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更新日:2025/07/13 Sun 16:47:14
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ナマズとは、ナマズ目に属する硬骨魚類の総称であり、特にナマズ科ナマズ属に属する1種、種ナマズを指すことも多い。
本項目では、種ナマズを中心とした日本のナマズと、鑑賞魚として流通するナマズ目魚類のうち代表的な種を解説する。
目次
日本のナマズ
ナマズ:Silurus asotus
属名はギリシャ語でナマズを意味し、種小名はラテン語で美食家または大食漢を意味する。仮名転写はシルルス・アソートゥス。
他のナマズ目の魚種と区別するため、「ニホンナマズ」「マナマズ」などと呼ばれることもあるが、標準和名はあくまで「ナマズ」である。
ナマズの語源は「滑らかな頭(ず)」の意味とされる。
日本での漢字表記は「鯰」で、これは中国での漢字表記「鮎」の代字だとされる(発音が同じ)。日本だと「アユ」と読まれるこの字の本来の成り立ちは「魚+粘」の意味で、粘液が多い魚という意味になる。他の漢字表記として魚偏に片という字もある。
全長は最大で60㎝程度。日本在来の淡水魚としては大型の部類である。
頭は平たくて長く、口も大きく開く。口の中には細かい針状の歯がびっしりと集まり歯帯という構造を作る。歯自体が緩くカーブして返し状になっており、一度咥えた獲物は簡単には逃げられない。
「ナマズ髭」と呼ばれるくらいに特徴的なのは、上顎と下顎にそれぞれ1対あるヒゲだが、稚魚には下顎に更にもう1対のヒゲがある。
鰭は臀鰭が大きく、尾鰭もそれなりに発達しているが、背鰭・胸鰭・腹鰭の発達は悪い。
鱗は無く、粘液の分泌量は多い。また、ヒゲと体の表面には味蕾がある。
日本・中国・朝鮮半島・台湾などの東アジアに広く分布しているが、移植の歴史も古く、どこまでが自然分布なのかは判っていない。
日本に就いては、琵琶湖以西の本州・瀬戸内海側の四国・九州が自然分布だと考えられている。関東や東北には江戸時代の後期に移入されたものらしく、現在は北海道にも生息しており、沖縄県以外の全ての都道府県から記録がある。
平地を流れる流れるが緩やかな河川の中流域から下流域、湖沼や用水路に広く生息する。時には汽水域でも見られることがある。
水質汚染や水質汚濁にも比較的強く、泥底に潜んでいるイメージが強いが、酸欠には意外と弱い面もあり、極端にヘドロ化したような場所では見られず、逆に清流域でも、水草の茂みや淵の流木の下などで見られることも珍しくない。
ほぼ完全な肉食性で、小さいうちは水生昆虫やエビを食べ、成長するに従って、魚やカエルや
ザリガニを好むようになり、特大のものはカイツブリの雛やアカネズミなど、鳥類や哺乳類をも丸呑みにしてしまうことさえある。
ナマズ目全般の特徴だが、肋骨が非常に短く胃が大きく膨らむものが多いので、無理やり呑み込んで消化してしまう芸当が可能なのだ。
繁殖は氾濫原と呼ばれる、増水によって水に浸かる湿地帯で行われる。このような場所は治水や宅地造成によって日本では非常に少なくなっているが、水田がその代用となっている。
4〜7月頃に、雄が雌の体に巻き付いて交接し、雌は水底に卵をばら撒き産卵する。産卵数は数百から数千に及ぶ。
卵の本体の直径は1.9〜2.3㎜ほどで、弱い粘着性があるゼリー状の物質に覆われる。産卵から7〜12日で孵化する。孵化した直後の大きさは10㎜強で、オタマジャクシに瓜二つである。孵化した仔魚はミジンコやイトミミズを食べて育つが、共喰いも相当に起こるらしい。1年で10〜15㎝、2年で20〜30㎝程度に育ち、性成熟には3〜5年を要する。寿命は野外では10年程度とされるが、飼育下では20年を突破することもある。
なお、近年は水田地帯が工業用地や住宅地への転用が進み、管理の効率化のもとで、用水路の暗渠化や三面
コンクリート張りの普及化、中干しの早期化や用水路と河川本流の分断化など、ナマズの産卵場所や育成場所が激減しており、国内での生息数は減少傾向にある。
眼が小さく視力こそは大したことはないものの、全身に味蕾、いうなれば鋭敏な化学物質のセンサーが体中についているわけで、加えて振動探知や電流探知についてもかなり敏感であるのは実験的に確かめられている。
しかしながら、地震の直前にナマズが暴れた、という話はしばしば耳にするものの、本当に地震を予知して暴れたのか、別の原因によるものなのか判然とはしていない。
一方で。科学的な説明とは別にナマズと地震を結びつける民間信仰は非常に古くからあり、ナマズが地震や防災のシンボルマークとして親しまれているのも事実である。
身近な水辺で見られるということで、古くから釣りの対象となっていた。「釣りキチ三平」でも紹介された生きたカエルを餌にしたポカン釣りはあまりにも有名。ルアーで狙うことも出来る。
また、水田周りの小川や用水路での川遊びで、思いがけずタモ網の中にナマズが入ったという経験をした方もいるのではないだろうか。
食用としても、地味ながらも根強い人気がある。
特に埼玉県吉川市と岐阜県海津市は、ナマズ料理店が多く営業しており、
吉川市は駅前に黄金のナマズ像が設置されるなど地域活性化のシンボルとなっている。
海津市は漁協や県の水産試験場と合同で内水面漁業の再整備に取り組んでおり、ナマズもその対象となっている。
この他、千葉県の印旛沼周辺や東京の浅草、福岡の柳川近辺など、ナマズ料理が有名な地域は複数知られている。
しっかりと下処理をすれば、泥臭さは殆ど気にならず、味や肉質は
ウナギにとても近い。人によっては脂の乗り具合がウナギより諄くないと感じるため、「ウナギの代用品」とするには勿体ないくらいのポテンシャルがあると評する人さえいる。
ウナギと異なり完全養殖技術が既に確立しているのも大きく、もしかするとウナギの蒲焼きならぬ、ナマズの蒲焼きが当たり前になる時代が来るかもしれない。
鑑賞魚ないしはペットとして飼っている人も意外といる。
日本産淡水魚を扱っている店ならば在庫している場合が多く、勿論、自家採集したものを飼育しても良い。
水槽のサイズに合わせて、ある程度成長をコントロールさせることが出来るが、最終的には90㎝水槽、出来れば120㎝水槽程度は用意する必要がある。
基本的には丈夫な魚であるが、肉食魚でアンモニアの排出量が多く水を汚し易いのと、鱗がある魚と比べて薬浴や塩分に弱く、一度病気に罹ると治療が難しいことがある。濾過器は強力なものを用意して、定期的な水換えを欠かしてはいけない。また、その年に生まれた稚魚はかなり虚弱で、白点病に罹りやすかったり、水質の急変に弱かったりで、殺さずに10㎝以上に育て上げれたならば、かなり飼育の腕前があると思って良い。
餌は活き餌や生餌を好むが、専用の人工飼料も販売されており、意外と餌付くので、活き餌を与えなくとも飼える。
ビワコオオナマズ
イワトコナマズ
タニガワナマズ
ギギ
ネコギギ
ギバチ
アリアケギバチ
アカザ
ハマギギ
ゴンズイ
ゴンズイ科
日本各地の海に生息して磯や港湾釣りで釣れるナマズ。
先述の通りナマズ類はヒレに弱毒があるものが多いのだがこいつの毒とヒレの毒トゲは
強力
で
これが刺さって死んだ事例は少ないが
死にたくなるほどの激痛が走る
。
毒はタンパク質毒なので熱を通せば無害化するため毒トゲを取って加熱調理すれば美味しく食べられる魚なのだが
なにぶん本当にあちこちで釣れるために毒魚と知らずに素手でつかんで酷い目に遭う釣り人もいる。
うっかり刺したらトゲを抜いて傷口を洗った上で温めると痛みが緩和し、逆に冷やすと
激痛になる。
とはいえ応急処置にすぎないので即座に専門の医療機関に行こう。
鑑賞魚としてのナマズ
国外におけるナマズ類は、熱帯魚として飼いやすい3センチ級のものから、食用やスポーツフィッシングの対象となる2メートル級のものまで様々である。
ナマズはあまり大きすぎると脂肪分が多すぎて美味しくなくなるそうで、食用とされるのは超大型ナマズでも稚魚のサイズであり、
超大型のナマズはその性質を利用したスポーツフィッシングとしてのみ利用価値があるそうだ。
小型のナマズ類は、生息域が底床部に集中しており、性質もおとなしくて他と争う事がほとんど無く、ナマズなだけに比較的丈夫である事から、
水槽内でのメインの魚というよりも、タンクメイトといった役割の方が大きい。
国外では、ナマズの事を「キャットフィッシュ」と呼ぶが、これはナマズの口ひげが
猫のそれに似ているから。
◇コリドラス
アクアリウムでは非常に一般的なタンクメイト。
「コリドラス」とは、ギリシャ語で「ヘルメットのような皮膚」という意味を持っていて、一般的なナマズのヌメヌメ感があまり感じられない。
その平らではない三角形の頭がナマズらしくないが、髭や口はナマズのそれらしいデザインである。
水槽の底床部で活動し、底にある餌を食べる。アクアリウムにおいては「水槽の掃除屋」の仲間とされる(ただし苔は食べず、他の魚が取り損ねて沈んだ餌を食べてくれる)。
ごくごくごく一部を除き、性格はおとなしくて他を攻撃する事はない。そもそも野生のものは群れて生活しているので、縄張り争いもしない。
コリドラスは普段は水底で活動するが、腸管呼吸のために時々水面に顔を出す事がある。また、腸呼吸する時に尻から空気が出る事がある。
水質には若干五月蝿いので、何度も水面に顔を出すようであれば、水質が非常に悪化しているとも言える。
また大食漢なので、掃除屋だからと他魚の食べ残しだけで飼おうとすると栄養失調に繋がる。沈みやすい餌を、食べ過ぎに注意して適宜与えよう。
3㎝級で透明感のある体色。生息地ではテトラ・オーロやハステータス・カラシンという模様のよく似た
カラシンが本種の群れに紛れ混んでいる。
水槽内でそれを再現した混泳も面白い。仲間と思い込んでか、先のカラシンについて行く姿を見られることがある。
3㎝級でコリドラスらしい体色。
- 「コリドラス・アエネウス(赤コリと白コリ)」、「コリドラス・パレアトゥス(青コリまたは花コリ)」
5㎝級で最も流通量が多い2種。ノーマルのアエネウスが通称・赤コリ、
アルビノのアエネウスは白コリ。
青コリことパレアトゥスにもアルビノ種はいるが、アエネウスとは対照的に何故かあまり流通しておらず、ノーマルの個体が圧倒的に多い。
5㎝級で白と黒のコントラストが美しく著者のオススメ。若干水質の変化に弱い。
5㎝級。地色は白だが、先述のパンダが温かみのある白なのに対し、こちらは純白に近く、そこにこげ茶の斑点模様が入る。
背びれが高く伸びる体型がかっこいい。後述の毒が特に強いと言われる。
5㎝級でシュワルツィ同様の純白寄りの白い体を持ち、背中と顔に黒い帯が走る。
そして差し色のように明るいオレンジの模様が入り、コリドラスでは珍しくビビッドな色合い。
10㎝級で迫力がある。
5㎝級。ごくごくごく一部の大人しくないコリドラスの代表格。群れを作ろうとせず、他の魚を蹴散らすような行動を見せる。
本種をはじめ、大人しくないコリドラスは鼻先の長い体型をしている種が多い。
水底をちょこちょこと泳ぎ回り、餌を探して砂をモフモフ…。そんな見た目には可愛いコリドラスではあるが、ほぼ全てにおいて胸びれの棘に
毒を持っている。
特に大型のコリドラスは毒も強くなる傾向がある。刺された人が死ぬほど強い毒ではないが、とても痛いという話なので気を付けるに越した事はないだろう。
ショップで購入してパッキングしてもらった水には、環境変化でビックリしたコリドラスが出した毒が混じる事もあるので、水は捨てるのが吉。
ちょっと間抜けではあるが、自分の毒にやられてまいってしまう事もある。
◇プレコ
正式名称は「プレコストムス」ではあるが、一般的には「プレコ」という呼び名が定着している。
鎧のようなゴツゴツとした体表が特徴で、見た目に違わず非常に頑丈。
コリドラスと同じく「水槽の掃除屋」ではあるが、こちらは苔も食べてくれる。
ただ、苔のみに止まらず、木や草をかじったり、魚の体表を舐めて傷付けたりするので、混泳には注意したい。
性質は若干荒くて、プレコ同士では縄張り争いをするばかりか、大型のものは殺し合いにも発展する。
なお、
アロワナと同じく、熱帯魚の初心者がダマされやすい種でもあり、安価で販売時はお手頃なサイズであるが、
そこはナマズらしくドンドンと食べて大きくなって、やがて手に負えなくなって河川に放流するパターンが見受けられる。
特に沖縄や東南アジアでは、本来は生息していないプレコが定住してしまっている。
近年では「
ザ!鉄腕!DASH!!」の人気企画の一つ「グリル厄介」の記念すべき第一回で取り上げられたため、数多くの外来魚の中でも知名度はそれなりにある方と思われる。
最も流通量の多いのがこれ。あっという間に50センチ級まで育つ。
流通量も多くて10センチ級の小型種なので飼いやすい。
最も美しいプレコとして有名なのがこれ。10センチ級で飼いやすいが、生息数が急減したため現在は輸出制限されている。
セルフィンと同じく5~60センチ級に育つ大型種。上記の『グリル厄介』で美味しく頂かれたのはコイツ。
小さい間に「ヒポプレコ」「並プレコ」などの別名で売り捌かれ、「買った時は小さかったのにめっちゃデカくなったので飼いきれず放流」の黄金パターンでもりもり増える厄介なヤツ。
東南アジアではなんと「河川の掃除に」と意図的に放流され、案の定環境問題に発展している。
◇オトシンクルス
こちらも「水槽の掃除屋」として有名で、水槽の苔を主に食べてくれる。よくオトシンと略される。
吸盤状の口を持っていて、水槽や流木に張り付いて、そこの苔を削ぎながら食べるのが特徴。
ただし、プレコやコリドラスに比べると、水草や底にある餌にあまり反応しない為(つまり苔が主食)、そのままでは栄養失調になりやすい。
この為、苔以外の食事をきちんと摂れるよう人工飼料などで餌付けしておくと長生きする。
ちなみに苔を好んで食べるといっても完全な草食性ではないので、仮に苔がボーボーに生えた水槽で飼っていても動物質の欠乏で栄養失調を起こす事がある。
餌付けには水槽内での動物質の摂り方を覚えさせる意味もあるのだ。なので「苔を食べる魚だから植物質の餌」と安直に考えない事がコツ。
性格は非常に温和で混泳も問題無く、食事に気を付ける必要はあるが水草水槽にも向いている。
- 「オトシンクルス・ヴェスティトゥス」「オトシンクルス・ヴィタートゥス」「オトシンクルス・アフィニス」等
4㎝級。最も普及しているため通称・並オトシン。体は白黒で、模様の似た数種類が流通しており、それらの微妙な違いを探し集めて飼うのも面白い。
4㎝級。ネグロは現地語で「黒い」を意味し、黒っぽい茶色を基調とした唐草風の模様。
並オトシンよりも食欲旺盛なので、苔の食いが良いのに加え、餌付けの成功率も上なので飼い易い。
4㎝級。白黒という体色は並オトシンと同様だが、模様が文字通り綺麗な縞々になっている。繊細な部分があり飼育の難易度は高め。
2㎝級。適切な飼育環境について不明な部分が多く、しかも非常に小型なため体力的にも弱いのか、オトシンクルスの仲間で最も飼育が難しいと言われる。
◇トランスルーセント・グラスキャット
夜行性で、一般的なナマズとは異なって水槽の中層域で群泳し、透明な体を持つのが特徴。
性格も穏和で他の熱帯魚との混泳にも向いている。カラーバランスの為か「カーディナルテトラ」や「グッピー」あたりの派手な小型熱帯魚との混泳が多い。
ただし、これでもナマズなので口が大きめ。熱帯魚の稚魚や小型のエビあたりなら飲み込んでしまう事がある。
「カーディナルテトラ」よりも小さい「ネオンテトラ」でも飲み込まれる事があるので、混泳にはサイズバランスを考える必要がある。
◇サカサナマズ
名前の通りに逆さで泳ぐナマズ。無重力でも逆さで泳ぐから不思議。
最大で10センチ級で、流通量も比較的多い。
プレコに比べると気性が激しくて同種では喧嘩をする事もあるが、他種との混泳ならば問題ない。
夜行性でプレコと違って水草を痛める事もないので、水草水槽や隠れ家を多めに用意しておくと良い。
◇レッドテールキャット
ナマズらしく愛嬌のある顔ではあるが、非常に攻撃性の高い性格で、混泳する熱帯魚も選ぶ。
大食漢で口もめちゃくちゃに大きく、自分と同じ大きさの熱帯魚でも余裕で丸々と呑み込んでしまう。
そればかりか、あまりにも大きい熱帯魚を食べてしまって、窒息死を起こす可能性もある。
もしかすると、レッドテールキャットよりも大きな
シルバーアロワナなら混泳出来るかもしれない。
ショップでは5~10センチのサイズが売られているが、最大で1メートル越えとなる為に180センチの大型水槽が置けないのならば飼育は諦めた方が良い。
幼魚でもパワーが物凄くある為、狭い水槽では叩き割られる事もあるそうだ。
◇ヨーロッパオオナマズ
ヨーロッパの超大型ナマズで、30年は生きる長寿な種。
その為か、過去には
5メートル級が発見された事もあるが、実際に釣れるのは2~3メートル級がほとんど。
巨体の大食漢で大きな口という事もあり、カエル、
ネズミ、アヒル等の水生鳥類も食べる。
性質もおとなしい方なので、無駄なちょっかいでも出さない限りはナマズの方から人を襲う事はない模様ではあるが、
過去には小さな子供が実際に飲み込まれたり、大人でも出した手を飲み込まれて水中に引っ張られての水中窒息死などの例がある。
そういう事もあって「人食いナマズ」と畏怖されている。
アマゾンの小型ナマズで、
世界で最も危険な殺人魚の1つ。
見た目がドジョウに似た小魚であるが、大型魚のエラから侵入して吸血したり、肉や内臓を食いちぎりながら体内に侵入する。
魚のエラのアンモニアに反応する性質を持つ為、川に入っている人間の尿道や膣などの穴という穴に侵入する事があり、
体内にカンディルが侵入した場合激しい痛みを伴い、感染症やショックによって生命を落とすこともある。
エラ蓋が矢のような返しが付いていて、体内に侵入されると手で取り出すのは難しく、切開手術が必要である。
それらの生態故に『シマウマ』や『リバーシブルマン』等の作品では
拷問道具として使われている。
ちなみにアマゾンの先住民は河で漁を行う際にはカンディルが体内に侵入するのを防止するために陶器や木の皮などでできたふんどしを着用しており、
その民族衣装がのちの
Tバックの原型となった。
◇デンキナマズ
ブサカワで人慣れもするこのナマズを好んで飼う人は、きっと余程のマニアだろう。
ナマズらしく幼魚から成魚まで一気に成長して1~2メートル級となるデンキナマズは、人の手には持て余しやすい。
しかも、夜行性で昼間は殆ど動かず、夜中に水槽内で暴れまくるとなると、一般の人は見ていても飽きてしまう。
何よりも特徴なのが
350~400ボルトの電気を発する事で、これで感電麻痺させて他の魚を捕食する。その為、単独飼育が基本で混泳は基本的に無理。
大きくなるとそのダメージも強くなるが、幼魚であってもバチっとくるので、水替え時にはゴム手袋が必要となる。
また、その電気でポンプやヒーターなどの設備を壊してしまう事もある為、大型のオーバーフロー水槽が推薦される。
そんなナマズの幼魚が2000円くらいでショップに売っているが、レッドテールキャットと共に、おいそれと購入してはダメなナマズである。
南米に棲息する中型のナマズで知る人ぞ知る珍種の一つ。
元々ナマズは大きな口を持つ種類が多いがこのナマズは顔の殆どが大きな口で占められているという深海魚のような特徴を持っている。
大きな口に真ん丸お腹と可愛らしい姿であるがその口からわかる通り体の2倍程度の魚なら簡単に飲み込んでしまうほど貪欲なため
混泳ができないのが難点である。
人工飼料も食べないことはないが生き餌を好むようだ。
ちなみにこのナマズが紹介されたばかりである2002年前後はなんと一匹200万円もした程の激レア種だったが現在はある程度落ち着き、
一万以上は行かないことの方が多い。
ナマズをモチーフにした、あるいは何らかの関係があるキャラ
・生物
・ナマズをモチーフにした機械など
現実において
キャラ名等 |
作品名等 |
備考 |
瓢鯰図 |
水墨画 |
「瓢箪で鯰を押さえるにはどうするか」という禅問答を表したもので、如拙画のものは国宝に指定された。 |
鯰尾藤四郎 |
日本刀 |
名工・粟田口吉光の手による一振。その曲線が鯰の尾に似ていることから命名された。なお、実は元々は薙刀だった。現在は愛知県の徳川美術館が所蔵。 |
鯰男 |
鯰絵 |
浮世絵の一種。地震の責任者として腹を切ったり、鹿島大明神にしばかれたり、町を直したり、大判小判の潮を吹いたり(混ざってる混ざってる!)する。 |
ナルメル |
古代エジプトのファラオ |
ナルメルは「荒れ狂う鯰」を意味する |
ナマズにまつわる言葉
言葉 |
意味 |
備考 |
瓢箪鯰 |
とらえどころの無い様子 |
|
鯰肌 |
日本刀の刀身に表れる黒く澄んだ斑点 |
|
catfish |
なりすまし |
アメリカのドキュメンタリー「Catfish」から発生したスラング |
上がり鯰 |
遊蕩に金銭を使い果たした者を指す廓言葉 |
上がり鯰=死んだ鯰は「ぬめり」を失うことから |
追記・修正は餌やり後にお願いします 。
- まばたきするし屁をこくしコリドラス可愛いよコリドラス。ちなみにヒレにはバカにできない程度の毒を持つ種もいるから気をつけて -- 名無しさん (2017-09-08 17:55:36)
- アウケニプス科とかギギ科とか、手頃な大きさでそこそこ丈夫で可愛い奴らもいるしもっと広まってもいいと思う -- 名無しさん (2017-09-08 19:19:02)
- プレコ、沖縄にめっちゃいる。手掴みで取れるレベル。 -- 名無しさん (2017-09-09 06:14:57)
- 「ナマズがモチーフのキャラ一覧」みたいなのは不要かな -- 名無しさん (2017-09-09 16:37:04)
- 割と多めだから無理には必要ないかと。項目があればタグで十分ともいえるし -- 名無しさん (2017-09-09 16:42:18)
- 巨大なアロワナでもレッドテールキャットは無理だぞ 絶対に混泳出来ない種としてレッドテールが挙げられる -- 名無しさん (2017-09-09 23:32:20)
- アウケニプテルス科は頭の部分がヘルメットみたいに硬い種類が多いんだよね。ただあまり知られてない種類というのもあってかお店ではそういうのに強い所じゃないと見れない種類が多いのも難点かな -- 名無しさん (2017-09-10 16:33:09)
- 本当に寒くなるとおとなしくなるのか? -- 名無しさん (2017-09-11 10:30:31)
- ドラえもんの地震なまずだけど、東日本大震災以降、地震はタブーになりつつあるので、今後アニメ化されないかも。 -- 名無しさん (2018-01-03 19:57:41)
- AEONでナマズの蒲焼が売ってる時があるけど値段が安くないのがネック -- 名無しさん (2018-07-10 13:51:34)
- 近畿大だかがウナギの蒲焼きに近いナマズの調理法を開発したとか。技術力はもちろん目の付け所もすごい、日本人もイタリアや中国に負けない位の食いしん坊だよな -- 名無しさん (2018-07-10 21:01:41)
- キャラクター化した場合、基本「地震」か「電気」の二択(あるいはその両方)だよね。魚類でありながら水属性が無かったりおまけのような扱いだったりするのは珍しい。 -- 名無しさん (2020-07-06 22:25:52)
- 冬のナマズの様に大人しくさせるんだ! -- 名無しさん (2021-05-14 17:43:20)
- Amazonでは生きたナマズがペットとして通販で買えたりする。自分ちではやはりAmazonで買ったドジョウが元気に泳いでる -- 名無しさん (2021-06-27 13:48:34)
- ↑2 ジョジョラー乙! -- 名無しさん (2022-04-03 21:00:05)
- アンパンマンとナマズマン(それいけ!アンパンマン) -- 名無しさん (2024-06-13 09:47:26)
- ナマズマン、なまきち、でんきなまずまん(それいけ!アンパンマン) -- 名無しさん (2024-10-26 23:20:22)
最終更新:2025年07月13日 16:47