ガチゴラス

登録日:2013/11/01 Fri 17:44:20
更新日:2025/10/23 Thu 02:12:31
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1億年前の 世界では 無敵を ほこり 王様のように ふるまっていた ポケモン。

ポケットモンスターシリーズにX・Yから登場したポケモン


■もくじ


■データ


全国図鑑No.697
コーストカロス図鑑No.65
分類:ぼうくんポケモン
英語名:Tyrantrum
高さ:2.5m
重さ:270.0kg
タマゴグループ:ドラゴン/怪獣
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:いわ/ドラゴン
特性:がんじょうあご(キバを使った技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:いしあたま(反動を受ける技を使った際の反動ダメージがなくなる)

HP:82
攻撃:121
防御:119
特攻:69
特防:59
素早さ:71
合計:521


努力値:攻撃+2

朝・昼にLv.39以上で『チゴラス』から進化


■概要


チゴラスと比べると高さは2倍、重さはなんと10倍にもなり、さらにティラノサウルスに近い姿になった。
さらに首に生えた体毛は襟巻きを彷彿とさせ、トサカも王冠のような形になり、「王者」の風格を思わせるデザインとなっている。
「ぼうくんポケモン」の分類が示すとおり、1億年前の世界では無敵を誇っており、王者として君臨していたポケモンである。
最大の武器である大きなアゴは、分厚い鉄板すらも紙のように噛みちぎってしまうほどの強力さである。

そのアゴも強力で自動車を容易くかじり潰し、遂にはバラバラにしてしまう。
非常にわがままな性格をしており、気に入らないことがあると癇癪を起こして暴れまわる。


■ゲームでのガチゴラス


いわゆる化石ポケモンで、アマルルガと対になる。
「アゴのカセキ」から復元することで、進化前のチゴラスを入手することができる。
チゴラスがガチになってガチゴラスになる……のか……?

初の岩とドラゴンの複合タイプ
特性「がんじょうあご」も第6世代ではメガシンカであるメガサメハダーを除けばこのポケモンのみだった。

その特性がんじょうあごは「キバを使った技の威力が上がる」というもの。適用技は「かみくだく(かみつく)」や三種キバ等。
チゴラスの時点でそれなりに攻撃種族値は高く特性も同じ為、「かみつく」でも旅パでは十分主戦力になる程。

第六世代のトレーナーではザクロカルネヒガナが使用する。
また、一般トレーナーでは21ばん道路にいるベテラントレーナーのパトリシアが使用する。

剣盾では、カンムリ雪原内、ボールレイクの湖畔に野生個体が出現するほか、ピオニーの娘であるシャクヤが使用する。


■対戦でのガチゴラス


前述の通り初のいわ・ドラゴンタイプで耐性こそ心許ないが劣化には成り得ない唯一無二の存在。
特性の「がんじょうあご」は倍率こそ1.5倍と高いが適用される技の威力はそこまで高くない。
「かみくだく」は半減されにくい上にタイプ一致と同じ120で使用できる。
三色キバは威力97と4倍弱点でなければ大きな火力は出づらいものの、はがね・みず・ドラゴン対策等で使う場面も多い。
物理方面の能力が高く特殊方面は低いと言う、いわタイプらしい特徴を持つ。
素早さもドラゴンの中では低めだが、いわタイプとしては素早い方でキノガッサ等70族をギリギリ抜ける絶妙な値。
「りゅうのまい」や「ロックカット」を積む隙を作れれば一気に抜ける攻撃性能を持っている。

また、同じ第六世代出身にして現環境トップメタとして暴れ回ったファイアローキラーとして有名。
「おにび」と「はがねのつばさ」が少々怖いが、最速にしてスカーフを巻けばかなり安定して受け出して狩ることが出来る。

ORASでは高い攻撃を活かす「げきりん」やフェアリー対策の「アイアンヘッド」、はがね対策の「ばかぢから」を教え技で習得。
自力技は特性との相性こそ抜群だが威力自体は微妙だったため、この強化は嬉しい。

隠れ特性は「いしあたま」。
XYでは手に入らず、ORASのインターネット大会の参加賞として配布される形で解禁された。
チゴラス時代は「がんじょう」で、進化することで特性が「いしあたま」に変わる。
チゴラスは「もろはのずつき」を覚えないため、未進化で控えめな種族値とがんじょうは非常に相性が良い。
リトルバトルでは「がんじょう」と「ステルスロック」を両立できる貴重なポケモンの1匹。
同条件に当てはまるイワークノズパスと比べて火力と攻撃範囲の面では格段に優秀。

隠れ特性のおかげで、凄まじい威力と引き換えに大きな反動ダメージを受ける「もろはのずつき」をタイプ一致かつ無反動でガンガン打てる。
タイプ一致もろはのずつき使いにはラムパルドアーケオスといったガチゴラスよりも攻撃種族値の高い連中がいるが、彼らはもろはのずつきで反動を受ける上、耐久力も高くはないので、劣化にはならない。
「いしあたま」と両立可能なジーランスボスゴドラウソッキーヒスイウインディと比べても、彼らの中で最も攻撃が高い。
素早さはヒスイウインディに抜かれたものの、強力な積み技「りゅうのまい」があるのも大きく差別化できる要素であり、一度積むと火力はラムパルドを超えるし、最速130族も抜ける。
物理耐久は高いため、積みの起点も作りやすい。一度積んだときの攻撃力はA種族値207相当となり、防御特化しても等倍で2発以上耐えられるポケモンは非常に少ない。
ロックカット型は竜舞型と違い火力は上がらないものの、他の竜舞型のドラゴンを上から叩くことが可能。

殆どが竜舞型かフルアタ型での採用であり、「りゅうのまい」以外の変化技が使われることは稀。
ちなみにこんなナリだが「あまえる」を覚える。まあ、チゴラスの図鑑説明に「甘えん坊」と書いてあるから納得はいくが…。

防御面に目を向けると、ガチゴラスの場合は素の状態でも物理耐久が高いため、諸刃の頭突きが無反動になればその耐久性能を大いに活かすことができる。
ただしサブウェポンのキバ技は威力は下がるため、通常特性と比較すると一長一短である。
仮想敵やパーティ編成次第では通常特性のほうが良いこともある。

通常特性、隠れ特性共にいわタイプの硬くて丈夫なイメージを体現するもので、
通常特性は攻撃寄り、隠れ特性は進化前も含めて防御寄りと真逆の性質になっているのも面白い。

そしてこのポケモン、何故かわからないが「つのドリル」を覚える
レベル技で、しかも進化前のチゴラスもである。まぁ別に角はちゃんとあるのだがどう見てもドリルできる角ではない。
ラプラスとか初代のカイリューとかドリルは無理だろというポケモンは他にもいるにはいるが…。

持ち物の候補はりゅうのまいやロックカットを積む隙を作る「きあいのタスキ」、積まなくても130族を抜ける「こだわりスカーフ」
特殊耐久を補う「とつげきチョッキ」、「おにび」等状態異常対策の「ラムのみ」等。

第七世代ではZワザにより「もろはのずつき」を更に高威力かつ必中で放てるようになり、大いに強化された。
一方で苦手なフェアリーやフェアリー対策のはがねも増えたので、出すタイミングを誤れば何もできず落とされる危険も増えた。
攻撃面は優秀だが耐性は心もとないので、活躍させたいときは味方によるサポートが欲しい。

第八世代ではダイジェットにできる「つばめがえし」こそなくなったが、苦手なかくとうタイプを倒せる「サイコファング」や攻撃しながら素早さを上げられる「スケイルショット」を習得。
わざマシンがなくなった「ロックカット」は引き続きタマゴ技として覚えることができる。
ダイマックスでダイロックを放てば微妙な特防を強化できるようになった一方、特性の効果が特定の技をピンポイントで対象とするガチゴラスはダイマックス使用中に特性の恩恵がない。

■Legends Z-Aのガチゴラス


カロス地方を舞台にした外伝作品ということで、アマルルガと共に参戦。なお、化石ポケモンは他にもプテラが参戦している。

入手方法

サイドミッションNo.27「カセキからよみがえるポケモン」をクリアすることで化石を復元する機能が解放されるので、いしやに売られている「アゴのカセキ」を購入して復元することで仲間にすることができる。
このミッション自体がかなり序盤から達成可能なので、早いうちからチゴラスをパーティに加えることが可能。ついでに化石も無制限に購入可能のため、欲しければ好きなだけチゴラスを復元して仲間にすればよい。
進化条件は本家と同じく昼にLv.39のチゴラスを進化させるだけ。
オヤブン個体や色違いは復元時にランダムで入手できる。

強さ

今作は本家以上にタイプ相性が勝負の鍵を握るため、耐性が不安なガチゴラスはやや日陰がち。
加えてドラゴンタイプの層が厚いこと、メガシンカを貰えなかったことも向かい風である。仕様上、特性がないのも辛い。あと今作はファイアローがそこまで猛威を振るっていないし
ただ、序盤から簡単に手に入るドラゴンタイプのポケモンの中では攻撃力が高く、弱点さえつかれなければそこそこタフなほうであるため、ストーリー攻略では活躍できる場面を作れるかも。

サイドミッション

サイドミッションでいくつかガチゴラスが関わるものがある。

No.27「カセキからよみがえるポケモン」

最初に紹介したカセキ復元のチュートリアル。
アゴのかせき、ヒレのカセキ、ひみつのコハクのどれかを研究所に持って行って復元してもらうだけで完了。
受注時に化石を買うお小遣いをもらえるので、すぐにチゴラスが欲しければアゴのかせきを買ってもって行こう。
とはいえ、復元装置はサイドミッションクリア以降も自由に使わせてもらえるので、ここでアゴのかせきを選ばなくとも後からすぐチゴラスを手に入れる機会はつくれる。あまり拘り過ぎず、お好みでOK。

No.115「狂暴顎龍ガチゴラス」

ある意味今作で一番のガチゴラスの見せ場。
ミアレシティで映画撮影に臨むロケ集団の監督に依頼されるミッション。
この監督はポケモンを題材にしたホラー・パニック映画を撮影しようと試みており、ミアレシティ内で何度かサイドミッションを出してくる。
「狂暴顎龍ガチゴラス」はその中でもNo.55「獰猛怪魚キバニア」No.105「悪霊老樹オーロット」に続く3作目。監督が出す最後のサイドミッションになる。

達成条件は「ガチゴラスが出演する怪獣パニック映画を撮影するため、ガチゴラスを連れてきてほしい」というもの。
見せたガチゴラスを譲る必要はないので、パーティにガチゴラスがいるならそれを見せればOK。もしいないなら化石からチゴラスを復元して進化させて連れてこよう。

さて、撮影内容だが、3作目は主人公も出演しての撮影が開始される。

通行人と主人公が街を歩いていると、地響きと共に物陰から怪獣ガチゴラスが出現!
突然あらわれた狂暴な怪獣に通行人は恐怖に騒然!!

というモンスターパニック映画でよく見る恐るべき遭遇シーンのカットである。

……ところが、いざカメラを回してみると

「ちごぉぉ~ん」

「?」「?」「?」

「カァーット!」
「なんで主人に甘えるんだ! イメージ台無しだぞ!」

肝心のガチゴラスが主人公にじゃれるばかりで全くパニックでもホラーでもない映像になってしまう。
曰く「ガチゴラスってこうみえて『あまえる』の技を覚えるみたいすよ」「気性が荒くてもトレーナーにはデレデレみたいすねえ」
ここにきてまさかの「あまえる」を自力習得するという小ネタの回収である。

実は前段ミッションの1作目と2作目も撮影時にアクシデントが発生しており(1作目のキバニアは群れでないと臆病なせいでパニック映像にならず、2作目のオーロットは森に優しい相手には親切なポケモンだったためホラーにならなかった)それによりプレイヤーはこの結果を概ね予想できていただろうが、やはり予想通りというか3連続アクシデントという事態になってしまった。

しかし、監督はこれを失敗とはとらえなかった。
むしろポケモンたちのありのままの姿に心打たれ「ミアレの人間とポケモンが触れ合う姿」に方針を変えて映画作りに励むことになりましたとさ。

と、ZAではよく見られるなんだか気の抜けたクエスト群。
とはいえ『作られた演出ではなく人とポケモンの本来の接し方を映し出す』というテーマは、実は本作に沿った内容なのである。
……ということにしておこう。
ガチゴラスかわいい。

No.116「アマルルガを見せつけて!」

こちらはアマルルガを連れてくるイベントだが、問題は連れてくるだけでなく「アマルルガ1匹でガチゴラスと勝負して勝て」というお題になっている。
相手のガチゴラスがLv.60台とそこそこ育っている個体のため、此方も適当に進化させて連れてくるだけでは返り討ちにあってしまう。
幸い、タイプ相性は良いので、丁寧にアマルルガを育てるなり飴をしこたまぶちこんで即戦力にするなりしてガチゴラスに立ち向かおう。
アマルルガをパーティ入りさせて育てていたのならばラッキー。

■余談


首周りに生えた体毛が特徴的だが、ウルトラサンの説明文によると「完全な復元は不可能で、実は全身に羽毛のような毛に覆われていたのではないか」という説がある。
元ネタであるティラノサウルスにも羽毛が生えていたとされる説があるため、これを反映したと思われるが、こちらは後の研究で誤り*1であることが有力視されている。けどもっふもふのガチゴラスも見たいような見たくないような…

アニポケXY編のレギュラーの1人・ユリーカが着ているパジャマはガチゴラスがモチーフになったスーツである。その姿はまるでポケモンごっこ
何故ガチゴラスのスーツを選んだかは謎。


追記・修正はアゴか石頭を鍛えてからお願いします。

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最終更新:2025年10月23日 02:12

*1 全く生えていないか、生えていたとしても背中のごく一部のみ