ドクターマリオ

登録日:2022/01/15 Sat 12:04:18
更新日:2025/04/15 Tue 14:07:15
所要時間:約 9 分で読めます



新次元体験の

    アクティブパズル!!

「ドクターマリオ」とは、任天堂より発売されている落ち物パズルゲーム及び登場キャラクターである。


対応機種
ともに1990年7月27日に同時発売。

ゲーム内容

大工配管工ヒーローとして働くマリオが今度は医師として活躍する。

ビンの中に繁殖しているのウィルス*1をカプセルを使い退治していく。
カプセルは二つの粒がセットになっており、色は3色なのでそれぞれを二つ組み合わせ、9通り存在している。
難易度はレベルを0~20で、カプセルの落下速度をLOW(低速)、MED(中速)、HI(高速)の中から選ぶことが出来る。時間経過で落下速度は上がっていく。
マリオが次々にカプセルをビンに投入していくので回転、左右移動、高速落下を用いてカプセルとウイルスを4つ以上縦か横に繋げて消していこう。
消した後、残ったカプセルは下にウィルスが無ければ真下に落下していくので連鎖も可能。

ビンの中のウィルスを全て消すことが出来ればステージクリアとなり、次のレベルに進む。ビンの口までカプセルが積み重なってしまうとゲームオーバー
レベル20クリアで更に上のレベルに進めるがゲームオーバーになっても再挑戦は出来ず、レベル20からクリアし直さなければならない。

また、BGMはFEVER、CHILL、OFF(BGM無し)の中から選ぶことが出来る。*2

2人対戦にも対応しており、一度に複数のカプセル・ウイルスを消した場合、相手にハーフカプセルを送り込むことが出来る。
相手より先にウイルスを全て消すか相手がゲームオーバーとなると1ポイント獲得。3点先取で勝利となる。

吾輩はドクターマリオである(ストーリー)

やあ皆さん、ごきげんよう。私はマリオ、今までいろいろな冒険の旅をやってきたが、今はある病院でウィルスの研究をやっている。さて、今日も研究を始めるとするか。

「ドクターマリオ、たいへんでーす!!」

「看護婦のピーチじゃないか、どうした?」
「新種のウィルスが発見されて、それがどんどん増殖を始めました!!」
「何!それは大変だ。ようーし、さきほど出来上ったばかりの特効薬で退治してくれるわ・・・・・・・・こいつは良く効くぞ!!」



登場人物

  • マリオ
ご存じ主人公。
典型的な医師の格好をしており、帽子を外し白衣を着ている。ていうか、研究医なら聴診器と頭の丸い奴*3いらないのでは…
上記のように配管工やビルの解体屋、テニスやボクシングの審判などをやっての医者という多彩っぷりはしばしばネタにされている。
ゲーム画面では右上からカプセルをビンに投げ込む役。
今作ではちょっと太ってるので、いつも以上におじさんっぽく見える。

説明書のみ登場。なんとナース服。
姫なのに?

  • ウィルス
ビンの中に湧いたウィルス。上記のようにの3種類。
これを特効薬のカプセルでやっつけるのが今作の目的。
ゲーム中左下の虫眼鏡に表示されており、ウィルスを消すとその色のウィルスが苦しみ、瓶の中のウィルスを全て消すとその色のウィルスも消える。
レベル20をクリアするとUFOに乗って地球から去っていく。つまり極小サイズの宇宙人だったのである。
マリオ&ルイージRPG』にも雑魚敵としてゲスト出演している。必ず3体で登場し、殴ると色が変わり、すべて同じ色にすると自壊するという今作のギミックをオマージュした敵。
続編の『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』にも登場。こちらでは3体どころか大量に登場し、同じ色を横か縦に3体並べるか、一部の攻撃をカウンターしたときに3体並べて積むと消滅する。

移植・続編

  • VS.Dr.MARIO
国内未発売。
任天堂VSシステムを用いたアーケード版。
ファミコン版に準じているがカプセルの落下速度が二種類のみとなり、BGMOFFの設定が無くなっている。

  • ドクターマリオBS版
知る人ぞ知るスーパーファミコンの衛星放送受信サービス「サテラビュー」向けのリメイク作品。
これはもともと北米版のSFCであるSNESから出た『Tetris & Dr. Mario』からドクターマリオのみを遊べるようにしたもの。
後にCPUとの対戦を加えたニンテンドウパワー専売作品『ドクターマリオ』が1998年6月に登場したが、
ニンテンドウパワーそのものがローソンのみというで限られた中で提供されたサービスだった事など様々な要因が重なり、ほとんど売れなかった。

  • Dr.MARIO 64
NINTENDO64にて発売された。「何それ?」と思っている読者もいるだろうが、64版は海外専売である。
のちに日本にもゲームキューブに移植されている。
ストーリーモードやエンドレスモード、スコアアタックの他に新たなルールとして先に光るウィルスを全滅させた方が勝ちの「フラッシュ」が追加。

  • Dr.MARIO&細菌撲滅
Wiiで配信されたダウンロード専売ソフト。
Wi-Fi対戦に対応している。また、細菌撲滅(詳しくは後述)はポインター操作になっており、最大4人で協力プレイが楽しめる。

  • Dr.LUIGI&細菌撲滅
Wii Uで配信されたダウンロード専売ソフト。
Dr.MARIO&細菌撲滅をベースとしているが主人公がルイージになっており、二つのカプセルを組み合わせたL型カプセルが新登場。
このゲームが出た2013年はルイージ誕生30周年としてルイージが優遇されており、このようなゲームが出たのである。
まあ、L字型カプセルのせいで本家より難しいんだが。

  • Dr.MARIO ギャクテン!特効薬&細菌撲滅
こちらは3DSのダウンロード専売ソフト。
初代ドクターマリオと同じ仕様のモード、前述のドクタールイージ、細菌撲滅が収録されている他、新たなシステムとして特効薬が新登場。
特効薬をONにしておくと時間経過やカプセル・ウイルスの消去でゲージが溜まり、特別な効果を発揮する特効薬が使用出来る。

  • ドクターマリオワールド
2019年7月10日より配信が開始されたスマートフォンゲーム
今作ではマリオやルイージのみならず、クッパワリオ、果てはクリボーなど、シリーズのキャラが広く医師となって活躍する。
キャラクターはそれぞれ固有のスキルを持っている。
ドクターマリオの名を冠するがルールはこれまでの作品と大幅に異なっている。
しかし2021年11月1日にサービス終了となってしまった。

その他にもゲームボーイアドバンスやゲームキューブにパネルでポンや細菌撲滅など他のパズルゲームとのカップリングを中心に移植されている他、3DSのバーチャルコンソールでGB版、Wii Uのバーチャルコンソールや「ファミリーコンピュータ Nintendo Classics」にてFC版が配信されている。

関連作品

本作をモチーフにしたプチゲームが収録されているほか、条件を満たすと『ドクターワリオ』のサブゲームが追加。
ファミコン版がベースだが、マリオがワリオに差し替えられており、ウィルスの顔も本家よりも間抜け顔。
消したカプセルも下キーで即座に落下させることができるので割とテンポがいい。
なお、BGMは「CHILL」固定。

  • 脳を鍛える大人のDSトレーニングシリーズ
2作目以降「細菌撲滅」という本作ベースのパズルゲームを収録。
早い話が「タッチ操作のドクターマリオ」だが、消して落下してくるカプセルを移動できたり、同時に複数個のカプセルが落ちてきたりと本家との相違点がある。
落ちるカプセルを途中で移動できるため、本家よりも意図的な連鎖が狙いやすい。
ちなみにBGMはオルゴールアレンジとなっている。

漫画版

あおきけい&みかまるによってコミックボンボンで『ドクターマリオくん』の題で連載されていた。基本構成はクッパ軍団と手を組んだウイルスがキノコ王国に引き起こす様々な病気をドクターマリオが解決していくというものだが、ダイヤモンドシティの面々が登場。する「メイドインワリオ」編や、マリオ漫画では珍しくワルイージがメインとなって活躍するエピソードなどファンに嬉しい要素も多くあり、ドクターマリオに限らずマリオシリーズが好きならば一度は読んでも損はない現在は単行本が発売されておらず、 復刊リクエスト が行われている状態にある。同じくコミックボンボンで連載していた漫画としては『メトロイド サムス&ジョイ』も電子版で復刻しており、本作もリクエストが多くなれば復刻されるかもしれない。

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにおいて、DXよりドクターマリオがファイターとして参戦。
マリオのモデル替えキャラであり、マリオとは基本的に類似した技を持つが様々な差異が存在する。
中でもドクターマリオには運動不足という個性が与えられており、運動性能がマリオより低い。その代わりマリオよりも攻撃力は高く、特にバースト性能は「コンパクトなガノンドロフ」とでも言うべき程の中量級ファイターらしからぬパワーを誇る。その分、復帰性能は壊滅的でちょっと崖外で小突かれただけでも帰ってこられなくなるほど貧弱。
「高学歴パンチ」*4の呼び名で知られる前空中攻撃はモーションこそ同じだが威力は絶大であり、ドクターマリオを代表する技。
また、現在はマリオの方では空中↓Aの通常技になっている「マリオトルネード」*5が今も変更されることなく↓Bの必殺技のままとなっており、こちらも強力なバースト手段として重宝する。特に崖端では下投げからのコンボで繋げると50%〜60%程度のダメージでもバーストが狙える。
一部技が医者らしく「心臓マッサージ」や「シーツ」など医療に関するものに置き換わっており、通常必殺技の「カプセル」はマリオのファイアボールをカプセルに置き換えたものだが物理飛び道具扱いなのでネスMr.ゲーム&ウォッチによる吸収が無効。当たるとウィルスを消した時のSEが鳴る。

Xではリストラされたがforでプレイアブル復帰。
特設リングのリングネームは「カプセルの弾幕」。弾幕というよりゴリゴリの近接ファイターだけど。
追加コンテンツによりミュウツーが参戦するまでは唯一のDXからの復帰ファイターであった。
前述の通り、マリオがXにて下必殺技が「ポンプ」に変更されたがドクターマリオはそのまま「ドクタートルネード」で据え置きとなっている。
最後の切りふだはマリオの切りふだをカプセルに置き換えたドクターファイナル。こちらもマリオと比べると火力が高め。
また、WiiU版の名作トライアルにはGB版が収録されている。

全員参戦がコンセプトのSPでも続投している。
下空中攻撃がドリルキックから相手を真下に叩き落す全力メテオキックに、
後方投げがマリオと同じジャイアントスイングからヒコーキ投げに変更され、より差別化が進んだ。
肝心のヒコーキ投げは全キャラの投げ技の中でもトップクラスのふっとばし力を持ち、ステージ端でのフィニッシュとしても狙える。


DXのキャラランクではマリオよりも上に位置づけられているが、for以降ではマリオの性能が向上したため追い抜かれている。


追記・修正は滅菌してからお願いします。

























































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  • 高学歴パンチ
  • 1990年
最終更新:2025年04月15日 14:07

*1 ゲームボーイ版では白・黒・グレー

*2 リメイクを繰り返す毎にBGMの種類も増えていっている。

*3 正式名称「額帯鏡」。穴からのぞき込むことで光を集めて口腔や耳孔などを照らすためのものだが、ペンライトの発達で現在はほぼ姿を消している

*4 正式名称は「ドクターグーパンチ」

*5 ドクターマリオのものは「ドクタートルネード」