クリスティーネの元側仕え。フェシュピールが上手で音楽が得意な灰色巫女。
マインに音楽の教師として仕えることになる。
クリスティーネに仕えていたころは、力仕事や雑用は灰色神官の仕事で灰色巫女の仕事は芸事を極めることだった。
そのため品や教養があり、下級貴族の令嬢より優雅な生活を送っていた。
孤児院を出てすぐに引き抜かれたため、クリスティーネが貴族社会に還俗し自身が孤児院に戻るまで、下働きをほとんどしたことがなかった。
マインに仕え初めた頃は、前の主の影響で音楽以外の仕事をしなかったため、他の側仕えと対立することがあった。
また、夜遅くまで楽器を鳴らしていたため、隣室の
デリアを怒らせていた。
前の主と違う環境に苦しんだ。
ヴィルマに、それぞれの主のことはその主にしか通用しないと諭されて、音楽に係わるために側仕えを続ける。
芸術だけに特化して苦労するが、実務を覚えていくことになる。マインとヴィルマとロジーナでそれぞれ苦手なものを抱えながら努力する。
成人を迎えたときは、マインから作曲した四曲とヴィルマからパルゥケーキ(マインに依頼されてヴィルマが焼いた)を頂いた。
家に帰るマインを、戻ってこなかったクリスティーネと重ねて、悲しみを浮き彫りにさせることがあった。
芸事等でデリアと上手く付き合えるようになった矢先に、主のマインを差し置いて
神殿長に寝返ったため、憤慨した。
マインが
領主の養女になったため買い上げられ、晴れて
ローゼマインの専属楽師になった。その腕前は領主にも認められている。
基本的にローゼマインと共に行動し、
フェルディナンドとも作曲する。
神殿では、
デリアの後任で、不慣れな
モニカと
ニコラに色々教えている。
洗礼式を終えた貴族のお披露目で、クリスティーネと遭遇した。置いていかれたことから慰められるも、ローゼマインの専属楽師を続ける。
ローゼマインが
ユレーヴェに眠った二年間では、孤児院で子供達に音楽を教えた。
ローゼマインの中央行きに専属として同行することが決まっており、紋章入りの魔石を受け取っている。