ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ

登録日: 2016/08/01 Mon 08:52:30
更新日:2019/07/14 Sun 08:18:00
所要時間:約 7 分で読めます




熱き魂(ソウルハート)の声が聞こえるか!?


『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ』とは、2016年7月16日に公開された劇場版ポケットモンスターシリーズ第19作目作品である。
アニメ『ポケットモンスター XY&Z』の劇場版にあたる。
テーマは『仲間との絆』『周囲と向き合うことの大切さ』、すなわち『心』といったところか。
ゴルゴ松本はこの映画のメッセージを『愛』と呼んでいた。

●目次

◆概要

第6世代の最終作であるためか、ストーリーは明言こそされないものの原作ゲーム『XY』『ORAS』の一部内容や同年11月18日に発売される『サン・ムーン』の宣伝要素が垣間見られる。
ただしあくまでも話を盛り上げるスパイス程度なので原作未プレイでもご安心を。

前売り券でもらえるポケモンは本作の主役ポケモンの片割れのボルケニオン
今年も前売り券についてくるプレゼントコード(という名のシリアルコード)をふしぎなおくりもので入力することになる。
第6世代のポケモンの内、前売り券でもらうことになるのはこいつだけ。

劇場で受け取れるポケモンは公式サイトで行われた(前売り券で貰えるボルケニオンと配布不可能なマギアナを除く)全ポケモンを対象にした人気投票企画ポケモン総選挙720で第1位に輝いたゲッコウガ
もちものにマスターボールを持っているが、当然サトシゲッコウガにはならない。

劇場で貰える特典は『サン・ムーン』で使えるスペシャルガオーレディスク(数量限定)
これに記載されたQRコードを読み取ると特別なアイテム『ぎんのおうかん』を持ったマギアナが手に入る。

興行収入

ストーリーについては例年にも増して高評価意見が多かったが、
2016年夏は『君の名は。』『シン・ゴジラ』『ONE PIECE FILM GOLD』など邦画だけでも名作・話題作が公開され、2014年より続く『妖怪ウォッチ』人気もあって、興行収入は不振に終わった前作からさらに大きく落ち込み、ついに20億割れ寸前までに突入。
結果的にXYシリーズにおける劇場版作品は全て歴代最低を毎年更新してしまい、商業的不振の印象を大きく与えてしまっていた。

製作スタッフもこれを重く見たのか、次回作にて大幅なテコ入れを実現し、収入面での問題については解決に成功した。

なお第6世代の劇場版作品では唯一同時上映作品や宣伝用のミニアニメが存在しない。

以下、核心部分は極力避けますがネタバレ注意

















◆ストーリー

カロスリーグを目指し旅を続けるサトシ一行。
彼らの前に突然降ってきたのは人間嫌いな幻のポケモン・ボルケニオンだった。
ところが彼の足と、不運にもサトシの胴体に着いてしまったキャプチャーカフスで両者は離れることが出来なくなる。
ボルケニオンの目的は謎の連中にさらわれた仲間・マギアナを連れ戻すことだった。

向かう先は神秘科学が発展したアゾット王国。
セレナたちの助力もありマギアナをネーベル高原まで戻せたが、敵陣の親玉であるアゾット王国大臣ジャービスは未だ彼女を諦めていなかった……

果たして人間嫌いなポケモンとポケモン好きの人間によるチグハグなコンビの行方は?
そしてマギアナのソウルハートに隠された秘密とは!?


◆主な登場人物

レギュラーキャラクター

ご存知スーパーマサラ人
不慮の事故により物理的に離れられなくなったボルケニオンと行動を共にする羽目に。
数々の超人伝説を残した彼だが、今回は中盤まで周りにぶつかりまくったり意思と無関係に空高く飛ばされたりと地味だが本人からすれば痛い目に遭いまくる。
とはいえそこは主人公。決めるときはしっかり決める。

ポケモンパフォーマーの少女。
ボロボロになったサトシの着替えを買ってきたり、ユリーカと一緒になってマギアナにリボンを着けたり、サトシの服を修繕したりとファッション面で活躍する。
ちなみにXYサトシの服はハナコさんお手製なので、ある意味ではハナコさんとの連携作業ともなった。
普段おとなしいがジャービスの部下率いるメガシンカ軍団相手には啖呵を切った。

ミアレジムのジムリーダー。
発明家の血が騒ぐのかアゾット王国のカラクリや神秘科学に対しレギュラー内で最も興味を惹かれていた。
キャプチャーカフスをどうにかするべく防護服と破壊用の発明品を作ることに。防護服の性能は恐ろしく高かったが…
エリファスのことを非常に尊敬している。

シトロンの妹。
物怖じしない性格は相変わらずで、マギアナとはキープポケモン共々すぐ仲良くなった。


ご存知3人組。
ジャービスから不審者扱いされかけるも、お礼目当てに尾行と奪取を請け負う。
本作ではこれまでのシリーズで積み重ねた彼らなりの善悪感が垣間見える。
サトシ一行からマギアナを奪取する際に、メガウェーブを用いてヘラクロスカイロスをメガシンカさせた。
特に重要な描写はないが、さり気なく本作のラストを飾った。
セリフなしの「なんだかとってもいいかんじ」と思えばおk。

アゾット王国

  • ジャービス
本作の山ちゃん枠。
アゾット王国の胡散臭い大臣を務めており、神秘科学に詳しい。
神秘科学をラケル王子に教えたため、国王やラケル王子に信頼される一方でキミア王女に警戒されている。
部下や強力なメガシンカ軍団を率いてとある目的のためマギアナを狙う。
山寺宏一本人は情報番組『ポケモンの家あつまる?』の映画特集回に出演した際、やたらハイレベルなコスプレをノリノリで披露した。

  • ラケル王子
本作のしょこたん枠。
神秘科学に夢中らしく、それに詳しいジャービスのそばにいることが多い。
内気な性格で、優秀な姉にコンプレックスを抱いているようで、姉の忠告に従わずジャービスと行動を共にするのもそれが一因の様子。
善人ではあるが、人とあまり触れ合ってこなかったため世間知らずであり、他人の行動の真意や善悪を見抜くことは不得手。

サトシと体格がほぼ同じで同年齢か若干年下くらいに見えるがしょこたんのTwitterによると実は14歳
わかりやすく言うとタケシとほぼ同年代である。
サトシの方も、映画短編『ピチューとピカチュウ』のピカチュウが出逢って1年目のともだち記念日、『DP』でシンオウのサマーキャンプに参加、『XY』でカロスサマーキャンプに参加していることから、『XY』では13歳程度ではないかという考察もあるので、そう考えればサトシと同じ体格なのも自然か。

  • キミア王女
ラケルの姉。
ジャービスを不審に感じており部下と共に調査を進めている。
かなりアグレッシブで、空飛ぶ変形バイクを駆ったり飛行艇を操縦したりする。
色違いのメガサーナイトと共にサトシたちに協力する。

  • エリファス
500年前にマギアナを生み出した神秘科学の大家。
出番は回想のみだが、その一つ一つの描写は物語的に結構重要。

◆主な登場ポケモン

ご存知サトシのベストフレンド。
人間を嘘つきだと一蹴するボルケニオンに対し、珍しくストレートな怒りを露わにする。
空中戦ではファイアローに乗ることでしっかり活躍。

  • ゲッコウガ
サトシのエースポケモン。
物語の主軸にはあまり関わらないが、終盤のメガシンカ軍団とのバトルは必見。もちろんサトシゲッコウガに変身する。

ユリーカと行動を共にするジガルデ・コア。
あまり自分から行動しないが終盤ではポケモンたちの力になるべく動き出す。

  • ボルケニオン
本作の主役その1。
頑固者で大の人間嫌い。べらんめえ口調で親父っぽい。
マギアナと握手しようとしたシトロンすら容赦なく吹っ飛ばした程。
だがマギアナにはなぜか頭が上がらず、彼女に注意されて以降は悪態をつきながら渋々サトシ一行に協力することに。
本来は仲間思いの優しい性格で、普段はネーベル高原の傷ついたポケモンたちの面倒を見ており、情け容赦なく重火器を使うポケモンハンター等卑劣な人間からポケモン達を独りで守ってきた。
背中のアームには水を貯めてるほか炎系の能力も使え、そのまま水蒸気を発射して闘ったり霧を出すことで周囲を撹乱させるなど応用範囲は広い。
水が残量切れになると独特のSEと共にアームの青い模様が暗い赤に変わる。
人間は嘘を平気でつくから信用ならないと言うが、サトシが出くわした範囲だけでも嘘つくポケモンくらい普通にいるじゃねえかとか言ってはいけない。

本作の主役その2。
500年前にアゾット王国の科学者エリファスによって作られた人造ポケモン。
専用技『フルールカノン』を撃てる他、スカート以外の部品を収納することでモンスターボールのような防御体制に入れる。
性別(ジェンダー?)はメスで劇中シトロンに身体の重さを指摘され恥ずかしがっていた。
かつて王家に献上されキミアに似た当時の王女を護衛していたが、彼女の持つソウルハートが原因で国は戦乱が起きるように。
それを悔いたエリファスによりネーベル高原に逃がされ、その後ボルケニオンに拾われた。
相手が落ち込んだと見るや、両手から花を出すカラクリを披露する癖がある。

  • メガシンカ軍団
ジャービスとその部下が率いるポケモンたち。
空中戦も難なくこなせるが、これはメガフーディンの能力によるもの。
悪役にピジョットやなぜか御三家のラグラージがいたことに違和感を覚えた人もいたであろう。公開前のポスターにいたはずのメガヤミラミは影も形もなかった
ちなみにオニゴーリの中の人はあばれる君。

  • ネーベル高原のポケモンたち
人間の身勝手さに傷ついたポケモンたち。
サトシ一行のポケモンやセレナのポフレを通じて仲良くなった。
ものすごく寒い環境でしか生きられないはずのアマルスがしれっと混ざっているが突っ込んではいけない。


◆10大キーワード

公式サイトに載ってる、物語に深く関わる要素。

1 ソウルハート
過去作とは多分関係ない。
マギアナの胸の中心に収納された心臓部。
世界を揺るがすほどの力を持っており、ジャービスが彼女を狙う最大の理由である。
『サン・ムーン』ではポケモンの生体エネルギーを集めて作ったとされるが『ORAS』のムゲンダイエネルギーとの関連性は不明。

2 神秘科学
ポケモンの能力を元にした技術。
エリファスはポケモンと人間が共に生きるためにその技術をアゾット王国で発展させた。
後にジャービスがそれを応用して作ったネオ神秘科学なる邪悪な技術も存在する。

3 メガウェーブ
ネオ神秘科学で開発されたメガシンカ
絆がなくともいっぺんに複数匹のポケモンを(苦痛を伴うが)強制的に何匹でもメガシンカさせられる。
メガストーンを介さず、黒いキーストーンのようなものの力によって発動する。
メガシンカしたポケモンは皆目があやしく光り、半ば戦闘マシン化する。
一見メガシンカの上位互換に見えるが、絆が無くて本当に真価を発揮出来ているか怪しいことを含め、
幾らかデメリットらしきものもみられる。

4 アゾット王国
本作の舞台その1。
神秘科学で発展した超カラクリ都市で、あちこちに歯車仕掛けのカラクリが見られる。
発明家あこがれの場所とのことらしくシトロンは以前から存在を知っていた。
由来はおそらく『ORAS』のプロジェクトAZOTH(マグマ団/アクア団のゲンシカイキにまつわる作戦名)から。

5 ネーベル高原
本作の舞台その2。
ボルケニオンとマギアナ、それから多くのポケモンたちが暮らす自然豊かな高原。
近辺ではポケモンハンターが密漁のためうろつくことも。
『XY』ではこれに似た設定の『ポケモンの村』という場所がある。

6 キャプチャーカフス
ネオ神秘科学で作られた鎖。
片方はジャービスの部下がボルケニオンを捕らえるため使用するが、闘いの中もう片方と共に墜落してしまう。
キャプチャーカフス同士は見えない電子パルスに繋がれ数メートル程度しか離れられず、一定以上離れると強制的に双方が引き寄せられる。

7 ぶっとべ!
ボルケニオンの決め台詞。
単に相手を吹っ飛ばすだけでなく、地面に水蒸気を撃てば自分も飛べる。
くしゃみでも周囲を吹っ飛ばすがマギアナの防御形態だけは吹っ飛ばせない。神秘科学のちからってすげー!

8 カラクリ
マギアナに仕掛けられた能力。
またアゾット王国にも大小様々なカラクリが存在する。
湯山監督によると序盤のセレナたちが走り回るシーンでポケモン型のカラクリもあるが、ぶっちゃけ複数回視聴しないと発見できないのでは…… 上手い商売しよる。

9 飛行メカ
アゾット王国で使われる移動手段。
劇中ではキミアの飛行艇や小型飛行艇とバイクにフォルムチェンジする飛行メカが出ている。
これらのメカも神秘科学によるもの。

10 ジガルデ・パーフェクトフォルム
ジガルデ・コアが他のジガルデ・コアと多数のジガルデ・セルを集めてフォルムチェンジした姿。
アニメ本編に先駆けて登場する。


◆主題歌

  • 『XY&Z -movie ver.-』
作詞:佐香智久
作曲:佐香智久
歌:サトシ(松本梨香)
オープニングテーマとして使用。

  • 『ポストに声を投げ入れて』
作詞:YUKI
作曲:横山裕章
歌:YUKI
エンディングテーマとして使用。


↓ラスト15分のネタバレ記載



そうやって僕らは声を届けよう

ラ・ラ・ラ まぶたに書いた宛先

希望のような歌を

花のような願いを

涙で濡れてるさようならを




次作→


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