??????


出現日:2018/09/22 (土) 15:00:00
情報公開日:2018/09/25 (火) 0:00:00
所要時間:約 4 分で読めます




2018年9月22日。Pokémon GOに謎のポケモンが登場した。

その日、Pokémon GOではチコリータのコミュニティデイが行われていたのだが、終了した直後、突如として千切れたコードが生えた銀色のスライムの上に、中心に単眼が浮かぶナットが乗った様な姿のポケモンが大量発生。名前も「??????」と表示されるのみ。

正体はへんしんしたメタモンだったのだが、その様な姿のポケモンはこれまで登場したことはない。
「謎のポケモン」の存在は全世界的に話題となり、バグやモデル流出などの憶測が流れた。
中には、バグポケモンの代名詞ともいえる「けつばん」の再来だとする声も挙がった。

いずれにせよ、何の告知もない突然の出来事であったために、意図的な仕込みか不具合かもわからない状況であり、様々な情報が飛び交っていた。












そして、3日後……













「…そうじゃ!こいつは幻のポケモン…」

「メルタンじゃ!!」



メルタン
登録日:2018/11/23 (金) 02:02:58
更新日:2023/03/01 Wed 10:33:22
所要時間:約 4 分で読めます




9月25日公式の特集サイトが開設され謎のポケモンの正体が「メルタン」という幻のポケモンであることが明かされた。
YouTubeの公式アカウントではオーキド博士とウィロー博士がメルタンの謎を追う動画シリーズ「W Professors」も展開され少しずつ詳細が明かされていった。




■W Professors


メタモンが謎のポケモンにへんしんした騒動を受け、オーキド博士に連絡を取るウィロー博士。
新しいポケモンを送ろうとしていると誤解したオーキド博士と、

オーキド「ここは、やっぱりピカチュウじゃろ?」
ウィロー「…ピカチュウは、この前送りました」

ボケ老人との会話のようなやり取りの後に本題に移り、オーキド博士は古代の文献に載ったメルタンと見抜き調査を続ける。
メルタンの調査に行き詰まるウィローに、オーキドは文献と同じ場所から発見された「ふしぎなはこ」の存在を伝える。
メルタンに変身したメタモンとの比較で、中に入っていた錆びた金属片がメルタンの体と同一の成分をしていると判明したという。

ウィロー博士が「ふしぎなはこ」を送ってもらい開くとメルタンが大量に出現した。
メルタンが本来棲息していた自然豊かな環境で金属片が反応したことで、メルタンが現れたのだと言う。

しかし、複数匹出現することは予想外で、オーキドはウィローにメルタンを大量に集めるようにミッションをくだす。

ウィローがミッションに従い、メルタンを大量に捕まえオーキドに報告していると、
背後のメルタンたちが共食い融合し始め巨大な姿に進化。


オーキド「文献にあったこの姿…間違いない、こいつはメルメタルじゃ!」


メルタンは融合を繰り返すことでメルメタルに進化するのだという。
こうして二人の博士によってメルタンの謎は解き明かされたのだった。


■データ


とろりと溶けた鋼の体。地中の鉄分や金属を溶かして吸収する。

全国図鑑No.808
分類:ナットポケモン
英語名:Meltan
高さ:0.2m
重さ:8.0kg

タイプ:はがね
特性:じりょく(はがねタイプの交代・逃走を封じる)※ピカブイでは反映無し。内部データのみ。

  • 種族値
HP:46
攻撃:65
防御:65
特攻:55
特防:35
素早さ:34
合計:300


Pokémon GOでアメを400個使うことでメルメタルに進化する。


■概要


液体金属の体を持ち、金属を侵食し取り込む性質を持つ。
また、取り込んだ金属から電気を作り出すことも可能でエネルギー源にする他、目からビームとして発射する。
なのに、でんきタイプは持たない。
一応、内部データにある特性はじりょくである。

群れで生活し成長すると一番強い個体が他の個体を吸収しメルメタルに進化。
メルメタルはやがて錆び付き崩れ落ち、破片から無数のメルタンに再生するという生命循環を繰り返している。

特殊な道具がないと出現しないという条件はあるものの、複数個体、それも大量に存在することが明確な幻のポケモン。
また初の進化する幻のポケモンでもある。

■ゲームでのメルタン


Pokémon GOからポケモンをピカブイまたはPokémon HOMEに送ると、GOで「ふしぎなはこ」が手に入り、使用するとメルタンが1時間程度湧き続ける。
自然豊かな環境?時々期間限定で色違いが出る。
一度使用すると使えなくなり、3日後に再びピカブイにポケモンを送ることで再使用可能となる。
当初は30分かけて10匹程度出現する仕様で、1週間のインターバルが必要だったが、2019年4月からはインターバルが3日に短縮され、2020年5月から持続時間も1時間になった。

またスペシャルリサーチも実装されGOだけでも捕獲可能となっているが、メタモンやプテラの捕獲、レイドバトル10回参加などスペシャルリサーチの中でも段違いの高難度となっている。
でんきタイプっぽいのででんきタイプのポケモンを捕まえるというものもある。

幻のポケモンだがジムに設置することや交換も可能。
メルメタルへの進化にはアメが400個必要。
単純に捕獲し博士に送るだけなら100匹分、パートナーにした際のアメ入手の必要距離も最長の20Kmと、集めるには根気と時間が必要。

「Let's Go! ピカチュウ・イーブイ」ではGOから送り、GOパークで捕まえ直すことで使用可能。こちらではメルメタルへの進化は不可能なので注意。つまり観賞用。

剣盾ではポケモンHOMEのリリースと同時にピカブイからポケモンを連れていけるようになったため、ガラル地方にメルタン及びメルメタルを連れていけるようになった。
ポケモン剣盾リリースから約1年後、2020年11月11日には満を持して剣盾に直接連れて行くシステムが実装された。
また、GOから何か1匹以上ポケモンHOMEに送ることで、HOME側にキョダイマックス可能なメルメタルがふしぎなおくりものとしてプレゼントされる。
わざわざ進化させて連れて行く必要がなくなったため、本編でのメルメタルの入手が格段にしやすくなった。
因みにこのメルメタルはレベル100・性格ゆうかん・素早さ個体値0で他の能力個体値は全てVで確定という凄まじく豪華な個体である。



■対戦でのメルタン


進化前なので仕方ないのだが、種族値はかなり低め。
攻撃・防御はまずまずだが、それ以外は平均以下とかなり苦しい性能。
しかもこのまともな攻撃種族値すら、この状態ではほぼ活かせない

理由は技。
一致である鋼タイプの技はなんと「ラスターカノン」しか覚えない
サブウェポンも有用な技が「10まんボルト」位しかなく、物理技に至っては初期習得の「ずつき」ただ一つ
ピカブイは技関連をかなり削っているとはいえ、この習得技の希薄さは一体…。

やはり、メルメタルになってからが本番と言う事なのだろうか。

■アニメでのメルタン


SM111話で本格的に登場。ポニ島からメレメレ島への船に群れで出現し、金属を食べていた。
アニメではメルタンの記述がある古い文献は登場せず、完全な新種としてオーキド博士により命名された。現在では1匹がサトシの手持ちになっており、他はエーテル財団で手伝いをしている。
サトシのメルタンの技は「ラスターカノン」「でんきショック」「ずつき」「かたくなる」。








メルメタル

■データ


鉄を産み出す力を持つと崇められていた。3000年の時を経てなぜか蘇った。

全国図鑑No.809
分類:ナットポケモン
英語名:Melmetal
高さ:2.5m
重さ:800.0kg

タイプ:はがね
特性:てつのこぶし(パンチ系のわざの威力が1.2倍になる) ※ピカブイでは反映無し。内部データのみ。

  • 種族値
HP:135
攻撃:143
防御:143
特攻:80
特防:65
素早さ:34
合計:600



■概要


メルタンと顔は変わらないものの、手足と体は大きくがっしりしたものになった。
ただし体の成分は液体金属のままで、非常に腕のスナップは効くらしい。
先ほど「進化にはアメが400個必要」「単純に捕獲し博士に送るだけなら100匹分」と書いたが、メルメタルの体重はメルタンのそれに比べてちょうど100倍。


■対戦でのメルメタル


攻撃・防御・HPが大幅に上がり、火力も耐久も目を見張るものに。ただし低い素早さはそのまま。
また、鋼単タイプは非常に珍しく、他には先輩のレジスチルギギギアル系統、後輩のニャイキング系統とダイオウドウくらい。

専用技として「ダブルパンツァー」を持つ。
威力は60とやや低めだが、1ターンに2回連続で攻撃するため、実質的な威力は120。
剣盾では特性「てつのこぶし」が適用されるので、なんと威力144となる。なんだこの技。
また、追加効果として、30%の確率で相手をひるませる。しかも判定が2回行われるため、実質的なひるみ確率は51%。改めてなんだこの技。
しかしメルメタルは相当な鈍足である上、素早さを能動的に上げる技も覚えず、「トリックルーム」なんて便利な技もピカブイには無いので追加効果はあまり狙えない。それを差し引いても高火力の鋼物理技だが。
剣盾では「トリックルーム」がちゃんとあるので、条件下なら超火力で怯ませまくるバケモノが爆誕する。

サブウエポンも「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」「じしん」「いわなだれ」「DDラリアット」「ばかぢから」「ボディプレス」等々鋼単タイプのポケモンとは思えないほど充実している。このうちパンチ技には鉄の拳による強化があるので火力不足を感じることはほぼないだろう。
防御が非常に高い上に「てっぺき」も覚えるので、鉄壁ボディプレスを主軸に物理受け運用でも強い。同タイプの歯車に何か一つくらい分けてやってもいいんじゃなかろうか

ただし幻のポケモンであるため、ランクバトルでは使えない。

剣盾ではキョダイマックスが登場しているが、前述のプレゼントでのみ入手できる。ダイスープもメルメタルには使用できない。
そのため、色違いキョダイマックスの姿を図鑑に登録する手段が存在しない。
キョダイマックス技ははがねタイプの「キョダイユウゲキ」で、相手をいちゃもん状態(連続で同じ技が使えない)にする。ダイスチルの防御アップも有用なので悩みどころではあるが。


■余談


初出がポケモンGOのポケモンであり、本家の初出がピカブイ(もしくは剣盾)なので、第7世代出身とも第8世代出身とも考えられる。
HOMEのポケモン図鑑では出身地方が不明とされている。
また、剣盾の図鑑テキスト自体は設定されているが、ガラル図鑑、ヨロイじま図鑑、カンムリせつげん図鑑のいずれにもメルタン・メルメタルのページはなく、HOMEの図鑑機能でのみそのテキストを読むことができる。

ONE PIECEの第980、981話にてユースタス・キッドが『磁気弦』を使用した大ゴマ等にメルタンに酷似したキャラが小さく登場してネットで話題になったことがある。
キッドは磁力を使って金属を集める能力を持っており、メルタンの特徴と少し似通っていることから一緒に描いたのだろう。ポケモンGOにハマった作者の愛が窺える。


追記・修正はアメを400個与えてお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • 三宅健太
  • Pokemon GO
  • メルタン
  • 幻のポケモン
  • 謎のポケモン
  • はがね
  • ポケモン解説項目
  • 液体金属
  • ナット
  • 単眼
  • 眼からビーム
  • スライム
  • Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
  • LPLE
  • メルメタル
  • ダブルパンツァー
  • 第8世代
  • 第7世代
  • キョダイマックス
  • 重戦車

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年03月01日 10:33