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ヘイラッシャ

登録日:2022/11/30 Wed 12:15:05
更新日:2026/08/14 Fri 22:32:37
所要時間:約 5 分で読めます





大食らいだがエサを取るのは苦手。シャリタツとコンビを組んで獲物を捕らえるのだ。

シャリタツを親分のように慕っている。力持ちだが頭はあまりよくないらしい。


ヘイラッシャは『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。

■データ

全国図鑑No:977
分類:おおなまずポケモン
英語名:Dondozo
高さ:12.0m
重さ:220.0㎏
タマゴグループ:すいちゅう2
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず

特性:てんねん(相手の能力ランクを無視して攻撃ができる)
   どんかん(メロメロ、ゆうわく、ちょうはつ、特性・いかくを無効化)
隠れ特性:みずのベール(やけど状態にならない)

種族値
HP:150
攻撃:100
防御:115
特攻:65
特防:65
素早さ:35

合計:530

努力値:HP+3


■概要

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」で初登場したみずタイプのポケモン。
ナマズン以来のナマズがモチーフのポケモンだが、おおなまずポケモンの名に恥じず、12mとナマズンの10倍以上の巨体の持ち主であり、魚をモチーフにしたポケモンの中でも最大である。
…だが体重は220㎏とホエルオーよろしく、体格のわりに非常に軽かったりする。中身はスッカスカなのかもしれない。対戦的には、軽いは軽いが体重参照技は最大威力なので「ヘビーボンバー」の威力が下がるだけである。

見た目に違わず大食らいで力も強いのだが、頭は良くないうえに鈍重さから餌をとるのは苦手としている。
そこで自身は口内に住まわせることで外敵から身を守ってあげるかわりに、非力だがずる賢いシャリタツとコンビを組むことで弱点をカバーし合っている。
そういった関係性から自身に比べて40分の1の大きさしかないシャリタツのことを親分のように慕っている。

親分のシャリタツが寿司をモチーフにしていることに対して、鉢巻に似ているヒレがあることや「へい、らっしゃい‼」という寿司屋を思わせることから板前をモチーフにしていると思われる。スシの言いなりになる板前とは

ちなみに経験値タイプは600族や伝説のポケモンと同じ125万タイプなので育てるのが大変。

色違いのヘイラッシャは体色が白色になり、水色の模様が黄色になっている。

余談だがSwitchで色違いのヘイラッシャを厳選をする際に大量発生させて生息地に赴くと
ゲームがエラー落ちするのではないかと言わんばかりに恐ろしいほど過度な処理落ちを引き起こす。
可能であれば厳選する時はSwitch2を使うのが良いだろう。

■ストーリーでのヘイラッシャ

ストーリーではオージャの湖に生息する「偽竜のヌシ」としてシャリタツと共に登場。全ヌシポケモンの中で最もレベルが高い。
湖の東側にある小島に吹き出しが付き鳴き声を上げるシャリタツたちの中で一番大きい個体に話しかけると直後に背後から出現し、ヌシシャリタツを飲み込んだ後に戦闘となる。
シングルバトル扱いなのか後述の特性である「しれいとう」は発動しない。

一度目の戦いに勝利すると、中央部の小島へと移動し始め、追い詰めるとスパイスを食べたシャリタツを飲み込むことでパワーアップして二戦目に突入する。
このエリアに生息するポケモンのレベルは50を超えているものばかりなのでレベルはしっかり上げて挑んでいきたい。
この時も後述の特性である「しれいとう」は発動しない。

因みに今作ではヌシがいた場所に戻るとヌシポケモンと再度バトルすることが可能で、称号持ちのヌシポケモンを捕獲することができる。
……のだが、オージャの湖のヌシポケモンはあくまでシャリタツという扱いなのかヌシとしてのヘイラッシャは捕獲できない。
その替わりも兼ねて最強のテラレイドバトルのボスに選ばれた。普段から★6のボス(隠れ特性固定)となっているためか、通常特性のてんねんが採用されている。

■対戦でのヘイラッシャ

その見た目通り、HPと攻撃・防御に優れた鈍足物理アタッカーの配分。
しかもHPに150・防御に115も振られているため、さすがにどこぞの氷結要塞程ではないが超高水準の物理耐久を持つ。特殊な形態を除くと五指に入るレベル。
一方、特殊耐久は潤沢なHPで補われてはいるものの、低い素早さのために受け軸になる事を考えると過信できるほどのものはない。
しかし、攻撃に優れているとは言えアタッカーとして見るなら突き抜けているという程でもないため、意外とバリバリ殴っていくようなタイプではない。

特性は「てんねん」「どんかん」「みずのベール」だが、特に強力なのがこの耐久で能力ランクを無視する「てんねん」を持つこと。
ただでさえ高い耐久を突破するための相手の積み技を咎める、言葉通りの積みアタッカー殺し。
みずタイプと言う弱点の少なさに加え、その弱点も特殊に寄りがちという事もあって物理方面にはめっぽう強い。
他の特性も悪くはないのだが、やはり長所を生かすのであれば「てんねん」が一番使いやすいだろう。
ただ、「てんねん」は相手の能力低下も無視する欠点もあるため、「りゅうせいぐん」「ばかぢから」等は常にフルパワーで喰らい続ける事になる。

攻撃技は一致水技は一通りそろっている。
「ウェーブタックル」まで覚えられるため控えめな攻撃力も補えるが、耐久を削るのが少し難点。
こおりタイプでは「こおりのキバ」や鈍足と相性がいい「ゆきなだれ」、
ナマズらしいじめんタイプの「じしん」、高い防御と後述の積み技と相性のいい「ボディプレス」を覚え、
他にも「かみくだく」や「げきりん」、更に一撃技の「じわれ」も使うことが出来る。高耐久も相まって試行回数は稼ぎやすい。

補助技は相手に択を迫れる「あくび」と種族値と噛み合った「のろい」と数は少ないものの有用で相性のいい技を覚える。
ただ、他は汎用技程度とさすがは頭が悪いと言わんばかりには数自体少なめ。
同じ特性「てんねん」持ちのヌオーと比べると物理耐久こそは1.5倍以上あるものの、
あちらとは異なりレパートリーが少ないうえに回復手段が「ねむる」しかないところが難儀なところか。


そして、ヘイラッシャと言えばもうひとつ。
ダブルバトルにおいて独特な個性を持っている。

それはシャリタツと並べることで特性「しれいとう」により合体し、命中と回避を除いた能力が全て2段階上昇すると言うもの。*1

その代わり、合体というだけあり、この状態になるとシャリタツが行動不能となって1対2になる。
シャリタツは一応フィールドに存在する扱いなので、攻撃対象に選ぶことはできる*2。事故以外ではまずないがヘイラッシャの攻撃も届かない。
一応、2匹がフィールドに揃った瞬間に即時発動する為、交換による合体ではシャリタツがいた側は強制的に外れ扱いで行動を無駄撃ちさせるなんて芸当も可能。
同じ理由でシャリタツの状態異常自体も引き継がれるので、毒や火傷でシャリタツのHPは勝手に減る。

しかし、デメリットで交代が一切できなくなるため、不利対面でも切り返すことが出来ず、デバフに弱いという弱点を持つ。
特に「ほろびのうた」を発動されたら解除する手段がないので大変苦しい状況になる。
あくまでただの能力ランク上昇であるため「くろいきり」も難敵で、喰わらされると交代もできずに孤独に戦わされ、常時2匹の攻撃にさらされる哀れなナマズが出来上がる。
また合体は任意ではなく強制。例えるならゲンシカイキに近い。また、ヘイラッシャが倒されるとシャリタツは吐き出されて戻ってくる。

専用技「いっちょうあがり」は平凡なドラゴンタイプの物理技。
普通に使う分には威力控えめな上に不一致なので、専用技としてはかなり弱い部類。
しかし、ダブルバトルでシャリタツと合体している状態だと真価を発揮し、発動させると攻撃と同時に能力が一段階上昇するという効果がある。
またこの能力上昇はシャリタツの色で決まっており、黄色は素早さ、オレンジは攻撃、は防御を上げることが出来る。
シャリタツ自体は姿によって能力が変わるという事もないため、自身の好みや戦略に合わせて相方のシャリタツの色を決めるとよいだろう。寿司を色違いにすればネタが変わるので混乱するかもしれない


持ち物は高耐久と相性がいい「たべのこし」「ゴツゴツメット」が主。
あえて殴り合いを重視して見た目的にも似合う「こだわりハチマキ」と言う手もあるが、殴り合いの範囲に欠けるか。

欠点は高物理耐久に対して、先述の通り特殊耐久は鈍足ポケモンとしては控えめな部類であること。
HPの高さから補いやすくはあるが、設定の割に「ドわすれ」などは覚えないので特殊相手に突っ張り続けるような立ち回りはそこまでできない。
また、さすがに素早さ35となると鈍足帯の中でも遅い部類に入ってしまうため、被弾は多めと言うより大前提になりがち。
また、馬鹿みたいに多いHPから「やどりぎのタネ」にもすさまじく弱く、いい養分にされてしまう。


非常に高い物理耐久と「てんねん」による詰ませ性能、「あくび」による嫌がらせ、「じわれ」による強引な崩しと、試行回数の稼ぎやすさに任せた戦法は紛れもなく強力で
特にシングルバトルにおいては使用率30位圏内をキープし続けており、シーズンによっては10位以内に入っているほどである。
なんなら禁止伝説級が解禁されたレギュレーションI、シーズン32ではシングルバトル採用率6位を記録してしまった。
とにかくこいつがいるだけで(伝説のポケモンを含めて)物理型ポケモンが頭を抱えることになるのだからたまったものではない。
しかし、戦い方がだいぶ陰湿でいやらしいため、こういう戦い方を嫌うトレーナーからはあまりいい思いをされていない

ダブルバトルにおいても、その独特な個性からレギュレーションAから上位の環境級ポケモンとして常時話題を掻っ攫っていた。
初期も初期から上述のデメリットを見た明らかなヘイラッシャ意識である「くろいきり」ヤミカラスや「クリアスモッグ」モロバレルが対策を施しており、環境における影響の大きさをうかがい知る事が出来る。
レギュレーションB以降は使用ポケモンが随時追加されることで相対的に遭遇率も減っていったが、逆に対策優先度も落ちた事でいざ遭遇した時の脅威度も上がり刺さりやすくなることで常時環境における存在感を示し続けており、その後も30~40位台の採用率をキープし続けていた。
研究が進むにつれてシャリタツ無しの合体ヘイラッシャの攻撃を受け止められる「てんねん」ヘイラッシャ単騎採用もある程度見られるようになり、こちらではガオガエンディンルーゴリランダーでデバフや回復のリソースを外付けで補いつつシングルのように「あくび」「じわれ」を使って立ち回る、交換を促して相手の行動を遅らせつつ「コーチング」で要塞化するなど型の多様化が発生していたことも。


余談だが、シャリタツの「しれいとう」の仕様を活かした「毒寿司」と呼ばれるコンボが存在する。嫌なネーミングだ
あえて初手に隣で「だいばくはつ」を起動しながらシャリタツに「こらえる」をさせ更にどくどくだまを発動。
死に出しでヘイラッシャを繰り出して合体、「まもる」等で時間を稼ぎ毒のダメージでシャリタツが瀕死に。
空いた隣にカラミンゴを繰り出し「きょうえん」を発動させることで全能力が2段階上昇したポケモンが並ぶというとんでもないコンボである。
ただ、4匹フル活用で2匹は捨て駒確定・実質戦うのはヘイラッシャとカラミンゴのみ・でんきが一貫する・「しれいとう」の欠点自体は補えないなどやや玄人好みとなっている。
亜種として「くろいヘドロ」を持ったシャリタツの耐久力を落とし「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」で確実にHP1まで減らされてから合体し道具の自傷ダメージで即落ちする「ヘドロ寿司」なんてものもある。日本人に喧嘩売ってるのかなこの大将*3
さらに合体寿司が環境で増えるに伴い、合体と見せかけて「よびみず」シャリタツで相手のヘイラッシャやイルカマンといった高火力のみずタイプを無力化する「偽装寿司」なる構築も使われていた。だから食品に使うネーミングではないんだって


なお特殊技はみずタイプを除くと「はかいこうせん」しかないという貧弱ぶり。
ダブルバトルでは合体による能力上昇で使えなくもないが、やはり攻撃技は物理一本の方が無難。

■余談

現実でも2mを超える大きさを持ち、過去には4mを超える個体の記録も残っているヨーロッパオオナマズという巨大なナマズが生息している。
魚はおろか鳥やも襲われて丸飲みしてしまうことが確認され、中には稀に人間も襲うという噂もあり、ドイツでは「殺し屋クノ」という巨大な人食いナマズの伝説がある。





追記・修正は相棒の力でパワーアップしている方にお願いします。

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最終更新:2026年08月14日 22:32

*1 シャリタツに「へんしん」したメタモンでは発動しない。逆も同様。

*2 攻撃自体は失敗する

*3 とはいえ、毒寿司と違ってシャリタツを殴って引っ込んだポケモンは控えに残るのでリターンが少ない分リスクも少なく一長一短。