ヒロイック(遊戯王OCG)

登録日:2014/01/29 Wed 00:20:55
更新日:2025/05/07 Wed 14:27:23
所要時間:約 26 分で読めます




ヒロイックとは遊戯王オフィシャルカードゲームに登場するカテゴリーの一つ。

良いノリしてる概要

アニメ遊戯王ZEXAL一期に登場するキャラクター、ゴーシュが操るカテゴリー。
彼は【バウンサー】という戦士族デッキを使っていたものの、そちらはMr.ハートランドからの支給品。
同じく戦士族デッキであるこちらの【ヒロイック】こそが、ゴーシュの本来のデッキとなる。
その名に恥じず、リスキーな効果を持ちながら脳筋気味の攻撃力で圧殺する「パワープレイ」に特化させた、実に彼らしいデッキであった。

遊戯王OCGでの登場は、第8期を飾る最初のパック「RETURN OF THE DUELIST」。
先史遺産】【マドルチェ】【魔導】というそうそうたるメンツの新規と共にデビューした後、次弾の「ABYSS RISING」でもいくつかの新規を得ている。
その後も「コレクターズパック ZEXAL編」、第9期第1弾「ザ・デュエリスト・アドベント」、第11期第8弾「DIMENSION FORCE」などで度々新規カードが登場している。

なお、「ヒロイック」モンスターは入るデッキによって名前と表記が少し異なり、
  • メインデッキのモンスターはH(ヒロイック)C(チャレンジャー)
  • XモンスターH(ヒロイック)C(チャンピオン)
と命名されている。表記の混同・誤りに注意。

設定としては、未熟なチャレンジャーがいつかオーバーレイして栄光のチャンピオンになる、みたいな流れをイメージしているのだろう。
それだと《H・C ウォー・ハンマー》だけいつまでもチャンピオンになれない? 知ら管

特徴と戦術

種族は戦士族で統一されており、属性は大半が地属性で、一部Xモンスターが闇属性

制圧の要素はほぼ無く、後攻からのワンターンキルを全力で目指す脳筋デッキ。
また、第11期に登場したカードの多くは、自分のLPが500以下の場合に発動できる効果を持っていることも特徴。
この数字は、「ヒロイック」登場当時のエースモンスターである《H-C エクスカリバー》が、アニメにおいてはLPが500以下でないと攻撃できないというデメリットを持っていたのを意識していると思われる。
なお、LPはテーマ内で随一の爆発力を誇る《H-C クレイヴソリッシュ》の効果コストで削る設計となっている。

+ デッキの評価
そんな【ヒロイック】だが……登場初期の評価は決して高いとは言えなかった。
《H-C エクスカリバー》は戦士族が見えるデッキならどこでも出張できる強力なカードだったが、その他のカードは性能が中途半端であった。
《H・C エクストラ・ソード》《H・C ダブル・ランス》《H-C ガーンデーヴァ》等光るカードはあるが、こいつらですら比較的ましなレベルというかなんと言うか。
ただ、《ヒロイック・チャンス》等を絡めた爆発力や、戦士族特有の拡張性は優秀な方。
《H・C エクストラ・ソード》と《H-C エクスカリバー》のセットは比較的出張しやすく、一応延びしろはまだまだあるテーマと認識されていた。

その後、第9期に上記の「ザ・デュエリスト・アドベント」で得た新規カードにより、展開力は大幅に向上。
ロマン要素強めだが、堅固な耐性と制圧効果を持った新たなエース《No.86 H-C ロンゴミアント》も登場し、テーマそのものの低かった評価を払拭した。
もっとも、「デッキそのものより、ある下級とエースモンスターの出張性能の高さの方が注目されていた」という構図そのものは、あまり変わっていなかった。
H・C 強襲のハルベルト》はその強力さから【ランク4】を中心に様々なデッキに出張採用され、《No.86 H-C ロンゴミアント》は後に禁止カードに指定された。

第11期には、LPを500まで削る代わりに圧倒的な攻撃力を得られる《H-C クレイヴソリッシュ》が登場。
サーチカードの《ヒロイック・エンヴォイ》に、そちらをサーチできる《H・C モーニング・スター》も登場し、後攻での火力に更に磨きがかかった。

良いノリしてるカード群

H(ヒロイック)C(チャレンジャー)

レベルは1・4・6の3つに分かれているが、中心となるのはレベル4。
以下、OCGでの登場順に記載する。

  • H・C ウォー・ハンマー
効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2100/守1300
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備できる。
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
ヒロイック唯一の上級モンスター。
相手モンスターを破壊すると装備してパワーアップする。任意効果なので、低攻撃力のモンスターを破壊した際は発動せずともよい。
一族の結束》があると意外にやっかいだが、逆に言えばそれまで。
一応、「ヒロイック」カードの展開効果にはレベルの指定がない場合がほとんどで、出すこと自体はさほど難しいわけではない。

ランク6のH-Cは存在しないため、このカードだけはレベルを操作しない限りチャンピオンにはなれない定めなのが少々物悲しい。

  • H・C スパルタス
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1600/守1000
1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時に
このカード以外の自分フィールド上の
「ヒロイック」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
このカードの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで、
選択したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
相手が攻撃宣言した場合、他のヒロイック1体の元々の攻撃力分、自身の攻撃力を上昇させる効果がある。
後攻ワンキルを目指す【ヒロイック】にそぐわない受け身な効果で、X召喚を補助することもできず、活躍は難しい。
ヒロイックで唯一攻撃力が800の倍数なので、《ブラック・ガーデン》を活用する構築なら採用を検討できるか。

  • H・C ソード・シールド
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻 0/守2000
自分フィールド上に「ヒロイック」と名のついたモンスターが存在する場合、
このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
このターン、戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、
自分フィールド上の「ヒロイック」と名のついたモンスターは戦闘では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
戦闘破壊耐性を得られるのがヒロイックに限定された代わりに、手札から使える《和睦の使者》。素立ちしたヒロイックを守りぬく保険になる。
ちなみに戦闘ダメージ無効化はヒロイック以外の戦闘でもOKなので覚えておこう。

  • H・C ダブル・ランス
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1700/守 900
このカードが召喚に成功した時、
自分の手札・墓地から「H・C ダブル・ランス」1体を選んで
表側守備表示で特殊召喚できる。
このカードはシンクロ素材にできない。
また、このカードをエクシーズ素材とする場合、
戦士族モンスターのエクシーズ召喚にしか使用できない。
召喚に成功した時、同名モンスターを手札か墓地から特殊召喚できる。
アニメ・漫画版のZEXALでよく登場していた、X召喚時に1体で2体分の素材になれるモンスターの1体。
OCG初登場時のヒロイックでは唯一まともに展開できるカードで、当時の【ヒロイック】では下記の《H・C エクストラ・ソード》に次いで優先度が高かった。
なお、S素材や戦士族以外のX召喚には使えないが、L素材にすることは可能。

  • H・C エクストラ・ソード
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1000/守1000
このカードを素材としたエクシーズモンスターは以下の効果を得る。
●このエクシーズ召喚に成功した時、
このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
単体ではバニラ同然だが、自身を素材にしたXモンスターに「自身のX召喚時に攻撃力を1000ポイントアップする」という効果を与える。
ヒロイック以外のXモンスターでも効果を付与できるので、活躍の場が幅広いことがポイント。
攻撃力を参照して除去を行う《No.50 ブラック・コーン号》や、連続攻撃が可能な《機甲忍者ブレード・ハート》、ダイレクトアタッカーの《No.82 ハートランドラコ》などと相性が良い。
インヴェルズ・ローチ》のような、便利だが打点が低いXモンスターの場持ちを向上させるのにも使える。

ヒロイックの中でも初期のカードだが、《H-C エクスカリバー》は攻撃力を「元々の攻撃力の倍」にする効果なので、相性は今一つ。
一方、《No.86 H-C ロンゴミアント》との相性は良好。3枚積めば攻撃力6000で無敵耐性のバケモノが出来上がる。
《H-C ガーンデーヴァ》も、やや心許ない攻撃力をカバーできる。

  • H・C 夜襲のカンテラ
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1200/守 300
このカードが相手フィールド上に
守備表示で存在するモンスターを攻撃した場合、
ダメージ計算前にそのモンスターを破壊できる。
守備表示モンスターを攻撃した場合、任意で効果破壊できる。ルール上、リバースモンスターの効果は発動しない。
自力で場に特殊召喚でき、貫通とサーチ効果を持つ《H・C 強襲のハルベルト》の存在から、活躍の機会は少ない。

  • H・C アンブッシュ・ソルジャー
効果モンスター
星1/地属性/戦士族/攻 0/守 0
自分のスタンバイフェイズ時、フィールド上のこのカードをリリースして発動できる。
自分の手札・墓地から「H・C アンブッシュ・ソルジャー」以外の
「H・C」と名のついたモンスターを2体まで選んで特殊召喚できる。
「H・C アンブッシュ・ソルジャー」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
この効果で特殊召喚に成功した時、墓地のこのカードをゲームから除外する事で、
自分フィールド上の全ての「H・C」と名のついたモンスターのレベルを1にする。
自分スタンバイフェイズに自身をリリースし、手札・墓地の「H・C」を2体まで特殊召喚できる。
この時に自身を墓地から除外することで、H・Cのレベルを1に統一できる。
タイミングの都合上今一つ使いにくい。《トゥルース・リインフォース》で相手エンドフェイズに特殊召喚したり、先述の《H・C ソード・シールド》などで守ってあげよう。
《H・C エクストラ・ソード》をレベル1にして、《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》をX召喚すれば、最低でも攻撃力2400で2回直接攻撃できる。

  • H・C クラスプ・ナイフ
効果モンスター
星1/地属性/戦士族/攻 300/守 100
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが「H・C」モンスターの効果で特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「H・C」モンスター1体を手札に加える。
「H・C」サーチと効果は優秀……なのだが、発動条件は「『H・C』の効果で特殊召喚に成功した時」。
現状対応しているのは、《H・C アンブッシュ・ソルジャー》と《H・C サウザンド・ブレード》の2体。
効果の発動自体にひと手間かかる前者はともかく、後者のおかげで出すことは容易。コストとしてヒロイックカードを捨てつつ、別のH・Cをサーチできるため、疑似的な手札交換になる。
ただしこのモンスター自身は低ステータスな上にレベルを変動させる効果がなく、あちらの効果でヒロイックしか特殊召喚できなくなる縛りがつくのは要注意。

  • H・C 強襲のハルベルト
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守 200
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、
自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
デッキから「ヒロイック」カード1枚を手札に加える。
第9期に登場したH・Cその1。
サイバー・ドラゴン》の特殊召喚効果と守備貫通効果、更に戦闘ダメージを与えたときにデッキからヒロイックカードを手札に加える効果を持つ。
詳細は個別項目を参照。

  • H・C サウザンド・ブレード
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1300/守1100
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、手札から「ヒロイック」カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「ヒロイック」モンスター1体を特殊召喚し、このカードを守備表示にする。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「ヒロイック」モンスターしか特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地に存在し、戦闘・効果で自分がダメージを受けた時に発動できる。
このカードを攻撃表示で特殊召喚する。
第9期に登場したH・Cその2。モデルは武蔵坊弁慶か。
手札のヒロイックカードをコストに、デッキからヒロイックモンスターを特殊召喚できる。また、自身が何らかのダメージを受けた時に墓地から復活する効果を持つ。
同期の《H・C 強襲のハルベルト》と共に、ヒロイックの展開力を大幅に改善した1枚。
しかし、1つ目の効果を使うとヒロイックしか特殊召喚できなくなるデメリットが存在するため、効果の使用には注意が必要。

登場した9期では、自己再生しながら自分にダメージを与える《Emトリック・クラウン》とのコンボが注目され、手軽にランク4を立てられるギミック【クラウンブレード】の主要パーツとして大暴れした。
このカードが墓地にある状態で、後から《Emトリック・クラウン》を何らかの方法で墓地でへ送ると、両者ともに自身の効果で蘇生でき、毎ターン極めて緩い条件でレベル4を2体調達できた。
全盛期は《ラヴァルバル・チェイン》も現役で、それも含めた3枚だけでギミックが成立するという出張性能の高さも売りであった。

  • H・C ナックル・ナイフ
効果モンスター
星1/地属性/戦士族/攻 600/守 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにレベル1モンスター以外の「ヒロイック」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとこのカードのレベルは、その内の1体のレベルと同じになる。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターでしか攻撃宣言できない。
第11期の新規組その1。
レベル1以外のヒロイックがいれば特殊召喚できるので、エクシーズでもOK。
着地時に他の戦士族とレベルを統一できるので、ヒロイックでは出しづらかったランク1へのアクセスも可能となった。
後述の《H-C ヤールングレイプ》か、《No.54 反骨の闘士ライオンハート》が主なエクシーズ先となるか。

  • H・C モーニング・スター
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1300
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに戦士族モンスターが2体以上存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ヒロイック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(3):このカードが墓地に存在し、自分のLPが500以下の場合に発動できる。このカードを効果を無効にして特殊召喚する。
第11期の新規組その2。
戦士族が2体以上いれば自己特殊召喚可能。
【ヒロイック】で使う場合、《H・C 強襲のハルベルト》+通常召喚した別のヒロイックか、《H・C サウザンド・ブレード》とリクルートしたヒロイックの2体でこのカードの特殊召喚へと繋げることになるか。
《H・C 強襲のハルベルト》か《H・C ナックル・ナイフ》が手元にある場合、召喚権をこのカードに使い、サーチした《ヒロイック・エンヴォイ》で2体目のこのカードを用意することでも特殊召喚が可能。
着地時にヒロイック魔法・罠をサーチできるが、基本的には3種類の魔法のうちいずれかになるだろう。
自己再生効果はライフ500以下という厳しい制限があるが、《H-C クレイヴソリッシュ》か《SNo.39 希望皇ホープONE》の効果で容易に満たせる。
ただしデッドラインが大幅に近づくのは事実なので、そのターンで決め切る算段がなければ見送るのが吉。

H(ヒロイック)-C(チャンピオン)

ランクは大半が4で、1体のみランク1となっている。
いずれも伝説上の武器の名前を冠しているのが特徴。

  • H-C エクスカリバー
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2000/守2000
戦士族レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力は相手ターン終了時まで元々の攻撃力の倍になる。
素のステータスは共に2000と平凡ながら、素材を2つ使い、攻撃力を元々の攻撃力の倍にできる。
鬼の様な火力と素材使いの荒さを誇る【ヒロイック】の切り札であり、その汎用性から、【ヒロイック】以外の戦士族デッキでも広く活躍した。
詳しくは個別項目を参照。

全盛期では、押し込んでいたと思っていた状況から、このカード1枚に巻き返されての敗北は日常茶飯事。
【HERO】【六武衆】【忍者】の様な地力が高い連中が使うので、余計に【ヒロイック】の切り札というイメージから離れてしまった。
ちなみに遊馬編2に何故かドドドにもゴゴゴにもそこまで必要ではないのに再録されて値下がりした。
…まあ同パックの再録枠な《No.17 リバイス・ドラゴン》よりは使える可能性はあるのだが。

  • H-C ガーンデーヴァ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/戦士族/攻2100/守1800
戦士族レベル4モンスター×2
相手フィールド上にレベル4以下のモンスターが特殊召喚された時、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
その特殊召喚されたモンスターを破壊する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
戦士族縛りのあるエクシーズであり、相手が下級モンスターを特殊召喚した時に、素材1つをコストにそれを破壊する効果を持つ。
攻撃力がやや低いが、後攻ワンキルが基本の【ヒロイック】において、先攻で場に出す意味があるという点で貴重なモンスター。
《H・C エクストラ・ソード》を素材にして先攻1ターン目に出されると、限定的とはいえ特殊召喚メタとなる攻撃力3100となり、厄介さがさらに増す。
ちなみにチェーンに乗る特殊召喚も止められるが、特殊召喚そのものや、特殊召喚を行う効果は無効に出来ない。

「ガーンデーヴァ」とはヒンドゥー教の聖典『マハーバーラタ』に登場する弓のこと。
イラストでも、馬に騎乗しながら弓を引いている。

  • H-C クサナギ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/戦士族/攻2500/守2400
戦士族レベル4モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
罠カードの発動を無効にし破壊する。
その後、このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
戦士族3体というかなり重く出しにくい縛りがある。
効果そのものは罠の発動無効+破壊にバンプアップと優秀なのだが、先に登場していた《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》の方が更に優秀だった不憫なモンスター。
一応あちらと比較すると、《一族の結束》などを阻害しない上、《奈落の落とし穴》を踏んでも大丈夫という利点はあるのだが……
素材同数の《No.86 H-C ロンゴミアント》と比べると、各種耐性で劣る代わりに《ヒロイック・チャンス》が使えるのがメリット。

名前の由来は日本神話でも有名な「草薙剣」だろう。

  • No.86 H-C ロンゴミアント
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/戦士族/攻1500/守1500
戦士族レベル4モンスター×2体以上(最大5体まで)
(1):相手エンドフェイズ毎に発動する。
このカードのX素材を1つ取り除く。
(2):このカードが持っているX素材の数によって、
このカードは以下の効果を得る。
●1つ以上:このカードは戦闘では破壊されない。
●2つ以上:このカードの攻撃力・守備力は1500アップする。
●3つ以上:このカードはこのカード以外の効果を受けない。
●4つ以上:相手はモンスターを召喚・特殊召喚できない。
●5つ以上:1ターンに1度、相手フィールドのカードを全て破壊できる。
「THE DUELIST ADVENT」にて新たに登場したヒロイックのNo.
ランク4では初の、任意の素材数でX召喚できるモンスターである。
攻撃力・守備力ともに1500と素のステータスは貧弱だが、X素材の数に応じて強化され、耐性や強力な効果を得る。
ただし、「素材は戦士族指定」「相手のエンドフェイズごとに素材が減る」「自分以外の効果すべてを受け付けないため、《ヒロイック・チャンス》などでの強化ができない」という難儀な点もある。

素材4つ持った時点での制圧能力が高すぎたため【ヒロイック】以外のデッキであの手この手で使われた結果、OCG・TCG・マスターデュエルの全てで禁止カードとなってしまった。
詳しくは個別項目を参照。

  • H-C クレイヴソリッシュ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
戦士族レベル4モンスター×2
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
(2):500LPになるようにLPを払って発動できる。このターンのバトルフェイズ開始時、自分フィールドのモンスター1体を選んで攻撃力を倍にする。
(3):相手モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力分アップする。
11期に名乗りを上げた新規その3。
No.39 希望皇ホープ》を意識したような黄金の騎士の姿をしており、効果はアニメ版の《H-C エクスカリバー》をモチーフとした背水の陣を敷くもの。
オネスト》に似た打点上昇効果を内蔵しており、戦闘ではほぼ無敵。条件は「相手モンスターが戦闘する攻撃宣言時」であり「相手モンスターの攻撃宣言時」ではないので、自分から仕掛ける場合でもOKなのがポイント。
特筆すべきは(2)の効果で、ターン中持続ではなく永続的に倍になる。
コイツ自身だけでも攻撃力5000、《ヒロイック・チャンス》も使えば10000に達する。《H-C エクスカリバー》に対して使用すれば、攻撃力が《ヒロイック・チャンス》込みで16000に達する。
ライフが大幅に減るので、それこそ相手が【ダイノルフィア】でもなければ間違いなく自分が下回るため《巨大化》とも相性が良好。こいつに装備して効果を使えば、ライフコストを払った時点で攻撃力5000→自身の効果で倍なので10000+相手モンスターの攻撃力となるため通ればワンショットキルとなる、なかなか良いノリしたヤツ。
なお、効果も素材もヒロイック指定がないため、戦士族デッキの突破役として採用することも考えられる。

「クレイヴソリッシュ」とは「クラウ・ソラス」の別名で、意訳すると「光の剣」。

  • H-C ヤールングレイプ
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/地属性/戦士族/攻 700/守1800
戦士族レベル1モンスター×2
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの戦士族モンスターは、それぞれ1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。
(2):このカードのX素材を2つ取り除き、自分の墓地のレベルまたはランクが4の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、その元々の攻撃力分このカードの攻撃力をアップする。
(3):相手モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。そのモンスターの攻撃力の半分だけ自分のLPを回復する。
ヒロイック初のランク1にして《H-C クレイヴソリッシュ》の相棒。
《H・C アンブッシュ・ソルジャー》か《H・C ナックル・ナイフ》を使って出すことになるか。
耐性付与があるため防御向きに見えるが、真価はレベル/ランク4の蘇生効果。蘇生した戦士の攻撃力を得られるため、《H-C エクスカリバー》でも攻撃力2700、《H-C クレイヴソリッシュ》なら3200とランク1とは思えぬ破壊力を獲得可能。
さらにノーコストで発動できる回復効果により、《H-C クレイヴソリッシュ》の効果で減ったライフをある程度補填できる。

「ヤールングレイプ」とは北欧神話において、雷神トールが持つ手袋のこと。

  • H-C マグナム・エクスカリバー
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2000/守2000
戦士族レベル4モンスター×2
(1):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、
このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ倍になる。
(2):1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに、
自分フィールドの他の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
自分フィールドのこのカードを攻撃力・守備力2000アップの装備魔法カード扱いで対象のモンスターに装備する。
(3):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の墓地から戦士族モンスター3体をデッキに戻す。

第13期第1弾「DUELIST ADVANCE」で遊馬のカードが強化された際に登場した《H-C エクスカリバー》のリメイク。
モチーフは遊馬vsシャークで《最強の盾》(英語名:Magnum Shield)を装備したシーン。

特色であった攻撃力倍化は1回戦闘したら切れてしまうものの、元々の攻撃力ではなく装備魔法などの強化も含めて2倍にするので、アニメ版の効果に近くなっている。
更に攻守2000アップの装備カードになる効果と、墓地から自身を除外して墓地の戦士族を3枚デッキに戻す効果もあるので、効果使用後も無駄にならない設計となっている。
爆発力と痒いところに手が届く小回りの良さはリメイク元を上回っているが、連続攻撃との相性の面ではエンドフェイズまで持続するリメイク元の方が上である。

魔法カード

  • ヒロイック・チャンス
通常魔法
自分フィールド上の「ヒロイック」と名のついた
モンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターは攻撃力が倍になり、
相手プレイヤーに直接攻撃できない。
「ヒロイック・チャンス」は1ターンに1枚しか発動できない。
「ヒロイック」の攻撃力を2倍にする、【ヒロイック】の切り札中の切り札。
直接攻撃ができなくなり、ダメステにも使えないのが残念だが、《H-C エクスカリバー》1枚が攻撃力8000というバケモノと化すため、使うカード次第ではある。
ちなみに自身の効果を適用した《H-C エクスカリバー》に《ヒロイック・チャンス》を撃ちターンが終了した場合、そのまま攻撃力は8000から下がって2000まで戻ってしまう。
まさに諸刃の剣、【ヒロイック】使いやゲーム「激突!デュエルカーニバル」でゴーシュ編をプレイする場合勘違いしやすい裁定なので覚えておこう。

  • ヒロイック・エンヴォイ
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから「ヒロイック」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分のLPが500以下の場合、墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「ヒロイック」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
第11期に登場した、ヒロイック待望のサーチカード。
《H・C モーニング・スター》とは相互サーチが可能であり、このカード登場により【ヒロイック】の安定性は大きく高まった。
墓地効果の発動条件がLP500以下というのは《H・C モーニング・スター》や下記の《ヒロイック・コール》と同様。墓地の好きなヒロイックカードをサルベージという効果は優秀だが、瀕死状態で使用することになるので、なるべくそのターンに勝負を決めたい。
(1)の効果だけでも必須級の性能なので、墓地効果は使えれば使うくらいのつもりでも良い。
イラストは、日本の特撮「ウルトラシリーズ」においてウルトラ戦士が変身するカット、いわゆる「ぐんぐんカット」がモチーフであると思われる。

  • ヒロイック・コール
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・墓地から戦士族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
この効果で「ヒロイック」モンスター以外のモンスターを特殊召喚した場合、
そのモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
(2):自分のLPが500以下の場合、墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は、自分フィールドの、「ヒロイック」カード及びX素材としている「ヒロイック」カードの数×500アップする。
同じく第11期の「ANIMATION CHRONICLE 2022」で登場した、3枚目の「ヒロイック」魔法。
手札からも呼べる戦士族版《死者蘇生》とも言えるカード。
ヒロイック以外のモンスターを呼ぶのに使うと攻撃不可と効果無効化のデメリットがつくが、素材やコストに使用すればあまり気にならない。
ヒロイックにおいては《H・C サウザンド・ブレード》と相性が良く、あちらで捨てたヒロイックモンスターをこれで蘇生することができる。
墓地効果の発動条件の達成は通常のプレイではなかなか狙ってできるものではないが、《H-C クレイヴソリッシュ》の効果でLP500にすれば容易に達成できる。
レベル4のヒロイック2体でエクシーズ召喚された《H-C クレイヴソリッシュ》単体でも1500の強化となるので、あちらの2つの強化と合わせれば攻撃表示モンスター1体と戦闘するだけで8000ダメージでの1ターンキルが成立する。

罠カード

  • ヒロイック・リベンジ・ソード
通常罠
発動後このカードは装備カードとなり、
自分フィールド上の「ヒロイック」と名のついたモンスター1体に装備する。
装備モンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは相手も受ける。
また、装備モンスターと戦闘を行った相手モンスターをダメージ計算後に破壊する。
発動後ヒロイックの装備カードとなる罠カード。
装備モンスターの戦闘で発生する自分へのダメージを相手にも受けさせる他、装備モンスターと戦闘を行った相手モンスターを破壊する。
戦闘破壊耐性持ちの壁モンスターも効果で排除できるものの、罠カードの遅さゆえに、それだけでは採用は難しいか。

  • ヒロイック・アドバンス
通常罠
自分フィールド上の「ヒロイック」と名のついた
モンスターが攻撃対象に選択された時、
自分フィールド上の他のレベル4以下の
「ヒロイック」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで倍になり、
選択したモンスターに攻撃対象を移し替えてダメージ計算を行う。
お互いのモンスターはこの戦闘では破壊されない。
ヒロイックが攻撃される時、別の下級ヒロイックに攻撃対象に写し変える。
新たに攻撃の対象となったヒロイックの攻撃力は倍になり、その戦闘ではお互いにモンスターは破壊されなくなる。
【ヒロイック】はXモンスターが主要アタッカーとなるデッキだが、このカードは場に下級ヒロイックがいる状況を要求するため、発動のハードルが高い。
おまけに自分だけでなく相手モンスターも戦闘破壊から守られるため、攻撃力が上回っていても、相手の盤面からモンスターが減らない。
攻撃宣言に反応して攻撃力を上げられる《H・C スパルタス》なら輝ける……かもしれない。

  • ヒロイック・ギフト
通常罠
相手のライフポイントが2000以下の場合に発動できる。
相手のライフポイントを8000にして
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「ヒロイック・ギフト」は1ターンに1枚しか発動できない。
相手のLPが2000以下の場合、ライフを8000にする代わりに自分が2枚ドローできる。
ドローこそ強力だが、恐ろしくアド損というどうしようもないカード。テキストが「8000にして~」なので、回復させるわけではなく、《シモッチによる副作用》などのトリガーにすらならない。
活路エクゾ】のミラーならギリギリ使い道が無くも無くも無いとか、そのレベル。
アニメでは、特殊ルールによりデュエル開始時点でライフが100になってしまっていた遊馬を回復させるために発動。
ドロー効果を建前にしていたものの、ゴーシュのツンデレっぷりがビンビングで、視聴者のゴーシュの評価をあげたりした。





追記・修正は良いノリでお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王OCG
  • 遊戯王ZEXAL
  • 戦士族
  • ヒロイック
  • H・C
  • エクスカリバー
  • ゴーシュ
  • 遊戯王
  • H-C
  • RETURN OF THE DUELIST
  • 遊戯王OCGデッキ項目
  • 遊戯王OCGカテゴリ項目
  • 後攻ワンキル
  • エクシーズモンスター
最終更新:2025年05月07日 14:27