隠蔽能力

登録日:2018/08/24 Fri 00:02:14
更新日:2025/03/14 Fri 13:28:28
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隠蔽能力とは、敵から自らの姿を隠すタイプの特殊能力のこと。
透明人間もこの一種だが、ここではもっと幅広く姿を消すタイプの能力全般について扱う。



概要

「不意打ち」「暗殺」「逃走」など、ありとあらゆる局面で役に立つタイプの能力。
また、本体は見えていても武器だけを隠すことで「見えない武器」として使用することもある。
反面、このタイプの能力に頼り切りだと本人の戦闘力は低くなっているケースも珍しくない。
知略を用いた不意打ちに適したタイプの能力であり、正面切ったタイマンにはあまり向いていない能力である。

  • ミクロ化した結果、見え難くなる
  • 速過ぎて見え難くなる
  • ガス化した結果、見え難くなる
  • 遠くから遠隔攻撃していて見えない
など「隠蔽」が主眼ではない能力の副産物的に姿が隠れる場合は別項目で扱う。
学研まんがひみつシリーズ『みえる・みえないのひみつ』(作者はスーパーマリオくんの沢田ユキオ)ではこれらも含め
人類が見えない物をいかに可視化してきたかを解説しているので、機会があったら参照していただきたい。


透明化

特に明言されていない場合、このタイプが多いと思われる。
単純に「透明である為、見えない」というタイプ。

どうも、透明人間でーす!

キュクロプス(サイクロプス)三兄弟より与えられた兜を着用することにより透明になる。
これでティターン神族から武器を盗み取り、オリンポス陣営に横流しした。
後にアテナがコレを英雄ペルセウスに貸し与え、にっくきメデューサを屠るべくヘルメスの飛行サンダルと鏡の盾、更に強力な剣(鎌とする説も)に中を見ずに住む籠を与え、おまけに「見ると石になるから寝ているところを襲え」と教えた。
そこまでやったら子供でも殺せまんがな。
甘やかしすぎである。

体全体がガラスでできているため、透明である怪獣。
しかし、屈折率まで空気と同じというのは一体どういうガラスなのだろうか。
近縁の作品では「電気エネルギーのイオン化作用」で透明化していると再設定された模様。
コミカライズ版では「不可視のアメーバ菌が実体である故に透明」という解釈がなされた事も。

全身を高速振動させることで不可視になる能力を持つ宇宙人
振動の終端で輪郭すら見えない理由は謎。

恐らくドラえもんのひみつ道具の中で最も有名な「透明になれる」道具で、被ると姿が見えなくなる。
設定本によるとこの道具に組み込まれた「細胞内光線通過糸」により、光がマントを被った人間を貫通して進んでしまうことで見えなくなる仕組みとのこと。
ちなみに同じ効果を持つ道具として「かくれマント」もある。
実は原作漫画での登場回数はこっちの方が多かったりする。

眼に垂らすことで全身の細胞をガラス体(眼球内部の透明な細胞)と同一の形質に変える。
もちろん服やメガネは透明にならないので全裸でしか行動できない。

超人(パラミシア)悪魔の実「スケスケの実」を食べた透明人間。
この手の能力では珍しく、「自分の身に着けたもの(生物含む)」もまとめて透明化できるため、それを利用して「死者の手」という不意打ち技を使っていた。
その後殺害され、能力は黒ひげ海賊団のシリュウの手に渡る。

「見えない才牙」という珍しい武器の使い手。
通常、切り札として大きなパワーを持たせることが多い才牙としては真逆の発想であり、理屈のわかっていない相手には非常に有効。
ただし、頭の回る魔人相手だと見切られて容易に対策を練られてしまうことも。
後に並の魔人を真っ二つにする攻撃力も得た。

「極細のワイヤーとガラス製の鉤針」という暗器の使い手。
ポケットに開けた穴からこれを操作し、油断している相手を不意打ちする。
比較的リアル寄りな設定で「見えない武器」を表現した稀有な人。

二代目土影。
姿だけでなくチャクラも消すことができ、かつては「無人」と恐れられた。

カメレオンのキメラアント。
自らを透明化する能力を持つ。
服までまとめて消しているので、「カメレオンのキメラアントとしての体質」ではなく「そういう念能力」であると思われる。
もっとも、音や臭いは消せない上に「円」にも普通に引っかかる。
しかも、本人が愛煙者なので非念能力者を捕まえるぐらいにしか役に立っていない能力。
これ自体は

第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場した女の子の赤ん坊。
彼女のスタンドである『アクトン・ベイビー』は自身と周囲の物を透明にする能力を持つ。
といっても赤ん坊で能力のコントロールができないため、透明になりっぱなしである。
ただし本体の「存在」自体は消せないため、透明化していても本体に触れることはでき、人間よりも優れた嗅覚や聴覚を持つ犬には「いる」ことがわかってしまう模様。

海東大樹がディエンドライバーで変身する仮面ライダー
「アタックライド インビジブル」のカードで姿を消すことが可能。
作中では追い詰められた時などに使用し、そのまま撤退することが多かった。

仮面ライダーW27話・28話に登場。
マジシャンのリリィ白銀がインビジブルメモリで変身したドーパント
体を自由に透明化する能力をもつ……のだが、何故か能力の制御が効かず、姿も怪人態ではなく人間態そのまま。
おまけに自分の意思でメモリが抜けなくなっていた。
彼女から「自分を元に戻して欲しい」と依頼を受けたことで翔太郎たちは調査に乗り出すが、その裏にはある男の影が……。

臨獣殿を束ねる黒獅子の理央への愛のために戦うラブウォリアー。
彼女も自身を透明化させることで奇襲攻撃や諜報活動を行っていた。

カメレオン座系出身の宇宙くノ一も自身を透明化して敵を攪乱することができる。
ちなみに、彼女の「宇宙くノ一」という設定は映画『里見八犬伝』と『宇宙からのメッセージ』から由来している。

西洋妖怪軍団の2番手。
名前の通りミイラ男がモチーフの怪人だが、何故か透明化能力を持つ(それも包帯ごと体が消える)。
包帯グルグル巻き繋がりでH・G・ウェルズ原作の透明人間とモチーフを混同したのだろうか。

  • 緋月透子(カガクなヤツら)
投薬の影響で常時透明である。
特殊な包帯を体に巻いていない限りどんな服を着ようが透明であるが、常に胸にサラシとして包帯を巻いているだけ
つまり透明化時には……。

  • レムオル(ドラゴンクエストⅢ)
文字通りにパーティー全員を透明化する呪文。
透明化してもモンスターは気配などで察知しているのか、 戦闘では全く役に立たない。
攻略上は エジンベア城の門番をやり過ごして城内に潜入する だけである。
だが修得レベルが33で普通にプレーしていては必要になる時期にはまず到達しない。
よって基本的に同じ効果を持つアイテムの「きえさりそう」で代用される。
トルネコの大冒険シリーズでは杖として登場しており、水晶の地形がある2以降は自分に効果を発動させて敵をやり過ごすという使い方ができるため、本編より有効利用できる。

  • バニシュ(FINAL FINAL FANTASYシリーズ)
6、9、12で対象を透明化させる魔法として登場*1
6ではいかなる物理攻撃も回避することができるようになる。
必中の武器投げも例外ではない *2
物理攻撃にめっぽう強くなる一方、代わりに魔法が必中になり透明化解除される。
つまり敵にこれを掛ければ……すでに有名過ぎるネタだがそういうことである。
9ではクイナの青魔法として登場したものの6で大暴れしたツケか、大幅に弱体化。
物理回避率が100%になるが必中攻撃は回避不可で魔法必中しなくなり、時間経過か戦闘終了で効果が切れる。
12では裏魔法で半透明になり敵の視覚探知を無効化する。
コマンド入力すると解けてしまうため一方的な攻撃はできない。

最終章における敵組織、「星十字騎士団(シュテルンリッター)」の幹部の一人。
星十字騎士団の幹部は首領のユーハバッハから各々与えられたアルファベットに因んだ特殊能力を持ち、彼が持つのは「V」の「消失点(バニシング・ポイント)」。
自身を透明化し、周囲の人間の視覚から「消え去る」能力…ではない。
+ 真の能力
実はこの能力は第三段階まであり、透明化はその第一段階。第二段階では自身の当たり判定を「消し去る」事であらゆる攻撃をすり抜け、第三段階では「相手の記憶から消え去る」事で自分を認識出来なくしてしまうことが出来る。
つまりこの能力の本質は「存在そのものを消し去る」事であり、透明化能力はそれを自身に対する視覚情報に適用した物だといえる。

元はブラジルのギャングの一員あったがUNDER(否定者狩り)に捕らえられ介入させられた。
不可視(UNSEEN)」の否定者で両瞼を閉じることで自身の姿(と服やナイフ等自分の所有物と認識してる物)が見えなくなる。窃盗や暗殺に適した能力。発動条件の性質上周囲の状況がわからないというデメリットを第三の目を移植させてもらうことで解消した…が無防備になった風子を暗殺するところをアンディに狩られて死ぬという出オチとして退場してしまうことになるが…


体色変化

周囲の風景と全く同じ景色を自分の体に映し出し、それにより風景に溶け込むタイプ。
要は「ものすごくハイテクな迷彩」。
ギリースーツなどの発展形とも言える。

ただし、光を透過あるいは操作するわけではないので、影が生まれるという大きな弱点がある……はずだが、この弱点が描写(認識)されていない作品もチラホラ。
また、自分の体に背景を投影するという特性上、能力発動中は全裸になる必要があるとされることも多い。
壁にピッタリ貼りついたりしていれば比較的違和感は少ないものの、凹凸面の少ない場所に隠れるにはあまり向いていない能力である。

カメレオンやタコのように体色を変えて背景に紛れる実在生物もこのパターンと言えよう。
従ってその手の改造人間などが登場する特撮ではお決まりのパターンであり、前述の通りペンキ作戦などで敗れることも多い。

周囲の色に同化し壁に溶け込む甲賀の忍者。
肉弾戦が得意な全裸のハゲマッチョマン。

特殊な光学迷彩装置を装備しており、これを用いた狩りを得意とする。

光学迷彩を装備したゾイド。
当初はアニメオリジナル設定だったが、のちにバトルストーリーにも反映された。
ただ、バトストのヘルキャットはそこまで高性能なものではない。
……もっとも、イクスはアニメ版ヘルキャット並みの隠密性とゼロ系らしい強力な火器を使える悪魔のような機体なのだが。

周囲と同一の色を纏うことで姿を消す怪獣。
そのため、怪獣図鑑ではMATが散布した虹色の塗料でゴテゴテに塗られたスチールばかり掲載される。

仮面ライダー龍騎スペシャル 13 RIDERS』に登場したカメレオンがモチーフの仮面ライダー、変身者は高見沢逸郎。
「クリアーベント」のカードを所有し、周囲の景色に合わせて体色を変化させることが出来る。
作中ではその能力を駆使し専用武器「バイオワインダー」で仮面ライダーライアを翻弄。
これに加え相手の持っている武器ごと姿を丸々コピーする「コピーベント」のカードも持っており、仮面ライダーナイトに化けてライアを不意打ちした。
契約モンスターであるバイオグリーザも透明化能力をもっている。

  • オクトカム(MGSシリーズ)
このテの迷彩では珍しい、カメレオンではなくタコの擬態能力を再現した技術。
周囲の色や模様はもちろん、質感や表面温度までも模倣するため、人間の視覚や触覚はもちろん、無人機のセンサーが相手でも強力な迷彩効果を発揮。
面積あたりの製造コストもステルス迷彩に比べれば安価に済むとか。
また頭部全体を覆うマスクにより、別の人間の顔を再現して変装する「フェイスカム」という派生技術も存在する。
一部の航空機にも装備されているが、当然ながら空中ではあまり効果が無い。

こちらはタコではなくミナミハナイカの紅式手術を受けた能力者。
薬品無しで保護色による透明化が可能であり、その際には全裸になる。
彼女が超美人のFカップお姉さんで本当に良かったと言わざるを得ない。
この特性を活かし、防護服の中で透明化することで敵の攻撃をかわして首部分を引き千切り、「殺した」と誤認させるという戦法も取られた。
ただし赤外線を視認できる慶次(モンハナシャコの能力者)には丸見えであった。
よくこのことはギャグ二次創作などでネタにされる。

ヘラジカ陣営所属の忍者。
本人が「体の色を変化させて景色に溶け込める」と説明しているためここに含めているが、実際にはその域を遥かに超えており装備(服はもちろん、支給された武器なども)もろとも完全に同化することが可能。
作画技術の都合か、劇中では完全に透明化しているようにしか見えない。
ヘラジカ様が突撃しかさせてくれなかった為、能力を発揮できずにいたが、かばんちゃんを参謀に迎えた52回目の戦いではこの能力を活かし味方に先行して偵察を行い、ヘラジカとかばんをライオンの城に侵入させることに成功、その後門番ツキノワグマの足止めを買って出た際には、透明化能力とオーガニック・マキビシ投擲を組み合わせこれを撃破した、すっごーい。

このお茶を飲んで周囲の物に触れると、15分間だけその物と全く同じ色となり、その場から動かなければ周囲からは見えなくなる。
更に配色だけでなく、その物の特性も身に付く。
例えば木に触れて茶色になれば、水に入っても沈まず歩くことが出来、コンクリートなら体が硬くなる。

砂鉄を操るという能力を利用し、服装も含めた体表面に周囲の風景を描くことで背景と同化する。
精度は透明化と見分けがつかないほど完璧で、これにより隠れたリゾットを発見することは容易ではなく、作中では目視以外の手段で発見されるまで見破られたことは一度もなかった。

戦闘中に体の表面に背景の絵を自力で描き、風景と同化するというこれ以上ない力技によって実現される迷彩


屈折型

光の屈折を操り、自身がいる場所に光を通さないことで一見存在しないように見せかける能力。

後述するオオナズチとは異なり、特殊な体毛で光の屈折を操り、さらに夜霧に紛れることで姿を消したかのように見せる。

常時透明の個性を持つ少女。
周囲からは服が動いているようにしか見えない。
身体の屈折率を変えることで目くらましも出来る。

セイバーの使う宝具の一つ。
セイバーの使う剣を覆う風の鞘そのもの。
空気を操作して屈折率を変えて不可視の剣にする。
なお、実体としては「剣を隠す」というよりも「剣の正体を隠す」方がメイン。

  • かたづけラッカー(ドラえもん)
ドラえもんのひみつ道具の一つ。
吹き付けたものを4時間だけ見えなくするスプレー。
設定本によるとこの道具に含まれる「光屈折プラズマ」により、光を物体に当たる寸前に屈折させて見えなくする仕組みとのこと*3

  • かくれん棒(ドラえもん)
ドラえもんのひみつ道具の一つ。
バトンサイズの棒で、持つと棒を残して透明化する。
光が自分を避けてゆくよう歪める装置、電池式。

  • ステルス迷彩(MGSシリーズ)
使用すると周辺の光を屈折させ、高度な迷彩効果をもたらす装置。
ステルス技術に長けたアームズ・テック社の技術の粋である。
使用者をほぼ透明化できるものの、周辺の風景が歪み大まかな位置を見破る事はできる。
欠点として音・臭い・赤外線などは消す事が出来ないため軍用犬や無人機には位置を見破られてしまう(無いよりはマシらしいが)。電磁波を大量に放出するため人体の健康にも良くない。
また衝撃に非常に弱く、人にぶつかる等すると解除されてしまう。
またMGS2冒頭のムービーでも、スネークが使用していたものは長年の酷使と着地時の強い衝撃とが合わさり完全に故障してしまった。

多くの作品でクリア後のおまけ要素であり、また敵キャラに触れられると解除される、警戒中は効果がないといった欠点はあるが、
初登場となるMGS1では文字通りの透明人間になる効果を持ち、なんと 敵兵をすり抜ける 事が出来る。

羽毛が光を屈折させる働きを持ち、自分の姿を変化させたり、隠したりする能力を持つ。
ゲームの性質上本編で使われることはなく、映画漫画作品で披露している。

『可視光線を歪め、電磁波を吸収する*4』という性質を持つ特殊なコロイド粒子を周囲に散布、磁場によって固定し身に纏う事で、視覚的にも電子的にも透明になるというガンダムシリーズ屈指の強力なステルス技術。
地球連合軍が試作建造した初期GAT-Xシリーズの一機ブリッツガンダムが代表的な採用例。
レーダーはおろか肉眼にさえ映らないため、存在を全く認識していない状況で位置を見破るのは困難である。
しかし全くの完全無欠という訳ではなく、『音・熱までは欺瞞できないため使用中はスラスター噴射ができない*5』『大電力を消費するためバッテリー機での使用は短時間に限られ、PS装甲との併用も不可能』『地上では効果が落ち、水中ではそもそも使用不可能』……といった欠点はあり、総じて単独での潜入撹乱には向くものの、戦闘時には実質的に使用困難となる。
またミラージュコロイド粒子を探知して大まかな位置を推測するセンサーなど対抗技術も開発されているが普及はしておらず、アンカー、低温ガスの噴射で移動する、核エンジンを使用するなどの形で欠点はある程度カバー可能であり、結局の所は強力な技術である事には違いない。
なおミラージュコロイド粒子やその技術はC.E世界のビームサーベル、ゲシュマイディッヒ・パンツァーなどに応用されており、
かの世界の軍事技術の根底を支える技術となっている。

アメリカ軍が開発した第三世代型アーム・スレイブ
本機には《ECS》と呼ばれる様々なレーダー、センサーからの隠蔽が可能な最新の電磁迷彩が搭載されており、またミスリルや一部の特殊部隊で運用されているM9には〈不可視モード〉というシステムが備わっている。
これは光学的に見えなくなる状態、いわゆる“透明化”であり、レーダーはもちろん肉眼でも発見は出来ない。
ただしオゾン臭が発生するため犬や経験者には感づかれる。加えて紫外線は隠蔽出来ないため、紫外線が見える鳥にも注意が必要。
また、レーザー・スクリーンに水分が触れるとスパークが発生してしまうため、雨中、水中での使用も不可能。
更に使う為にはレンズを露出させなければならない為砂が舞い散る砂漠では安易に使えず、使用中は大量の電力を消費するので戦闘機動がとれない(できなくはないが、一時的なエネルギー切れになってしまう)等弱点は多い。

『ミラー粒子』という特殊な粒子を対象の物体に付着させることで一定時間あらゆる電磁波やエネルギーを完全防御する機能。
当初はGGGの三段飛行甲板空母の超電導リニアカタパルトにのみ装備されていたが、後にGGG機動隊の炎竜が装備するミラーシールド、GGG諜報部のボルフォッグが装備する内蔵ミラーコーティング機能に転用されている。

グランナイツのリィルが操縦するステルス戦闘機型グランディーヴァもこの機能を装備している。
控えめなリィルの性格を表すかのようにこの機能で他のメンバーを支援する。

「光を屈折させる程度の能力」を持つ太陽の光の妖精。
自分とその周囲を目で見えなくする他、虚像を作り出したり、光弾の軌道を曲げたりもできる。
消音能力を持つルナチャイルドと生命探知能力を持つスターサファイアと組んで、日々イタズラに勤しんでる。


石ころぼうし

ドラえもんのひみつ道具「石ころぼうし」に代表される風変わりなタイプ。
姿を消すわけではなく、どれだけ視界に入ったり、聴覚や嗅覚、触覚情報として五感に届いたとしても相手の認識から外れてしまうというもの。
能力によっては「異様なまでに存在感を薄くする」と説明されることも。
暗殺などに用いると手が付けられず、隠蔽系の能力としてはトップクラスに凶悪。
極めて影が薄いなどギャグ的描写にも応用される。

身体の色や光を変化させて光学的に姿を隠す隠蔽能力と比べると「精神操作」能力に近いと捉えることもでき(もちろん実際にそうなのかは作品によるが)、どんなレベルの行動まで相手の認識から逃れられるのか、どんな対象を相手取れるのか(カメラなどに効くかどうか)は作品や能力によってまちまち。

このタイプの代名詞にもなっているひみつ道具。
「道端の石ころのように、誰にも気にされなくなる道具」と説明される通り、被っている間は誰にも存在を認識されなくなる
目の前に立ちふさがったり、いきなり頭を叩いても、自分がやったとは思われない。
更に声や臭い等も認識されない為、何か犯罪をしたとしても被害者は被害を受けたことに気づくことすら出来ず、帽子が破れるか脱げない限り効果が続くので、帽子を被ったまま身動きが取れないほどの重傷を負ってしまえば使用者も大変なことになる。
設定本によると帽子に組み込まれた無視催眠波発生ペーストから放出される無視催眠波の効力により、帽子を被った人を誰も気にとめなくなるとのこと*6
魔界大冒険では敵の使い魔により、猟犬のように匂いで捕捉され見破られるシーンがあるが上記の設定とは矛盾するため、リメイク版の新魔界大冒険では下記の「モーテン星」に変更されている。
他にも被っている者同士は姿を認識できたりできなかったり、無生物にも有効であったり効かなかったり、スピンオフ作品では思考を常時読める妖怪でも認識不可能であったり、一部のゲームではアンデッドにも有効であったりと、設定がいまいち安定しない*7

  • 神の不在証明(パーフェクトプラン)&神の共犯者(HUNTER×HUNTER)
前述のメレオロンが隠していた真の能力、これ自体は特質系。
神の不在証明(パーフェクトプラン)」は メレオロンが息を止めている間限定の石ころぼうし
この状態で攻撃された相手は「誰かに殴られた」まではわかっても、誰に殴られたかは認識できない。
メレオロン曰く、「ファミレスで複数人で行ったときに一人だけ水を出してもらえない奴の究極系」。
上述の透明化能力は「それだけしかできない」と周囲に思い込ませるための一種のブラフである。

さらにこの能力の発展形が「神の共犯者」。
こちらは「パーフェクトプランの発動中、メレオロンが触れている人物にもその効果が適用される」というもの。
一撃必殺系の念能力者とコンビを組むことで無敵に近い攻撃力を発揮できるが、有効時間が「メレオロンが息を止めている間」と不安定なのが難点。
メレオロン自身の攻撃力は念能力者としては最低レベルなので、単体では役に立ちにくい弱点もある。
また、他人に気付かれることはなくなるが、適当に放った攻撃が当たることはあるし、自動発動系の念能力も条件を満たせば引っかかる。

  • 無気力な幻灯機(イビルブラインド)(魔人探偵脳噛ネウロ)
魔界777ツ能力の一つ。
使うと解像度が大幅に下がり、レーダーにすら映らなくなる。
大騒ぎしても見とがめられなくなるので、原理としては恐らくこちらのタイプ、本来は暗殺用の能力。
ちなみに同じような隠蔽系能力に「毒入り消毒液(イビルキャンセラー)」があるが、こちらは純粋な視覚迷彩だけで音までは消せない(その代わり効果時間はイビルブラインドより長い)。

「ムジュラの仮面」に登場する仮面の一つ。
装備すると存在感が薄くなりNPCなどに気づかれにくくなる。
一部の敵にも効果があり、敵を無視して先に進みたい時にはとても役立つ。

ケロン軍が隠密活動に使用する心理バリア。展開することにより、周囲の知的生命体の視覚から認識阻害される。
ただし好奇心が強い相手には普通に見えてしまうので、第1話でケロロのアンチバリアが冬樹にあっさり見破られてしまったことから物語が始まることとなる。
ちなみに「アンチ」は英語ではなく「安全地帯」の略。

人目除けのエンチャントが施されたティアラ。
橘が姿を見せるだけで相手を魅了し暴走を招いてしまうため、その影響を抑えるために金貨300枚で購入した。
姿を認識されにくくなるが、明確な意図を持って追跡している相手には見つかる場合もあり、その場合は魅了の効果も再発する。

物語開始前年度の首席入学者であり、『透明化だけでなくあらゆる探知、知覚から逃れる迷彩を纏う』という単なる透明化ではなく「『透明』という概念を操る」能力『狩人の森(エリアインビジブル)』を所有する少年。
更に容姿端麗と才能と容姿に恵まれた少年なのだがその恵まれた境遇の影響が悪い方向に行ってしまい性格は極めて尊大で冷酷な性格となってしまっている。
また、彼にとって戦闘は「決闘」でなく「自分の戦いぶりを華麗に演出する「狩猟」」と考えておるなどとことん「戦士」ではない騎士。
単純な「能力」でみれば欠陥品と言える主人公に対して陰湿な仕打ちを与えていたが、「戦闘技術」においては人類最高峰の才を磨きあげた主人公と対決した際に追い詰められ醜態を晒して気絶するという完全敗北を味わった。
その後十数巻出番が無かったが、17巻にてアメリカの侵略攻撃の際に再登場。
捻れた性格はそのままだが十数巻の間に特訓し強化した能力によって艦隊を破壊するなど汚名返上を行う。

  • 新海天(9-nine-)
主人公の妹。
「存在感の操作」という能力であり、存在感を下げることで能力の対象となったものを通常通り隠匿することはおろか逆に上げることで異様に目立たさせると汎用性が高い。
が、この能力の本質は「世界から対象を認識不可能にすることで世界に相互干渉不可能(世界に存在できなくなると同義)にさせる」事であり、この能力が暴走すると行使する彼女がその影響を受けて生物非生物問わず認知されず
例:スマホをタッチしても反応しない、二人で料理を頼んでももう一人の方だけに二人分の料理が運ばれる等、その果てに周りの人から忘却されてしまうという凶悪すぎる能力。

アニメ版で登場した重福省帆超能力
対象物を見ているという認識そのものを阻害する能力。
本来はレベル2で完全に認識されなくなるわけではなかったが、幻想御手(レベルアッパー)の力により完全に気づかれなくなるほど強化された。
ただし鏡に映った像やカメラを通すことで認識されてしまうという欠点を持つ。

元々の存在感の薄さに加えて、相手の視線を誘導する技術「ミスディレクション」を巧みに操ることでカット(ディフェンスのマークを外す動き)の成功率を上げている。
これによりコートから姿を消した黒子は突然現れ、パスを中継し軌道を変える「魔法のパス」で相手を翻弄することが可能になる。
作品中盤以降から身に着けた技も「消えるシュート」「味方の存在感を消す」など、隠蔽系のものばかり。
魔法や道具に頼らない「技術」によって隠蔽能力を身に着けた凄い奴。

知られざる英雄(ミスターアンノウン)」という異常性により、誰にも認識されないまま任期を勤め上げた箱庭学園の前生徒会長。
しかし彼を認識できないのは影が薄いからという訳ではなく、むしろその逆。
誰もが無意識に目を逸らし忘れたくなるほどの破壊的な強さを持つため。
さすがに殴ったりした相手には認識されるものの、彼の能力は記憶にも影響し、例えボコボコにされて恨み心頭になっても彼と別れたらすぐにそのことを忘れてしまう。
隠蔽能力と引き換えに戦闘能力は低いことの多い隠蔽能力の使い手の中では例外的に、戦闘能力は作中最強クラス。
まず外見からして軽く2メートルを超える巨体の持ち主。
接近戦に限れば主人公の黒神めだかよりも上と言われる。

石ころぼうし型が行き過ぎてしまうとこうなる。
誰も自分のことを認識できないのだが、なんと自分自身も例外ではない。
自分の行動を自覚できず、常に夢の中のように自意識のないまま暮らしている。
しかも誰からも気づかれずに、そのため、この能力を止めることもできない。
物語に絡むときはときどき効果が弱まることもあるが。
相手の意識を読む妖怪「(さとり)」の能力が反転して生まれた存在であり、名前の由来も昔話で覚の弱点が小石であったことと、まさにこの石ころぼうしを引っ掛けたものと考えられる。

名前が力を有する世界、2nd-Gの戦闘員が持つ技術。
Low-Gに比べればマシだが、それでも戦力的には地味と言わざるを得ない2nd-Gが暗殺用に生み出した。
対象の知覚の全てを自分からわずかに“ずらす”ことで対象の知覚から逃れる技。
その原理を理解したよほどの武芸者かつ、対象のクセを知り尽くしている上でようやく使うことができるほどの高等技術。
魔術でも概念でもない純粋な体術であるため、突破するにはどうにかして“ずらした”相手の調子を崩して同調を解く必要がある。
高位の軍神や剣神は初見の集団であっても当然のように全員の知覚から消えることができる。
なお、難度が高いものの体術である以上2nd-Gに限らず習得している人物が多数存在する。

SCP-5000コンテスト優勝作「SCP-5000 Why?/どうして?」においてオブジェクトとして収容されたパワードスーツ。
異世界の財団が作ったと思わしきパワードスーツ故に「財団製だが現行世界の財団ではよくわからない要素も多い」というなんかよくわからないアイテムだが(そもそも5000コンテストのテーマは"謎"である)、このパワードスーツには石ころぼうし型の隠蔽機能が搭載されていることが判明している。
しかしこの記事の本命はスーツに残された装着者のピエトロ・ウィルソン氏が残した記録である。
装着者はこの機能により、人類を絶滅させようとしている異世界の財団の目を文字通り欺けたようだ。
また人間だけでなく一部のSCPオブジェクトにも効果を発揮するようであり、SCP-173の研究成果を応用して作られた殺人マシーンの目も欺けた模様。

元々はモブキャラだったのがヒロインに昇格したという経緯に違わない、見た目にも地味な少女。
常軌を逸した影の薄さから、駅伝大会に出場した際は選手登録していたのに運営にもその事を忘れられ、実際に走ってもタスキを次の走者に渡すまで他の走者や実況にすら気付かれなかった
しかもこの影の薄さは自分である程度は調整可能な様で、
1.劇中屈指の強者であるエリコを相手に、
2.アユミの影の薄さを話題に正面を向き合った状態で会話中に、突如エリコの視界からアユミの姿が足元からスーッと消え
3.いつの間にかエリコに背後に回っていた
4.それに驚いたエリコは思わず可愛い悲鳴を上げて驚いた
という離れ業を発揮した。
この能力(?)を利用して普段は主人公のストーカー行為を行っている。

対戦校の1つである鶴賀学園のメンバー。
非常に影が薄く、部活内はもちろん学校内でも認識してる人は少ない程。
その影を薄さを利用して、麻雀ではリーチをかけても振り込んでも他の対戦者からは気付かれず、フッと見たらロンされていたという「ステルスモモ」の異名を持ち、対戦者を翻弄する戦法をとっていた。
しかし、実力者の原村和宮永咲にはそれが通用しなかった。

アニメ版『星のカービィ』第39話「忘却のエスカルゴン」に登場した魔獣。
サイズが蛍並みに小さく視認することが難しい。
ボウキャックは取り憑いた相手の存在を周りから忘れさせるという恐ろしい能力を持っている。
実際に取り憑かれたエスカルゴンは周りに自分の存在を忘れ去れ精神的に追い詰められる。
拷問レベルの物理的な痛みを与えれば追い出すことが可能。
戦闘シーンはないが、カービィに吸い込まれても能力を発揮するあたり、魔獣の中でもトップクラスに厄介だと言える。

作中世界の人気少女漫画「君に伝われ」の著者で詳細が一切不明の漫画家。「安野雲」はペンネームとのこと。
元は母子家庭で生まれ育った少年、彼は道端に落ちていたペン拾う。それは触れると現ループの過去から未来全てを知ることができる古代遺物(アーティファクト)「Gライナー」であった。そして同時に彼は「不明(UNKNOWN)」の否定者としても選ばれてしまったのだ。
彼は自身の存在がほかの生物に認知されず他人に触れようとしても通り抜けてしまう。自身の痕跡も認知されず勝手に物を使っても殆ど違和感を抱かれない。そのため彼は誰の助けも借りることができず命の危機に瀕した時も一人で対処しなければならない。一生を孤独の身で過ごす事になる。
その性質は他者から気づかれないどころか「存在」そのものを消しているとも言えるより質の悪い外せない石ころぼうし。
そんな「不明」の抜け穴は自分の正体を伏せた形であれば他者との干渉がある程度できる事
。そして彼は未来を変えるためにストーリー構成の一部を省く事でアンディと風子の能力成長の助長を試みる。
実は「安野雲」は本来の否定者「久能明」がGライナーで生み出した産物だったのだ。安野雲は役目を全て果たして散った後、明はまた孤独になるのだった…

特に何をしているでもない、日常生活を送る男子高校生。
——ただの一点、ものすごく他者から認識されにくいことを除いては。
度合いとしては「本家石ころぼうしほど極端ではないが、中程度同じ“体質”」といった具合。
周囲において転ぶ、大声を出す、奇行をする等の“目立つ”行為をすればやっっと他者に“気づかれる”という存在感累計減衰型。
お店でお会計をしようと店員に声を掛けたのに、声が聞こえなくなった瞬間“眼の前から消えた”ようなリアクションをされるのが日常。
かつては集合写真に映ったのに“白石だけいない”と後になって思われ、不在扱いの別撮りを貼られたある種の伝説を誇る。
肉親にもこれは適用され、母親や弟は他人よりも把握しているものの、それも「たぶんそこにいる」と同居ゆえの経験則で判断しているだけ。
ちゃんと授業に参加しても毎回毎回自己申告しなければ欠席扱いされ、極論真面目に受けても、サボってるのと対外的には何も変わらない、知覚できないので
そんなわけで利点もないではない……が、余りあるほど非常に不便な日常生活を過ごしている。
勇気を出して声をかけても、次の瞬間にはもう認識されない。誰かと仲良くなることも、主体的に何者かになるのも半ば諦めていた。
そんな折、超例外的に自分を“認識できる”子と出会ったことで何かが変わり始め……
——という、世にも珍しい「常時準石ころぼうし状態の人の苦悩や日常を描く」作品。

「認識阻害」の膜を張ることにより、巨体であっても気づかれずに活動することが出来る。
また体の一部にだけ認識阻害を行うことで、翼や角など、体に押し込めるのが難しい部位を隠すことが出来る。
劇中のドラゴンたちが人間体で角や尻尾を丸出しにしても他の人から怪しまれないのはその為。


霊体型

幽霊や魔力など、現実には存在しない何かで肉体を構成することで不可視になる。
性質上、霊感などを持つ相手からは視認される。

幽霊や妖怪のキャラなどが常時発動しているほか、体外離脱能力を持つ者は自らの精神のみを切り離すことによりこの状態になることができるが、純粋な隠蔽能力と違い本体がどこかに残る弱点がある。

肉体の構成が特殊であるため、あくまで物理的には存在している他の隠蔽能力とは違い、
  • 物体とは互いに干渉できない
  • 霊体からは物質に干渉できるが物質からは霊体に干渉できない
といった特性を持つことが多い、…というか世界観によってこの辺のルールはまちまちである。

  • オバケのQ太郎
消えてみせ~よか、ヒョーイポン、ヒョーイポン、姿は消えても~力持ち~♪…いつまでも歌ってJA●RACを挑発している場合ではないので解説に移ると、Qちゃんを始めとするオバケたちにとって姿を消す能力は飛行と同じく誰でも使える能力である。
特にQちゃんは変身能力が最低の落ちこぼれレベル(靴にしか化けられない)ためこれが唯一の特技みたいになっていた。
透明になったまま霊体化していることもあれば、実体化したまま透明になっていることもある。

  • 霊・死神のみなさん(BLEACH
あの世(尸魂界、地獄、虚圏)の住人の為現世における肉体を有しておらず、霊感が無い限り見ることも声を聴くことも出来ない。
そのため虚や死神が現世で暴れまわっていても、常人(動物含む)には勝手に町が壊れていくようにしか見えない。
ただし死神やなどの高い霊圧を持つ個体であれば霊子の集合という「からだ」を持ってしまっているため、自力での壁抜けなどは出来ても、その辺のパイプ椅子や電柱で殴っただけでダメージを与えることができる
また、彼らは生殖能力を有しているし、老化も極めて遅いがしないわけではない。

眼魔世界と呼ばれる異世界の住人であり、人間界では精神体のみで活動するため透明になることができる。
主人公である天空寺タケルも長いことこの状態だったので、ゴーストの姿でも壁をすり抜けたり透明になったりできる。
つまり、互いに精神体になった場合はつかみ合いが可能となる。
一部のアイテムを使用することで強制的に霊体化を解除することも可能。

霊体+超ド級の影の薄さという残念コンボ。
この特質ゆえに、霊能力者や魔法使い、妖怪バスターといった連中ですら存在を認識できず、写真付きで名簿に載っているにもかかわらずネギをはじめとする生徒・職員総出でド忘れしていた。

肉体を有していないため霊感が無いと視認できず物理攻撃も通用しないが、「現象」として存在しているため、水につかるとその形に水が避ける。

ほぼ全てのサーヴァントはサーヴァントの基本機能として霊体化の能力を持ち、透明になることができる。
壁を抜けることも可能。
魔術は隠蔽するべしという価値観があるFate世界において、サーヴァントや聖杯戦争の存在を一般社会から隠すために重要な能力である。
ただしサーヴァントは霊体を攻撃可能な者もいるため、戦闘で用いられることはあまりない。


その他

裏設定によると、屈折率操作と霞による隠蔽、さらには 毒ガスによる判断神経の失調 まで合わせた複合型の隠蔽能力とのこと。
ちなみに初期型と4以降に登場するタイプでは透明能力の演出が全然違う。

「自分を隠す」のではなく、「相手の感覚を奪い取る」という珍しいタイプ。
彼の卍解「清虫終式・閻魔蟋蟀」の領域内では、彼の斬魄刀を持っている者以外の全員の「視覚・聴覚・嗅覚・霊圧感知能力」が封じられる。
実質的にこの空間での東仙要は完全に透明になっているに等しい。
なお、ゲームなどでは表現が難しいため、「卍解を発動すると要が半透明になる」「(敵として使われた場合)自キャラ以外が暗転する」といった演出になっている。

  • モーテン星(ドラえもん)
石ころぼうしとはまた異なるタイプの隠蔽能力。
これを着けると、一時間の間周囲の人の盲点にしか入らなくなり実質的に誰にも見つからなくなる。あまり類例のない珍しいタイプ。
つくづくF先生の発想の広さには驚かされる。

  • ドロン巻き物(ドラえもん)
この巻物から出るガスを浴びると姿が見えなくなる。
基本的にはかたづけラッカーと同じ効果の道具だが、設定本ではユニークな説明がされている。
なんとガスを浴びた人間の肉体を十分間だけパラレルワールドに飛ばしてしまい、精神(意識)のみをこの世界に残しておくという方法で姿を消す仕組みとのこと。

さすと他人が服ごと見えなくなる。
類例のない珍しいタイプ、というより必要ないタイプ。
のび太が「自分が透明になれる」と勘違いして使用してひどい目にあった。
微妙なひみつ道具筆頭だが、公式本では「あがり症の人が人前で何かする時に使う」とフォローされている。

チェイン・皇らが該当する種族。
秘密結社ライブラと協力関係にあり彼女も所属する「人狼局」に複数人確認される。
「不可視」とは言うが、透明化といった基本的な隠蔽能力以外にも自身の体重・触感・臭い・体温果てには因果律まで、自身のあらゆる「存在」を希釈する能力を持つ。
当然ながら強力過ぎるが故に自らがこの世から消失してしまうリスクを孕む。
そのため万が一に備え、各々が現世にしがみ付く理由である「符牒」なるもの*8を決めている。

  • ペーパー・ムーン・キング(ジョジョリオン)
対象の視覚に干渉し、視覚内の一定の条件内の物体(人の顔、バスなど)を 全く同じ外見にする という一風変わったスタンド能力。
ある意味では「木を隠すなら森の中」の究極系のような能力であり、「特定の人物」を「探させない」といった使い道では非常に強力。
ただし、直接的な攻撃力は皆無。

  • ノクターナルの灰色頭巾(OBLIVION
2種類の隠蔽効果のあるマジックアイテム。
高次存在である「デイドラ」の所持品で、現在はそれを盗んだ盗賊ギルドの長、「グレイ・フォックス」が所持している。
実はその窃盗の報いとして 所有者を歴史から抹消する という呪いがかけられている。
作中にて「ある方法」で呪いを解除して以降は、頭巾を被っている時はグレイ・フォックスとして、脱いだ瞬間本人として 頭巾の着脱をするだけで全くの別人として周囲に認識される 便利アイテムに変化した。
例えば、頭巾を被っている姿を見られ「グレイ・フォックスを見つけたぞ!」と衛兵が追ってきても、目の前だろうと頭巾を脱ぐだけで、「あれ?グレイ・フォックスはどこへ行った?」と言うコントじみた状態となる。

姿が見えないだけでなく、クロ本人の声も周りには一切聞こえず、更に動物に触れてもすり抜けてしまう。
例外的に無生物や植物には触れることが出来るが、クロ本人が手に持っている物も透明化の範囲に含まれる為、他者から見ればクロが物を持つと「その場から物が消えた」ように見えてしまい、クロが物を手放すと「物が突然その場に現れた」ように見えてしまう。

  • ブラインドアタック(頭文字D)
峠でのレース中にハチロクのライトを消し、闇に紛れて追い抜く藤原拓海の得意技。
峠には基本的に街灯も家の明かりもなく、反射灯さえもないことが多いため基本的に車のライトだけが唯一の明かりである。
当然音はするが相手からすれば車が一瞬で消えたように見えるため、一時的に動揺させられる。
自身は相手の車のライトを見てラインを描き走行するので、一瞬のみならず消したまま走り回ることさえ可能。プレッシャーはより大きくなる。
加えてブラインドアタック中の拓海のハチロクはわずかだがスピードが上がっている、これはトレノハチロクが格納式前照灯*9であるため、夜の峠でのバトルは前照灯を出している分空気抵抗が大きくなっているためである。
なお実際にやると自分の魂が峠の闇に紛れて抜けていくので、絶対にやらないように。

  • 知覚消去(シャットアウト)(ACMA:GAME)
毛利明に与えられた「指定した物についてゲームが終わるまでの間、自分が一切認識しなくなる」という能力。
上述のドラえもんの見えなくなる目薬と同じく、自分に制限をつけてしまうタイプ。
一見、不便な能力に思えるが、相手の感覚的な妨害行動を無視するのに使える他、作中では「不意打ちで閃光弾を使って敵味方動けなくなっている中、自分だけ閃光弾を無視して行動する」「スピーカーから大音量を流して会話ができない環境を作りつつ、自分は爆音だけを無視して他者の声を聞く*10」といったなかなかの活躍をしている。


光学的でない隠蔽能力

以上は肉眼やカメラなど「光を利用して見る」行為に対して隠蔽する能力だが、それ以外に対する隠蔽能力も存在する。
現実で存在するものは、戦闘機などに装備され、電子的なレーダーに対して機体を隠蔽するステルス機能。
フィクションでは「気や魔力を抑えて敵に見つからないようにする」などの隠蔽能力がある。


隠蔽能力の破り方


見えない相手とどうやって戦えばいいんだ!

さて無敵にも思える隠蔽能力だが、色んな作品で様々な破るためのアプローチがなされてきた。
以下、隠蔽能力のありがちな弱点・対処方法を記載する。

  • 有色気体・液体を散布する
砂煙を巻きあがらせたり、カラースプレーを散布することで、相手がそれらを纏った・・・つまりは着色された状態となり視認が可能になる。
割かし簡単で思い付きはするのだが、なかなか散布するための都合のいい道具や材料が近くに無いことが多い。
有名な作品のギャグシーンでは、「ドラゴンボール」初期に鼻血で見破られた者がいた。

  • 機械を通す
認識を操作するタイプの能力・魔術であればカメラ映像等には干渉できず丸見えになっていることも多い。
人々が常時スマホを所持しリアルタイムで映像を撮影できる現代では、隠蔽能力にはこれらの対処も求められている。
怪異などでは逆パターンとして、吸血鬼は「鏡に映らない」ため光学的に立証できないというケースも。

  • 視覚以外の情報で判断する
目に見えなくなるだけであれば、音等の別の五感で判断する。
特に足音や呼吸音等はなかなか消せない。
重量センサーにはあっさり引っかかる他、温度センサー等により体温を検知する方式にも引っかかる。
逆にプレデターで行われ、現実のベトナムでも使われたという「冷たい泥を塗る」は
温感センサーに有意な効果があるそうである。
匂いを嗅ぎ付けられてあっさりバレるのもある種のお約束。

  • 探知能力
気配や魔力等を探知する能力には弱い。
姿を消す魔術を使うための魔力放出を感知できればおおまかな位置は分かる。
カラテを極めれば、姿を消してるニンジャの殺気も丸わかりだ。
「テラフォーマーズ」では一般的な光学迷彩能力も円偏光すら捉えるモンハナシャコの目にはモロだしだった。

  • 無差別全体攻撃
相手の姿が見えない?関係ねぇ!MAP兵器で全面爆撃だ!!
姿が見えなくたって弾幕の雨は避けられないし、ミサイル撃たれりゃ周囲もろとも消し炭になる。

  • 距離を取る
服などごと透明化するタイプの能力や魔術相手はともかく、全裸や専用装備のみ透明化するタイプは
どうしても近接型になりがち(射撃武器は弾丸まで透明かでまた別れる)なので、いったん距離を取ってみるとか引き撃ちしてしまうのは手である。
フィクションだとどっちかというとギャグ的な対応だが。

  • 無敵化・超再生能力
相手が不意打ちしてこようと、こちらが無敵や超防御力で完全ガードできたり、攻撃を受けてもすぐに再生できてしまえば問題なし。


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最終更新:2025年03月14日 13:28

*1 他作品にも魔法自体はあるが、光属性か対アンデッド特効の攻撃魔法

*2 SFC・PS版限定で魔法回避率を128以上にすると、挟み撃ち時の背後からの攻撃と武器投げなどの一部必中攻撃以外をほぼ全て回避できる

*3 ただし公式の設定本は原作と比べて矛盾も多く、「のび太の宇宙小戦争」では屈折させるのではなく単に「透明になる」と説明されているが。

*4 電磁波も吸収ではなく「偏向させる」とする資料もある。

*5 C.Eの世界ではレーダーが使用不可能な代わりに熱源探知の技術が発展しているという背景もこれを後押ししている。

*6 ただし先述のように公式の設定本は原作と比べて矛盾も多く、後述するように作品によってはロボットにも効果があるため、「生物の認識を弄る」という方法では説明がつかない部分もあるが。

*7 恐らく原作者やアニメスタッフ、スピンオフ作者の間でもこの道具の設定について解釈違いや混乱が起こっていた為と思われる。

*8 「何が何でもそれだけは自分でやらなくてはならない」と強く思えるような状況を設定し、仲間を介して実行してもらう

*9 当然レースでは不利なので基本的には高橋啓介のFDのように埋め込みの固定式に改造してしまう

*10 悪魔は爆音に影響されないため会話もできた