登録日:2024/09/17 Tue 13:30:10
更新日:2025/04/27 Sun 23:38:52
所要時間:約 15 分で読めます
演:広瀬仁美、井上真央(幼少期)
キャラクターソング:「鶴姫! 強さは目にも美しい」(歌:佐々木真理)
【概要】
400年前より妖怪退治を専門としてきた隠流忍法の宗家である「鶴姫家」の二十四代目統領である少女。
当初の年齢は15歳。第23話で誕生日を迎え16歳になった。
彼女が7歳の時に病に倒れた父《義輝》に変わって鶴姫家を継いでおり、目付役の百地三太夫に支えられつつ忍者の修業を積んでいた。
そして1994年の現代に復活した
妖怪軍団に合わせて、カクレンジャーの招集を決意する。
封印の扉を開けてしまった
サスケと
サイゾウの窮地を救い、彼らに秘剣カクレマルを引き抜かせカクレンジャーとして戦うことを任命する。
その後
セイカイ、
ジライヤとも合流し、表向きはクレープ屋を営みつつカクレンジャーのリーダーとして妖怪退治の旅に出る。
『
スーパー戦隊シリーズ』初の
女性リーダー且つレッドじゃないリーダーとして有名。
男勝りな性格で男性陣を引っ張り、スーパー変化(変身)前には
「みんな、行くわよ!」と号令をかける等リーダーとしての役目を果たしている。
最もレッドのサスケも徐々にリーダーシップを発揮するようになり、作中での活躍や戦闘でのトドメの多さ、番組としての顔はニンジャレッドの方に分が上がる。
それでも作中では苦労しながらもカクレンジャーを率いる鶴姫と彼女に仕える4人の絆と成長は意識して描かれており、終盤のストーリーラインと最終回での名乗りは鶴姫/ニンジャホワイトを中心に繰り広げている。
【人物像】
長い黒髪にバンダナを被ったファッションが特徴。忍装束は唯一、白装束を着用する。
サイゾウに「ハクい」と評されたり、セイカイから告白されたり、妖怪モクモクレンに一目惚れされあわや結婚寸前になる程の美貌を持つ。
なお第7話「こいつぁデカい」でサスケに忍法スケスケ望遠鏡で胸元を覗かれた結果「無い」らしい。
戦国大名家の末裔であるれっきとした"姫"であり、実家は大豪邸で大勢の召使いに世話される
「超」がつくほどのお嬢様でもある。
その反面性格は強気で男勝り。普段はだらしのない男性陣を叱りつけたり尻を叩いて引っ張っており、彼らからも恐れられたりウザがられることもあった。
冷静な判断力と危機管理能力も優れており、妖怪の罠を察し操られた演技をしたり、囮になることも厭わない。
序盤ではチームワークがバラバラで、他メンバーにクレープ屋の仕事や洗濯を押し付けられ苛立ってしまう等気苦労が絶えない日々を過ごしていた。
だが死闘を乗り越える内に絆が芽生え、16歳の誕生日を祝ってもらった際には感極まっていた。
…その直後子供達や都市部の人々が石に変えられてしまう事態が発生し、打倒
貴公子ジュニア及び妖怪大魔王復活の阻止のために、5人がバラバラになって忍之巻探しの旅に出るという憂き目に逢ってしまった。
仲間を想う心も人一倍強く、忍之巻探しの最中ではたとえ実体化した人形の仲間達であっても見捨てることはできなかった。
鶴姫家には
ニンジャマンの封印を解く力があり、壺を叩き割って彼を復活させた。
第45話「慌てん坊サンタ」ではヘマをやらかしたニンジャマンを容赦なくしかりつけ、お得意の怒り爆発を不発に終わらせた場面も。
幼少期は義輝と兄代わりの太郎・次郎兄弟に囲まれて育っていたがいずれも生き別れている。
幼馴染の山咲雪代・月代姉妹とは忍者の家系の生まれであることが共通しているため、三人でおしおきセーラー三姉妹として活動していた時期がある。
第35話「おしおき三姉妹」で二人と再会しおしおきセーラー三姉妹を再結成、彼女らの妹・花代の小学校を占拠したカマイタチを撃退した。
ちなみにお風呂シーンが二回ある。
【対決!! 父と娘】
第30話「再会 裏切りの父」では死亡したと思われていた義輝が軍師・白面郎を名乗って妖怪軍団の軍門に降った姿で再会を果たしてしまう。
愛するお父様が人間を裏切ったことを信じられなかったが、石にされた人々を救うために、そして自分を慮って代わりに傷ついていく仲間達を見過ごせないために葛藤しながらも白面郎と戦うことを選ぶ。
その後も父親絡みのことになると冷静さを失うことがあり、白面郎と接触しようとするも警戒を怠ったことで妖怪大魔王の罠に嵌り、結果サスケを除いたカクレンジャーが大魔王の分身体・ダラダラに取り込まれてしまいカクレンジャー最大のピンチを招いてしまった。
そのまま大魔王の居城で街を破壊するダラダラを見せつけられ、自らの行動を激しく後悔していた。
一人残ったサスケは、白面郎が見つけたダラダラの弱点をブンや太郎・次郎を通じて伝えられ、大魔王の元から仲間達の救出しダラダラを倒すことができた。
しかし裏切りが露呈した白面郎は大魔王の魔力によって
石化してしまった。
それからは父親のことを思い出した時には子供達と遊んで寂しい気持ちを紛らわしながら過ごしていた。
しかしある日、白面郎が大魔王の魔力によって操られ街を破壊して回り始める。さらに大魔王の妹ヤマンバや花のくノ一組が白面郎と鶴姫の関係を街の人々に吹聴し、人々の憎しみを彼女に向けさせる。
そうして精神的に追い詰められた鶴姫にヤマンバは刀を渡し、暴走を止めたくばその刀で白面郎の心臓突くように唆す。
これは大魔王による最終決戦の計画で鶴姫に親殺しを実行させることで彼女を再起不能に追い込み、リーダーを失ったカクレンジャーをバラバラにしようと目論んでいた。
大魔王の狙い通り鶴姫は、書置きを残して地獄ヶ原の洞窟に眠る白面郎の元に赴き一人で決着をつけようとする。
何度も涙を流しながら踏みとどまるもののこれ以上人々に危害を加えられない、そしてお父様を救うにはこうするしかないと覚悟し英・雄・失・格ともいえる行為を犯しかける。
だが
三神将に大魔王の計画を伝えられた仲間達の懸命な捜索により寸前で刃は食い止められた。
白面郎も太郎・次郎の命を引き換えに魔力を解かれ元の義輝に戻すことに成功し、父と
娘が再会し大団円!!を迎えることができた。
鶴姫は命を賭した二人に感謝しその想いを引き継ぐことを決意した。
ありがとう…あなた達の気持ち一生忘れない。
あなた達の分までお父様を大切に生きていく…
大魔王を含む全ての妖怪を封印!!し終わった後、鶴姫は猫丸に乗り、義輝とブンに見送られながら五人で流浪の旅に出たのであった。
【ニンジャホワイト】
スーパー変化!ドロンチェンジャー!!
ニンジャホワイト! 鶴姫!!
スーツアクトレス:村上利恵
鶴姫がドロンチェンジャーでスーパー変化した白のニンジャ。トレードマークはくの字
鶴のような華麗な術を用い、折り鶴や折り紙にまつわる忍法を得意とする。
幼少より修行を積んでいたためか第1話からまともに戦える戦士でもある。
【個人技・装備】
< ホワイトビーク
ホワイトの専用武器である二又の爪を持つつぼきり型の武器。
壁に穴を開ける、投擲道具にする、爪の間に挟んで敵の刃を受け止めるといった使い方が可能。
< 鶴手裏剣
鶴姫専用のくの字型手裏剣。
第41話では敵に向かって放つも、キャッチされて食べられてしまう。当然ながら味は『不味い』とのこと。
< カクレンジャーボール
ラグビーボール型の必殺爆弾。
ホワイトが取り出し、「カクレンジャーボール! レディ、ゴー!!」の掛け声で始動、メンバーの名前を呼びながらパスを出し最後に敵に向かってシュートを決め爆発させる。
主にレッドがトドメを刺すが第40話ではホワイトがトドメを刺した。
< 折鶴之舞
右手の平に折り鶴を乗せ、左腕を羽ばたきのようにくねらせて発動。
折り鶴の幻影が出現し、敵を攻撃する。
< 折り鶴変化
自身の体を巨大な折り鶴に変化させ、飛行したりそのまま敵に突撃する。
OPでも披露する。
< オン・ツル・ニン 白鶴の舞
空中を舞いながら敵に連続攻撃する。
< 隠流忍法花吹雪
無数の花びらを巻き散らし、敵に触れた瞬間爆発させる。
< 隠流く之字斬り
秘剣カクレマルで敵をくの字に切り裂く必殺剣技。
< 忍法おあずけ
ここから下の忍術は全て第7話で使用。
目の前の食べ物を消失させる。修行をサボるセイカイに使用。
< 忍法紙鉄砲
紙鉄砲を鳴らし爆発を起こす。こちらもセイカイに使用。
< 折鶴忍法飛行凧
巨大な凧に貼り付き、空に舞い上がる。
ガキツキに憑りつかれて巨大化したセイカイを元に戻すためサスケ、サイゾウ、ジライヤに引っ張られながら胡椒を振りかけた。
< 忍法巨大ローストチキン
ローストチキンを巨大化させる。
< 忍法鶴姫バーガー
鶴姫自身がハンバーガーに化身する。
セイカイの告白を受けて彼に与えた最後のチャンスとして使用。
ちなみに、これを元ネタとして『
獣拳戦隊ゲキレンジャー』の15話に
『THURHIME BURGER』という名前の移動販売のバーガーショップが登場するエピソードがあったりする。
【専用メカ】
< シャークスライダー
ブルー、ホワイト専用の
バイク。
シュモクザメがモチーフ。
ホワイトはサイドカーに搭乗。
< ホワイトカ―ク
隠流・巨大獣将の術で召喚する獣将。
二丁の武器・カークビークによる連続攻撃がウリ。
無敵将軍に忍者合体する時は左腕を担当。
< バトルカーク
隠流・獣将ファイターの術で、ドロンチェンジャーのメダルから召喚される獣将の分身。
光となって空中を飛び回る空中殺法を得意とし、カークカットというクロスチョップを用いる。
< ゴッドカーク
隠流・超忍獣の術で召喚される、鶴型の超忍獣。
超忍獣では唯一女声を発し、目はまつげが伸びている。
マッハ2の速度で空中を飛び回り、目から発射されるフライングビームで攻撃する。
五神合体する時は変形し丸ごと隠大将軍の頭部になる。
【その後の活躍】
演じる広瀬氏の尽力もあり、90年代の『戦隊シリーズ』の女性戦士の中でも特に客演に恵まれている。
『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』
三浦参謀長により招集された「妖怪退治の専門家」としてサスケと共に見参。カウガール姿で
バーロ兵を倒し
オーレンジャーの窮地を救った。
オーイエロー/二条樹里、オーピンク/丸尾桃の水着姿
及びちゃんとある胸に見惚れるサスケに喝を入れたり、
オンブオバケに
舌で拘束された後顔を舐められたりとヒロインらしい(?)活躍をしつつも
バラノイアの怪人集団を撃退。
最後は桃と握手をした後、猫丸に乗って再び旅に出た。
海賊達にこのままこの星を守らせようと思ってたのに、ニンジャマンを探し出すとわね。やるじゃない
いいわ。後はニンジャマンに任せる
第45話「慌てん坊忍者」にて登場。
正史ではゴーカイジャーにザンギャックから地球を守ってもらうためにカクレンジャーの
大いなる力を託してはいなかった。
しかし
未来戦隊タイムレンジャーの
ドモンが介入したことで歴史が変わり、ゴーカイジャーにニンジャマンが合流。
それを確認した鶴姫は彼にゴーカイジャーを見極める役目を任せ、闇に紛れて飛び去った。そのためゴーカイジャーとは直接対面していない。
なお、レジェンド大戦時のニンジャホワイトは引退していたスーツアクトレスの村上氏が「高岩利恵」名義で一時復帰して演じている。
BATTLE2(第2話)に登場。声のみだが広瀬氏が出演している。
リーダーチームの一員として格闘技チームと交戦中、
ガイソーグの乱入に遭う。
事前に危険性を知っており、格闘技チームと結託してガイソーグを誘い出していたようですぐさまガイソーグと交戦するも敗北、チームとしても格闘技チームに敗北し最強バトルから退いた。
なお、『オーレVSカクレンジャー』に続いてオーレッドと共闘していた。
スピンオフ作品『ゼンカイレッド大紹介!』後編に登場。
アカレンジャーからの言葉に自信を無くした
ゼンカイザー/五色田介人の前に出現。
仲間を率いて戦った白または白多めのリーダーの代表として介人にエールを送る。
『忍者戦隊カクレンジャー 第三部・中年奮闘編』
「やまぶきの家」という児童養護施設を運営しておりブン、
こうた先生と共に身寄りの無い子供達を世話している。
とある事情から引き取った吾郎をセイカイと共に見守っている。
かつての少女もすっかり
おばさん壮年の女性になり、子供を抱くたびに腰を痛めているらしい。
設定的にまだ45歳であるが、忍として一線を退いてから長年のブランクがあった為に肉体はかなり衰えており、30年ぶりのスーパー変化の負荷に耐えられないくらいに疲弊していた。
他戦隊にはそれくらいの年齢でも変身してる連中が居るとか言ってはいけない。
おそらく、最終回後も変身して忍者として活動を続けていたゴーカイジャー客演時とは異なり、本作の世界観では最終回後に忍者を引退していたため身体が鈍ってしまっていたと思われる。
【演者について】
広瀬仁美氏は『カクレンジャー』撮影当時は
13歳及び14歳の中学二年生であり、初期戦士を演じた俳優では歴代最年少だった。
また『カクレンジャー』の一年前に『
有言実行三姉妹シュシュトリアン』に山吹花子役でレギュラー出演しており、東映特撮の主演経験者でもあった。
そのため初期は特撮の撮影に不慣れな男性陣をリアルでも引っ張る存在だったとか。
特に、主にサスケ役の小川輝晃氏が言うべき戦隊独特の長い口上を、小川氏が苦戦する中、広瀬氏がスラスラっと言いのけてしまい、撮影初期の小川氏はかなり落ち込んでいたらしい。
上述の第35話は『シュシュトリアン』のパロディ回でもあり、同作で姉役だった田中規子氏と石橋けい氏がゲスト出演していた。また『中年奮闘編』でもシュシュトリアンの小ネタが登場している。
現在は画家や幼稚園教諭、実業家をしつつ東映特撮関連では女優として復帰しており、『
天装戦隊ゴセイジャー』や
劇場版 仮面ライダーリバイスのスピンオフ『Birth of Chimera』では『カクレンジャー』の出演陣と共演している。
幼少期を演じたのは子役時代の井上真央氏で時折話題にされている。
ニンジャホワイト役の村上利恵氏はニンジャレッド役で共演した
高岩成二氏と後に結婚した。
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最終更新:2025年04月27日 23:38