ヘラクロス

登録日:2011/05/01(日) 19:37:54
更新日:2022/05/21 Sat 12:59:16
所要時間:約 8 分で読めます





自慢のツノを相手のお腹の下にねじこみ、一気に持ち上げぶん投げてしまう力持ち。




出典:ポケットモンスター ダイヤモンド&パール、189話『シンオウリーグ準決勝!ダークライ登場!!』、
2006年9月28日~ 2010年9月9日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ポケットモンスターシリーズに『金・銀』から登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.214
分類:1ぽんづのポケモン
英語名:Heracross
高さ:1.5m
重さ:54.0kg
タマゴグループ:虫
性別比率:♂50♀50

タイプ:むしかくとう

特性:むしのしらせ(HPが1/3以下になるとむしタイプの技の威力が1.5倍になる。野生ポケモンとの遭遇率が上がる)
  /こんじょう(状態異常になると攻撃が1.5倍になる。やけどによる物理ダメージ半減も無効)
隠れ特性:じしんかじょう(相手を倒すと攻撃が1段階上がる)

HP:80
攻撃:125
防御:75
特攻:40
特防:95
素早さ:85
合計:500

努力値:攻撃+2

4倍:ひこう
2倍:ほのおエスパーフェアリー
1/2:くさ/かくとう/じめん/むし/あく


■概要


二足歩行のカブトムシのようなポケモン。
「いっぽんづの」ポケモンだが、名前の由来と思われるヘラクレスオオカブトは2本角であることは内緒。

カブトムシのイメージの通り、強靭な足腰により異常な怪力を誇りその自慢の角で相手を持ち上げそのまま投げ飛ばしてしまう。
そのパワーは最大で自分の100倍もの体重の相手まで投げ飛ばしすとまで言われており、巨大な大木すら根本から引きちぎってしまう。

普段は非常に大人しい性格をしているが、大好物である樹液を食べる邪魔をされるとそのパワーで反撃されるので注意が必要。

何気に分類に数字が入っている珍しいポケモン。
まあ、当時は5文字制限があったので仕方ない。カバルドン?知らん


■ゲームでのヘラクロス


強力な専用技「メガホーン」を引っ提げて登場した虫の王様。
スピアーの「ダブルニードル」が最高火力という虫不遇にも程があった初代
そして第二世代になっても貧弱な「れんぞくぎり」か厳選の難易度が高い「めざめるパワー(虫)」しか一致むし技を使えないポケモンばかりの中でずば抜けた存在感を誇った。
ただ、自身もエスパーが弱点なので素早いエスパーポケモンが相手だと油断できない。
特殊耐久が高いので一致「サイコキネシス」でも一撃で倒せるポケモンは限られるが。

初登場となる『金・銀』ではウバメのもり等で「ずつき」を使うと低確率で出現するレアポケ。
当時はヘラクロスが出現する木はトレーナーIDによって決定されたため、その存在を影も形も知らないまま殿堂入りを迎えるトレーナーも後を絶たなかった。
また、『ルビー・サファイア・エメラルド』ではサファリゾーンの特定エリア内のみに登場し、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』では樹に蜜を塗って登場、
ブラック・ホワイト』でもレアエンカウントのみと、シリーズ通して入手条件に癖があり捕獲は地味に面倒臭い部類。

その分能力値は高く、捕まえればストーリー中でもかなり頼りになる。

なお、飛翔できるという設定があり、ポケモンスタジアム金銀やバトレボでは攻撃を受けて後退したとき、背中の翅を広げて飛んで元の位置に戻るという演出がある。
ハードが3DSに移行すると、繰り出したときに飛翔して着地モーションが見られるようになった。
ソード・シールド』のヨロイじまやカンムリせつげんで連れ歩きを行うと、普段は歩いて移動するが距離が長いと飛んで移動し、水上などは飛翔して主人公の後ろをついてくる。


■対戦でのヘラクロス


高い攻撃を誇り、他の能力もかなりバランスが良い優秀な物理アタッカー。
特攻だけはかなり低いが、元々特殊技を殆ど覚えないため、種族値の配分はかなり無駄が無いと言える。

金銀当初は「こらえる」と「きしかいせい」の通称『こらきしコンボ』が強力で、カビゴンハピナス等を問答無用で叩き潰す活躍を見せた。
ニンテンドウカップ2000決勝戦にてケンタロスの攻撃を「こらえる」で耐えた後、
『きあいのハチマキ』の発動と「きしかいせい」により絶体絶命の状況から3タテ、
大逆転勝利を収めたヘラクロスは今なお伝説として語り継がれている。
ちなみにニックネームは「むし!」だった。


まさしく『起死回生』


しかし当時使用できたかくとう技は反撃前提の「カウンター」「きしかいせい」と威力が20しかない「いわくだき」、厳選の厳しい「めざめるパワー」程度。
さらにエアームドサンダーと言ったメジャーで強力なひこうタイプに手も足も出ないという有様。
結果的に第二世代でのヘラクロスはあまり強力とは言えず、マイナーな存在だった。
近年のVC版ではその他に唯一使えるめざパ格闘を厳選することによって多少採用率が上がったらしい。

第三世代で安定したかくとう技の「かわらわり」に加え、わざマシンで汎用化した「おにび」によるやけど状態の攻撃力の低下を無効にする『こんじょう』を習得。
落ち着いたとは言え未だ強キャラであったカビゴンとその黄金タッグのミロスイに有利*1と言う非常に稀な性質を持ったことで一気にメジャーとなる。

天敵(ボーマンダマタドガスグライガーゲンガー*2など)でギリギリ抑えられると言うレベルなので本来の役割に負担がかかりすぎ、
彼らの努力値配分や技構成は非常に難しくなっていた。


第四世代からは先制技の流行等によりこらきしコンボは見る影も無くなったが、
「インファイト」や「ストーンエッジ」の習得等により大幅に強化されることとなった。

攻撃力が高いだけでなくタイプ一致技がどちらも威力120の「メガホーン」「インファイト」と非常に強力で、
更にサブウェポンも対ひこうの「ストーンエッジ」や対ゴーストの「つじぎり」等かなり優秀。

特性もどちらも火力を底上げする優秀なもので、やけどにより機能停止しない『こんじょう』の方が有力か。
相手からしたら「おにび」読みでこいつが出てきたら泣きたくなる。
加えて「つるぎのまい」で更なる火力補強も出来たりと、物理面の爆発力は間違い無くトップクラス。
まさにミスター物理アタッカーなムシキング。それゆえに物理耐久の調整の際にはよく槍玉に上がるポケモンの一匹である。


素早さが中途半端なため、持ち物は『こだわりスカーフ』が全体的に人気。
さらに火力を上げるために『こだわりハチマキ』を巻いたり、特性『こんじょう』を利用するために『かえんだま』や『どくどくだま』を持たせても良い。


最大の欠点は物理面に完全に尖った性能なため役割破壊能力にも期待出来ず、
「ちょうはつ」のような変化技潰しも無いため単純な物理受けやかくとう受けで止まりやすい事。

弱点であり一致技を両方半減するフェアリータイプは天敵であり、どくはがね技での対策ができないのも痛い。
また硬いゴーストタイプいわが弱点でないひこうタイプ、具体的にはデスカーン奇石サマヨール・ヨノワールグライオン等も天敵。
他にもボーマンダやクロバット等が苦手なため、出来ればこれらは他のポケモンで対策したいところ。

また耐久はそこそこだが「インファイト」や『かえんだま』等自ら身を削る戦法が多いため耐久にも過信は禁物。
特にひこうタイプは4倍弱点となり、忘れた頃に刺さるため注意。


余談だが第四世代までは唯一のタイプ一致「メガホーン」使いだったが、
第五世代で、ペンドラーシュバルゴが「メガホーン」を取得してしまったため唯一の使い手では無くなった。
しかしそれぞれヘラクロスとは運用が全く違うポケモンなためヘラクロスの強さ自体には全く影響は無い。


対なる存在としてはくわがたポケモンのカイロスが挙げられる。
当初はカイロスに(主に技の関係で)大きく差を付けていたが、近年はカイロスの技の充実、特性の追加もありヘラクロスの良きライバルとなっている。


そして『X・Y』ではメガシンカが登場。
同時に対となるカイロスにもメガシンカが追加された。


第七世代では、同タイプのマッシブーンフェローチェが登場。
性能自体は全くの別物であるものの、こだわり系アイテムで運用する場合にはフェローチェの存在は意識しておきたい。
攻撃範囲や耐久力の違いはあるものの、あちらは素で非常に速くも火力も上回っており、特殊型も可能。
仮想敵を誰に定めるかで最適な方を選択すべし。



メガヘラクロス


2本のツノで挟みこみ、自分の体重の500倍の重さのものも持ち上げることができるのだ。

[タイプ] むし/かくとう

[特性]
『スキルリンク』
連続技が必ず5回当たる

[種族値]
HP:80
攻撃:185
防御:115
特攻:40
特防:105
素早さ:75
合計:600


見た目は名前の由来であるヘラクレスオオカブトにより近くなった。
メガシンカ前との最大の違いとして両前腕部が巨大化しており、腕の装甲を開いて弾を連射するという構造になっている。連続技等を使うと非常にカッコいい。
しかし第六世代では技モーションの手抜き設定ミスのせいで、連続技選択時にこのモーションは見られなかった。
種族値は攻撃に+60、防御に+40、特防に+10、素早さに–10と殆ど無駄がない。

素早さが下がったのは痛いが、攻撃力が180の大台を突破。これはデオキシス(アタックフォルム)を上回る数値である。
また、同時に威力25に強化された「ミサイルばり」や「タネマシンガン」「ロックブラスト」を覚えるようになり、特性との相性はバッチリ。
その一方で、非メガ型とは全く異なる戦い方が求められるようになり、これまで代名詞であった「メガホーン」を捨てることになった。
初手でメガシンカしないと意味がないため、敢えてメガシンカせずメガか非メガかの読み合いを相手に求めるような戦い方もできない。

XYレート初期では先制で4倍弱点を突いてくるファイアローが流行っていたため、あまり見かけなかった。
だが逆に言えば、ファイアローさえどうにか出来ればメガシンカ勢屈指の強ポケの一角である為徐々に使い手や評価する者が増えた。
クレセリアスイクン、メガシンカ前などの状況次第ではヒードランラティオス(スカーフ前提)といった対戦で人気の準伝ポケモンに強いのだ。

第七世代では、天敵のファイアローが下方修正により環境から姿を消したものの、同時にガルーラやスイクン、クレセリアといった役割対象も減少してしまう。
それと入れ替わるかのようにフェアリーが大量に増加、同時にランドロスやボーマンダ、リザードンといった苦手な相手も使用率が上昇。
メガヘラクロス自体は強いものの、いまいち環境に適合しきれていない部分がある。

とはいえ、クレセリアやヒードランとの補完に優れた並び(ヘラクレセドラン)は強力であり、PGL統計を見てもこの3匹はよく組まれている。
不利な相手を構築で補ったり、適材適所での活躍が求められる。


■アニメでのヘラクロス


無印最終OPでは一瞬ながら「メガホーン」を放つ姿が見られる。

本編中ではカイロスと縄張り争いをしており、サトシ一行に助けを求めて行動を共にする。
原因となっていたロケット団の活動を止め、縄張り争いが収束した末にサトシに懐き、友情ゲットされた。
フシギダネの背中の蜜が大好物で、ボールから出る度にフシギダネを襲ってちゅうちゅう吸っている。

金銀編のシゲルとのリーグ戦ではブーバーの「だいもんじ」→至近距離の「かえんほうしゃ」を耐え、返り討ち。タフさを見せつけた。

シンオウポケモンリーグ、スズラン大会で再登場、「きあいパンチ」や「ねごと」などを既に習得していた。
タクト戦でダークライ相手に先発出陣。お約束の「ダークホール」を食らうも、「ねごと」からの「メガホーン」をぶちかましたが……。



ヘラクロス「おばあちゃんが言っていた・・・俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する。
クロックアップ!(カムラのみ発動)」


絶体絶命の戦況から、起死回生の追記・修正をお願いします。

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最終更新:2022年05月21日 12:59

*1 鉢巻メガホーンでB特化スイクンが確定2発であるため、等倍で受けるのはまず不可能であった。また、ヘラクロスは特殊耐久が高めであるため、耐久調整を施すことでこれらの耐久型水タイプへの後出しが割と安定した。

*2 鉢巻持ちの場合、めざめるパワーゴーストが採用されることも多かったため、意外と不安定であった