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蝶ネクタイ型変声機

登録日:2026/05/04 Mon 00:03:01
更新日:2026/07/25 Sat 21:48:27
所要時間:(コナン:園子の声で)約 15 分で読めるんだから、早く読んじゃいなさい!



これぞ、蝶ネクタイ型変声機じゃ!
裏に付いとるダイヤルを回せば、いろいろな声を出せる!!

蝶ネクタイ型変声機とは、漫画『名探偵コナン』に登場する阿笠博士が開発した発明品の一種である。

▽目次

概要

初登場エピソードは原作版だと第1巻-File6の『迷探偵を名探偵に』、アニメ版では3話の『アイドル密室殺人事件』。
原作・アニメのどちらでも本作の中で一番最初に登場した発明品であり、腕時計型麻酔銃」「キック力増強シューズ」と並んで使用頻度もかなり高い。

端的に言えば、蝶ネクタイの形をしたボイスチェンジャー。
ネクタイ裏の右側にある音程調節ダイヤルを操作し、中央部のマイクに向けて声を発することで、老若男女問わず誰の声も出すことができる。また、左側のダイヤルは音量調節機能を持っており、こちらを操作することで大きな声なども容易に出せる優れもの。
アニメ版の字幕ではリボンの絵文字、もしくは「(〇〇の声で)」の後にセリフが表示されることで、変声機で声を変えていることを示している。

初登場した際、原作版では機械的な文字のフォントで、アニメ版だと「眠りの小五郎」の声質がかなり異なっていたが、以降は改良されたのか、はたまた調節に慣れたのか、吹き出しは通常のセリフと同一、アニメ版では完全に小五郎の声で発せられるようになった*1
それほどまでに人間の声と遜色がない、といえるだろう。

しかも、自分が一度でも聞いた人物の声なら自動登録され、かつ再現できるという超高性能機能付きで、実際に『江戸川コナン誘拐事件』では任務の為に地球にやってきた宇宙探偵を名乗りつつ、たった今聴いたばかりの幼い少年の母親の声を再現したことで、彼から信頼を得たこともあった。
『名家連続変死事件』では突然かかってきた電話に対し、本来の受け手の声をいきなり再現して平然と応答しており、その無謀ぶりに服部平次も「コイツええ根性しとるのう…」と呆れていたがこの対応力は『黒の組織との接触』でウォッカ相手に活かされる事となった。
聞いたことのある声なら 当然死人の声も出せる 。『世紀末の魔術師』のクライマックスでは、 殺された人物の声で推理を披露、犯人を混乱させ追い詰めた
「犯人を被害者の声で精神的に追い詰めて自供させる」というアンフェアな展開ができてしまうためか*2、この使い方をするエピソードはアニオリ・劇場版(それも捜査の上で必要、もしくは命の危険がある場合)限定となっている。
実際『水平線上の陰謀』のように犯人にカマをかける為に犯人自身の声を使用して隠滅した証拠の復元という反則スレスレの行為も出来てしまう。

隠れながら逆向きに話したり、椅子の下など多少離れた場所から声を発しても不審に思われる描写が皆無*3のため、音響面でも何かしらの技術が施されている可能性がある。
なお、毛利小五郎の声はダイヤルの「59」番。よく使うので印が付けられてるらしい。

基本的な色は赤だが、エピソードによっては白*4のものも登場している。
もしかすると犯人追跡メガネのように、2号機、3号機を博士が開発してくれているのかもしれない。おしゃれの意味も含めて。

主な使用用途は
  • 小五郎や鈴木園子、阿笠博士の声を使って、自身の推理を述べる
  • 工藤新一目暮警部としての声で電話をかける
  • 音量を上げて叫び、眠っている人物を起こす
  • 成人男性の声で喋ることで遺留物の発見などに誘導したり、犯人たちを威嚇する
など、非常に多岐に渡る。
そのため、コナンは普段から持ち歩いているらしく、いつもの青いジャケットを着ている際は首元に身につけていて、そうではない私服の時はポケットに忍ばせている模様。

変声機単体でも非常に便利だが、シールとして貼れる「ボタン型スピーカー」と併用する事でさらに利便性が高まり、離れたところからも眠りの小五郎or推理クイーン園子が可能になる。
これが初めて登場した『霧天狗伝説殺人事件』では、かなり遠くから推理を話したとはいえ、あろうことか小五郎の額に貼り付けていた。
流石にそれ以降は襟の裏などに付けている他、『黒の組織との再会』ではコナンの声のまま変声機を使う事で従来機のマイク・スピーカーと変わりない機能とし、相手をスピーカー側へと引き付ける撹乱にも使用された。だからそのトンデモな指向性はなんなのか。
絶海の探偵』ではスピーカーをドアの向こうに滑り込ませ、かつ変声機越しでドア越しの会話をしているフリをしたことで、忍び込んでいた人物を部屋から追い払った。
水平線上の陰謀』では類似品の「カフスボタン型スピーカー」が登場しており、こちらに音声を飛ばしたこともある。
その他、『スキーロッジ殺人事件』でイヤリング型携帯電話に直接音声を飛ばす機能があることが判明しているほか、 『キッドVS白馬 青の玉座』ではイヤホンに音声を飛ばしたことも。少なくとも、何かしらの形で音声を飛ばすシステムが組み込まれているらしい。

ちなみに、電池は充電式。
こちらは長きに渡って不明だったが、原作99巻『工藤優作の推理ショー』でようやく判明した。

弱点

当然ではあるが、この変声機を使っても声が変わるだけ。よって、「眠りの小五郎」のように誰かに言葉を代弁させる場合は、その人物の口調や喋り方等に寄せなくてはならない。
女性であれば女らしく、老人であれば老人らしい口調にする必要があるし、関西弁などの方言や言葉に訛りがある人物ならそれ相応に再現できる、高い演技力を求められるのだ。
……当たり前じゃないかと思われるだろうが、コナンが「眠りの小五郎」の正体だとバレていないのは、これを見事にできているからというのが非常に大きい。
実際、阿笠博士が新一の声で蘭に電話した時は口調が博士のそれのままだったため、蘭から「喋り方がオジン臭くなった」とあっさり言われてしまっていた。
領域外の妹が「眠りの小五郎」を行った時は、彼女が小五郎に寄せる気がまるでなかったため口調が明らかに異なっており、目暮警部に違和感を持たれていた。
また、さすがのコナンも方言を完全に再現はできないため、特に平次のフリをする際に苦戦している描写が散見される。

上記の通り自分が一度でも聞いた人物の声なら再現できるものの、逆を言えば、一度も聞いたことがない人物の声は再現できない。
『ミステリー作家失踪事件』では、麻酔銃で小五郎と間違えて出版社の編集長を眠らせてしまい、「この人の声全然知らねーぞ!」と完全にフリーズしてしまった(結局「眠りの編集長」は諦め、小五郎や目暮警部にヒントを与えて誘導するスタイルに変えている)。
また、眠らせた人物とは別人の声を出してしまう可能性もある。劇場版『銀翼の奇術師』では妃英理の声を出そうとして、間違って園子の声を出してしまっていた。これも小五郎と間違えて英理に麻酔銃を撃ってしまい、声の調整に手間取ったせい。要は誤射しなきゃ良いのである。

何より警戒するべきなのは、別人の声を出している姿を直接見られてしまうこと。
推理を披露している場合、口パクしてくれる阿笠博士などのような正体を知る協力者以外基本的に眠っているので、口は動かない。そのため、口元をよく見れば腹話術状態なのがバレてしまう上、その状態にもかかわらず声が出続けているのであれば、いくら何でも違和感を持つだろう。
場合によっては一発で「眠りの小五郎」のカラクリすら見破られかねない、非常に重大なリスクと言わざるを得ない。
実際、『新幹線護送事件』では佐藤刑事に小五郎の口をつねられ、危うくそのカラクリが暴かれてしまう寸前だった。*5
少年探偵団にも何度か変声機を使っている姿を目撃されており、『探偵事務所籠城事件』で歩美がこんな言葉を放ったことも…。

コナン君、また違う人の声を出してる……

便利な道具である反面、使うには意外とリスキーなのかもしれない。
今日日蝶ネクタイなんて身につける小学生はいないのも、ファッションセンスという点で弱点といえる。

主な使用対象者

  • 毛利小五郎
主な使用エピソード:『アイドル密室殺人事件』『テレビ局殺人事件』『ピアノソナタ「月光」殺人事件』『14番目の標的』『黒鉄の魚影

説明不要にして、お馴染み「眠りの小五郎」。
彼が迷探偵から名探偵として名を馳せるようになったのは、間違いなくこの道具とコナン(と腕時計型麻酔銃)があってこそだろう。
初期から中期にかけては結構な確率で披露されていたが、途中からは「眠りの小五郎」になる機会が少なくなっており、原作では『となりの江戸前推理ショー』から『千速と重悟の婚活パーティー』までのおよそ6年間、更にアニメ版でも2018年から2024年までのおよそ6年間は原作エピソードで「眠りの小五郎」が披露されていなかった。
令和に入った辺りから、(小学生探偵として地味に知られ始めた)コナンの推理を周囲が普通に聞いてくれるケースが増えていることが大きい。
そのため、近年はアニオリエピソードで披露されていることの方が遥かに多くなっている。
また、劇場版だと「眠りの小五郎」が登場する機会自体が少ない。コナンが犯人と直接対峙し自らの口で推理を披露する機会がほとんどだからだろう。
普段ヘッポコな小五郎も時には高い推理力を発揮することがあり、エピソードによってはその時の小五郎の意思を汲んで「眠りの小五郎」を使わず彼自身の手で事件解決出来るようにコナンが手助けするに留めることもある。
また『資産家令嬢殺人事件』や『14番目の標的』のように差し迫った事態の場合は先に小五郎の声で指示を出して、小五郎が困惑している間に麻酔針を打ち込むというパターンもある。

  • 鈴木園子
主な使用エピソード:『山荘包帯男殺人事件』『6月の花嫁殺人事件』『絶叫手術室』『銀行強盗殺人事件』『テニスコートに潜む悪魔』

こちらもまたお馴染み「推理クイーン園子」。小五郎がいない時は彼女に探偵役をさせることが多い。
原作での初登場は『山荘包帯男殺人事件』。コナンは当初蘭を狙って麻酔銃を発射したのだが、外れて園子に当たってしまったので、「こうなりゃ園子でやるしかねぇ!」と仕方なく始めたものであった。
事件解決後、蘭に「かっこよかったわよ、園子の探偵ぶり」と全く記憶に無いことを言われても気にしないどころか、「これからは名探偵鈴木園子の時代よー!」と大威張りするような人なので、彼女に当てて正解だったかもしれない。
コナン自身もそう考えたのか、これ以降「小五郎がいない時の探偵役」として園子を利用するようになっていく。

当初、コナンは女性である園子を演じることを恥ずかしがっていたが、その後は普通に推理を披露するようになっている。ただ、前述の初登場回では上手く演じきれず「死にたきゃ勝手に死にやがれ、バーロー!」など、男性的な口調を出してしまっていた時もあった。
小五郎と同様の理由から原作エピソードで披露される機会が少なくなっており、また園子がアニオリエピソードに登場する割合が低めなため、アニオリでも披露されにくくなっている。
なお、劇場版では園子がストーリーに絡むことが少ないためか、「推理クイーン園子」として真相を暴いたことは一度もない(『銀翼の奇術師』でコナンが英理の声と間違えて一瞬だけ園子の声を出したぐらい)。
肝心の園子からは「眠りの小五郎と同じように眠って推理するなら、遺伝的に蘭が眠るべきなのでは?」となかなか痛い所を突かれたこともある。

  • 阿笠博士
主な使用エピソード:『大怪獣ゴメラ殺人事件』『黒の組織から来た女 大学教授殺人事件』『網にかかった謎』『お金で買えない友情』『SOS!歩美からのメッセージ』『水平線上の陰謀』

事情を知っているため、変声機の音声に合わせて口パクしてくれる。そのため、他のメンツと比べると違和感は少ない。
反面、博士が勝手に喋り出すこともあるため、そこで違和感を持たれてしまうことも。
なお、劇場版で披露したのは、2026年時点で『水平線上の陰謀』の一度限りである。

  • 工藤新一
主な使用エピソード:『プロサッカー選手脅迫事件』『カラオケボックス殺人事件』『スキーロッジ殺人事件』『紅の修学旅行』『時計じかけの摩天楼』『業火の向日葵

ご存知コナンの正体。新一として振る舞う際に必要となるため、出番は比較的多い。
原作第3話『アイドル密室殺人事件』のエピローグで早くも登場。公衆電話から蘭に自分の無事を伝えた。技術が進んでメールでやり取りするようになっても、やはり直接声を聞かせた方が安心させられると思っているらしく、時々新一の声で蘭に連絡してあげているようだ。
また、電話で目暮警部に指示を出す際に使われることもあり、捜査方針を一変させることも少なくない。
その他、正体バレを防ぐために『月いちプレゼント脅迫事件』では阿笠博士が、『紅の修学旅行』では平次が新一の声を使った時もあった。後者はその内容と周囲の誤解によって、ロンドンで新一と蘭がディープキスしたことになってしまったが。
『キッドVS白馬 青の玉座』においては新一に化けた怪盗キッドに推理を披露させるため、口パクする彼に合わせて新一の声を出したことも。…キッドは中の人地声が新一と全く同じで普段は一切声を変えずに新一を演じているため、この時のコナンは実質的にキッドの声を出したとも言えなくもない。
元に戻る手段も限られている中でどうやって声を登録したのかは地味に謎。

  • 服部平次
主な使用エピソード:『ホームズ・フリーク殺人事件』『迷宮の十字路

原作だと『ホームズ・フリーク殺人事件』の一度だけ披露。
しかし、「犯人が分かってしもたんでんがな!」「それも可能となりまんがな」といったけったいな関西弁だったのはご愛嬌。
おまけに平次が象でも30分は寝ている麻酔を撃ち込まれたにもかかわらず小五郎に殴られたことにより途中で目を覚まし、かつ変声機を使っている瞬間を見ていたため正体を見破られてしまった。とはいえ、以降は良き友人兼ライバルになったのは言わずもがな。
『迷宮の十字路』では、ある人物が変装した際に使用。あらかじめ左袖に変声機を仕込んでおり、帽子のつばを抑えるふりをして推理を披露していた。
そのため、腕を上げて喋っている時しか平次の声になっておらず、そうでない時は声を発していなかった。加えて、犯人に帽子を切られた際、袖下から蝶ネクタイ型変声機が落ちている。
今回の平次の口調の再現度は比較的マシになっていたものの、それでも開口一番の「てめ↑ぇ! 和葉に手ぇ↓出してねぇ↓やろな!」*6を始めとして関西弁としてはおかしな口調やイントネーションの部分も多く、最終的には完全に標準語になってしまった。
和葉も少し違和感を抱いていたような描写になっている。

主な使用エピソード:『追いつめられた名探偵!連続2大殺人事件』『河童が見た夢』『不思議な春のかぶと虫』『ルーブ・ゴールドバーグマシン』

群馬県警のヘッポコ警部。
現役警察関係者の中では唯一と言っていいほど、推理ショーにその声を使われている。
山村がとんでもない推理をすることが多いため、一部界隈では彼が警部に昇進した最大のきっかけだとネタにされることも(笑)。
心なしか、推理ショー時の声色も普段より格好良くなってる気がする。

  • 目暮十三
へ? 目暮警部がお呼びになったんじゃ……
なーにを言っとるんだ。呼んだのは君だろう?
はて……?

主な使用エピソード:『赤鬼村火祭殺人事件』『ストーカー殺人事件』『放浪画家殺人事件』

忘れがちだが、この人の声も使われている。
というのも、小五郎を呼び出す際に警部の声を使うから。そのため、小五郎と警部が合流→上記の会話→麻酔銃の流れが特にアニオリエピソードでは鉄板。でもこれ、完全にアウトな使い方なんじゃ……。
逆に警部を呼び出す時は、小五郎の声で電話をかけることが多い。
また『世にも奇妙な天罰』では、高木刑事を叱咤するために使われた。

主な使用エピソード:『人気アーティスト誘拐事件』

上記エピソードで、歩美と入れ替わった際に犯人と電話でやりとりする時使われた。
その時は声だけでなく服装も入れ替わっており、珍しいコナンの女装が見れる。

主な使用エピソード:『似た者プリンセス』

上記エピソードで、息子から真相を聞いた彼女が推理ショーを始めるも説明を間違えそうになっていたので、途中からコナンが彼女の声を出して説明を引き継いだ。

主な使用エピソード:『工藤優作の推理ショー』

上記エピソードで、優作に変装したキッド(正体はベルモット)に推理を披露させる際に使われた。

主な使用エピソード:『過去との遭遇(仮)』*7

ラム疑惑をコナンが抱いている脇田兼則の目を誤魔化すため、キャメルと合意の上でボタン型スピーカーを取り付けて彼の声で事件の真相を説明した。しかし、声と口の動きが合っていなくて怪しまれてしまう。
途中、諸々の理由でコナンは推理を口にすることが出来なくなったものの、それまで明かされた事実から自力で全ての真相に辿り着いたキャメルが説明を引き継いだことにより事無きを得る。

主な使用エピソード:『黒の組織との再会』『絶海の探偵』

基本的にコナン自身の声を変声機で活用する機会は少ないが、時折使われることもある。
『黒の組織との再会』では灰原に指示を与えつつジンとウォッカに対して素性を隠すために使用したがアニメでのあのシーンは高山みなみの声を加工したもの
『ホームズの黙示録』では新一の姿に戻った関係上、一時的にコナンの声が出せなくなったために使用。
そのため、新一の姿で蝶ネクタイ型変声機を使う非常に珍しいシーンとなっていた。

クロスオーバー作品のゲスト


なんと、クロスオーバーしたルパン三世にも使用したことがある。ただし彼の場合、ルパン三世が変装した毛利小五郎に対して使用するという特殊なシチュエーションである。
本当は麻酔銃が命中した銭形警部の声を利用して推理を行うつもりだったのだが、銭形に麻酔銃が効かなかったせいで推理を代行させることができなくなり、大ピンチに陥っていたところ、ルパン三世(が変装した小五郎)が即座に事情を察し、口パクでコナンに合わせて推理を披露するという達人的な連携を見せた。

こういった事情もあり、このエピソードでは眠りの小五郎が起きた状態でコナンが声を当てているという特殊な状況で事件を披露することになった。
上述の通り、小五郎の意思を汲んでコナンの介入ほぼなしの推理ショーをすることはたまにあるのだが、今回は見た目が小五郎+中身がルパン+話はコナンというチグハグな状態のせいで、眠りの小五郎がワイルドに事件を解決するという蘭もドン引きするような前代未聞の推理ショーになってしまう。
(おまけに、ルパンがたまに勝手にアドリブを入れるのでコナンも手を焼き、終いには完全に頭を抱えることに)

なお、変装が得意なルパンは声真似だけで蝶ネクタイ型変声機と全く同じことを成しているというツッコミはなしで。


上述の流れから、一瞬だけ銭型の声も披露している。
しかしコナンが声を充てて喋っている最中に起きてしまうというという大アクシデントが発生。
下手をしたら変声機のトリックがバレてしまい、13年も続けてきた眠りの小五郎のシステムそのものが瓦解するところであった……。


金田一少年の事件簿とのクロスオーバーにて、推理ショーを行える人が他にいなかったという理由で腕時計型麻酔銃で狙撃され眠りの美雪を演じさせられることに。
美雪自身は正真正銘の一般人高校生なのだからもっとマシな人選があったような気がしてならないが、ファンサービスというやつである。
ニンテンドーDSの作品のためCVがついていないのが実に残念。


余談

  • 作中だと、縮んでから3日目にこれが登場している。
    当初のコナンとしては「あの探偵事務所じゃ、使い道がなかったりしてな……」とかなり懐疑的だったが、その後の活躍は言うまでもない。
    また、登場するまでの期間が非常に短いため、前々から作っていたのではないかと考察されることも。
    類似アイテムのボイスレコチェンジャーの存在を考えると、その試作品を応用してコナンに合わせた蝶ネクタイ型にした、辺りが妥当な線か。
  • 類似品としてマスク型変声機、チョーカー型変声機が登場。前者は灰原哀が、後者はこの人が使用しており、どちらも作中で重要な役目を果たしている。
    両方とも開発したのは阿笠博士のため、同じシステムが使用されている可能性が高い。
    その他、ボイスレコチェンジャー*8という博士が開発したおもちゃでも、似たような機能が持たされている。
  • グッズとしても発売されている。
    主に一部商品や非公式のコスプレに用いられる物ではキャラクターボイスが収録されているものが多いが、2026年4月26日に発売されたプラチナムザッカ版は、実際に声のトーンを高くしたり低くしたりできる変声機能を持っている。
    なお上記のボイスレコチェンジャーは実際にタイアップ商品としてバンダイから発売されている(漫画でも企業名がネタにされていた)。 
  • 超テクノロジーの産物と思われがちだが、実は2016年時点で電気通信大学・中鹿亘助教によって、自分の声を他人の声そっくりに簡単変換できる「声質変換システム」が開発されている。
    さらに2019年、東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻の猿渡研究室や、海外のスタートアップ企業によってリアルタイムで音声変換できるシステムが開発されており、後者はデモ音声がホームページからダウンロードできるようになっていた。
    そして2023年、AIによって声質変換を行うリアルタイムボイスチェンジャー「RVC*9」が中国で開発され、正式にリリース。これによってネット上限定とはいえ「なりたい声」になれる、「使いたい声」を選択できる時代に到達し始めており、まさに蝶ネクタイ型変声機の機能そのものといっても過言ではないだろう。
    現在はVRChatなどで活用されている一方、無断学習の危険性や、ディープフェイク・なりすましといった犯罪リスクも抱えている点が問題視されている。
    近い将来、本当の意味での『蝶ネクタイ型変声機』が我々の現実世界で登場する日が来るのかもしれない。





(コナン:小五郎の声で)
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最終更新:2026年07月25日 21:48

*1 アニメ版『山荘包帯男殺人事件』で拡声機能を上げて蘭を起こした際は、さすがにマイクを通した音質になっている。

*2 ノックスの十戒で言えば「探偵方法に超自然能力を用いてはならない」「中国人を登場させてはいけない」辺りが該当するだろう。ここでいう中国人とは「中華拳法の使い手=現実性を無視した超越存在」のことを指す。まぁのっけから薬で記憶そのまま幼児退行したりオーバーテクノロジーの発明品がポンポンでたり、挙句『YAIBA』と世界観を共有しておきながら今更ノックスの十戒を持ち出すのもアレだが

*3 『天下一夜祭殺人事件』でのみ、蘭が違和感を持って近づいてしまった。

*4 『弁護士妃英理の証言』『ワインレッドの告発』

*5 佐藤は初めて「眠りの小五郎」を生で見ることになり、小五郎が眠っているだけなんじゃないかと疑問に思っていたのも相まってそうした模様。コナンは咄嗟に自身も口をつねりながら発声することで誤魔化した。

*6 関西弁なら二人称は「おま↑え」や「われ」などになり「和葉に手ぇ↑出して↑へんやろな!」」といった風になるのが自然。

*7 事件名は少年サンデー公式サイト「全事件レポート編纂室」より。

*8 アニメ版では、ヤイバーレコチェンジャー。

*9 正式名称:Retrieval-based Voice Changer