僻境への脱出》の4枚がスタンダードで禁止となり、晴れて歴代最多タイとなる合計6枚のスタンダード禁止カードを排出してしまった。なお、過去に6枚を排出したミラディンは「アーティファクト・土地」サイクルで5枚分を稼いでおり、純粋に全く異なる6枚が禁止されたと言うのは異例。
結局の所、このプレイデザインの方針は大いに不評を買い、後に別の部署のコラムで「エルドレインの王権は強すぎた」「そのせいで後のセットのカードが使われず、プレイヤーから不評だった」と書かれてしまった。
オーコは、その過剰インフレセットの頂点であるがゆえに、思いっきりラインを踏み越えた訳である。
オーコはその名前の覚えやすさ、49日禁止という当時としては法外な早さだったこと、《むかしむかし》《夏の帳》などと異なりキャラクターであることなどから、
禁止カードの暗黒期のシンボルとしても語られてしまっている。というか、格ゲーの壊れキャラを語る動画でなぜか解説されたこともあるほどのぶっ壊れである。
■相棒の春(レガシー・ヴィンテージを筆頭にほぼ全てのフォーマット、~イコリア:巨獣の棲処)
こんな簡単な条件で初期手札を1枚増やした挙句に性能も高いだなんて……
あなた方のしていることは到底許されることではありませんよ!
恥を知りなさい!
2020年の春に発売された、「怪獣」をテーマにした新エキスパンション「イコリア:巨獣の棲処」。
ゴジラやキングコングやシャークネードとのコラボカードの収録、不幸にも新型コロナウイルスの流行と重なってしまった「死のコロナビーム」騒動などが話題を呼んだセットであったが、MtGというゲーム的にもとんでもない事件が起こっていた…。
簡単に解説すると、目玉である『相棒』クリーチャーの主な効果は「サイドボードから直接呼び出せる」というもの。
言い換えれば「相手が干渉できない
“デッキ外”
から、条件さえ揃えれば
“サーチする必要も無くいつでも”
呼び出せる」という事…実質的に「確実に戦略に組み込める
+1枚の手札
」として扱えるのである。
加えて相棒自身がクリーチャーとしての性能も高く、中にはコンボパーツやフィニッシャーを勤められる者もいるとなれば…。
代償としてデッキ構成に制限が課されるが、その程度ではまったく歯止めにはならなかったどころか、むしろ新しいデッキ構築論を生み出す原動力になったカードさえあったほど。
相棒のルールが下方修正されたことや、特にヤバい環境で禁止されたこともあって落ち着いた……かと思いきや、
モダンホライゾン以降のの優秀なピッチスペルのコストになる、ハンデスの囮にできる、ということでむしろ強化されたカードもあるほど。何が相棒だ。
■リス・親和の夏(パウパー、~フォーゴトン・レルム探訪)
モダンホライゾン2の発売から3か月…
パウパーはリス・親和・フェアリーの3つに分かれ、混沌を極めていた…。
2021年夏に発売されたモダンホライゾン2は前作のやらかしっぷりから発売前から警戒されていたのだが、案の定環境を激変させることになった。
モダンやレガシーも《ウルザの物語》
《敏捷なこそ泥、ラガバン》などが跳梁跋扈する魔境と化したが、先に壊れたのはパウパーであった。
かつてパウパーでも《巣穴からの総出》《ぶどう弾》といったコモンのストーム呪文が存在していたが、パウパーにはストームに対抗できるカードがほとんど存在せず、対策の取りようがなかったことから禁止となっていた。
しかしモダンホライゾン2では新規のコモンのストーム呪文が複数登場。
- 《精神の願望》の調整版である《電位式リレー》で大量の手札を確保
- 次のターンに調整版《巣穴からの総出》である《騒鳴の嵐》とそのターンに戦場に出たクリーチャーに速攻と+1/+1カウンターを付与する《授業初日》を組み合わせて圧倒的物量で圧殺する
という【リスストーム】が成立してしまった。
一方、モダンホライゾン2では環境から一線を退いていた親和を再興するべく新規の親和持ちクリーチャーやコモンのアーティファクトタップイン
デュアルランドが登場。パウパーでは親和が現役だったため元から強かったのがますます強化されることになった。
かくして、パウパーからはリスストーム・親和・青黒フェアリー以外のデッキが駆逐されることになってしまった。こうした環境下で行われた大会では参加者ほぼ全員が基本土地60枚デッキで参加し事実上のボイコットがなされた。
さすがにこれは問題視されたのか、大会の直後の2021年9月に《騒鳴の嵐》と《滞留者の相棒》は禁止された。
だが、これでもなお親和の勢いは止まらず最初期の型であるグレ親和を再現する形で再興。翌年1月に今度は《
エイトグ》が禁止されるがすぐに別のサクリ台が用意されて相変わらず同じ動きができ、しかも2月に出た神河:輝ける世界がアーティファクトテーマだったこともあり多数の新規パーツを獲得した。
この恩恵はストームデッキも受けており、禁止を免れた《電位式リレー》を軸にした赤黒ストームとして復活。
こうして3月には《大霊堂の信奉者》《電位式リレー》も禁止となり、冬まで続いた延長戦は幕を閉じた。
結局、親和とストーム、それと3番手につけていたトロンから半年間で7枚もの禁止カード(解禁されたのも1枚)を出す事になった。
しかし枚数こそ多いものの、1月に発足した「パウパー・フォーマット委員会」が「なぜこのカードを禁止にしたのか」「他にはどのカードが禁止候補だったのか」「どのようなデッキや環境が望ましいと考えているのか」を他のフォーマットの禁止改定告知とは比較にならない程丁寧に説明している為、むしろ好意的に受け取られている。
■ナドゥの夏(モダン、モダンホライゾン3~)
「ネクロでもストームでもない」
「"ナドゥ"をご存じか?」
うん、すまない。
またモダホラなんだ。
2024年初夏に三度発売されたモダン用セット「モダンホライゾン3」。
エネルギーやエルドラージの再フィーチャーや、新たなピッチスペルの登場が注目されていたが、
その中でも発売前からプレインズウォーカーたちの目を丸くさせたのが
《有翼の叡智、ナドゥ/Nadu, Winged Wisdom》。
その能力は3/3/4飛行という十分なサイズと、自分のクリーチャーに「1ターンに2回まで、呪文や能力の対象になった時に山札の一番上を公開して、土地なら戦場に出し、それ以外なら手札に加える」という能力を与えるというもの。
誰が対象に取るかを問わない、能力で対象に取っても誘発する、アンタップインできる土地なら使えるマナが増えるor土地以外ならドロー、自分のクリーチャーそれぞれに付与する、そのうえでなぜか制限が1ターンに2回とリミッターを掛けられそうな部分を全て取っ払ったようなテキストに、多くのPWはテキストの読み間違いではないかと疑った。
そんな彼の能力を大量に誘発させるために白羽の矢が立ったのが、《ウルザの物語》でサーチできて装備コストが0マナの《手甲》と、土地を戦場に出すと1/1の昆虫トークンか、2マナ追加でこれをオーラとして付けた生物のコピーを生成する《春心のナントゥーコ》。
この3枚を揃えたら最後、手甲を昆虫たちが使い回しながらライブラリーが一瞬で空になる。
あとは手間を省きたいなら《タッサの神託者》で勝ったり、完全なループなら省略できるテーブルトップでは《忍耐》をコピーすることでライブラリーを修復し、無限に上陸を誘発させたりする。
それでも2マナで支払ったエネルギー以下のマナ総量のクリーチャー、アーティファクト、エンチャントを纏めて破壊する《空の怒り》を擁するエネルギーデッキに対しては不利が付くと語られていた。
……が、ここで抜擢されたのが、かつてエネルギーへのメタとして刷られながらも肝心の相手が禁止改定によって弱体化し、スタンダード期間中陽の目を見なかった《陽光浄化者》。
コンボパーツを探すための《召喚の調べ》で引っ張ることができ、エネルギーを得ること自体を封じるため《空の怒り》を機能不全に陥らせるこのカードが発見されたことで相性が覆されてしまった。
結果、プロツアー『モダンホライゾン3』では使用率25.5%を記録。
2マナのコスト軽減カードを得て進化した【赤単ストーム】や、あのネクロのリメイク《ネクロドミナンス》を用いたコントロール【黒単ネクロ】を押しのけ、ベスト8に5人、さらにベスト4を独占という結果を残した。
こんな有り様かつループも省略可能になるまでに相応の手間が必要なため
誰もがいずれ禁止されるだろうという確信を持ってしまっている結果、プロツアーでの優勝後もナドゥのシングル価格は落ち着いたままで、禁止改定後に躍進するであろう他のデッキのカードが高騰するという珍事になっている。
また、前述のオーコ、本項には書かれていないがやはり環境で暴れた
ウーロ、そして今回のナドゥと3マナで青緑のカードが定期的に悪さをしたこともあり
「青緑の3マナは危険信号」「青緑は早くおはじき遊びに戻れ」といった声も。
後者についてはかつての青緑は+1/+1カウンターをいじくりまわすのがアイデンティティだった時期があったため。これはラヴニカの青緑が「シミック連合」という生物改良のフレーバーを与えられたためで、その後もラヴニカと関係のないカードでも青緑はこの傾向が長く続いていた。
そして2024年8月26日、大多数の予想通りモダンにて禁止に。
その際ナドゥがこうなった経緯についての個別記事も掲載されたのだが、一言目が以下のコレである。
『モダンホライゾン3』のリード・デザイナーとして、本日私たちが下した決断について皆さんにお伝えしたいことがあります。
《有翼の叡智、ナドゥ》は、デザインに失敗しました。
理由については、公式によると「テストプレイ後の最終チェック時に能力が変更されたが、変更後のチェック時に関係者が全員0マナで対象に取る能力との相互作用を見逃しており、変更後のテストプレイもされていなかった。」というのが原因として挙げられている。
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その詳細 |
ナドゥは当初「あなたはパーマネント呪文を瞬速を持っているかのように唱えてよい」「自分のパーマネントが相手からターゲットにされた時のみ効果が発動する(発動回数に制限なし)」という、現在知られるようなコンボクリーチャーというよりは、シミックカラーやバントカラーのミッドレンジデッキにおける味方を守るためのクリーチャーとしてデザインされた。
しかし、プレイテスト中に統率者戦において「瞬速付与」能力に問題があるとされ、かといってそれを削除しただけでは味気ないとして現在の能力に変更、そして前述の通り変更後のデザインがそのまま市場に出てしまったというわけである。
……文章の違和感に気付いただろうか?
そうなのである。「統率者戦」で問題があるとされ、能力が変更されているのだ。
重ねて言うが、ナドゥが収録されている『モダンホライゾン』シリーズは「モダン」向けのセットなのである。
24年現在ではアメリカのマジックプレイヤーの半分が統率者メインであると言われる程とはいえ、モダン向けのセットで統率者を意識した末の失敗という、かなりのやらかしと言えよう。
それから約一か月後の2024年9月23日、肝心の統率者戦でも禁止されてしまう。
上述のように統率者戦での使用を想定して能力が調整されたにもかかわらず、その統率者戦で使用できなくなってしまったのである。
禁止の理由として、「省略できず失敗の可能性もある手順を長時間繰り返す関係上、ゲームの時間を独占してしまう状況があるため」とされている。
ウィザーズの「統率者戦のことを考えて調整したらミスっちゃったよ!ごめんね!」と、統率者委員会の「考えてほしいなんて言ってないし、不健全だから禁止するね」という責任のなすりつけ合いにも見えるこの出来事は、プレイヤーの内外から非常に批判された。
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これで氷河期は終わったかのように見えたが、その後もエネルギービートダウンの秋、脱出基地コンボの冬が続くことになり、荒れに荒れた環境にモダンプレイヤーは翻弄されている。モダホラ1来てから荒れてない時期あったっけ?
まとめ
以上を見れば判るが、コンボや特定カードを手札に促させられる青混じりや、青でこそないが強力な手札増強&サーチカードを内蔵したデッキが非常に多い。
次点で無色のアーティファクト絡み。
近年は「クリーチャー強化、呪文弱体化」のスタンスの追い風を受けて緑がそこに追い縋ってきている。
というか、禁止にまで至ったのは結構な確率で無色のアーティファクトを多用するデッキである。色付きのオーコもファクトを生み出すし。
無色のカードのバランス調整の難しさがよくわかるだろう。
また、本項目では「ひとつのアーキタイプが支配した」事例を取り上げているが、実際にプレイヤーと話してみるとそういう一強時代よりもヤバいことを話してくれる人は結構多い。
たとえばジャッジキルがまかり通り、当時の人気プレイヤーだった石田格や中村修平をして「暗黒期」とまで言わせた1998年の世界選手権。
青以外でもコンボを殺せるというデザインのカードを印刷したらレガシー環境が真っ青に染まってコンボ自体もまだまだ元気、結果他のデッキだけが死に絶えて黒田正城に公式記事で皮肉を言われた2011年のレガシー。
モダンとの差別化のためにあるカードの禁止措置を見送った結果、環境が真っ青なコンボゲーに染まってレガシー自体の人口に大打撃を与えてしまった2014年のレガシー。
禁止カードが野放図に出過ぎた結果、プレイヤーから「いつ禁止カードに指定されるか分からない」「買ったカードが明日禁止になっているかもしれない」という不信を買ってしまい、スタンダード自体の人口が壊滅的に減少してしまった2019~20年のスタンダード。
他にもカードの高額化が著しすぎて参入障壁になっていた時期もあるし、プロから「ボムレアゲー」と酷評された基本セット2013のリミテッド、多くのデッキを押さえつけ続けた結果レガシーの人口をじわじわと減らしてしまった《死儀礼のシャーマン》現役時代のレガシー、《師範の占い独楽》現役時代の時間切れによる勝ち逃げが頻繁に起きていたトーナメント……。
「○○の冬」と括れない時代だからといって平和というわけではない。そういう時代は話を聞いていても不愉快なので語り継がれないだけで、
むしろ特定のアーキタイプ以上に多様性に恐ろしい圧をかける存在(カードのみではなく)というのもまた存在する。
その圧に耐えられた人間だけが次の時代に進めるというのも、あんまりよろしいものではないだろう。これは進化論じゃなくて単なる娯楽ゲームなのだから。
どちらの方が酷いかというのは、まぁ……汚いたとえになるけど、「どっちのうんこがより臭いか」みたいな不毛な議論になるので……。答えを出しても得るものがない。
追記・修正は○○氏ね!と心で叫んでからお願いします。
- 相棒のクソさと右京さんの説教がピッタリハマりすぎる -- (名無しさん) 2021-03-20 13:13:02
- カラデシュの時までは○○が有るのに☓☓なんか作ったらそら駄目でしょって禁止になってた、今は単純に単体のパワーが壊れてるから禁止になってるイメージ -- (名無しさん) 2021-05-06 03:51:56
- 3,4ターン目にフェッチ起動で追加マナ出してウーロからの土地で7点回復からの4点ダメージで戦場更地にされた上で次のターンには余裕で8マナ出る構造で根本原理やウギンで蓋されたらどうしようも無いし、何故ランプ充実時期に刷ったのさ、ってやつだと思う -- (名無しさん) 2021-05-12 10:48:16
- ここ2年の頭プレイデザインのやらかしは一生語り継がれる -- (名無しさん) 2021-06-02 07:52:36
- pauperだから〇〇の夏と呼ばれるか分からないがモダンホライゾン2で親和強化、ストーム復活で、環境がえげつないことになってる -- (名無しさん) 2021-06-15 13:14:19
- ウーロの年だった -- (名無しさん) 2021-06-16 16:50:47
- 他に比べれば地味かもしれないが、レガシーのレン6入りティムールデルバーもかなり酷い。エターナル環境で「他のすべてのデッキに対して5割以上の勝率だったため」なんて言及されるとか。 -- (名無しさん) 2022-01-28 20:49:24
- メインから紅蓮破と花の絨毯積んでる今のレガシー環境もかなり末期感あるけど、特定のデッキ・カードが強いというより青が全体的に強くなりすぎだから「○○の冬」って表現はしにくい。 -- (名無しさん) 2022-08-08 13:37:22
- 【指輪の夏、到来か】 -- (名無しさん) 2023-06-28 14:59:53
- 「イニストラード真夜中の狩り」以降離れてたけど幸い相棒やオーコ並みの暴れ方をしたデッキは出ていない感じか?(更新する人いないだけかもしれないが) -- (名無しさん) 2023-06-28 15:13:54
- ↑なかったと思うよ。禁止カード自体は出てるけど「抑圧された色とアーキタイプのバランスを修正する」だったり「ローテーションポリシーの変更に伴い特に強力だったがローテーションが2年のままなら禁止されてなかった数枚を禁止する」だったりでスタンダードは比較的平和だった -- (名無しさん) 2023-06-28 16:03:37
- 寓話は同じくらい暴れたかな、でも対処できない程強すぎるというよりは圧倒的な汎用性だから冬扱いしていいかは微妙なところ -- (名無しさん) 2023-06-28 16:08:18
- 次があのエルドレインだから怖いような楽しみのような -- (名無しさん) 2023-08-19 17:09:52
- ナドゥの夏が来てしまうのか? -- (名無しさん) 2024-06-13 10:34:30
- 親和の冬の特徴として、当時の遊戯王から始まったTCG暗黒期と被った事よな。遊戯王カオスモンスターズ、ボルバルマスターズ、神話の冬、デルタ地獄と未だに語り継がれるTCG暗黒期 -- (名無しさん) 2024-06-15 08:24:01
- 「スキャムでもリビエンでもない」「ナドゥをご存知か?」 -- (名無しさん) 2024-06-15 19:42:32
- ナドゥの夏にはならないよ -- (名無しさん) 2024-06-21 17:19:33
- なぜならルビーストームの夏になるからさ -- (名無しさん) 2024-06-21 17:20:14
- モダチャレとかだとイマイチかと思ったらプロツアーで大爆発したな、ナドゥ… 起承転結が映画みたいだ -- (名無しさん) 2024-06-30 12:30:22
- 《有翼の叡智、ナドゥ》は、デザインに失敗しました。 -- (名無しさん) 2024-08-27 08:23:01
- レガシーでは暴れていないからセーフ! セーフですっ…! -- (名無しさん) 2024-08-27 13:25:34
- なおBMOではナドゥブレックファストが青黒スキャニ、青黒テンポに次ぐ勝率を記録。勝率は青黒系を抜いてダントツトップだった。 -- (名無しさん) 2024-08-31 01:56:39
- おそらくエネルギーの秋もここに名を連ねるのかな… -- (名無しさん) 2024-12-27 16:08:25
- もうモダン関係は「モダンホライズンの時代」で良くない? -- (名無しさん) 2024-12-28 00:17:47
- エネルギーはともかく脱出基地コンボはモダホラはあんまり悪くないしどうすっぺ -- (名無しさん) 2025-02-22 14:09:49
- ゼンディカー前後の頃とか、除去が頭おかしいのに除去耐性は被覆とプロテクションだからあれもあれで生物には冬の時代なんだよな 闇の掌握とか燻しが相対的に見て弱かった時代 -- (名無しさん) 2025-04-04 19:53:56
- Momaは当時の限られた情報が生み出した幻想である ってどういうこと?そういうデッキや環境自体存在しなかったってこと? -- (名無しさん) 2025-04-07 10:17:13
- 一部の大会では一色になったけどメタゲーム全体を俯瞰するとそこまで一強ではなかったって話だったはず。まぁメタゲームにずっと居続けた結果、関連パーツや精神力自体まで禁止になったけどね… -- (名無しさん) 2025-04-08 22:23:37
- いうて、競馬で言うなら日本ダービーを染め上げたようなもんだし、そりゃ伝説にもなろうというもの。 -- (名無しさん) 2025-04-19 23:47:36
- >エネルギーの秋 -- (名無しさん) 2025-04-24 13:47:48
最終更新:2025年04月19日 22:03