バグポケ(ポケモン)

登録日:2018/02/17(土) 10:47:00
更新日:2024/01/30 Tue 21:14:45
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もしかして→ポリゴンZ


バグポケとは読んで字のごとくポケットモンスターシリーズに登場する、データに何らかのバグが生じた状態のポケモン
もちろん正式なポケモンではなく、ダミーデータの類。

その多くはバグ技改造等の不正な方法で伝説色違いといった貴重なポケモンを入手しようとしたり、ポケモンや道具の増殖を試みる過程で出現する。
もっとも、個人で楽しむ分にはそれが悪いというわけではないが。

初代においてセレクトボタンでポケモンや道具を選択し直した時にメモリがクリアされていないことを利用した「セレクトバグ」を使うのが基本。
しかし、この問題が解消されたピカチュウ版では実行できない。
当時は幻のポケモンであるミュウを出現させるためのバグ技が横行しており、バグポケもそのためのステップであったり失敗作であったため、多くのプレイヤーに知れ渡ることとなった。
中には、あえてこのバグポケ達だけを使用して殿堂入りを目指す猛者も存在する。

グラフィックや名前が崩壊しているものが多い。
さらにレベル255まで成長したり、習得技にもバグが生じたり、多重状態異常にかかったりもする。
取り扱いには十分注意し、重要なデータでは安易にバグった状態でレポートしないようにしたい。
データが消える可能性についてはもちろん、自分が手塩にかけて育ててきたポケモンも意図せずバグに侵食されてしまう危険性もある。
なおVC版でもバグ技がそのまま残っているためバグポケは作成できるが、それをポケムーバーで送ることはできないので注意。

ポケモンGOにて名前が「??????」と表示される謎のポケモンが出現し、新たなバグポケかと疑われたこともあった。
これについては後にLet's Goピカチュウ・イーブイに登場する幻のポケモン・メルタン/メルメタルであると判明している。


以下に代表的なバグポケとそれに関連する情報を紹介する。

目次

けつばん


図鑑No.152(第一世代)/No.---(第五世代)
高さ:1.0m
重さ:10.0kg
タイプ:ノーマル/かくとう(第一世代)/なし(第五世代)

HP:0
攻撃:1
防御:3
特殊:1
素早さ:0

  • 種族値(青版)
HP:201
攻撃:250
防御:240
特殊:167
素早さ:208

  • 種族値(第五世代版)
HP:0
攻撃:0
防御:0
特攻:0
特防:0
素早さ:0


初代と第五世代にのみ登場するポケモン。
コイキングをミュウにする過程で生まれることが多い。

初代では本来151匹しかポケモンが存在しないはずの同作において152匹目として登録される。
ただし、この状態でオーキド博士図鑑を見せると強制的にリセットされてしまう。
金銀以降は152匹目としてチコリータが割り当てられているのは周知の事実。
「欠番」と名付けられていることから、データの穴埋めのために作られたと思われる。
ところどころのデータ領域が欠番となっているため、一口にけつばんといってもいろいろな種類のけつばんが存在する。
大抵の見た目はモザイク状であったり、空白であったりとバグポケにありがちなグラフィック。
が、中には
カブトプス化石プテラの化石のグラフィックを持ったまとも?なけつばんも存在する。

赤緑版の種族値は合計値僅か5という圧倒的貧弱さ。
逆に青版は驚愕の4桁に達する1088。
さらに特攻=特防と仮定して現在の計算方法に換算した場合は1255となる。
技はまともなものでは「つつく」「すいとる」「しびれごな」「10まんボルト」を使用可能。
それ以外は「わざマシン08」等の奇妙な技しか覚えず、本物のマシンによる補強も殆どできない。
鳴き声はサイドンが一般的だが、カブトサンドパンの場合もある。
またポケモンスタジアムで確認した場合もサイドンの姿になる。
進化するとギエピーことピッピになることも。退化?
なお、けつばんに対して「へんしん」を使うとストライクになる。
金銀に送ると主にニューラの姿となり、「はたく」「おうふくビンタ」等を覚える。
ちなみに金銀側から虫取りバグを利用して初代に金銀のポケモンを送り込んだ後、初代で中身と外見を一致させたポケモンも「けつばん」となる。
この場合は金銀に送り込むと元のポケモンに戻せる。

以降の世代では確認されていなかったが、第五世代でまさかの復活。手持ちに入るのはBW2だけだが、名前欄は空欄か「???????????」として表示されるので正真正銘のけつばんである。
図鑑ナンバーは空欄、種族値はオール0になる。技は全く覚えていないのでできることはわるあがきして倒れることだけである。


SMで登場したタイプ:ヌルの元ネタの一つであるとも言われている。

ちなみに、同じくデータ上の空きを埋めるために作られたものとして金銀に「カビチュウ」という道具が存在する。
クリスタル版の「とうめいなスズ」「ジーエスボール」「タマゴけん」「ブルーカード」が金銀ではこれに該当する。
道具として使うことができず、登録しても効果はないが、売値は1個につき20000円近くとかなり高い。
ネーミングはおそらくカビゴンピカチュウが由来かと思われる。

アネ゙デパミ゙


図鑑No.006
高さ:1.7m
重さ:90.5kg
タイプ:ほのお/ひこう

  • 種族値
HP:78
攻撃:84
防御:78
特殊:85
素早さ:100

初代にのみ登場するポケモン。
バグポケの中では比較的容易に誕生させることが可能。
プレイヤーの間では便宜上「アネデパミ」と呼ばれることが多い。

容姿は黒または灰色のリザードンであり、能力もそれに準ずる。
後の色違いやメガリザードンXに似ているため、元ネタという説も。
鳴き声はコダックのもの。

レベル技で赤緑版で「はなびらのまい」「こうそくいどう」「とびげり」
青版で「そらをとぶ」「やどりぎのタネ」、全バージョン共通で「オーロラビーム」「つのドリル」等を覚える。
中には「わざマシン07」や「ヂゲ」「ノ゛ゴ」等のバグ技もあるが、けつばんに比べれば圧倒的にまともな技の方が多い。
HPの最大値が0の時があるので、その場合は「マックスアップ」か「ふしぎなアメ」を使うと良いだろう。

また、同じくセレクトバグにより登場するキャラであるオーキドせんせいがアネ゙デパミ゙やけつばんを使ってくることもある。

■ベアビヲ9


図鑑No.135
高さ:???m
重さ:???kg
タイプ:でんき

  • 種族値
HP:65
攻撃:65
防御:60
特殊:110
素早さ:130

初代にのみ登場するポケモン。
化石復元の際に好きなポケモンを入手するという、化石変換バグで誕生することが多い。

タイプや種族値はサンダースと共通。
グラフィックは赤緑版ではゆうれいで、青版ではおそらく崩壊したサンダース。
また青版では対面したポケモンに応じて容姿や鳴き声が変わることがある。

ピカチュウ版に送ると外見がサンド、タイプがじめんになる。
金銀と通信すると向こう側からはホウオウに見える。
ただし、化石バグで手に入れたものはエラー扱いされるため転送できない。

レベル技は赤緑版で「にどげり」「オーロラビーム」「ほのおのパンチ」「かみなりパンチ」
青版で「ハイドロポンプ」「れいとうパンチ」「へんしん」等。
どちらも「わざマシン08」等のバグ技を複数覚えるが、赤緑版の方が圧倒的に多い。
特に赤緑版では普通に育てているとレベル55付近でフリーズしてしまう技を覚えるので注意。
わざマシンで強力な一致技「10まんボルト」「かみなり」を覚えることも可能。

■ゴースト


図鑑No.000
タイプ:じめん/いわ
それ以外の基本データはけつばんと共通。

初代にのみ登場するポケモン。
ゲンガーの進化前ではなく、ゴーストタイプでもない。
けつばんの亜種であり、名前こそゴーストだがグラフィックはゆうれいのもの。
こちらはレベル技は初期技の「はたく」のみだが、殆どのマシン技を覚えられる。

金銀と通信するとルギアに見えるため、ベアビヲ9と共に様々な憶測を読んだ。

■ィ゛ゃゾ┛A


図鑑No.000
その他の基本データはけつばんと共通。

初代にのみ登場するポケモン。
ミュウの出現や道具の増殖を狙った際に現れるケースが大半。
プレイヤーの間では便宜上「いやぞ」と呼ばれることが多い。

レベル技で「ハサミギロチン」「のしかかり」「かみなりパンチ」「にどげり」「サイコキネシス」等を覚える。
しかし、「わざマシン07」等のバグ技がかなり多く、さらに使用してみるまでその効果が一切分からないのが怖い所。
戦闘にどのような及ぼすか分からないだけでなく、フリーズしたりデータが破損する可能性も高く危険なためである。

連続進化でヤドランガルーラになれる。

■らしをおこす


図鑑No.000
高さ:000m
重さ:000kg
タイプ:ノーマル かくとう

  • 種族値
HP:0
攻撃:0
防御:0
特攻:0
特防:0
素早さ:0



ダメタマゴ


RSEから登場したタマゴ

状態を見ると「うまれるまで かなり かかりそう」と通常ではあり得ない説明文が見られる。
だが、実際にはどれだけ経っても孵化することはない。
改造等で無理やり孵化させたとしても、タマゴが生まれるタマゴが生まれ無限ループとなる。
タマゴなので逃がすこともできず、永遠に手持ちかパソコンのボックス枠を埋める厄介者。
元々がバグデータであるため、数が集まるとより重大な不具合を引き起こす可能性もある。

データの不整合があった時にボックスのポケモンがこのタマゴに変化する。
バトレボでポケモンをコピーする際もデータに不正があると認められた場合はダメタマゴになる。
おそらく改造等不正なプレイを行ったプレイヤーへの制裁措置として用意されたものと思われる。

だが実際は改造だけでなくソフトの接触不良でも発生する可能性があり、意図せず巻き込まれることも。
またバトレボでもくさきのミノ以外から進化したガーメイルをコピーするとダメタマゴになってしまう。
GTSで改造ポケモンを受け取ることで発生する可能性についても留意したい所。


この こうもくは ついき・しゅうせいされるまで かなり かかりそう

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最終更新:2024年01月30日 21:14