登録日:2015/01/25 (日曜日) 02:55:00
更新日:2021/01/19 Tue 22:17:55
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スーパーマサラ人とは、アニメ版『
ポケットモンスター』において人間キャラが超人的な力を発揮すること、
また人間を超えたキャラクターにつけられる敬称である。
他にもアニポケのエンディング名から「
タイプ:ワイルド」と言われたり、
その登場人物の出身地から「スーパー○○人」と言われることも(例えばアイリス→スーパーソウリュウ人など)。
そもそも
ポケモンは総合的に、現実世界の生物と比べてはるかに高い能力を持っている。
知能面なら知能指数5000の
フーディン。
他にもサイコパワーでブラックホールを作り出す
サーナイト。波導で1Km先に誰がいるのか、どんな気持ちなのかまで察知する
ルカリオ。
…勿論これらはほんの一部に過ぎない。一部を挙げるだけでもこれだけ出てくるのだ。
こんな化け物どもがうじゃうじゃいる世界では、人間だってそれなりの能力を持っていなければあっという間に滅んでしまうだろう。
実際、原作ゲームでも人間が
イシツブテ(20Kg)を投げ合ってイシツブテ合戦をすることが
ポケモン図鑑に示されていたり、
シャガがポケモン相手(それもポケモンの中でも特に強力な
ドラゴンポケモンである)にスパーリングすること等が述べられている。
ポケモン世界の人間は現実の人間と比べると遥かに強いのであろう。
最低でもインド象よりは強くないととても生きていけるとは思えない。
一説では(自分たちも忘れているだけで)ポケモン世界の人間もまた、ポケモンの一種であるという説もある。
事実、ポケモン世界ではサイキックなどの(我々の世界では眉唾モノの)超能力が認知されてる他、(素質の有無はあるにせよ)訓練次第で誰でも超能力を使えるというそれらしき布石もある。
…だがそれを考慮してもアニポケの人間は凄い。以下に例を挙げよう。
○
タケシ
人間(少なくとも現実の)には聞けないはずの超音波を聞き分ける、120Kgの
フォレトスを投げる、
サトシと共に「こうそくいどう」でトラックに追いつく、
グレッグルの「どくづき」を喰らってもすぐ復活する(ヒカリから「復活早っ!」とよく言われる)など。
彼の名言として「お前ら人間じゃねぇ!!」があるが、少なくともタケシが言えたことではない(意味合いが違うが)。
○
ナツメ
挑んできたチャレンジャー(と観戦者)を悉く人形に錬成、スケールは小さいが擬似的に
君の銀の庭な状況を作った。
人形にされた時に
モンスターボールに入っていたとはいえ、複数のポケモンも一緒だった事も考慮すると…
○
ハルカ
アゲハント(28.4Kg)を頭に乗せて平然と歩く(最初は重たがっていた)、30mくらいある滝から落ちても無傷(一緒に落ちたシュウは気絶)、
ロケット団の気球から飛び降りた
ゴンベ(105Kg)を受け止め、地面にめり込むも無傷。
おっぱいも超人クラス。
○
ヒカリ
サトシ並みのジャンプ力を度々披露したり
ポッチャマと取っ組み合ったり映画では落下しかけたサトシを引き戻したり。
スカートの鉄壁っぷりも凄い。
○
シンジ
作中で彼が身体能力を披露したシーンは一つしかないが、その内容が凄まじい。
サトシと共に森の中に落下した際に
ヒコザルと共に上手く木々を跳び移って着陸したのだ。(ちなみにサトシは上手く着陸出来なかった)
廃人は超人でもあったようだ。
自分でも身体能力に自信があるかは不明だが後の話に高層ビルの屋上、それも結構端の方で平然と立つ場面もある。
○
セレナ
歴代一の女子力を誇る彼女もやっぱりアニポケの住民。
サイホーンに振り落とされて顔から落ちても絆創膏程度で済む、ロケット団の気球から落ちた
クチート(11.5Kg)を受け止める、
スカイバトルの飛行訓練を初見でノーミスでこなし、左肩に
フォッコ(9.4Kg)を乗せて飛行し「かえんほうしゃ」を放たせる、
バケッチャにダイビングタックルをかますなど着実にスーパーアサメ人の階段を上っている。
トライポカロンでは片手だけで逆立ちを
楽々こなした。
○
ユリーカ
幼女だからと言ってバカにならない。
体力はXYメンバーではサトシに次ぐレベルで崖登りもこなす。
フワライドから落下し、頭から地上に落ちるも無傷。
○
コルニ
超人的なローラースケートのトリックを決める、暴走
メガルカリオに噛みつかれても無傷。幼少時はリオルとリアルファイト。
ちなみにXY勢はサトシもふくめて頻繁に
シトロニックギアの大爆発をもろに喰らうが、みんな髪がアフロになるだけである。
○
ムサシ&
コジロウ
登場するたびに(ほぼ)10万ボルトで吹っ飛ばされる。何度吹っ飛ばされても死なないし諦めない脅威の耐久力と忍耐力。
アーボとドガースたちを逃がすため、バンギラスの破壊光線の直撃を複数発耐えたことも。
XY編ではとうとうサトシのピカチュウの電撃を他の個体と区別できるように(コジロウ曰く尾骶骨にくるらしい)
宇宙まで飛ばされたこともあった。ムサシは
ハブネークをリアルファイトでゲット。
この時使用した技は「こわいかお」、「みだれひっかき」、「メガトンキック」。
コジロウはドククラゲ(55キロ)をとびげりで迎撃し投げ飛ばす。
食らうと三日三晩激痛に苦しみ、助かっても後遺症が残る(ムーン版図鑑・アニメでも言及されている)ドヒドイデの毒を食らうもすぐに完治。
○
オーキド博士
耐久力なら最強クラス。エンディングのミニコーナーで毎回ポケモンにどつかれたり技を喰らったり……。
デコロラ諸島では
ロトムの電撃に平然と耐え、サトシと同郷のスーパーマサラ人の身体能力を見せつけていた。
『XY』ではついに
冥界にまで行(逝)ってしまった。勿論次の回ではバッチリ生き返っている。
……どいつもこいつも凄まじい人外っぷりである。現実なら良くて大けが、または即死である。
しかもこれらは彼らが発揮した人外ぶりの一部に過ぎないし、勿論彼ら以外のキャラクター達も多くが超人ぶりを発揮している。
だが、こんなにすさまじい例を見ても、「彼」の超人ぶりと比べるとまともに思えてくる。
○
サトシ
「スーパー“マサラ”人」という呼称がある程度定着しているだけあって、とにかく凄い。シリーズごとに見てみよう。
●全体
ピカチュウ(6Kg)を肩にのせて歩行から崖登りまでこなす、
リザードンの火炎放射を喰らっても焦げるだけで次のシーンでは全快、
「俺に○○だ!」、自分のポケモンを身を挺して守る、ポケモンと共に自分も特訓するなど。
ちなみにポケモン空想科学読本によると『そのまま設定を捉えるとリザードンの炎は4215°Cを超える』という。4215°Cとは
大体の固体物質を気体に変えるほど。
タケシ曰くエイパム並の身体能力だがそんじょそこらのエイパムで果たして通用するのか……
●
無印
幽体離脱する、
ヨーギラス(72Kg)を持って楽々歩く、
ミュウツー(122Kg)を運び、投げ飛ばす、
ラプラス(220Kg)を軽トラごと引き上げるなど。映画でも石化したりサイケ光線を喰らっても殆ど効いてなかったり……。
●
AG
前述の通りタケシと「こうそくいどう」。
ヘイガニに「俺にクラブハンマーだ!」でロケット団の気球に飛び乗る、ロケット団の気球を噛みちぎる(一般的な気球用の布は万が一に備え破れにくい特殊な織り方で作られた上で表面がコーティングされている)。
他、ジュカインを守るため木の棒でスピアーの大群と闘い
善戦したり、タツベイを助けるため
丸太をブン投げたことも。凄ェ!
ちなみにこの丸太は有志の計算で630kgほどと推定されている。
映画でもルカリオに掴みかかる、波導を使う、目測で少なくとも合計500m息継ぎなしで泳ぐなど(なお無印では1分経つかどうかの潜水で気絶した)。
●
DP
リオルと波導で交信する、モウカザルの「かえんぐるま」で全身炎に包まれるも少し苦しそうにするだけで無傷等。
パルキアのバカヤロー!!
約50kgの
ヒポポタスを頭に乗っける(サトシも少し重いと言っていたが)。
●
XY
あの最強の
600族、
ガブリアスを素手で取り押さえる、ロケット団の吸い込みメカの吸引口を自らの体でふさいでオーバーヒートさせる、
ユリーカを背負って浮かぶフワライドの上を
マリオのように飛び移る等。
ヒノヤコマを助けるため活火山の火口に飛び込むも無事(マグマに落ちてこそないが、普通なら放射熱で火だるまになるか有毒ガス中毒になる)だったことも。
治癒能力も凄まじく、発熱で意識が朦朧した際は風邪薬を飲んで
5分もしないうちに完全回復した。
『
ボルケニオンと機巧のマギアナ』では無理やり全力疾走させられたり岩やら
ボルケニオン(SEから判断するに相当硬い)に幾度となくぶつかるも、なんだかんだで本人は無事だったりする。
●
SM
複数のケンタロス(一匹88.4キロ)に勢い良く踏み潰されても「慣れてるから平気」と済ませる、平然と崖から飛び降りる、
マーマネが用意したランニングマシンを測定限界を突破する速度で走り大破させる(一緒に走っていた
イワンコは途中脱落していた)、
1t近くもあるコスモウムを普通に持ち歩く、ナゲツケサルの言語と動きを完璧にマスターする等。
ロケット団の乱入でカオスと化した学芸会では
ウルトラネクロズマ(役名はサトシズマ)に扮し、ピカチュウに自分に10万ボルトを浴びせるよう指示をしたこともある。
イワンコの特訓のためにいわおとしの標的になった時や、生物のエネルギーを吸い取る
ネマシュにカレーを食べ続けて対抗し根負けさせた際には、
アローラレギュラー勢にドン引きされた。
マオ「
無茶すぎじゃないの?」
カキ「
あいつにしかできんことだな」
反面、前作XY編でサトシの超人ぶりが作劇上便利すぎた反省か
はたまたスクールライフで体力が落ちたか
AGでは持ち上げられた丸太や殻つきのメテノ(40キロ)を一人で持ち上げられない、崖に昇っただけで息切れする等ダウナー調整された部分も見受けられる。
一方で(ちょっとだけ浮いていたかもしれないが)999.9kgのコスモウムを持ったり、そのコスモウムを両手でしっかり掴んでいる(=浮いているという言い訳が効かない)ピカチュウを膝に乗せてなんともなかったりとその強さにはブレがある。そのコスモウムを掴んで縦に振るピカチュウも凄いが。
それでも充分に凄いが。
…いかがだろうか。普通の人間だったら何度死んでいるか分からないほどの所業である。
実際XYではついにフクジに「死にたいのか!」と怒られた。
その不死身さで名高い
ルーデル閣下や
舩坂弘ですら生きているか怪しいだろう。
しかもシリーズが進むごとにサトシの超人ぶりはエスカレートしている。公式が病気である。
だが一番恐ろしいのは、これだけのことをやっているのがわずか10歳の少年であるという事実かもしれない。
サトシも1人の人間である以上、あくまでも推定だが、劇中では描写されないだけでこの世界の大人たちはみんなその気になればサトシ並みの能力を出すことは造作もないのかもしれない。
実際
ポケモンレンジャーなどはサトシ以上の身体能力を見せている。そう考えると恐ろしい話である。
ちなみにアニメでも原作ゲームの重さが劇中で明言されているので、
アニメのポケモンの重さがゲームの重さより軽いという可能性はほとんどのポケモンでない(というよりゲームよりサイズがでかいポケモンもいるし)。
……とはいえ、これらの超人描写を我々視聴者がひそかに楽しみにしているのもまた事実。
現実と違って強力な生物がはびこるこの世界で、サトシたち人間がどのように彼らと戦い、仲間を守り、また共存するのか。
彼らのたくましい生き様を見ることも、アニポケ視聴にあたっての1つの魅力ではないだろうか。
追記・修正はスーパーマサラ人の方にお願いします。
最終更新:2021年01月19日 22:17